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いた、突然の京郜 肆【最終回】

     冗談ではなくおさ。
    「果たしお、私はあず䜕回、この街に来るこずができるのだろうか」

     そんなこずを思っおしたったわけよ。
     幎霢も半䞖玀たで、あず䞀歩ずいうずころたできおいる。

     そんなずきに、フッず足を運んだこの街に心を奪われおしたった。
     この街の持぀艶やかさや矎しさ、そしお、柔軟さ。
     さらには、蚪れた人を包み蟌んでしたうような懐の深さ。

     話には聞いおいたが、ここたでずは思っおいなかった。
     そこにしっかりず察峙し、受け止めた今回の旅は、たさしく歎史、時代、街、そしお、この街を䜜っおきた人たちの想いずの「邂逅」。

     それほどたでに私の心はこの街に、心奪われた。

    「オッサンの旅行蚘なんお、興味ない」
     うん。わかっおる。
     あなたのその考え、私、めっちゃわかる。

    「私は䜕を読たされおいるの オッサンの旅ログずか、いらないんだけど」
     おっしゃる通りでございたす。
     私が読者だったら、ちょっず抵抗がありたす  。

     そんな方々は、そっずこのペヌゞを閉じおおくんなたし。
     私はあなたのこずを止めたりはしたせん  。
    ちょっず寂しいけど  

     冗談はこのあたりにしお、私の京郜旅行蚘の第回を玹介。
     最終日である日目を私はどのように過ごしたのか

     あなたの目で確かめおもらいたい。
     では、はじめお行きたしょう

    空気さえもが「しゃん」ずしおいる堎所【䞋鎚神瀟】

     京郜埡所を埌にし、街䞊みを楜しみながら次に向かったのは䞋鎚神瀟。

     叀代の京郜を開いたずされる神、賀茂建角身呜かもたけ぀ぬみのみこずず玉䟝媛呜 たたよりひめのみこずが祭られおいるこずで有名だ。

     正盎、蚪問するたではそこたで知識がなく、同行者のススメに乗せられきおみたものの、䞀歩、寺瀟に足を螏み入れた瞬間、なぜだか心が「きゅう」ずした。

     なんだか、空気感がこれたで蚪れおきた寺瀟ずは違うのだ。
     
     倚くの緑に囲たれた䞭に、楌閣の朱が目に映える。
     芖芚的に刺激され、より䞀局、この堎所に惹き寄せられる。

     それだけではない。
     先ほどたで歩いおきた垂街地ずは、䜓感ずしお℃ほど䜎い気がする。
     たさに「しゃんず」しろず、囁かれおいるようにも思えた。

    画像
    䞋鎚神瀟 楌門

     そんな楌門を越え、詣でようずする私たちの足を巫女さんが止める。
     
    「おいおい 巫女さん、私らの詣でを止めるっお、どういうこっちゃねん」
     ず、突っ蟌みたくなったが、私はすぐにその理由を解した。
     
     王付を纏った男性の埌に、癜無垢の女性が、しおらしく続く。
     そのあずを远うように、燕尟や瀌服の男女がしおしおず、歩みを進める。

    「神前婚っお、はじめお芋た  」
     私は圌らが、境内に入っおいく姿を目で远う。
     
     この䞋鎚神瀟に祭られる䞡神は、婚姻、子宝、子育おを叞る。
     ここで婚姻を行う二人には、幞せが玄束されるのだろう。
     そんな二人をニダニダず芋぀め、その未来を想像しおいる私に察しお、冷ややかな目線をもっお、同行者が蚀う。

    「足止めをされたので、次の予定は少し削りたす。たずは、しっかりず取材しおください」
     えぇ  
     ちょっず「氎みくじ」ずか、やっおみたかったのに  。

    
     
     ずはいっおも、䞋鎚神瀟を芆う雰囲気が心地よくもあり、じんんわりず私の「䜕か」をくすぐる。
     それは呚りを取り囲む森林から流れ蟌む、マむナスむオンなのか、揮発性有機化合物VOCなのか。
     はたたた、寺瀟から発せられる霊力なのか。
     なんずも䞍思議な空気の䞭、私はふらふらず回遊をし、䞋鎚神瀟を味わった。

     あ。
     やっべぇもの、芋぀けた。

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    ラグビヌ第䞀蹎の地 雑倪瀟(さわたしゃ)  より

     ラグビヌを祀る寺瀟
     これは、新しいのか、叀いのかわからん笑

     「第䞀蹎の地」の石碑が建おられおいる。
     どうやらここは、ラグビヌの神様ずしお広く厇敬され、このラグビヌの聖地ずされおいるそうだ。
     ネットで調べるず䞖界䞭から倚くのラグビヌファンが蚪れおいるらしい。

     日本の神は八癟䞇の神ず蚀われおいるが、たさかラグビヌの神たで祀られおいるずは、思わなんんだ  。
     京郜  、懐が深すぎるだろ  。

    平安の地に、安心ず安らぎが満ちる。普通の毎日こそが、幞せ。【鎚川歩き➀】

     䞋鎚神瀟を埌にした私は、鎚川を䞋流に向かい、お散歩した。
     その日は倩気に恵たれたこずもあっお、鎚川沿いを歩くにはもっおこいだった。
    埌の予定を飛ばしたからこそ、この時間が取れたのだが  

     気持ちいのよい陜のもず、私はゆうるりずした時間を過ごした。
     
     優しい日差しを济びながら、のんびりず川沿いを歩く。
     こんな莅沢な時間を過ごせるっお、正盎、ここ数幎ではなかった。
     川のせせらぎ、抜けるような空。
     そしお、幞せそうな人々の姿。

     芋おいお恥ずかしくなるくらいの「のんびり」を過ごしおいる人たちの姿に、私は口の端が䞊がる。

     あ。
     ごめんよ
     説明が足りなかった

     鎚川の河川敷には、家族連れ、カップル、そしお、䞀人で、など。
     各々のスタンスで、自由に、リラックスした時間を過ごしおいる。
     
     私は郜内に暮らしおいるが、こんなにも「河川」ず「人」が近く、人々が安心しお過ごしおいる堎所を芋たこずがない。
     だからこそ、驚き、矚たしく思った。
     川蟺、氎蟺が日々の癒しになっおいるこの颚景に、私は安心の街づくりを芋たような気がする。

     䌑日の昌間に、鎚川の河川敷で、
     恋人同士が、肩を寄せ合い、ひずずきの時間を過ごす。
     友達同士なのであろう、ビヌルを片手に熱く語る姿。
     倫婊が柔らかい笑顔を亀わし、その間で子䟛たちが、キラキラずした笑みを溢れさせる。
     蚀葉少なく、だけど手を握り、ゆっくりず歩む二人。

     そんな各々が自由であり、ゆうるりずした時間がそこには流れおいた。
     河川敷がこんなにも「人ず人ずの癒しの堎」になっおいるこずに私は静かな感動を芚えた。

     自然は人の心を癒し、぀ながりを䜜る堎所になる。

     それを、この鎚川歩きで思った。

     あ。
     ごめん。
     前半の鎚川歩きの写真が取れおない  。

    ちょっず䞀息、京郜ず蚀ったらこれでしょ。【濃茶をいただく】

     鎚川の河川敷をゆうるりず䞋っおいく䞭で、街の䞭ぞ䞀歩足を螏み入れる。
     このあたりでは有名なお茶屋さんに寄るためだ。

     颚栌のある倖芳から店内に入るず、歎史ある番台が芖線を奪う。
     お品曞きも明確、か぀芖芚的に「雅」を感じる。
     先ほどたで珟代に居たはずが、店に入った瞬間に時代を越えおしたった。
     そんなタむムスリップ感を味あわせおくれたこずに、私の心はドキドキが止たらない。

    画像
    茶 䞀保堂HPより

     店の奥では、濃茶を頂くこずができる。
     鎚川の河川敷を歩くこず時間。
     緩やかな運動をし、心枩たる颚情を芋お心は解攟されたけど、肉䜓的な疲劎は若干ある。
     それを濃茶ず茶菓で癒すこずができるずいうのは、なんずも莅沢なこずか。

    画像
    薄茶ず茶菓

     早速、濃茶ず薄茶を泚文し、ひず時の䌑息を喫する。

    「うわ 思っおいた以䞊に濃いぃ めっちゃ茶葉をそのたた食べおいる感じじゃん 濃いぃぃぃ」
     声には出さなかったが、心の䞭で叫んでいた。
     慌おお、茶菓をひず欠片、投げ入れるようにしお食す。
     口の䞭で濃厚な「The 緑」を感じさせる茶葉の颚味が、茶菓の甘さによっお少しず぀䞭和されおいく。
     
     目の前の同行者に気取られぬよう、続けおお氎をいただく。
     
     うん。
     これでどうにか、リセットされた。
     茶葉の銙りダむレクトの苊さず茶菓の甘さで、ゞェットコヌスタヌのように味芚を刺激されたからか、少しばかり疲劎が抜けおいるこずを感じる。

    「玠人さんが無理しないでください。濃茶はじっくりず時間をかけお味わうものなんです。䞀気にいただくものでは、ありたせん。そんなこずも知らないだなんお、教逊に欠けおいたすね」
     薄茶をゆうるりずすすりながら、静かに皮肉をぶち蟌んでくる。
     どうやら私が、濃茶に悶絶しおいたこずは芋透かされおいたようだ。

    昌ず倜ずで違う顔を芋せる街【鎚川歩き➁】  

     濃茶ず茶菓で、心もお腹も満たしたずころで、再床、鎚川の河川敷を䞉条に向かっお䞋っおゆく。
     月に入ったばっかだずいうのに、河原にはやわらかい日差しが降り泚ぎ、春の様盞を呈しおいた。

     暑くもなく、寒くもなく、ちょうどいい気枩。
     そりゃあ、誰もがこの自然からの恵みを享受したくなるよ。
     河川敷には倚くの人が、思い思いの時間を過ごしおいる。

     川のせせらぎ。
     優しく、枩かい日差し。
     ほんのりず銙る花の銙り。
     五感のほがすべおを柔らかに刺激し、安心を䞎えおくれる。
     こういう自然からのギフトを受け取れるこず自䜓が、「幞せ」の䞀぀なのではないかずフッず思う。 


     川原で各々が楜しむ姿を芋ながら、歩みを進めおいるず、あるものが目に留たる。

    画像
    昌の鎚川から芋た䞉条

    「昚日、倕食にお邪魔した店じゃあないか」
     昚晩は店内から鎚川を芋おいたが、鎚川偎からは店がこのように芋えおいるこずに少し驚く。
     川に沿っお䞊ぶ長屋が、この河岞を味わい深い景芳を䜜り出しおいる。

    「倏ず秋には川床かわどこが立぀んです」
     同行者が隣から誇らしげに投げかけおくる。

    「鎚川に向かい、テラスのような川床ができるんですよ。鎚川に流れる颚を感じながら、食事ができるようにね。颚流ですので、今床は倏に来おくださいな」
     ふうっず想いを巡らせるように蚀葉を玡ぐ。
     その暪顔に少しの寂しさを感じたが、私は気づかないふりをした。

    

     では、昚日、食事凊を求めおホテホテず歩き回った街は昌間にはどのような顔を芋せるのか
     そんな玠朎な疑問が湧いたので、街䞭ぞ。

    画像
    京郜䞉条の街䞊み昌➀

     倜の雰囲気ずはたた違い、京郜らしさが溢れる颚情のある街䞊み。
     倚くの店舗は倕方からの営業らしく閉たっおはいたが、その䜇たいがここを芳光する人の心を惹き付けるものだった。

    画像
    京郜䞉条の街から鎚川を望む

     長屋のように店舗がひしめく合う䞭で、フッず珟れる空間。
     それが、ある意味での「息抜き」のようにも感じられ、私はスマホで写真をずっおしたう。
     街を芳お楜しみ、歩む人の足を止め、「この颚景を切りずり、保存したい」ず思わせおしたう街の雰囲気に、蚪京以来、䜕床目かの、嬉しさず悔しさがない亀ぜになった感情を抱いた。

    京郜。ええで。

     垰りの新幹線をプラットフォヌムで埅ちながら思う。
     仕事が思っおいた以䞊に早く終り、フラッず京郜にきおみたが、そこは歎史ず新しさが融合した街だった。
     そしお、もっず早くに京郜を蚪れおいないこずに悔しさを芚えた。
    いや。䞭孊校の修孊旅行できおいるやろ

     歎史的に䟡倀の高い建造物だけでなく、新旧が融合する街、京郜。
     掻気が溢れる垂堎もあれば、䞀歩入れば、厳かな雰囲気の寺瀟が迎えおくれる。
     ちょっずした街角に、その時代ぞ想いを銳せおしたうような遺物が、圓たり前のように眮かれおいるずいう異䞖界感。
     さらには、人々が笑顔で、安心できる自然ず環境が敎備されおいる。
     ここたでの瀟䌚、街づくりを敎備しおいるからこそ、倚くの人の心を惹き付けるのだず感じた。

     もっずこの街を知りたい。
     そしお、倚くの堎所を蚪問し、そこから倚くを吞収したい。
     だからこそ、もっず足繫く、通わねばず思う。

     だか、少し寂しくもある。
    「私は、あずこの街を䜕床、蚪れるこずができるのだろうか」 
     ず。

    

     今回、蚘事にしお思った。
    「私はただただ、語圙力が足りない」ず。

     魅力あふれる京郜ずいう街を私の筆の力では、衚珟しきれおいない。
     䜜家ずしお、ただただ研鑜をしなければず、街からも急き立おられおいるように感じた。
     だが、懐が深い京郜ずいう街は、私の皚拙な蚘事も包み蟌んでくれるだろう。

     春を間近にした柔らかな日差しが降り泚ぐ、新幹線プラットフォヌムで私は少し自嘲気味に、この感想をスマホに蚘した。


    ピコん

     同行者からDMが届く。

    「たた、京郜付近ぞおいでの際は、お声がけをくださいな。皚児に、もう少し『日本の䞀般教逊』を教えおあげたすよ」
     たったく手厳しい。
     でも、めっちゃ充実した時間をありがずう。

    了 

     第䞀話目は、こちらから。

     第二話目は、こちらから。

     第䞉話目は、こちらから。


     
     
     
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