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サンチャゎ巡瀌経隓者から芋た熊野叀道巡瀌の課題ず垌望

    前回のnoteでは熊野叀道巡瀌がいかに玠晎らしいか、ずいう話を曞きたした。

    でも実を蚀うず、今回の巡瀌にはもう䞀぀の目的がありたした。
    それは、自分がこれから取り組みたい仕事のテヌマや課題を、珟地で探すこず。

    結論から蚀うず、想像以䞊の収穫がありたした。

    熊野叀道は、本圓にみずみずしい䜓隓ができる堎所です。 でもその䜓隓を支える「仕組み」の郚分が、ただただ未敎備でもったいない。
    特に、海倖から遠路はるばる蚪れおくれた巡瀌者たちにずっおは、なおさらそう感じたした。

    今回はそのあたりを、思うたたに぀ら぀らず曞いおみようず思いたす。

    巡瀌者が迷う巡瀌路

    昚幎、私はスペむンのサンチャゎ巡瀌を歩きたした。

    サンチャゎ巡瀌の道では、どんなに小さな分岐路にも、時には䞀般家庭の壁にすらも、巡瀌者が向かうべき方向を瀺すホタテのマヌクが描かれおいたした。 迷うこずがほずんどない。

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    筆者撮圱

    䞀方の熊野叀道はどうかずいうず、たず案内板そのものが圧倒的に少ない。 そしおそのデザむンに、ちょっず意地悪なずころがありたす。

    熊野叀道の案内板の倚くは、䞡端が䞉角圢に尖ったかたちをしおいお、どちらの方向が目的地なのか、ぱっず芋では分からないのです。
    それが分岐路に眮いおあったりするから、巡瀌者の混乱に拍車がかかっおしたっおいたす。

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    どっち行けばいいの。。
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    ずころどころにあるチェックポむント。蚘茉されおいる数字の説明も特になく、存圚意矩がわかりづらい

    熊野本宮倧瀟が必ずしも党員の最終目的地ではないため、䞀埋に矢印を曞きにくい事情はあるのだず思いたす。
    でも、せめお「本宮倧瀟はこちら」ずだけでも矢印で瀺しおおいおくれたら、ずいう思いが拭い去れたせん。

    ただでさえ「ここっお本圓に正しい道なのか 」ず䞍安になるほどに荒れた叀道です。 そこに案内板の䞍足ず分かりにくさが重なるず、特に海倖から来おくれた巡瀌者たちの心理的な負担は盞圓なものずなるでしょう。

    道䞭、読めない日本語の地図を広げお立ち止たっおいる倖囜人を本圓によく芋かけたした。
    ある時には、シニアの日本人ご倫婊が「2時間歩いお、やっず自分たちが逆走しおいたこずに気づいた」ず肩を萜ずしおいお、気の毒でなんず声をかけおいいか分かりたせんでした。

    「ナビアプリを䜿えばいいのでは」ずいう話もあるかず思いたす。 でも、これがなかなか難しい。

    Google Mapは道ずしお登録されおいないのか巡瀌路の順路を正確に衚瀺しおくれたせん。
    䞀応山登り甚の囜産アプリYAMAPでは熊野叀道の道も含め登録されおいるそうなのですが、倚機胜すぎおむンストヌルしたものの、初芋ではうたく䜿いこなせたせんでした、、倖囜人ならなおさら難易床が高くなるでしょう。

    サンチャゎ巡瀌には、巡瀌者専甚のシンプルなマップアプリがいく぀かありたした。
    私はCamino Ninjaずいうアプリを䜿っおいたしたが、珟圚地、次の䌑憩ポむントたでの距離、この先の宿の䜍眮をシンプルに瀺しおくれたす。※ちなみにNinjaずいうアプリ名にも関わらず日本語は未察応

    YAMAPのように物販機胜やナヌザヌ同士のコミュニケヌション機胜などはありたせんが、シンプルが故に䜿いやすく、重宝しおいたした。

    熊野叀道にもこのような海倖の人にも扱える分かりやすいナビゲヌトの仕組みが必芁だなぁず、歩きながらずっず考えおいたした。

    理想はやはりフィゞカルな看板の远加ず刷新ですが、それはなかなか時間もお金もかかる話。 たずはWebアプリくらいなら、自分でも䜜れるかもしれない。

    ずは蚀えYAMAPがすでにサヌビスの提䟛をしおいる䞭なので新芏で別マップを䜜るのは車茪の再開発になりかねたせんが、最近はAIの力も借りられる時代なので、呚囲の方の意芋も螏たえながら䞀人開発も芖野に入れおいけたらず思っおいたす。

    宿が芋぀からない䞭囜人青幎たち

    巡瀌の䜓隓を地味に揺さぶっおくるもう䞀぀の問題が、宿探しでした。

    初日の倜、巡瀌者甚の宿がある町の小さな居酒屋に入ったずきのこずです。 隣の垭に、ただ宿を芋぀けられおいないずいう䞭囜人の青幎が二人でスマホを操䜜しながら必死に居酒屋の店員さんに䜕かを聞いおいたした。

    サンチャゎ巡瀌の堎合、こんなこずはたず起こりたせん。 小さなドミトリヌであっおも、Booking.comやTrip.comでい぀でも予玄できたす。
    最悪、目的地の街に着いおから散策がおらアプリで予玄しおもいい。予玄なしで入れる公営のアルベルゲ巡瀌者甚の栌安宿舎もあちこちにありたす。

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    スペむンの公営のアルベルゲ。簡易的だが枅朔で快適。1泊1000円台で宿泊可胜。

    巡瀌っお、その日の䜓調や道の険しさで、圓初の蚈画通りにはなかなかいきたせん。 だからこそ、宿を柔軟に遞べるかどうかは、巡瀌䜓隓の質に盎接効いおきたす。

    しかし熊野叀道の堎合、海倖のサヌビスにほずんどの宿が登録されおいたせん。
    巡瀌路沿いの小さな民宿は「KUMANO TRAVEL」ずいう独自のサむトから探すこずになりたす。

    個人経営の倚い熊野叀道の宿が地元密着型のWebサむトで䞀芧化されおいるこず自䜓はずおも意矩のあるこずず思いたす。実際、Booking.comなど倖資系のサヌビスは手数料が高く、小芏暡な事業者にずっおはこの支払いがかなりのネックになっおいるずいう話もありたした。

    しかし前述のKUMANO TRAVEL。なかなかUIのクセが匷く䜿いづらい䞊に、予玄可胜な時間垯たで決たっおいたりしお、私自身䜿う前に挫折しおしたいたした。巡瀌者ず蚀うよりも、宿偎の郜合で䜜られおいる感が吊めたせん。

    私の堎合は昌に町に着いおから、1軒1軒、空き状況を盎接尋ねお回っお、なんずか1時間ほどで宿を確保したした。
    英語があたり埗意ではないらしい䞭囜人青幎たちには、それすら難しい。完党に路頭に迷っおいたした。

    スマホを駆䜿しお䞀緒に色々ず探したものの、決め手にならず。
    最終的には、居酒屋の女将さんが䜕軒かの宿に電話をかけおくれお、圌らも無事に泊たれる堎所を芋぀けるこずができたした。

     でも、よく考えるずこれ、ものすごく属人的な解決ですよね。

    たたたた入った居酒屋に、たたたた芪切な女将さんがいお、たたたた隣に座った日本人がいお。
    宿が芋぀かったのでこれも矎談の䞀぀になったかもしれたせんが、䞇が䞀準備もないたた望たない野宿などした日には、もはや巡瀌ではなくサバむバルの様盞を呈しおきたす。

    宿泊堎所探しに最䜎限必芁なのは、空き状況、マップ衚瀺、䟡栌比范。 この3぀が䞀芧で網矅的に芋られるツヌルが、熊野叀道にはただ存圚しおいたせん。

    宿の怜玢を簡䟿化するサヌビスを新たに䜜るのも䞀぀かもしれたせんが、最も巡瀌者ファヌストなのは普段䜿い慣れおいるBooking.comなどで簡単にい぀でも宿の怜玢ず予玄ができるこずでしょう。
    手数料が高いのであれば、その手数料分たで皌げるように付加䟡倀を䞊げお宿泊単䟡を高めるか、閑散期などでも皌働できるような宿の䜓制づくりが必芁なのではず考えおいたす。

    王子のスタンプラリヌは地域掻性のヒントになるかも

    もう䞀぀、これは小さい話なんですが、ずっず気になっおいるこずがありたす。

    熊野叀道で行われおいる王子のスタンプラリヌは、もっず地域の飲食店や宿などを巻き蟌んだ仕組みにしたほうが良いんじゃないか、ずいうこずです。

    サンチャゎ巡瀌でも、スタンプを集めお最終的に蚌明曞をもらいたす。

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    私が実際にサンチャゎ巡瀌で䜿っおいたスタンプ垳

    ただ、そのスタンプは各地の飲食店、宿、教䌚など、地域のさたざたな堎所からもらう仕組みになっおいたす。
    ただスタンプを抌す、ずいう小さな目的があるだけで、飲食店に入るハヌドルがぐっず䞋がるこずを身を持っお実感したした。歩く人がスタンプを集めるたびに、自然ず地域にお金が萜ちおいく。ずおもよくできたシステム蚭蚈です。

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    サンチャゎ巡瀌道䞭にある飲食店での䌑憩も旅の醍醐味

    䞀方熊野叀道では、王子ず呌ばれる、熊野倧瀟の分瀟にあたる小さな祠がスタンプポむントになっおいたす。 か぀おの巡瀌路のチェックポむントずしおの圹割を担っおいた堎所で、王子でスタンプを抌すこずの背景にはしっかりずした歎史的な必然性がありたす。

    ただ、王子は堎所が分かりづらいうえに、地域経枈ずの接続点がほずんどありたせん。 ここはずおも、もったいないず感じたす。

    王子の歎史的な意味を尊重し぀぀、地域の人々ずも぀ながる仕組みを䞊乗せできたら、巡瀌者にずっおも、地域の人にずっおも、もっず豊かな䜓隓になりそうな気がするのです。

    こういった熊野叀道のコンテンツを䞀぀䞀぀かけ合わせながら、地域経枈を掻性化させおいくヒントがないか、ずいうこずを考えおいたす。

    䞭蟺路だけが熊野叀道ではない

    もう䞀぀、歩いおいる間ずっず頭の片隅にあった課題がありたす。それはルヌトによる開発の偏りです。

    ここたで曞いおきた話は、すべお私が歩いた䞭蟺路なかぞちでの䜓隓に基づいおいたす。
    ただ、熊野叀道はそれだけではありたせん。䞭蟺路、小蟺路こぞち、倧蟺路おおぞち、䌊勢路、玀䌊路ず、耇数の䞻芁ルヌトが束になっお「熊野叀道」ず呌ばれおいたす。

    そしお、ルヌトによっお䜓隓の質に倧きな差があるようなのです。

    私が歩いた䞭蟺路は芳光客が最も倚いルヌトで、近露を䞭心に新しい宿が建ち぀぀あり、比范的町に掻気がありたす。叀民家を改装した民泊が新たに工事䞭だったり、ここ数幎できたであろう新しい宿なども倚く点圚しおいたした。

    䞀方で小蟺路や倧蟺路は宿そのものが少なく、野宿でしのぐ巡瀌者も倚いず実際に小蟺路呚蟺に䜏んでいる人に聞きたした。

    巡瀌の理想は、䞀床きりで終わるものではなく、䜕床も蚪れたくなるものだず思いたす。実際にサンチャゎ巡瀌には䜕床も巡瀌を繰り返しおいるファンが倚く存圚したす。
    リピヌタヌを生むためには、たず安心しお歩ける状態にあるルヌトが耇数必芁です。 各䞻芁ルヌトに最䜎限の宿泊むンフラがあるこず。それが繰り返し歩いおもらうための前提条件になるず考えたす。

    もちろん簡単な話ではありたせん。 熊野叀道は季節による蚪問者数の偏りも倧きく、閑散期にどう人を連れおくるか、あるいは閑散期にも䜎コストで回せる宿運営の䜓制をどう䜜るか、ずいう別の問いずセットで考える必芁がありたす。
    それでも、䞭蟺路に集䞭しおいる今の状態のたたでは「熊野叀道リピヌタヌ」は生たれにくい。

    繰り返し蚪れたくなる熊野叀道を぀くるために、ルヌト単䜍での察応が求められおいるず思いたす。

    それでも、もっず日本人にこそ歩いおほしい

    ここたで色々ず課題を曞いおきたしたが、それでも私は、声を倧にしお蚀いたいのはもっず日本人こそ、熊野叀道を歩くべきずいうこずです。

    熊野叀道巡瀌は海倖ぞのアピヌルに成功しおいる䞀方で、囜内の認知がただ今ひず぀。さらにこれたで述べおきた通り課題も倚くありたす。

    さらに熊野叀道自䜓はオヌバヌツヌリズムの圱響で、山の森が匱っおきおいるずいう話も聞きたす。
    ここに察凊するためには、日本に䜏む日本人のファンを増やしお熊野叀道を守っおいく必芁性を匷く感じたす。

    熊野叀道には日本の深い歎史ず自然を感じられるだけでなく、ルヌトが分岐しおいるこずによるリピヌト性、1週間皋床で終えれる手軜さ、小さな宿でのきめ现やかな人ずのふれあいなど、芳光コンテンツずしおの勘所をこれでもかず抌さえおおり、今埌の飛躍がただただ望めるず思いたす。

    そしお日本にいながら、これほどたでに倖囜人に囲たれお、しかも感謝たでされる立堎になれる䜓隓ずいうのは、他の堎所ではなかなか埗られたせん。

    巡瀌路はずころどころ狭く険しく、それゆえに自然ずコミュニケヌションが発生したす。

    「May I help you?」ず声をかけお、結局䞀緒に道に迷う。 そんな数分が、䞍思議ず忘れられない蚘憶ずしお、埌からじんわり効いおきたす。

    英語を話す堎を探しおいる人にずっおも、最高の堎所だず思いたす。

    この春の行楜シヌズン、もし時間が取れるなら、ぜひ熊野叀道を歩いおみおください。

    そしお道䞭、誰かが地図を広げお困っおいたら、迷わず声をかけおあげおください。 

    ぀づき↓


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