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うつで休職後、復職に失敗した話【復職成功率をあげる3ポイント】

    どうして私は復職に失敗して退職することになったのだろう。

    だいぶ前のことにはなりますが、
    復職に失敗したことがあります。

    退職になった直後は、
    呆然とする気持ちと、
    「会社や上司は一定の配慮を
    してくれたのに、
    期待に応えられなかった」、
    という罪悪感のようなものがあって、
    ふがいない気持ちを抱えていました。

    そこから少し時間が経って、
    自分のことを少し客観的に
    見られるようになると、
    「惜しかったな」気持ちかが
    わいてきました。

    いまでも少し「惜しかった」
    という気持ちは、
    心残りとして残っています。

    あのとき、
    何が足りなかったのか。
    どうすればよかったのか。

    そもそも十分な回復を待たずして
    復職してしまったことが
    一番の原因ではありますが、
    うまくやれば働きながら、
    働くこと自体をリハビリとして
    復職を成功させられたのではないか、
    と感じるようになりました。

    それは、
    復職時に気を付けるべき点が、
    「焦り」にふりまわされないこと
    だけではないと感じたからです。

    • 環境調整

    • 時間帯による負担の違い

    • 病状を含めた自己認識

    を理解して会社や上司に
    相談できていなかったことが
    失敗の原因だったのではないかと
    気付いたからです。

    いまなら、
    当時の自分に伝えられることがあります。

    この記事は、
    自分のなかでは心残りに
    なってしまったことを、
    「いまウツで休職中の方」
    「復職を前にしている方」
    に、届けられたらいいな、
    と思って書きました。

    また、
    人事として復職支援に
    関わっている方にも、
    目を通していただけたら
    嬉しいです。


    休職から復職まで。焦りで復職を急いでしまった。

    私はうつ病の診断を受け、
    会社を休職となったとき、
    とても戸惑いました。

    なぜなら当時は
    労働環境に恵まれ、
    プライベートでも
    特に大きなストレスは
    なかったからです。

    いまなら理解しています。

    うつは外的要因で
    かかる病気とは
    限らないのです。

    つまり、
    ノンストレスでも
    かかるときはかかります。

    ここが
    適応障害との
    大きな違いだと
    思います。

    しかし、
    当時はそういったことを
    あまり理解しておらず、

    「うつになるような環境じゃなかったはず」
    「少し疲れが溜まっただけ」
    「復職すれば自然と元通り働けるようになる」

    と、
    いま思えば
    少しズレた認識でいました。

    そんな状態で
    3ヶ月程休職した頃だったでしょうか。

    会社から復職の打診がありました。

    実は、
    主治医からは
    「まだ復職は早い」と、
    「復職は賛成できない」
    という見解をもらっていました。

    それなのに、当時の私は

    「自宅療養をするほどの
    状態じゃない」

    「休職が長引くほど
    体力も落ちて、復職が大変になる」

    という誤った自己認識と
    焦りに飲み込まれていました。

    もしかしたら、
    プレッシャーも
    あったのかもしれません。

    そんな頃、上司から

    「そろそろ、復職できそう?」

    というメールを受け取りました。

    渋る主治医に、
    強く復職希望を伝えて
    復職診断書を
    書いてもらってしまいました。

    「働きながら、
    徐々に元に戻っていけばいい」

    そんな甘い考えが
    あったと思います。

    主治医が、
    「なぜ復職に反対なのか」
    を理解しようともせず……、

    私は会社に
    復職希望を伝えました。

    まず、ここが1つめの失敗でした。

    当然のことではありますが、
    焦って医師の判断を
    軽視すべきではありませんでした。

    復職にあたり、
    会社は配慮をしてくれました。

    まず、
    元の所属部署ではなく、
    上司の采配次第で
    比較的負荷の低い業務も
    ふりやすい
    総務的な部署への
    異動がありました。

    そして、
    勤務時間も段階的に戻していく、
    「慣らし勤務」です。

    • **勤務形態:**時短勤務からスタート

    • **勤務日数:**週4日からスタート

    客観的にみても手厚い配慮です。

    当時も今も、
    配慮をしてもらったことには
    深く感謝しています。

    だからこそ、

    この時、
    ささやかなズレに気付いて、
    配慮の方向性を
    かえてもらえるよう
    相談できていたら、

    結果は違ったかもしれません。


    気持ちに身体が追いつかない。身体が動かなかった朝。

    休職期間を終え、
    復職を果たしました。

    新しい部署の上司も同僚も
    「無理せずゆっくり慣れていってね」
    と、優しい言葉をかけてくれました。

    それなのに、
    私はそれ以前の問題で
    大きな壁にぶつかりました。

    出社ができないのです。

    もっと具体的にいえば、

    「朝、出社のための準備ができない」
    のです。

    朝、
    目を覚ますことまではできました。

    しかし、
    そこから身体を起こすことが
    できません。

    ベッドから起き上がろうとしても、
    まるで身体が鉛のように重たく、
    思い通りに動けません。

    そこからなんとか、
    起き上がって着替えはじめても、

    途中で力尽きて、
    何度も座り込んでしまうのです。

    うつの症状は
    段階や個人差が大きいので
    一括りにはできませんが、

    当時、
    休職前・休職中・復職後、
    と一貫して私は
    気分的な落ち込みは少ない方でした。

    「出社したくない」とは
    感じたことはありませんでした。

    それなのに、
    身体だけが出社を拒否する。

    目を覚ましてから
    家を出るまでに、
    2時間以上かかることも
    ザラにありました。

    その結果、

    当然のように遅刻が増えます。

    日によっては、
    どうしても家を出られず、
    欠勤の連絡を
    入れることもありました。

    罪悪感と
    不甲斐なさに
    心が摩耗していきました。

    「心が弱っているから出社できない」
    のではなく、

    「出社できないから心が弱る」

    という悪循環の日々でした。

    上司は勤務時間は短くして、
    「定時より一時間早くあがっていい」
    そのうち、
    「二時間早くあがっていい」
    と配慮を提示してくれるように
    なりました。

    しかし、

    私にとって真に困難だったのは

    「8時間勤務すること」
    ではなく、

    「朝、準備をして、家を出ること」
    だったのです。

    これは、珍しいことではないようで、

    うつからの回復期は
    朝や午前中よりも、
    午後のほうが
    体調が安定してくる人のほうが
    多いらしいです。

    ここが2つめの失敗でした。

    「2時間早く帰宅する代わりに、
    2時間出社時間を遅らせる時短勤務から
    スタートさせてください」
    と、きちんと相談する必要があったと思います。

    希望が必ず
    とおるとはかぎりませんが、

    これから復職を控えている方は、

    自分の、
    一日の時間帯による
    体調の変化を把握して、
    まずは
    相談してみてほしいと
    思います。


    配慮からの環境調整の落とし穴。新しい部署での見えない負荷。

    最後に、
    私がつらかったのが、
    「環境の変化」でした。

    休職前にいた元の部署は、
    私にとって、不満のない職場でした。

    人間関係も良好で、
    ある程度自分の裁量で
    仕事を進めることができるため、
    かなりフレキシブルに動ける。

    仕事内容も自分に合っていて、
    周囲からも、
    そこそこの評価を得られていました。

    ところが、
    当然ですが、
    異動先の部署は
    当然、まったく環境が違いました。

    どちらかというと、
    きっちり管理された環境でした。

    これは一概に
    悪いことではなく、
    どちらが合うかは
    個人差が大きいと思います。

    たとえば、
    元の部署では
    繁忙期は昼休みを
    とれないこともありましたが、

    新しい部署では
    昼休みは
    キッカリ一時間とれるような
    環境でしたから。

    ただ、

    「作業の進行状況やキリの良さ」
    ではなく
    「時間に区切られて」
    業務を進めていく、
    というルールは
    少々プレッシャーに感じられました。

    そして、
    任された業務も、
    私にとっては想像以上に
    自身を消耗させるものでした。

    備品管理や
    社内掲示物の制作など、
    客観的には
    負荷の低い業務だったかもしれません。

    これも
    休職明けの社員に
    配慮して業務を
    ふってくれていたことと思います。

    しかし、

    残念なことに、
    私には不得手な業務でした。

    これは‘うつ’とは
    関係なく
    単純に得意・不得意の
    問題だと思います。

    気を使っていただき、

    「社内のことだから、完璧じゃなくていいから」
    「急がなくていいから」
    「適当でいいから」
    と、言葉をかけてもらいましたが、

    実は……、

    私は、整理整頓は苦手なタイプです。

    そして、
    手先も不器用なのです。

    みんなが使いやすいように
    備品の配置を考えたり、

    センスよくポスターを配置したり、

    簡単な備品を
    手作りで作成することには、

    非常に心身を疲弊させられました。

    あくまで
    私の特性ゆえに
    負担に感じただけですが、

    部署がかわると、
    客観的にみれば簡単な業務でも、
    本人にとっても見えない負担が
    大きくかかっている、
    ということも起こりえます。

    さらに、
    気心の知れた仲間がいない。

    全く新しい人間関係の中に
    放り込まれたことも。

    あまり意識は
    していませんでしたが、
    かなりのストレスのようでした。

    新しい部署の人達も
    とてもよい人達で、
    優しく迎えいれてくれました。

    それでも、
    相手がどんなによい人達であれ、
    馴染むまでは
    非常に気を張ってしまうものです。

    ここは
    一般的な話になりますが、

    「適応障害は
    環境を変えたほうがいい」

    「うつのときは
    環境を変えないほうがいい」

    というのは、当たっている気がします。

    3つ目の失敗は

    「元の部署(環境)に戻れなかったこと」
    だったと思います。


    復職後に、
    どこの部署に配属されるかは、
    色々な要因が絡む
    難しい話だとは思います。

    自分以外にも、
    何人かうつ状態からの復職を
    経験した友人がいますが、

    「元の部署に戻りたかった」

    という本人の希望と、
    総務などの
    社内のサポート業務にあたる部署に
    転属させがちな、
    会社側の配慮との間に
    少しのズレを感じます。

    適応障害などは
    また違うかもしれませんし、
    個人や会社の規定や
    元々所属していた部署の状況によっては、
    色々なケースがあるとは思います。

    ただ、可能であれば、
    うつからの復職は、
    新しい環境への適応より、
    元の部署への復帰の方が、
    負担が少ない部分も
    あるのではないでしょうか。


    もし、いま復職をする立場なら。会社に伝えて相談したいこと

    遅刻と欠勤を繰り返し、
    焦り・混乱・申し訳なさを抱えながらも、
    善処しようと努力しました。

    しかし、

    残念ながら会社が求める
    最低レベルに届くことはなく、
    退職となりました。

    仕方がありません。

    最低限求められる
    週20時間勤務という時間さえ
    出社できないのが致命的でした。

    今振り返ると、
    いくつかの重要な局面で、
    私は自分の状態を
    正しく認識できていませんでした。

    自分で分かっていないのだから、
    誰かに正しく相談するということも
    できませんでした。

    相談をすることと、
    実際に配慮を得られるかは
    別問題です。

    それでも、
    率直に自分の状態を伝え、
    どうすればより良い結果を得られるかを、
    「相談してみる」
    ということが
    スタート地点であることは
    確かだと思います。

    意外と、
    真摯に助けを求めてみれば、
    助けの手を
    差し伸べてもらえることはあるものです。

    実際に、
    私のケースでは
    その空気感が会社側や上司にもあったのに、
    うまくSOSを出せなかったことを
    少し悔しく思います。

    もし、

    いま私が、休職からの復職を
    しようとしている立場なら、
    以下の点を具体的に伝えて
    相談をするでしょう。

    1.主治医の話に真摯に耳を傾け、会社につたえる
    そもそもの問題。
    復職時期はいつ頃がよいか?
    という判断を、私は間違えました。

    主治医が
    「まだ早い」
    と言っていたのを、
    真摯に受け取っていませんでした。

    なぜ早いと判断されたかを
    理解しようという姿勢も希薄でした。

    これは、
    反面教師にしてほしい部分です。

    私は強い復職圧力を
    かけられていたわけではありません。

    焦りから自主的に
    早期の復職を
    強く希望してしまっただけです。

    焦りにのみこまれずに、
    医師の話をしっかりきいて、
    それを会社に伝えていれば、
    もっと適切な時期に復職できたと思います。

    2. 「朝が一番つらい」という時間帯の特性を伝える
    「体力が落ちている」
    という漠然とした共通認識は
    上司と私の間にありました。

    ただ、

    実情としては
    体力が落ちていること以上に、
    朝から午前中にかけて
    身体が思うように動かないことが
    ネックになっていること。

    そのことをしっかり自覚し、

    「可能であれば、短時間勤務は、
    退勤時間を早くするのではなく、
    出勤時間を遅らせる、
    という形で試させていただけないでしょうか?」

    と、代替案を
    採用してもらえないかを
    相談します。

    3. 環境変化のリスクを伝える
    「ご配慮は有難いのですが、
    新しい環境や人間関係の中に
    飛び込むことより、
    可能であれば、
    元の部署に復帰をしたいです」

    と正直に伝えます。

    元の部署に戻すことは、
    会社視点では、
    様々な側面での
    リスクに感じられることが
    多いように感じます。

    しかし、一般的に、

    ’適応障害’は
    環境を変えることが
    回復につながりやすいですが、

    ’うつ’の場合は、
    むしろ慣れた環境で
    心身を安定させることが
    重要だと言われています。

    もし、
    復職者の心身にかかる
    負荷を懸念する以外の
    問題がないのであれば、
    元の環境のほうが
    スムーズな回復も
    期待できるのはないでしょうか。

    当時は
    遠慮や引け目もあって
    伝えられなかったことでは
    ありますが、
    重要な視点だと思います。


    おわりに:失敗から見えた「復職後に本当に大切なこと」

    私の復職は、
    失敗に終わりました。

    しかし、
    この経験から学んだ
    最も大切なことは、

    「復職はゴールではない」

    ということです。

    むしろ、業務に復帰してからが、

    「休職以前の状態まで、
    自分を持ち直せるか?」

    という、

    本当の意味での
    リハビリの始まりなのです。

    そして、

    そのリハビリを
    成功させるために
    不可欠なのが、

    「自分の状態を正確に把握し、
    具体的な言葉で、
    周囲とすり合わせること」

    です。

    • 何ができて、何が難しいのか?

    • どの時間帯なら、比較的安定して動けるのか?

    • どんな環境が、自分にとって負担になるのか?

    これらの問いに
    正確に答えられるよう、

    自分を客観視し、
    状態を把握しておくこと。

    「相談」という形で、
    自分の希望を、遠慮しすぎずに
    伝えること。

    それが、

    会社から「良かれ」と
    思って提示してもらった配慮が、
    無駄にならずに、
    自分にとって本当にプラスに働くための
    カギになると思います。

    この記事を
    読んでくださっているあなたが、
    もし、復職を目前に
    控えているのなら、
    どうか焦らないでください。

    私は休職期間が長期化することで、
    より体力が落ちることを心配して
    焦ってしまっていました。

    あなたはいまどんなことに
    不安を感じているのでしょうか?

    宜しければ、教えてください。

    あなたが、もし復職経験者でしたら、
    「ここが一番つらかった」
    というポイントを覚えていらっしゃいますか?

    宜しければ、共有してください。

    同じように復職に悩みを持つ方の、
    解決の貴重なヒントになると思います。

    お気軽にコメント欄に一言、
    のこしていただけたら嬉しいです。

    ひとりでも多くの復職に悩む方が
    救われることを願っています。

    最後まで読んでいただき、
    ありがとうございました。

    また別の記事でも
    お会いできるのを楽しみにしています。


    ▼うつ期ではありませんが、お悩み解消に断食行してきてみました。

    ▼この記事の半分くらいの文字数の軽めの記事です。


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    きの

     
     
    疲れや不調、 うまく生きられない感覚について、 体験をもとに書いています。 会社員勤務、休職、復職、フリーランス(ライター、占い師など)の経験があります。 慢性的な疲労感、 回復への試行錯誤、 日常の小さな気づきなどについて、書いていきたいと思っています。

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