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Photo bydenwa_uranai1

つわりはメッセージ?身体の声を聴いて、3つの種類に「分けて」みた

    つわり。

    妊娠未経験の人にはどうなるのか想像もつかない症状のひとつです。

    自分が「子どもを授かりたいのか、授かりたくないのかわからない」と悩んでいた心の動きや、社会に対して「おかしい!」と思っていた憤りはこのnoteに書きました。

    でも実際には精神的・社会的な悩みだけではなく、体力的な不安もいっぱい!!そのうちのひとつがつわりでした。(もうひとつ不安な「出産」も控えているので、そのことについてもいつか書きたいと思います)

    視覚記憶が強いわたしは、準嘔吐恐怖症。今までの生理痛の経験からも「自分はつわりがめちゃめちゃひどいかもしれない」と慎重にならざるをえず、妊娠・出産についてなかなか一歩が踏み出せませんでした。

    ただ、つわりについて一つ気になっていたこともありました。それは:

    赤ちゃんって育つために栄養が必要なはずなのに、栄養を摂取するための食事を母親に吐かせるって、合理的じゃなくない?

    ということです。だって、赤ちゃんだって元気に産まれたいですよね!?わたしと赤ちゃんはつらさを与え合うのではなく、どちらも健康的に生き延びるための運命共同体なはずです。

    そうするとつわりは、もしかしたら赤ちゃんから母親に対しての何かメッセージなのではないか。そんな仮説を立てました。

    実際にわたしは妊娠してからつわりがあり、吐き気がありました。でも、「この気持ち悪さはどういうメッセージなんだろう?」と身体の声を聴いてみたところ、自分の中では三つの違うメッセージに分けられたのです。

    「分かる」とは「分ける」こと。

    現在わたしは32歳で妊娠24週目に入り、妊娠初期の時期は過ぎました。

    でも、つわりの経験は喉元過ぎれば忘れてしまうと思ったので、このnoteはつわりが終わった直後の18週目で書き起こした内容がメインになります。

    このnoteはあくまで一個人の体験談で、つわりについての医学的根拠を提示するものではありません。つわりの症状がひどい方は、必ず医療機関を受診するようにしてください。

    一般的なつわりの時期や症状についての調査結果はここからも読めます。

    ただ、今回のnoteは一個人の体験談ではありますが、「AだからBをした」という因果関係を解明することを大切にしました。

    読んだ方にとって、つわりが「未知の怖いもの」ではなく、「こういう理由で起きているのかもしれない」と少しでも不安が和らぐきっかけになると嬉しいです。

    こんな方におすすめの記事です:

    ・妊娠や出産に興味はあるけど、「つわりが未知で怖い」と躊躇してしまっている女性
    ・妊娠中の女性をサポートしたいと考えているパートナーや、周りで支えている方
    ・つわりについて、「赤ちゃんからのメッセージ」という観点で捉えて考えてみたい方

    ※もし異なるつわり体験をお持ちの方がいたら、可能な範囲でぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです!

    それではつわりを「分けて」「分かる」ように試みたいと思います。

    1. 栄養不足による気持ち悪さ


    わたしが妊娠初期に最初に経験したのは、「栄養不足による気持ち悪さ」でした。いわゆる「食べづわり」と呼ばれるものです。

    妊娠がわかった6週目から安定期に近づく14週目くらいまでは、このつわりが一番強かったです。

    赤ちゃんが「栄養不足だよ〜!!」と主張しているように感じるのは、とにかく食事の前になると気持ち悪くなってくるから。

    「食事の前に料理するなんて無理…!吐いてしまうし、そもそも動けない…」

    という感じだったので、わたしは事前に話し合ってパートナーに毎食つくってもらっていました。

    せっかくつくってもらったのに、食事を前にすると今度は「この気持ち悪さで食べたら、逆に吐いてしまうのではないか…」と顔が真っ青。憂鬱な気持ちで食べていました。

    ハリーポッターの6巻。ヴォルデモートの霊が取り憑いたアイテムを壊すために、ダンブルドアに錯覚をもたらす水を飲ませ続けないといけないシーンがあります。ダンブルドアは「ハリー、もう水はやらないでくれ…」と懇願する中、ハリーは水を口に運び続けないといけない。まさにあの気分。

    たとえると、こんな感じ。

    でも不思議。実際に食べて吐いたことはありませんでした。食事の後半になると落ち着いてきて、食べ終わった後は「あの気持ち悪さはなんだったんだろう」という気持ちになります。

    栄養不足によるつわりの対処法としては、栄養を切らさないように食事を少量多数にしていました。小さいおにぎりとかをつくってもらい、いつでも食べられるようにする。あとは、急激にエネルギーを消費してしまうような運動は控えていました。

    安定期に入るにつれ、空腹でも気持ち悪くならなくなってきました。「安定期って何が安定するんだろう?」と思ったら、胎盤ができて赤ちゃんへの栄養供給が安定するそうです。栄養不足によるつわりのときは食べるのがつらかったので、胎盤には本当に感謝しています。

    それまで「つわり=吐く」だと思っていたわたしにとって、栄養不足で気持ち悪くなるというのはすごく合理的に思えました。赤ちゃんが「栄養不足だよ〜!!」と言っているのだと思えば、頑張って食べることができました。

    2. 高温多湿を避けるための気持ち悪さ


    次に経験したのが、水、特に湿気にふれると気持ち悪くなるタイプのつわりです。世間では「においづわり」と言われているものに近いと思います。

    自分が経験した症状としては、こんなものがありました:

    ・炊き立てのご飯の匂いがつらい
    ・生ゴミの臭いがつらくてゴミ出しができない
    ・水やお茶を飲んでも美味しくない
    ・お風呂や歯磨きの最中に気持ち悪くなる
    ・皿洗いやトイレ掃除ができない

    これは赤ちゃんからどんなメッセージが発されているのか、明確な理由はよくわかりませんでした。生臭さを避けているのかもしれないし、特定の栄養分を避けているのかもしれません。

    あるいは、母体の体温が高まりすぎることを避けるサインなのかもしれません。妊娠中は通常より体温が高くて調整しづらいため、暑すぎる場所にいると流産や早産の可能性が高まるそうです。

    このつわりに対しては、気持ち悪くなってしまう家事はパートナーにお願いすることと、食事とお風呂や歯磨きの間を空けることを意識していました。

    その結果、お風呂や歯磨き中にえずくことはありましたが、胃からものが出てくることは避けることができました。この気持ち悪さも、安定期に入って徐々に改善されてきました。

    3. 物理的圧迫による気持ち悪さ


    もうひとつ経験したのが、「物理的圧迫による気持ち悪さ」です。これは妊娠未経験でもイメージしやすいと思うのですが、胎児が身体のスペースを取ることで胃腸や下半身を圧迫する気持ち悪さです。

    「栄養不足による気持ち悪さ」とは別物だと気づくのは、こっちは食後に気持ち悪い感じが抜けないから。消化が終わったような時間帯でも、食道に何か詰まっているような感じでムカムカします。

    なので、「栄養不足による気持ち悪さ」とは対処法が真逆になってきます。物理的に圧迫されていると感じる場合は、無理に食べない・食べるとしても消化がいいものを少しずつ食べるようにしていました。

    また、椅子に座りすぎて子宮が圧迫されているときも気持ち悪くなってきます。立っているのもエネルギー消費が早まるので、座りすぎたときは横になるようにしていました。

    この物理的圧迫は、ある日きては、別の日はマシになっていたりします。でもこの気持ち悪さは安定期で終わるものではなく、胎児が大きくなるたびに出産まで続きそうです。

    わたしは「赤ちゃんと自分の身体をルームシェアしているから、どう譲り合うかの相談が必要だよね」と思うようにしています。

    おまけ:血流悪化による気持ち悪さ


    気持ち悪さについてはもうひとつ追加したいと思います。それが「血流悪化による気持ち悪さ」。肩や首が凝ったり、寒くなると吐き気がすることを指します。

    これをおまけとしたのは、厳密には妊娠による気持ち悪さではないと思うからです。たとえば妊娠でなくても体調を崩して何日間も横になっていると、血流が悪くなって気持ち悪くなる方はいるのではないかと思います。

    ただ、妊娠中は普段できていた運動ができなくなったり、休む時間が多くなったりしやすい。そうすると血流悪化による気持ち悪さも起きやすいように思います。

    そして妊娠中は他の吐き気との区別がつきづらいのが厄介です。ただ、血流が悪くなっていると感じたら、体調が許す範囲で歩いたりストレッチしたりすると改善されると思います。

    「つわりには個人差があるよね」の「個人差」についての解釈


    ここまでわたしが妊娠中に経験した気持ち悪さを紹介してきました。

    幸い、わたしはつわりはあってえずくことはあったものの、実際に食べたものを嘔吐することはなく、安定期を迎えることができました。準嘔吐恐怖症としてはとてもありがたかったです。

    ただ、つわりは「個人差がある」と言われがちな症状。同じ人であっても、1人目の子どもと2人目の子どもで症状が違うことも多いと聞きます。

    わたしは1人しか妊娠を経験していませんが、今回つわりを経験してみて感じた「個人差」の正体も、「分けて」「分かる」ように説明してみたいと思います。

    つわりの個人差 = 元々の体質 × 現在のストレス度合い

    まず、つわりの個人差には母親の体質が関係していると感じます。「それを言ったら元も子もないよ!」と思われるかもしれませんが、体質についてもう少し説明してみたいと思います。

    体質 = 体調を崩すと一番影響を受けるところ

    たとえば普段の生活で疲労が溜まったとき。すぐ熱が出る方もいれば、肌が荒れる方もいるし、お腹を下す人もいます。持病が悪化する方もいるかもしれません。

    また、乗り物酔いもイメージしやすいかもしれません。乗り物酔いをしたときに嘔吐してしまう人もいれば、そうではない方もいると思います。

    わたしの場合は普段体調を崩したり乗り物酔いをしたりするときに、嘔吐することはあまりありません。ただ、頭・首・肩はめちゃくちゃ弱い。体調を崩しても、乗り物酔いしても、すぐに肩が凝って頭が痛くなります。

    その体質もあって、今回おまけに入れた「血流悪化による気持ち悪さ」が妊娠で不調なときも表面化していたように感じます。これが「体質」による個人差なのかなと感じました。

    もうひとつの要因は「現在のストレス度合い」です。これも一見当たり前なように聞こえますが、もう少し分解してみたいと思います。

    ストレス = 身体的にはこうした方がいいというサインが出ているのに、それに反した行動を取らざるをえない状態

    たとえばこんな現象のときです:

    ・身体は横になった方がいいと言っているのに、出社して立ったり座ったりしないといけない
    ・身体は栄養を欲しているのに、今食べることができない
    ・本当は不機嫌な人の近くにいるとストレスなのに、一緒に仕事をしないといけない

    ストレスが強すぎると、上で書いてきた気持ち悪さや体質を超えて、嘔吐という症状で現れる可能性がありそうです。

    2人目以降の妊娠についても、「2人目以降だから慣れている」と感じることができればストレスが少ないでしょうし、「休みたいけど、上の子の世話をしなきゃいけない」と感じればストレスが増えるのではないかと推測します。

    妊娠中のストレスを減らす上で一番大切なことは、「自分は妊娠中、すべての家事や仕事ができなくなる可能性がある」という前提を、少なくともパートナーとは妊娠前から話し合っておくことだと思います。

    こうすることで、お互い「なんで妻(わたし)は家事や仕事ができないんだろう…」と不満に思うストレスをなくすことができました。わたしがたまたま何かできれば双方にとってラッキー、という加点方式です。

    実際わたしは出社する必要がなく、家事についても最悪パートナーが全部担当する覚悟があるか事前に話し合っていたので気持ち悪さだけで済みましたが、ストレスが多かったらこの症状だけで済んだかはわかりません。

    妊娠中は女性ホルモンのおかげで、通常より気分は安定していたように思います。一方で、慣れないことをしたり怒鳴っている人を見たりすると、防衛本能なのか普段より焦ったり精神的にくらったりしていました。

    ストレスへの耐性にも個人差はあると思いますが、ストレスの原因を取り除くことが赤ちゃんにとって負担になることはないと思います。

    わたしが見かけた医学的根拠もご紹介


    ここまでわたしが経験したつわりを分類し、「個人差」についての考えも書いてきました。

    ただ、これはあくまで一体験談であり、科学的根拠はありません。なので、最後にわたしが見かけた最新の研究を紹介しようと思います。

    最新の研究ではありますが、つわりについては妊婦の体質や環境が人それぞれで、胎児への影響を考えると実験も安易ではないようなので、まだまだ解明には時間がかかりそうです。

    👇つわりの重症度は、胎児が作り出すGDF15(成長分化因子15)の量と、母親がGDF15の吐き気作用に対してどれだけ敏感かが直接関係しているという記事。体質の話にかかわりそう。胎児側の量というのもあるのですね。

    👇塩谷舞さんの「不妊治療と、悪阻。辛さの比較なんて出来ないけれど」で紹介されていた記事。

    水が飲みづらくなる原因として、体内のナトリウム不足により血清浸透圧が低下しているところに、真水を摂取することでさらに浸透圧が低くなり、脳細胞のむくみを介して悪心や嘔吐の症状が誘発されると書かれています。

    👇漢方の世界では西洋医学とはまた少し違う考え方もあるようです。漢方医学者の丁宗鐵ていむねてつ先生の著書によると:

    妊娠を維持するために必要な脳下垂体や卵巣から分泌されるホルモンは、脂肪と親和性の高いステロイドホルモンが中心です。ホルモンの分泌量は非常に微量で、余分な脂肪があるとそちらに吸着されてしまい、本来の標的臓器である胎盤や子宮まで届かなくなってしまいます。そのために自然の摂理はどうなっているか。脂肪を急速に落とすために「つわり」が起こるのです。

    丁宗鐵『丁先生、漢方って、おもしろいです。』p. 198

    とのことでした。でもこれもホルモンの強さや脂肪の種類とかもあると思うので、一概に脂肪の厚さだけとは言えなさそう。

    ただ、丁先生は妊娠前や妊娠初期こそ母体を整えるために「ストレスや肉体労働にさらさず、心と体を平らかにする」ことが大事だと書いており、これは感覚としても合っている気がします。

    つわりを引き起こすことで、赤ちゃんが「お母さん、動くな〜!!」というメッセージを出してくれているような感じもしました。


    自分の症状や医学的考察を書き起こしてみると、母親という人間の体内で新しい生命がつくられているというのはまだまだ謎が多いことだなと、改めて思います。

    つわりは異なる人の間はもちろん、同じ人でも時期や状況によって症状が多種多様。わたしも安定期以降に他の人のつわりの体験談を聞くことが増えたのですが、つわりが一切なかったという人から、ひどすぎて入院していたという人まで本当に幅広かったです。

    小さい人間をお腹の中で育てるなんて、みんな生きているだけですごいエネルギーを使っている。体調が悪いなと思ったら休むのが、妊婦さんにとっての一番の仕事ですね。

    そんな中、「赤ちゃんがどういうメッセージを発しているのか?」に着目することで、どんな女性でもなるべく未知のストレスを減らして毎日を過ごすことができるといいなと思い、このnoteを書きました。

    「お母さんは、赤ちゃんからのメッセージの翻訳者だ」と思って、自分の過ごし方を調整したり、周りにサポートをお願いしたりする一助になると嬉しいです。

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