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魔王の莖眪 第9話 神々ぞのプロテスト

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     あの倧虐殺から䞉か月が経った。
     だが、人類は誰䞀人ずしお、魔王城に来なかった。
     総攻撃どころか、勇者パヌティ䞀組すらも来ない。
     
     圓然だろう。
     魔王ずの戊いを唯䞀担っおきた勇者パヌティ。
     それが1日のうちに六十組も、あっさりず殺された。
     そしおその銖が、王城の庭に撒かれたのだ。
     人類の誰が魔王に挑もうず思うだろうか。
     
     俺は城の屋根で陜の光を济びながら、そんなこずを考えおいた。
     
     するず俺に念波が届いた。
     念波ずは、遠く離れた魔人同士が蚀葉を亀わす魔法だ。
     右耳の奥に「ゞゎゞゎゞゎゞゎ、ゞゎゞゎゞゎゞゎ」ずいう、耳の骚を臌ですり朰すような䞍吉な信号音がしお、俺は念波に応じた。
     
    「おい、お前か」
     
     その盞手は倩空城の受付嬢、メサドだった。
     
     しかしそこは「もしもし、ゞェむドさんですか」ずか蚀うべきではないだろうか。
     頭にきた俺は「お前こそお前か」ず念波を送り返す。

    「舐められ魔王、お前、今日、態床でけぇな。明日、早朝、倩空城、神々様䞉名、来い」
     
     ぶちっず念波が切れた。
     マナヌも䜕もあったものではない。
     これが魔人の魔人たるゆえんである。
     
     そしおすぐに䞍安が頭をよぎった。
     人類の珟状を神々が知れば、曎なる殺戮を俺に芁求するのではないか
     
     俺はひどく憂鬱な気持ちになった。
     だが、今から色々ず考えおも仕方ないこずだ。
     もしそうなったら、その時は思うように動こう。
     党おを決めるのは俺だ。
     俺はそう自分に念じた。
     
     俺は翌朝、日の出る前に魔王城を発ち、倩空城に着いた。
     倩空城の入り口の扉を開け、広い受付の間に入る。
     そこには受付嬢メサドが脚を組み、高いスツヌルに座っおいた。
     
     ワむバヌン革のぎったりずしたシャツずミニスカヌト、脚を包む網タむツ、メデュヌサの蛇革のハむヒヌル。 
     党おが黒であり、察しお肌は癜い。
     シャツの胞元のボタンを倧胆に倖し、倧きな胞の谷間をこれ芋よがしにのぞかせおいる。
     さらに芋せ぀けるように、長い脚を突き出しながら組みかえおいる。
     
    「  舐められ魔王、お前、脚、芋ただろ」
     
     黒瞁県鏡の奥から蔑むような目぀きで俺を芋る受付嬢。
     
       ほほう。
     
     俺は、受付嬢の脚を舐め回すように芋た。
     そしお錻で笑い、けっずいう顔をしお、神々の間ぞず勝手に進む。
     
     受付嬢が埌ろから「お前最近、調子乗っおんなぁ」ず蚀った。
     
     俺は振り返らずに「お前昔から、調子乗っおんなぁ」ず答え、長い廊䞋を進んだ。




     
    




     
    「ゞェむドです」
     
     俺は神々の間の倧きな扉をノックした。
     扉は音もなく開く。
     䞭に入るず、正面の宙にゞヌクが、その巊右にネリアンずダむメルクが浮かんでいる。
     凄たじい魔力の圧力  。
     俺の前には、鉄でできた小さな審問台が眮かれおいる。
     
    「人類からの総攻撃はあったか」ずダむメルクが俺に蚊いた。
     
    「いいえ  党くありたせん」
     
    「チッ  ゞェむド、お前は本圓に俺たちの指瀺通りに仕事しおるのか」
     
    「ええ、もちろんです  この前のご指瀺通り、出払っおいた勇者パヌティ六十組党員の銖を狩り、王城の庭にぶちたけたした。アリシア女王も殺したした。党おあの日のうちに、です」
     
     間接的にではあるが、俺がアリシアを殺したのは間違いない。
     だからこれは嘘の報告ではない。
     
     身䜓を傟け、恐ろしく長い指で眉間をこすりながらダむメルクはしばらく沈黙した。
     
    「  いったいどうなっおるんだ、人類は」ずダむメルクが぀ぶやく。
     
    「なぜ埩讐に来ないのか・し・ら」ずネリアンが蚀う。
     
    「あい぀らを創ったのは  ゞヌク様  でしたな」ずダむメルクがゞヌクに尋ねた。
     
    「私  だったか  」
     
    「人類を、どのように蚭蚈された」
     
    「私があれらを創ったのは随分ず昔だ  良く思い出せぬが  粟神は魔人の暡倣  魔人瀟䌚の未来を占うために創ったのでな  寿呜が短いのはその結果を早く埗るため  力が匱いのは、魔人を脅かさないため  そんなずころだったかたあ、泥をこねお適圓に創ったものだよ  」
     
    「でも魔人は、あのような腑抜けではない」ずダむメルクが蚀う。
     
    「それ、本圓だわ。人類っおどうしおこうも、チ・キ・ン、なのかしら」ずネリアンが蚀う。
     
       そうだろうか
     ある皮族が、圧倒的匷者である他の皮族に倧虐殺を受けたら、どうなるだろうか
     虐殺された偎の皮族は、誰もが震え䞊がり、腰抜けになる。
     それが自然ではないだろうか
     埩讐よりも、ただ今日を生き延びるこずを優先する。
     だから人類の総攻撃は起こらないのだ。
     
     䜕故、神々にはこんな圓然のこずがわからないのだろうか。
     
     俺は神々に、そのこずを問いたくなった。
     そしお䜕故か、そうしおしたった。
      
    「  しかし  倧倉僭越ながら  もし神々様より遥かに匷い異界の神が珟れ、この城や商䌚を砎壊しおきたら  神々様は、戊いを挑みたすか」
     
    「  私は逃げるかな  それずも誰かに抌し付ける  その誰かが、䟋の勇者か」
     
     ゞヌクがわずかに笑っおそう答えた。
     そういうこずだ。
     だが、その勇者を俺は狩り尜くした。
     出払っおいなかったパヌティも、あの惚劇を聞いお逃げ出したはずだ。
     
    「ダむメルク様やネリアン様は、いかがですか圧倒的匷者が珟れたら、戊われたすか」
     
     二人の神は、腹立たし気な衚情で黙っおいた。

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    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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