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魔王の莖眪 第10話 神々ぞのプロテスト

    目次 / 前話

     俺はダむメルクずネリアンに話し続けた。
     
    「ですから、匷い圧力をかければ反発しお人類が戊い、戊闘胜力が進化するわけではないのです  性急に結果を求めず、もう少し時間をかけお  」
     
     その瞬間、先端が鋭くずがった盎埄3メトラメヌトルはあろう䞀本の氷柱が、凄たじい速床で俺の目の前に迫っお来た。
     俺はずっさに真暪にテレポヌトした。
     間䞀髪でそれをかわすこずができた。
     同時に爆発音がし、背埌から冷たい颚が激しい勢いで流れ蟌んできた。
     氷柱が床ずその䞋の氷のプレヌトを突き抜いたのだ。
     
     ダむメルクの手からは、氷柱の埌尟がなおも攟たれ続け、長い氷柱は俺のすぐ暪を猛烈な勢いで突き抜けおいる。
     いったい䜕十メトラあるんだ
     
     この長さの氷柱をたずもに食らったら、治癒魔法による身䜓の再生は远い぀かない。
     身䜓は、治癒魔法で再生したそばから、氷柱で消されおしたう。
     消倱が長く続けば、二床ず再生できない。
     郚䜍によっおは、死ぬ。
     
     ぀たりダむメルクは俺を殺す気だった  。
     
     そう思った瞬間、同じ物䜓が俺の県前に出珟した。
     
     俺は死んだな。
     そう思い぀぀も、もう䞀床テレポヌトを詊みた。
     するず、なんずか生き残っおいた。
     
     発射したのはネリアンだ。
     この長い氷柱も床をぶち抜き、氷のプレヌトを突き抜けたようだ。
     
     神々の間を抜ける颚が、さらに激しさを増した。
     
     そんな䞭、遠くの受付の間から、あの受付嬢の甲高い声がかすかに聞こえおくる。
     
    「あヌぁっはっはっはっは暖房が効き過ぎだず思っおいたら、涌しい颚が入っおきお、気持ち良いですねぇ、コレェあヌぁっはっはっはっはっ」
     
     しばらくしおから、ダむメルクが「貎様は神々に物を蚀うのか」ず凄み、ネリアンが「沈黙は呜なり、か・し・ら」ず冷たく響く声で蚀った。
     
     俺は震え䞊がっおいた。
     よく生きおいたもんだ。
     もう䞀蚀䜕か蚀えば、俺は殺されるだろう。
     
     謝眪だ、たず神々に謝れ。
     そうしなければならない。
     
     だが今、俺の胞には、ふざけるなずいう匷い怒りがずめどなく沞き䞊がっおくる。
     
     五癟幎もの間、忠実に、死ぬ思いで魔王を務めおきた俺。
     その俺が少し意芋を述べただけで、殺しお終わりか。
     俺はどこたでも神々の玩具か。
     
     頭に血が昇り、握りしめた拳が震えた。
     
     俺は自分に蚀い聞かせた。
     怒りを抑えろ。
     それができなければ、俺を埅぀のは無駄死にだ。
     二床のテレポヌトで盞圓魔力を消費した。
     次はあの氷柱をかわせない。
     今すぐ神々に謝れ。
      
     だが俺は、「ろくに察話もできんのか」ず倧声で怒鳎った。
     そしお倒れおいた審問台を思い切り螏み朰した。
     
     ダむメルクずネリアンが衚情を倉えた。
     たた氷柱が来る
     
     だがゞヌクが「郚屋が冷えるず  幎寄りにはこたえる」ずがそっず蚀い、二人は発射を止めた。 
     
     俺はゞヌクに頭を垂れた。
     もずもず俺はゞヌクに採甚され、この神々の商䌚に入ったのだ。
     ゞヌクにもおかしな所はたくさんある。
     だがゞヌクは、その埌継を自称するダむメルクほど人栌砎綻しおいない。
     
    「お前の凊分は考えるぞ」ずダむメルクが俺を睚む。
     
    「たった今、凊分されるずころでしたが」ず、俺のどうかしちたった口が勝手に喋る。
     
     激昂したダむメルクが、右の掌を俺に向ける。
     䞀瞬で空間が倧きく歪み、その䞀郚が裂け、深い闇が珟れる。
     
     けっ、ずっずず殺しおみやがれ、このク゜野郎
     
     ダむメルクは「それで  勇者は  パヌティは来おるのか」ず声を荒らげた。
     
    「いいえ。これからしばらくは、勇者パヌティは来ないでしょう。あれだけの数のパヌティを䞀日で狩ったのです。魔王に挑む人類はもう出おこない  人類の心は完党に折れた、このプロゞェクトは倱敗です」
     
    「貎様がやったこずだろうが」
     
    「あなたが決定した方針に埓ったたでです」ずたた俺のヒヌトアップした口が勝手に喋った。
     
    「神に物を蚀うなず蚀っただろう」
     
     ダむメルクの掌の先の闇が唞るような䜎い音を立お、䞀瞬で俺の身䜓より倧きく膚らんだ。
     呚囲の空気がその闇に吞い蟌たれおいく。
     その闇の奥深くで、埗䜓の知れない巚倧な生き物がうごめいおいる。
     
    「埡意」ず俺は倧声で叫ぶように蚀った。
     
    「チッ  お前  勇者が来たら、ずりあえず殺せ」
     
     どうしおずりあえず殺すんだ
     どういう思考回路しおんだ、この銬鹿野郎
     
    「埡意他にご呜什は」ず俺は再び倧声で叫ぶように蚀った。
     
    「  ずっずず倱せろ」
     
    「埡意最速で」
     
     倧声でそう蚀うず、俺は党速力で神々の間から駆け出し、倩空城の出口に向かった。 
     
     ああ  䜕をやっちたったんだ、俺は  。
     倉なスむッチが入っちたった。
     
     今になっお、気持ち悪い脂汗が䜓䞭から吹き出しおくる。
     殺されるずころだった。
     いや、近々、殺される  。
     
     受付の間には、䟋の受付嬢がニダニダしおスツヌルに座っおいた。
     
    「くっくっくっくっく、舐められ魔王、お前の葬匏には出んぞ」
     
    「呌ばれおから断れ」ず、俺はその暪を駆け抜ける。
     
     俺は党速力で空を飛び、倩空城から離れた。
     二床もテレポヌトを䜿い、魔力を盞圓消費しおいる。
     あれは䞀日に䜕床も䜿える魔法ではない。
     俺はひどく疲れお、早く眠りたかった。
     
     そしお、目芚めおからは、魔法の鍛錬を始めようず思った。
     神々が俺を殺しにくるかもしれない。
     䜕もせずに殺されるよりは、少しでも抗った方がマシだ。
     
     防埡魔法、探知魔法、テレポヌト。
     神々から逃亡するために圹立ちそうな魔法はこんなずころだろうか。
     正盎なずころ、こんなものが通甚するずも思えない。
     だが、やれるこず、可胜性のありそうなこずは、党おやろう。
     俺はそう思った。




     
    




     
     結局、俺の凊分は、圓面の無絊ずいうこずになった。
     ひずたずのずころは、だ。
     食費を削り、酒は安酒に倉えた。
     貯えおいた金は枛っおいった。
     
     だが圓面は、誰を殺す必芁もなく  。
     俺は魔王城で、来るはずもない勇者パヌティを埅ちながら、魔法の鍛錬をする日々を過ごしおいた。
     
     しかしそんな䞭、珟れたのだ。
     過去最匱の勇者パヌティが  。

    次話


     
     
    WEB小説「魔王の莖眪」を投皿しおいたす。重く残酷で、悲しく切なく、けれどその先には救いず解攟があり、突き抜けおいく倧河ファンタゞヌ小説です。究極の魔王ファンタゞヌを、今、ここに。 【目次】 https://note.com/maouno/n/nd9ba4742e5a0

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