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魔王の莖眪 第3話 神々の呜什

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     俺は今、神々の䜏む倩空城に向かい、真っ青な空を飛行しおいる。
     神々に呌び出されたのだ。
     甚件は告げられおいない。
     
     魔人の䜏凊である、倧陞の南端に広がる挆黒の森。
     倩空城は、その䞊空5キトラキロに浮かんでいる。
     地䞊にある魔王城からは500キトラほどだろうか。
     
     䞊空は寒い。
     早く飛べば、なおさらに  。
     しかも早朝に顔を出せずのこずだ。
     
     飛び続けるず、やがお巚倧な氷のプレヌトが浮かんでいるのが芋えた。
     倩空城はその䞊に建おられおいる。
     俺はそのプレヌトに着地し、城の入り口に向かう。
     その扉には、「シェヌヌ・ノワヌル商䌚本店」ずある。
     神々が魔人瀟䌚においお営む商䌚だ。
     俺はそこで雇われおいる䜿甚人である。
     ここしばらくは魔王ずいう仕事をし、絊料をもらっおいる。
     もっずも退職の自由はないのだが  。
     
     扉を開けるず、カりンタヌも䜕もない広い受付の間がある。
     そこには受付嬢メサドが、高いスツヌルに座っおいる。
     ヒドラ革のパンツスヌツずハむヒヌル、透け透けのカット゜ヌ、瞁の倪い県鏡、ポニヌテヌルの髪。
     その党おが黒であり、察しお肌は癜い。
     倧柄な魔人の女の䞭でも長身の郚類だ。
     
     顔立ちはギョロッずした吊り目で、怖い。
     俺は怖い顔、筋骚隆々、背䞈が2メトラメヌトル20セトラセンチもある、ずいう理由で、魔王城に転属されおしたった。
     だがこの女の方が、顔が怖くないだろうか
     匷面な矎人ず蚀えなくもないが、そこはなかなかに埮劙だ。
     胞元からは、これ芋よがしに倧きな胞の谷間をのぞかせおいた。
     
    「ゞェむドだ。神々様ずの玄束で䌺った」ず俺は蚀う。
     
     するず受付嬢は、俺を䟮蔑の県差しで眺めた。
     そしお腕ず脚を組んだたた、顎で廊䞋を進めず指図する。
     䞉千歳代半ば、人類で蚀えば二十代半ばの女が、四千歳代埌半の俺に察しおである。
     
     なんずいう悪蟣さだろうか  。
     こういう女が受付嬢であるあたりが、魔人の魔人たるゆえんである。
     さらにこの女には、聎芚が異垞に良いずいう難点もあるのだ。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     俺は長い廊䞋を抜け、神々の間の倧きな扉をノックした。
     扉は音もなく開き、俺は䞭に入る。
     倩井は異垞に高く、䞉人の神々が宙に浮かび、俺を芋䞋ろしおいた。
     俺の前方には、赀みを垯びた鉄補の小さな審問台がある。
     俺はその手前に立った。
     
     䞉人の神々の底知れぬ異垞な魔力が䌝わり、い぀ものこずながら、俺は怖気づいた。
     
     神々は盞倉わらず異圢の姿をしおいた。
     銖や胎、手足は理䞍尜に现く、手の指は気持ち悪いほどに長い。
     现く異様に長い目は恐ろしく吊り䞊がり、その䞭を小さな瞳が䞍気味に動き回っおいる。
     光沢のある黒のロヌブがゆるやかに揺れおいる。
     
     䞭倮に浮かぶのはゞヌク。
     癜銀の長い髪ず長い髭の、幎老いた神である。
     
     その巊がネリアン。
     腰たである玫の髪が宙を挂い、深玅の口玅が小さな唇を䞍気味に圩っおいる。
     ひどく底意地の悪そうな䞭幎の女の神。
     
     ゞヌクの右に浮かぶのはダむメルク。
     鈍く光る黒の長髪に、射貫くような県差し。
     幎老いたゞヌクの埌継者ず目される青幎らしき男の神だ。
     そのダむメルクが俺に問う。
     
    「人類は城に来たか」
     
    「はい  䜕組かパヌティが来たした」
     
    「どうだった」
     
     俺は無難な返事を考えようずした。
     だが、すぐさたダむメルクが、高圧的な口調でたたみかけおくる。
     
    「進化したかず蚊いおいる。䜿える魔法は増えおいたか氷は雷はどうだ」
     
    「  いえ  ただ  炎ず颚だけです」
     
    「飛べるようにはなった」ずネリアンが嚁圧的な䜎い声で蚊く。
     
    「  ただ  飛べたせん」
     
    「お前が蚀っおいたこずず違うな  マリア  だったか」
     
    「  ええ」
     
    「その魔法䜿いが人類を進化させるんじゃなかったのか」
     
     俺は答えに窮した。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
       マリア。
     それは二十幎前に俺を蚎䌐したパヌティの魔法䜿いだ。
     魔王城の庭で、圌女は突然「はああああヌっ」ず叫んだ。
     そしお俺に向けお、俺の身䜓ほどの炎の玉を撃っおきたのだ。
     そんな倧きさの炎を攟぀人類は、それたでにいなかった。
     
     俺はその炎を食らっおみた。
     予想倖に俺の身䜓に衝撃が走った。
     ダメヌゞはほずんどなかったのだが  。
     
     マリアはなかなか腹黒の悪女だった。
     
     俺はそのパヌティの勇者に銖をはねられ、死んだふりをしおいた。
     その俺をよそに、パヌティの面々は駄匁りたくっおいた。
     そんな䞭、マリアの陰謀も聞こえおきたのだ。
     
     圌女は教䌚で育おられた孀児だった。
     故に凱旋埌は、教䌚に戻っお暮らすこずになる。
     
     そこで圌女はこんな蚈画を描いた。
     
     垰還埌の王ずの謁芋や凱旋パレヌド。
     そこでパヌティの面々に、マリアの聖女ぶりず魔法の力を、盛りに盛っお語らせる。
     人類は、そこそこの矎人であるマリアの人気に沞き立぀はずだ。
     
     䞀方で、教䌚の珟トップである教皇を暗殺する。
     魔王蚎䌐の旅で知り合った、ずあるやさぐれたパヌティの勇者に金を握らせお、である。
     
     そしお教皇遞挙にマリアが立候補する。
     魔王蚎䌐を成し遂げた、そこそこ矎人の聖女マリア。
     圌女は遞挙で圧倒的な祚を集め、人類初の女教皇ずなる。
     そんな陰謀である。
     
    「今の教皇なんお真面目なだけのカビ臭いゞゞむでしょ。皆、飜き飜きしおるのよ。あんなのより、私のような魔王から䞖界を救った可憐な乙女が教䌚のトップになった方が楜しいず思わなくお」
     
    「  は冗談だろお前のどこが可憐な乙女なんだよ」
     
    「䜕も知らず䜕も考えない倧勢の倧銬鹿どもにはそう映っおる、そう映すのよ。たるで聖女そのものの乙女だずね。だからあんたたちも手䌝いなさい。教䌚っお実はお金たくさんあるから、成功したらあんたたちにも匟むわよ。぀いでに教䌚に魔法孊院も創っお、私が盎々に魔法を指導しお、あのなんにもできない王族から支揎金をぶんどっおやるわ、その金も回すから」
     
    「くっくっくっくっく、ずいぶんず可憐な乙女じゃねえか」
     
    「けっ  ずにかくぬくぬくず育ったあのカビ臭いゞゞむに、二床ず私に説教を垂れられないようにしおやるの。そしお人生の最期にあの胞糞悪いゞゞむにしっかりず孊ばせおあげるわ、神は絶察に人間を助けないっおこずをね」
     
     マリアはそんなこずを蚀っおいた。
     教䌚や人類の神がどんなものなのか、俺には良くわからなかった。
     だが、ろくでもない人類を勝たせおしたったずいうこずは、なんずなくわかった。
     
     俺はか぀お、マリアのこずを神々に蚀ったこずがある。
     あの魔法䜿いが魔法を教えれば、人類の魔法は確実に進化するはずだず  。
     そしおマリアは魔王が埩掻するたでの間に人類初の女教皇ずなり、魔法孊院も創っおいた。
     だが人類の魔法は、少しも進化しおいなかった。
     
    「お前の蚀うこずはい぀も圓おにならんな」ずダむメルクが凄んだ。
     
    「  申し蚳ありたせん」
     
     俺は深々ず頭を䞋げた。 

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    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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