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ゴリラの握力は推定400〜500kg

洋楽をお洒落なBGMとして聞き流していると、たまに耳を疑う単語が飛び込んでくる。

例によって、近ごろのエンドレスリピートをお伝えしたい次第。
勝手に浮気しておいて「捨てないでくれ」と縋りつく、情けない男の歌なのだが、これがどうにも様子がおかしい。

So don’t say it’s over, don’t let my heart rip
Just pull me closer with gorilla grip

Greg Shilling - Gorilla Grip

ねっとりとした優男風の声に、耳馴染みの良い昼下がりのようなメロディー。そこへ突如ねじ込まれる、ゴリラグリップ。

ゴリラグリップとはなんぞや。調べてみると、どうやらトレーニー御用達の握力補強アイテム(パワーグリップ)のことらしい。しかも、直前の歌詞には「pull(引き寄せる)」とある。

いや待て。ゴリラグリップを手にはめて、プルアップ(懸垂)でもする気か。
即座に、わたしの脳内に生成されし、酒の勢いで浮気した翌朝の地獄カップル絵巻。乱れたベッドと男女を目にし、泣き崩れる彼女。彼女の出現に、慌てて服をかき集め逃げ帰る見知らぬ女。その傍で上裸のまま、頭をぽりぽり掻くマッチョメン。

「絶対別れたくない!この懸垂を、君に捧ぐ!ちゃんと見ててよ!」

と叫びながら、近所の公園の鉄棒にぶら下がっている。
浮気する時点で、とんでもないアホなのだが、引き留めるための必殺パワーワードが「ゴリラグリップ」なのも、いただけない。
間違いなく、この男は脳筋だ。

わたしなりに、あの歌詞を最大限に意訳してみた。

「お願いだから、終わりだなんて言わないで 心を引き裂かないで
ただ、決して引き剥がされないように、ぎゅっと僕を抱き締めて」
(※ただし、推定400〜500kgの力である)

その筋力で、人を愛し抜けるのか。仮に彼女がゴリラの握力を手に入れたとして、お前さんの肋骨が心配だよ。
……なんて思っていたら、さらに下世話な事実を知った。ゴリラグリップには、”ものすごく強い締め付け”を指す、かなり生々しい性的なスラングでもあるという。
脳筋懸垂マンならぬ、ただのエロ男かよ。許すまじ。

それじゃ、おやすみ。
むにゃむにゃ


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