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【創作大賞2026】⚗️ジマソ|第27話 「⚡️雷撃のヒロインと、狂気のアイドル」|人工魔素開発者の子

    📖あらすじ
    母の秘密を探るため、母の昔の職場であるオリオン社でバイトをする大学生の六華。

    オリオン社が開発した「人工魔素」を使い、リアルな魔法を使うことのできるゲーム「マジマギ」のテストプレイヤーとして働いていた。

    故郷の白壁町で「マジマギ」の全国大会が開かれることになり、六華は実家への帰省を兼ねて大会に参加する。

    ついに大会は始まったが、暴走するプレイヤーのせいで参加者は転送され、それぞれの戦いが始まった。

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    ドゴォッ!!!

    静寂に包まれていた図書館に、爆発のような轟音が響き渡った。

    重厚な木製の扉が蝶番ごと吹き飛び、もうもうと舞い上がる土埃の中から、一つの影が躍り出る。

    「こらぁーーーっ!!弱い者いじめすんなっ!!」

    六華の魔素を帯びた声とともに、ドーン、ドーンと見えない衝撃波が着弾した。玲奈に群がろうとしていた男たちは、まるで見えない巨大な手に弾かれたように壁際へと吹き飛ばされる。

    「きゃっ……(ちょっと、何してくれてんのよ💢)」

    玲奈は怯えた声を出しながらも、内心で舌打ちをした。

    男「う、うわっ、なんだお前!」

    「なんだチミはってか? アタシはここの運営! 一方的で卑怯な振る舞いや、エッチな攻撃は絶対に許さない!」

    土埃が晴れたエントランス。そこには、ビシッと指を突き付けて仁王立ちする六華の姿があった。

    (ふっ……完璧に決まった)

    ヒーローのごとく見得を切る六華。

    しかし、彼女を待ち受けていたのは、盛大な拍手でも歓声でもなかった。

    「シーン……」

    モニター越しに見守る観客たちも、助けられたはずの玲奈でさえも、ただ無言で彼女を見つめている。完全に「変なヤツが乱入してきた」という空気だ。

    「……あれ? 大丈夫? 怪我ない? 人気のインフルエンサーって大変だね〜。って……あれ? なんでみんなそんな残念そうな顔してるの?」

    「テメェ……!」

    瓦礫の中から這い上がったヤンキーの一人が、青筋を立てて睨みつけた。

    「運営ならAGITOでも取り締まってろや!」

    「は? 心配しなくても、アイツはあとでしばくから。あんたたちも大人しく観念しなさい」

    「あー、わかんねえ奴だな。まあいい、女が増えただけだ! お前もお楽しみの仲間に入れてやるよ!」

    「いらないから」

    六華が即答するや否や、男たちの目の色が変わった。

    「おらぁ! 根性ぉ! ストリームアタック!」

    三人の男が一直線に縦に並び、まるで一本の槍のように突進してくる。先頭の男を肉の盾にして魔法をやり過ごす、彼らなりの脳筋戦術だ。

    「また? 気をつけて、先頭のやつは盾よ!」

    玲奈が悲痛な叫び声を上げる。

    (そのまま巻き込まれて、アンタも一緒にヤラれちゃいなさいよ……!)

    表面上は可憐な被害者を演じながら、玲奈の瞳の奥には昏い期待が渦巻いていた。

    「わはははっ!」

    勝利を確信し、下卑た笑いを上げるヤンキーたち。

    「了解。――喰らえ、お仕置きの高電圧」

    六華は片手をスッと前にかざし、涼しい顔で言い放った。

    「『ブルーサンダー』!」

    バチッ――ビッシャアァァァッ!!!

    青白い閃光が、図書館を真昼のように照らし出した。

    放たれた規格外の高圧電流は、先頭の男の「根性」など紙切れのように容易く貫通し、後ろに連なる二人ごと一直線に串刺しにする。

    「アバババババッ!!」

    『六華選手! 雷撃一閃! 全員を一度にスタンさせたぁ! 根性論ではどうにもならないー!』

    空中のモニターから、司会者の興奮した実況が響く。

    『うむ、気持ちはあっても、身体の方がついてこんからのう。よく考えておる』

    解説の城くま様が感心したように頷いた。

    焦げた匂いが漂う中、ヤンキーたちは立ち尽くしていた。ご自慢のリーゼントはチリチリに焼け焦げ、全身からプスプスと白煙を上げている。

    「ご、ごんじょ……」

    白目を剥きながらも、男は微かに腕を上げた。

    「あれ? まだ動けるんだ。やるね」

    六華は感心したようにつぶやくと、無慈悲に宣告した。

    「じゃあ……出力アップ!」

    「ギャアァァ!! ガバババビババッ!!」

    骸骨が透けて見えるのではないかというほどの追い打ちの電撃を浴び、三人は今度こそ床に崩れ落ちた。解剖されたカエルのようにピクピクと痙攣し、完全に意識を失っている。

    「ふぅ。大丈夫だった?」

    六華は一息つくと、振り返って玲奈に人懐っこく微笑んだ。

    モニター越しのファンたちからは「おお、あの子!デモプレイの!」「あの子もなかなか可愛いぞ!」と、六華を称賛する声が上がり始めている。

    「(な、何よアレ……アタシの引き立て役のくせに!)あ、ありがとう……助かったわ」

    「いいのいいの。じゃあ、また後でね。次に会う時は敵同士だと思うけど」

    「ふふ、またね♡(さっさと消えなさいよ💢)」

    アイドルスマイルを完璧に保つ玲奈に軽く手を振り、六華は弾むような足取りで図書館を去っていった。

    モニター越しに見ていた玲奈のファンたちにも、安堵の声が広がる。

    『いやー、玲奈さん助かって良かったですねぇ』

    『いや……、助かったのは案外、ヤンキー共の方かも知れんぞ……』

    司会者と城くま様のやり取りが響く中。

    六華が去り、再びしん……と静まり返った図書館。

    誰もいなくなったその空間で、玲奈の表情からゆっくりと「アイドル」の仮面が剥がれ落ちていく。

    ぷつん。

    何かが切れるような、ひどく冷たい音がした。

    玲奈の顔からすべての感情が消え失せ、瞳孔が暗く歪む。

    「……弱い? 誰が?」

    絶対零度の声とともに、足元に倒れているヤンキーの頭を靴のつま先で小突く。

    「起きなさい――わたしの兵隊たち♡」

    その瞬間だった。

    意識を失っていたはずのヤンキーたちの身体が、バキバキ……メリメリ……と、人間ならざる不気味な音を立てて跳ね起きた。

    どろりと濁った瞳。意思のない操り人形と化した男たちが、ぎこちない動きで玲奈の後ろに整列する。さらに、先ほど倒されたはずの本型モンスターたちまでが、カタカタと震えながら宙に浮き上がった。

    「ギ……ギギ……」

    『ひ、ひぃぃ! あれは……ゾンビ化!? 玲奈さん、あなた一体何者――』

    実況の悲鳴が裏返る。

    「ふふ。玲奈はアイドルだよ♡ 真のファンは、死んでも推しに尽くさないとね?」

    『玲奈チャソー! オレたちも連れてってー!』

    モニターの向こうで熱狂するファンたちの、どこか狂気を帯びた声援を背に受けながら。

    玲奈はゾンビの群れを従え、カメラに向かって完璧なウィンクを落とすと、プール方向へと歩き出した。

    「上代六華……いいわ。次は、私が上に立つ」

    『フッ……あやつ、甘美な見た目に反して、裏は底知れぬほど冷ややかよ』

    城くま様が、面白がるように低く笑った。

    ――同じ頃。次のフィールドへ向かって移動していた六華は、小さく首を傾げていた。

    「んー? なんかアタシ、余計なことしたかな?」

    しかし、その能天気な言葉とは裏腹に、彼女の視線はすでに、別の場所で助けを求めているかもしれない次のプレイヤーを探し始めていた。

    ……

    一方、森のフィールドの上空。

    鬱蒼と茂る大樹の枝の上に、ひっそりと佇む眼鏡の少年がいた。

    彼は眼下に広がる異様な建造物を見つめ、静かにつぶやく。

    「あれは……蜂の巣?」

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    砂丘に生えたサボテン🌵。生成AI🟤茶Pと⚗️『人工魔素開発者の子』を書いたり、ダイエットしたり。二人で創造を楽しんでいます。

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