B面
子どもの頃、
親にテレビを見せてもらえなかったわたしたち兄妹は、流行りに疎く、
専ら、叔母からプレゼントされるものが、いちばん新しかった。
いくつかのCDをもらったけれど、
その中で今も覚えているのが、8cmシングル、 大滝詠一「幸せな結末」。
(ちっちゃいシングルCD、だいすきだったなあ…)
アダルティーな歌詞と、
気怠げな大滝詠一の歌声、ドラマチックなメロディー。
そのどれもが、当時のわたしと兄の子ども心には刺さらず、
カップリング曲の「Happy Endで始めよう」に夢中になった。
いつでも、わたしの好みは「対比」にある。
最初からすべてがピンとくるわけではなく、これよりもこっちがすき、
あれよりはこれがいい、を繰り返して、「すき」を知る。
たくさんの曲が通り過ぎていったけれど、
ふいに思い出すのは、いつだってB面の曲。
でも、たぶん今は「B面」って死語かも。
こうやって、大人たちは時代に取り残されていくのだろうか。
それなのに、わたしが子どもの頃に想像した
大滝詠一の曲のような、ムーディな大人の世界はいまだ見つからず。
それで、結局、大人ってなんだ。
大人になるのは難しい。
大人でいるのは、もっと難しい。
でも、子どもには、戻れない。
そんな歯痒さを抱えながら、
大人たちは、懐かしい曲を思い出すのかもしれない。
それじゃ、おやすみ。
むにゃむにゃ
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