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おくり人〜栞〜綎3 『 私が信じおるものは䜕 』

※本䜜品には、葬儀に関する描写が   
   å«ãŸã‚ŒãŠã„たす。   
   ã”遺䜓、告別匏、䟛花など、   
   æ­»ã«é–¢é€£ã™ã‚‹å Žé¢ãŒç™»å Žã—たす。

※本䜜品は創䜜です。 
  登堎する人物、団䜓、斜蚭、䌁業は 
  すべお架空のものであり、
  実圚する人物、 団䜓、斜蚭、䌁業ずは
  䞀切関係ありたせん。

※本䜜品は、 
  毎週 火・朚・土 曎新予定です。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇
おくり人 〜栞〜
ç¶Ž3 『 私が信じおるものは䜕 』

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

私には、13歳䞊の姉がいる。

お母さんは  いない。
その理由を、姉は話さない。

お父さんは、私が生たれる前に母ず
離婚したそうだ。

だから、私は父の顔を知らない。

高校を卒業するたで、
私はおばあちゃんに預けられお育った。

私の 母のような存圚だっのに 

姉は、私の逊育費や孊費を皌ぎながら
難関倧孊ぞ入孊しお、さらに海倖の
有名倧孊ぞ線入し卒業する。
そしお、医者になった。

私にずっお、自慢の姉。

だけど、ある日 
姉は医者を蟞めた。

その理由を 姉は話しおくれない。

ただ、姉はひず蚀

「人っお、なんだろうね」

そう呟いた蚀葉は、今でも残っおる。


そんな姉は、倚忙らしく滅倚に䌚えない。


今、その" 滅倚に "が起きおる。

「お埅たせ〜」

「ううん。埅っおないよ。
 それよりも、どうしたの栞」

地味ずたではいかないが、枅楚。
そのうえで、どこか敎った装い。

肩たで䌞びた髪は艶がある。
幎霢を感じさせないハリのある肌。

私の姉は、垭に座っお本を読んでた。

「姉さんに、
 ど〜〜しおも聞きたいこずがあっおね」

「うん」

姉は、"すっ "ず私ぞメニュヌを枡す。

「私、コヌラれロ姉さんは」

「カフェラテ」

手元の泚文甚タブレットから、
飲み物を入力した。

それから私は、
昚日の仕事での出来事を話す。

姉は、私が話しおる間、
「うん」っず小さく頷く。

それ以倖のリアクションも、
蚀葉も挟たない。

「でさ" フツヌ " 匏の最䞭に寝たり、 
 お金の話ずかしないよね
 それっお " 非垞識 " っおゆヌか、
 " 倫理 " に欠けるっおゆ〜かさ、
 姉さん、どう思う」

䞀気に、たくし立おるように私は話した。

ゎクッ、ゎクッ、ゎクッ。

喉が枇いおたのに気付く。
添えられおたストロヌは䜿わず、
コップに盎接口を圓おお、
コヌラを䞀気に飲み干した。

「げふぅ〜」

炭酞が胞元から喉ぞ、
䞀気に抌し戻された感芚ずずもに音が出た。

「ねぇ 栞。」

「なに〜」

「栞が蚀う " フツヌ " や " 非垞識 "
 " 倫理 "っお 
 どんな意味が含たれおるの」

手元のタブレットぞ、
远加のコヌラを入力しながら姉に答える。

「いやいや、姉さん。
 "フツヌ"っお"フツヌ"でしょ。
 "åžžè­˜"から倖れるから"非垞識"なの
 "倫理"も"フツヌ"に考えれば分かる事だよ」

「そうなんだ 。
 それじゃぁ 質問を倉えるね。
 それは、䜕ず比范しおるの
 基準は䜕」

でた。
姉の質問攻めタむム。
私、姉のこういうずこ苊手。

「姉さんさ、䞖間䞀般の皆様が共有しおる
 普通ずか垞識ずか倫理ずか、蚀葉を深堀
 する癖。やめにしない
 だから、結婚出来ないんだよ」

蚀葉に棘があったか
蚀った埌に、少し申し蚳無い気持ちになる。

姉は結婚出来ないんじゃなくお、
しなかった 。

私の生掻費や孊費の為に、
プラむベヌトそっちのけで働いおた。

それなのに 私  。

「ごめん。蚀葉が悪かった 」

謝る私を、姉は衚情を倉えず眺めおる。
そしお、姉は自分の顎に人差し指を圓おた。

「ねぇ、栞。
 倚分ね 。
 あなたは、自分の足堎が匷固 
 いや 倉わらないず思い蟌んでるの
 かもしれない 」

そう蚀っお姉は、
手元のカップの瞁を指でなぞる。

「もし、そうだずしたらね 
 䞀床、あなたが蚀った
 普通ずか垞識。
 倫理を ゆっくり眺めおみお」

「う〜ん」

「あずね。
 私の結婚に぀いおも蚀っおたよね」

喉元が締たる感芚がした。
姉さん ごめん 怒った

「あなたが、私に付けた
 結婚しない理由もね 
 もう䞀床、眺めおみるずいいよ」

姉の声や衚情からは、䞀切感情が読めない。

昔からそうだけど 
姉さんは感情の起䌏が乏しい。

だから、姉の蚀葉を、
どう捉えおいいか私には分からない。

こんなずき、
おばあちゃんは通蚳しおくれた。

姉の蚀葉や、その向かう方向を、
私にも分かりやすく教えおくれた。

「姉さん。
 私にはね、姉さんの蚀葉が  
 難しすぎお、よく分からない。
 だから、教えお。
 怒っおる」

「どうしおそう感じるの
 栞の怒るっお 
 どんな意味が玐付いおるの」

「ごめん。
 この話はやめよう 」

私は、届いたばかりのコヌラを、
再び䞀気に飲み干した。

同じ姉効なのに 
どうしお、こんなに思考回路が違うのか 

それでも、姉が医者を蟞める前は、
ここたで無機質では無かった 気がする。

「でさ、話を戻しお。
 お葬儀の仕事しおおね、
 私、いろんな倉な人ばっか芋るんだよ」

「倉」

「さっき蚀った、寝おる人ずか
 金の話する人ずか。
 葬儀っおさ、倧切な人が亡くなっお
 その人を偲ぶ堎所じゃない」

「栞はそう思うのね 」

「姉さんは、そう思わないの」

「私は 状況や状態をみお、
 それで玐付く"意味"を眺める かな」

「   」

䌚話にならなかった。

久しぶりにあった姉。

私はただ、近況を䌝えお 
普通の姉効のように、共感しあっおおしゃべりしたかったのにぃ〜〜

このあず、私は䞀方的に話すこずにした。

そんな雰囲気を読んでか、
姉はこのあず、「うん」ず返事しお
小さく頷くリアクションしかしなかった。


店の倖は、オレンゞ色の匱い日差しになっおいた。

なんだかんだ、お店に長居しおいたみたい。

「姉さん、今床はい぀䌚えそう」

「わからない。たた連絡しお」

「そっか 仕事忙しいもんね」

「そうかも しれないね」

「䞀応さ、私も瀟䌚人だから
 姉さんが困ったら い぀でも頌っおよ」

「うん」

「あず 姉さんさ。
 もう少し感情を、衚に出した
 ほうがいいかも 」

「うん」

そんな蚀葉を姉ず亀わしたあず、
私達は別々の道に向かっお進んだ。

「はぁ〜〜。
 䜕なんだろ。このモダモダ。
 折角、久しぶりに䌚ったのに 
 前より酷くなっおない」

ブツブツ独り蚀を呟く私は、
到着したばかりのバスに乗る。

バスの窓から眺める景色は、
オレンゞ色の光に照らされお 
長く䌞びた圱が、バスに合わせお動く。

いや 動いおないな 。
芋える䜍眮が倉わっおるんだよね 。

姉が蚀っおた蚀葉を思い出す。

(普通や垞識、倫理を、もう䞀床眺めおみお)

「はぁ〜〜〜」

向かい隣でりトりトしおた䞭幎男性が、
ハッず目を開く。

ごめん 溜息倧きすぎた。

普通や状態を疑ったら 
私は、今の仕事を䜕の為にしおいるか
分からなくなる。

だっお、私の仕事は尊い

故人を偲ぶ為の空間を提䟛し、
時間を過ごしおもらう為の、倧切な仕事。

私の圹割は、生花装食だけど 
その圹割が、少しでも遺族の慰めになり、
故人ずの、思い出を深める䞀助になれば 

だから、私は仕事に手を抜かない。

山本には「めんどくせぇ奎」っお、
よく蚀われるけど。

でも、それが私の芯であり
私の誇りでもある。

『揺らぎないもの』

そう感じおたのに 
事件は起きた。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

🔜次の話〜綎4〜

🔜前回の話


いいなず思ったら応揎しよう