
「休むこと」を経営戦略に。不登校と自律神経失調症を越えて、私が【親子留学リトリートの会社】を作るわけ。
フリーランスとして独立して、もうすぐ1年が経ちます。
自分で仕事を作ることが、こんなにも楽しいなんて!
始める前は不安だらけでしたが、やってみたら「もう会社員には戻れない」と思うほどに、毎日仕事が楽しい…!
独立して本当に良かったと思っています。
そして今日、次のステップをお伝えしたくて、このnoteを書いています。
会社を立ち上げます。
なぜ起業に至ったのか。その背景には、ここ数年の、私と家族の「ボロボロからの再生記録」があります。少し長くなりますが、語らせてください。
「40歳の壁」に、真剣に向き合わざるを得なくなった
ここ数年、会社員として成果を出すだけでなく、「長期的に、自分は何をしたいのか」という視点で人生を再設計するフェーズに入っていました。いわゆる、40歳の壁というやつです。
そして、その壁に向き合わざるを得なくなった理由は、単純にその年齢を迎えたから、というわけではありません。
2年前の春、当時小学生だった子供が不登校になったことが、大きな転機となりました。
子どもの顔色が、どんどん暗くなった
近所への引っ越しをきっかけに、本人の希望もあって、新しい学校へ転校しました。
最初の数日は「友達ができた!」と嬉しそうに話してくれていた子どもですが、その表情が、少しずつ、暗くなっていきました。やがて体調を崩し、学校を休むように。
体調が回復しても、子どもは「学校に行きたくない」と言い続けました。
最初は、無理にでも連れて行こうとしました。でも、行かせるたびに顔色が悪くなっていく。
わたしは「母親の自分がなんとかせねば」と焦り、いろんな対応をしました。
今となっては「なんであんなことしてたんだろう…?」と自分にドン引きなのですが、私がやっていた(が、無駄に空回りしていた)対応はこちらです。
不登校関連の本を10冊以上読みあさり「声掛け」「褒める」などを試す(が、義務感でやってるのでぎこちなく、何も響かない)
なんで学校行きたくないの?を理詰めで言語化させようとする(が、「うまく言えない…」と一蹴され撃沈)
「まずは休ませるのが必要」というナレッジを読み、数日休ませるが、だんだん心配になって「そろそろ行きなさい!」と怒り始める
「行ったら〇〇してあげるよ」と、モノで釣る
「行かなかったら〇〇没収だよ!」と、脅す
あげく、夫には「お前がそんなスタンスだから子どもが学校行かないんだ」と言われて、大口論になる始末。
子供が生まれて10年。初めて、子供の前で夫婦喧嘩して泣きました。
朝になると「今日は学校行くかな」(空回り施策を試す)「…やっぱり行かないか」と、期待と落胆を繰り返す毎日。
どんどんと、着実に、心がすり減っていきます。
外で元気に遊ぶ子どもたちや、登下校の小学生を見るたびに、「なんで我が子は病気でもないのに家にいるんだろう…」と、胸が痛みました。
そろそろ中学受験を考え始める学年だったこともあり、「我が家は中学受験どころか、小学校にも通えていないなんて…」と、勝手に落ち込んでいきます。
結局、1学期のあいだ、ほとんど登校できないまま、一家で大混乱した状態で夏休みを迎えました。
吉と出るか、凶と出るか?フィリピン親子留学の決行で、急展開。
そのとき、ちょうど1年前から予約して楽しみにしていた「フィリピン親子英語留学」の日程が迫っていました。
どうするか、悩みました。
もうずっと家から出てないのに、フィリピンに行っても部屋から出てこなかったらどうする…?
転校のストレスでこうなったなら、また急に環境が変わることで、逆効果になってしまうかも…?
でも、日本にいても何も変わらない。
というか、この生活、私がしんどすぎる。このどん詰まりの状況を変えたい。
どうなるかなんて、やってみなければわからない。
元気のない子どもを連れて、半ば賭けに出るような気持ちでフィリピンに飛びました。
そこで目にしたのは、驚くような光景でした。
環境を変えたことで、子どもの「遺伝子のスイッチ」が勝手にONになったのです。
「遺伝子のスイッチ」とは、留学したスクールの「ミッション」に書かれているとても印象的なワードです。
・わくわくする事を一生懸命極めていく、そうすると遺伝子のスイッチがONになる(筑波大学名誉教授の村上和雄氏の表現)
・遺伝子のスイッチをONにする効果的な方法は、自分の今居る環境から一度抜け出してみる、異文化圏に入り異なるバックグラウンドの人とコミュニケーションをとってみる、そして何かにがむしゃらに取り組んでみる、という行為が効果的
まさに、この現象が起きました。
現地での体験型レッスンを通じて、自ら英語で話し、プレゼンまでこなす。
「できた!」という顔をして笑い、最終日には夜まで敷地内を駆け回って友達と遊ぶ子どもを見て、私はようやく「もう大丈夫だ」と肩の荷が降りました。
帰国後、子どもは自ら「前の学校に戻る」と決断しました。
今では、そんな時期があったことが嘘のように、元気に学校に通っています。
▼親子留学の詳しい内容は、こちらのnoteにまとめています。
安心した途端、今度はわたしが倒れた
子どもが学校に通い始めたころ、急に疲れがどっとやってきました。
2〜3日寝込むようなひどい頭痛
原因不明の焦燥感
眠りの浅さ
若い頃に患ったうつ病の、初期症状のような兆候。
今回は早めに手を打ち、会社に休職を申し出て、長野の山奥にある養生宿へ、1週間の一人旅に出かけました。(詳しくはこちら)
家事育児を夫に任せ、24時間をすべて自分のために使う。
自由度が0.1%から100%へ跳ね上がり、いまだかつてなく自分と向き合える時間を持てたおかげで、大病に至ることなく、快復できました。
戦略的休暇。本場スリランカでアーユルヴェーダのリトリートを体験
東京に戻ってからも休暇を続け、1〜2か月、じっくりと自分を振り返りました。
これまでやってきたこと
今の状況
これからどう生きていきたいのか
見つめ直しの一環として、新しいチャレンジとして、これまでの仕事の文脈と全く異なる、ボトルアクアリウム講師に挑戦したりもしました。
その結果、「やはり私が仕事で価値を最大化できるのは、17年に渡って続けてきた『カスタマーサクセス』だ!」と腹落ちし、カスタマーサクセス支援として独立。
そして3か月が経ち、フリーランスとしての働き方にも慣れてきた頃。パフォーマンス向上のために健康をさらに極めてみたくなり、本場の滞在型アーユルヴェーダトリートメントを受けることにしました。
スリランカのアーユルヴェーダ施設では、脳内が「夏休みの小学生」のように平和になりました。
何もせず、ただ空を眺める。
そこで気づいたのは、わたしがこれまでどれだけ「やるべきこと」に追われ、自分を後回しにしてきたか、ということでした。
一度、生活を夏休みの小学生級に暇な状態にリセットしてみると、普段の生活がいかに忙しなく、体に負担をかけるものかが、文字通り「体感」できます。
そうすると、以前であれば見逃していたような小さなサイン(少し眠りが浅いとか、呼吸が浅いとか)に気づくことができます。そして、悪化しないようにすぐに手を打てます(よく眠るとか、ちゃんと運動するとか、先送りできる仕事は締切を伸ばすとか)。
すると、以前悩まされていたような頭痛やひどい肩こり・首コリなどに繋がる前に、不調を未然に防げるようになりました。まさに、セルフ予防医療です。
おかげで仕事のパフォーマンスも上がりました。独立前には「会社から離れて、仕事がなくなったらどうしよう…」と心配していましたが、本当に杞憂でした。常に稼働時間は埋まり、クライアントさんから長くご依頼いただける状態を維持できています。
▼スリランカでの本格アーユルヴェーダ体験の詳細はこちら。
海外で気づいた、30〜40代の「見えない壁」
フィリピンでもスリランカでも、あることが気になりました。
フィリピンの親子留学スクールには、たくさんの家族が来ていました。でも、親として来ているのはお母さんばかり。お父さんの姿は、たまにしか見かけませんでした。「仕事がどうしても休めないから」という理由が多かったように思います。
そして、スリランカのアーユルヴェーダ施設には世界中からゲストが訪れていましたが、子育て中のお母さんで「子どもを置いてリトリートに来た」という人には、ほとんど会えませんでした。
海外でも日本と事情は同じようで、子育て中の親が自分のケアのために長期でリフレッシュする機会は、世界的に見てもまだまだ少ない。物理的にも心理的にも、とんでもなく高い壁があるんだなと痛感しました。
30〜40代の働く親は、40歳の壁に、親の介護に、子育てに、仕事のプレッシャーに——。
四方八方から「やるべきこと」に追われていて、自分のことは後回し。
自分の心身を見つめ直す機会が来るのは、子供が自立した頃?はたまた定年後?といった状況です。
でも、自分の周りの人を一番幸せにできるのは、自分自身が健康で、幸福度高く生きていることが大前提なんじゃないでしょうか。
この「無理ゲー」な現状を、根性論じゃなく、仕組みで変えたい。
強く、そう思いました。
だから、会社を立ち上げます
17年間のB2Bビジネス経験と、私自身が救われたリトリート体験。
これを掛け合わせたら、多くの人の役に立てるのでは?と、ひらめきました。
親子で海外に留学する
親は自分を見つめ直したり、脳内を夏休みの小学生にリセットしたり
子どもは現地で学び、遺伝子のスイッチをONにする
そんな長期滞在型のプログラムを、企業向けに展開していきます。
「行きたいけれど、仕事の調整が……」とあきらめる人をなくしたい。
そのためには、会社が「行ってきなよ」と背中を押してくれる仕組みが必要です。
個人はリフレッシュして戻り、企業は持続的に活躍してもらえる。そして社会全体に活力がみなぎっていく。
そんな「三方良し」の循環を、これから作っていきます。
私が大好きな「ボトルアクアリウム」のように、小さな生態系が健やかに回る社会を目指して。
おわりに
このnoteメンバーシップでは、会社を立ち上げていく過程を、赤裸々に書いていく予定です。
フィリピンやスリランカでの具体的な体験、そして「なぜ企業がこのプログラムを導入できるのか」という仕組みについても、ひとつひとつ丁寧にお伝えしていきます。
もしこの取り組みに興味を持ってくださった方、特に「企業として一緒に取り組んでいきたい」と思ってくださった方は、各種SNS(Facebook・LinkedIn・X)やカジュアル面談プラットフォームから、お気軽にご連絡いただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!