
【体験記】夫と子供を日本に残し、スリランカで10日間アーユルヴェーダを受けたら、脳内が「夏休みの小学生」になった話
小学生の子供たちと夫を日本に残し、単身で10日間。インド・スリランカ発祥の伝統医療である「アーユルヴェーダ」を体験しに、海を渡ってきました!
結論から言うと、人生観が変わるレベルの体験でした。
10年以上ハードワークを走り続けてきたひとりの日本人ワーママ(私)が、現地のドクターの診断を受け、体質に合った食事と1日4回のマッサージを10日間受け続けた結果、どうなったと思いますか?
アーユルヴェーダ的に心身のバランスが整った(日本の先生お墨付き)
少なかった体重が増えて、病気になりにくい理想のBMIになった
ずっと忙しなかった脳内が「夏休みの小学生」レベルに平和になった
健康が気になり始めたアラフォー仲間の皆さんや、仕事と子育ての両立という「無理ゲー」に疲れ果てているワーママ・ワーパパの皆さんに、「自分を労る大切さ」に思いを馳せてほしくて、このnoteを書きました。
そもそも、なぜスリランカへ?
きっかけは「頭からオイル垂らすやつ」
「アーユルヴェーダ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? よく写真で見る、眉間にオイルをタラ〜ッと垂らすあれですよね。

私も最初は「アーユルヴェーダ=極上のオイルマッサージ」という認識でした。 3年前から日本でも月に1回ほどマッサージを受けていたのですが、それだけでも体調が良い。でも、担当の先生はこう言うのです。
「本当のアーユルヴェーダはこんなもんじゃないのよ……」
わたしは一瞬、困惑しました。「え、これを超えるって一体どういうこと…? オイルに全身漬かってドロドロにされるとか?それとも、秘術とかが行われてしまう系(黒服の人たちに囲まれて、ろうそくとか囲んで……)?」
アーユルヴェーダは「生き方の哲学」
そんな心配は杞憂でした。 先生が言いたかったのは、アーユルヴェーダは約5,000年前にインドで生まれた「生命の知恵」だということ。 単なるマッサージや病気の治療法ではなく、「人が自然と調和しながら健康に生きるためのライフスタイル哲学」なのだそうです。
西洋医学が「症状を治す(対症療法)」ことに強いのに対し、アーユルヴェーダは「不調を未然に防ぎ、自然治癒力を高める(予防医学)」を重視します。 自分の体質を知り、食事・睡眠・運動・マッサージ・瞑想などで生活を整える。その「本物」を求めて、世界中の人がインドやスリランカに長期滞在しているのです。
滞在型施設で、自分のためだけにカスタマイズされた生活を続けたら、まるで別の生きやすい体に生まれ変われるのでは……?
その予感に、心が震えました。
運命の施設「Tagiru」との出会い
「でも、そんなに長期間仕事を休んで海外療養なんて、定年後の夢物語だな……」 そう諦めかけていた時、同僚が「スリランカのアーユルヴェーダに行ってくる!」と言うではありませんか。
詳しく聞くと、スリランカには日本人オーナーが経営する「Tagiru(タギル)」という施設があるとのこと。
オーナー自身が、西洋医学では治療困難と言われた難病をスリランカのアーユルヴェーダで回復させた。
その経験から脱サラ(死語?)し、「アーユルヴェーダを広めたい」と起業した。

このストーリーが決め手になりました。
この圧倒的なストーリーに心を撃ち抜かれました。
「アーユルヴェーダはやはりすごい…! 一ヶ月の滞在で難病が治るなら、私の加齢と過労による体調不良(頭痛・貧血・低体重)だって、10日間でも変わるはず!私もTagiruに行きたい。いや、絶対に行く!」と、私の人生の優先順位が爆上がりした瞬間でした。
家族会議という名の「プレゼンと根回し」
行きたい!と思ったが吉日。私は見切り発車でクラウドファンディングで滞在費を先払いしました(確信犯)。 「払ってしまったからには行くしかない」という状況を先に作り、家族への交渉材料にする作戦です。
恐る恐る夫に打ち明けると…… 「いいんじゃない、行ってくれば」 と、拍子抜けするほどあっさり快諾! 夫の長期休暇に合わせて日程を調整することに。
とはいえ、子供たち(当時小1・小5)と2週間近く離れるのは初めて。私が実践した「家族への根回し」は以下の3つです。
国内一人旅で予行演習:いきなり海外は怖いので、まずは国内で1週間のワンオペお試し期間を実施。「ママがいなくても何とかなる」実績を作りました(詳細はこちらの noteへ)
「ワンオペ貯金」の放出 :「相手がワンオペをした分は、自分もワンオペでお返しする」という我が家の暗黙のルール。夫の海外出張時に貯めた「ワンオペ貯金」をここで一気に使いました。
お土産で買収:「2週間も嫌だー!」と泣く下の子(小1)には、「すごいお土産買ってくるから!」と数ヶ月言い聞かせ続けました(笑)。
出発当初こそ泣いていた小1ですが、旅の後半にビデオ通話をすると、すぐに飽きられるほど慣れていました。嬉しいような、寂しいような……。
いざ、楽園へ。Tagiruでの10日間
スリランカに到着し、Tagiruへ。そこはまさに楽園でした。 廊下から溢れる緑、おしゃれな天蓋付きベッド、至る所に佇むブッダ像……。









自分の「トリセツ」を知る診断

到着してすぐにドクターの診断を受けます。問診・触診・脈診を経て、自分の「ドーシャ(体質)」が判明します。 アーユルヴェーダでは、人は以下の3つのエネルギーバランスでできていると考えます。
ヴァータ(風): 動き、軽さ
ピッタ(火): 熱、代謝
カパ(水・土): 重さ、安定
このバランスが崩れると不調になる。私はドクターの診断をもとに、これからの10日間の食事や施術メニューがフルオーダーメイドで組まれることになりました。
※余談ですが、診察の結果、私のドーシャは意外にも「カパ」でした。自己診断では「ヴァータ」。当然ながら、診断を間違えると対策も誤ってしまいます。これだけでもスリランカに来た価値があった。そう思える診察結果でした。
極楽のマッサージと、意外な美食
毎日1日4回(!)ものマッサージや施術を受けます。 全20種類以上の施術の中から、体質や体調、本人の希望に合わせて、ドクターがアレンジしてくれます。憧れのシロダーラ(脳のマッサージとも呼ばれます)を受けたときは、意識が飛ぶほどの気持ち良さでした。

小麦粉を練ったもので土手を作り、その中にオイルを垂らして目を開閉するという、
衝撃の体験でした。
食事は、体質に合わせたカレーや副菜などのスリランカ料理。 「スパイスで辛いのかな?」と思いきや、Tagiruの食事はお出汁が効いていて日本人の舌に合う! 毎日感動するほど美味しくて、菜食中心でも物足りなさは皆無でした。


どれもとても美味しい。


(上層はアボガド、下層はなにかのフルーツ)

私のレシピには「体質:カパ」「量は普通盛り」「デザートは通常でOK」など
細かい指示が書き込まれています

脳内が「夏休みの小学生」になる現象
滞在最初の数日は、体はリゾートにあるのに、心はまだ「日本」にありました。 頭の中に仕事のメールや子供の心配がチラつき、ついスマホを手に取ってしまう。「何もしない」ということが、これほどまでに難しいとは。
でも、3日を過ぎたあたりから変化が訪れます。 空き時間にビーチを散歩し、ただぼーっと空を眺める。スマホを見る時間も自然と減り、最終的に頭に浮かぶことといえば……
「次のご飯、何かなぁ」 「午後のマッサージ、楽しみだなぁ」 「新しいゲストさん、どんな人かな」
これ、完全に夏休みの暇な小学生の脳内です。
あんなに忙しなく動いていた思考が、波の音とともに静まり返り、ただ「今」のことだけを感じる。
たった10日間でこれなら、1〜2ヶ月いたら私はどうなってしまうんだろう。そう思わずにはいられませんでした。



帰国後の変化と、気づいたこと
日本に帰国後、いつものアーユルヴェーダの先生に体を診てもらうと、 「過去イチで整ってる!!」 と絶賛されました。
一番の変化は、「健康への執着」が手放せたことかもしれません。 これまで「健康でいなきゃ」と必死で飲んでいた漢方をやめ、体調に神経質になりすぎるのをやめました。すると不思議なことに、今までどうしても増えなかった体重が増え、理想的なBMIになり、貧血や睡眠の質も改善されました。 「夏休みの小学生脳」を日常に少し取り入れることで、心に余裕も生まれました。
40歳の今だからこそ、伝えたいこと
今回、思い切って行って本当によかったです。 Tagiruで出会った世界中のゲストや、温かい現地スタッフとの交流も宝物になりました。
日本にいると、特に女性や母親は「自己犠牲」や「ハードワーク」が当たり前になりがちです。私たちが思っている10倍、20倍くらい自分を大切にして、やっと帳尻が合うのかもしれません。
また、海外の方に「子供と夫を置いてきた」と言うととても驚かれました。 「ママの長期休暇」が当たり前かと思いきや、世界共通でママは忙しいようです。働きながら、子育てして、家事もして……これ、控えめに言っても無理ゲーですよね。
だからこそ、私たちには休んでリフレッシュできる場所と時間、そして選択肢が必要です。 「ママが一人で海外なんて」と引け目を感じず、もっと堂々と自分を労っていい。
いつか、子供たちも連れて、家族みんなでこの「脳内夏休み」を体験できる日が来たらいいなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!