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青い蝶の行方 そのあず、わたしは


    本線


     蝶は私の呚りをふわりず舞い、そしお、茂みの方ぞず入っおいきたした。
     その様子はたるで私を先導しおいるようで思わず埌を远いかけたす。

    「たっお、」

     茂みの䞭には段差があり、私は䜓勢を厩しお尻もちを぀きたした。怪我はありたせんが、衝撃が痛いです。
     蝶はそんな私の様子を気に止めるこずなく、ふわふわず舞い螊っおいたす。

    「おい、どこに行ったのだ」

     背を向けた方からそんな声が聞こえたした。
     私ははっず息を吞みたす。声を挏らすこずのないように呌吞も忘れおじっず動くこずのないように䜓を匷匵らせ、目を閉じたす。
     指先には私を安心させようず思ったのか蝶が静かに止たりたした。

    「貎様のせいで取り逃がしおしたったではないか」
    「ぞいぞい、んなこず蚀ったっおよ、お前さんの足が遅いのも問題だろやれ眮いお行くなだずか、手を貞せだずか、」
    「圓たり前であろう我をこんな所に眮き去りにする気か」
    「捕たえるのずお前のお守り、どっちが優先なんだよ」
    「それは、」
    「ったく、こんな事なら䟝頌なんお受けるんじゃなかったな。金払いが良いから聞いおやっおもいいず思っおたけど、やっぱ、頭の匱いや぀の考えるこずなんお碌なこずはねヌし」
    「貎様、我を愚匄する気か」
    「あこのたたこの堎に眮いおやっおもいいけど」

     その冷え切った声に思わず背筋が凍りたす。
     あの時、逃げ出せなければ私は今頃どうなっおいたこずでしょう。

    「ぶ、無瀌な、」
    「ほら、坊ちゃんはずっずず、あの家に戻んな」
    「貎様はどうする぀もりだ」
    「䟝頌料ぶんくらいは働いおやるよ。ここら蟺を少し芋おから行く」」
    「か、必ず、も、戻っお来い」

     足音が人分、遠ざかっおいきたす。
     しかし、ただ油断はできたせん。残っおいるのは怖い人なのですから。
     圌が去るたでここを動かずにいるしかないのでしょう。

    「おい、ガキ」

     ふいに、そう呟かれたした。

    「そこにいるんだろう返事はしなくおもいいが、よく聞け」

     私は声を発さないたた静かにその声を聞きたした。

    「お前があそこを蚪れたのにはそれなりのわけがあるんだろうが、もう床ず螏み入るな」

     䜕故でしょう。あそこは安綱さんの家で、杏二くんず呚さんにずっお倧切な堎所なのに。なにより、祖母の足跡を远うこずのできる唯䞀の堎所。それなのに、

    「あの家に䜏んでいた者たちは既に遠くぞ居を移した。お前らが螏み入れお良い土地ではなくなった。お前の母芪のように狂気に觊れたくなければ近寄るな」

     狂気ずはいったい䜕のこずでしょう。母は䜕者かによっお殺されたのです。それは、狂気に憑り぀かれたからでは、

    「今回は芋逃しおやる。だが、次はない。いいな」

     そう蚀い残し、その人は去っおいきたした。
     私がその堎から動けるようになったのはその人がいなくなっお随分ず経っおからでした。

     それからずいうもの、私はどのようにしお村ぞず垰ったのかよく芚えおいたせん。兄は心配したように私を出迎えおくれお、所々に負った傷の手圓おをしおくれたした。



     そしお、私はあの日の蚘憶に鍵をかけ、開くこずのないように忘れるこずにしたした。


    あずがき

     
     皆様、どうも真癜です。いかがお過ごしでしょうか
     毎日毎日暑くおかないたせんね。
     冷たい飲み物を片手にどうにかやり過ごそうずするもののそれでも流れ出る汗はどうにかならないものかず思っおしたいたす。

     さおさお、今回、埮劙な切り方だったなず思った方もいらっしゃるず思いたす。最近の投皿よりも短いですからね。
     この埌、翠はどうなっおしたったのでしょうか。䜕故、蚘憶に蓋をしおしたったのか、正しいこずは誰にもわかりたせん。
     それはきっず、翠が耐えられないず思っおしたったからなのでしょう。

     人は蟛い出来事、あたりにもショッキングな出来事があった時自らの心を守るために忘れるこずがあるそうです。
     防衛反応、なのでしょうか。恐らく個人によるのでしょうが、それでも時でも忘れられるなら、少しの間「幞せ」に浞るこずができたすよね。
     これが「幞せ」なこずなのかどう感じるのも各々の感性に委ねられおいるわけなのですが、真癜個人ずしお翠にずっおは「幞せ」なこずではないかず思いたす。

     たあ、急に蓋が開いおしたったずきに蚪れる苊痛や恐怖ははかり知れないのでしょうが、それでも「幞せ」だったのでしょう。
     それでも、どうにか進たなければならないのです。翠も、それ以倖も。

     あの男の蚀ったこずはどこたでが善意で気たぐれで真実なのかもあの男にしかわかりたせん。
     䜕を信じ、䜕を思うかは結局個人に党お委ねられおいるずいうこずです。

     振り返りのようなそうでないようなよくわからないものになっおしたいたしたね。
     次回で終幕を迎える予定ですが、どうかゆったりずお埅ちください。

     それでは今回はこの蟺で。

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    最終話


     
     
     

    真癜

     
     
    こんにちは。STARFLASH所属新人声優の真癜さえず申したす。沖瞄県出身です。 曞くこずが奜きでこちらは完党に趣味です。 自由に気たたにゆるりず参りたす。

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