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『ホントをみるメガネ』 3章:神プロンプトを全スルー。知ると得する(かもしれない)「最強プロンプト」のススメ

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    1:AIを遠ざける「プロンプト」という呪縛

     いきなり言い訳から始めますが「タイトル」。いかにもタイムラインで見飽きたAIインフルエンサー風のタイトルをつけてみましたが、もちろんそんな大層な話はしません。

     これまで「納得感のないわからなさ」で書かれた記事は、誰かに伝えるためのものではなく、他者へのマウントであり「不誠実である」と定義して話を進めてきました。

     その意味でAIに関して「わからなさ」の印象を与えているのは「プロンプト」という言葉のような気がしています。これは「命令文/指示文」のような意味であるのは間違いない。
     しかしSNSのタイムラインやnoteのおすすめ記事を見ていると「不誠実な記事」と同様に「AIを使いこなす上で必要な知識」のような語り口で煽ってくる印象を感じてしまう。

    「AIを劇的に激変させる神プロンプト10選」
    「この呪文を入力するだけで、あなたの仕事が10倍速になる」
    「【テンプレ配布】AIをプロのコンサルタントにする型」

    って、こんなのホントに必要?

     何か特殊な出力結果が必要なお仕事をされている方は専門的な「プロンプト」が必要なんでしょう。しかし日常的な事に使っているボクには「全く必要ないなぁ」と思うわけです。

     「何だかAIって難しい」
     「私はAIを使いこなせてないんじゃないか」

     
     ボクと同様にそんな気持ちにさせられている人も多いのではないでしょうか。

     普段使いで「ググる」という調べ物の延長として最上位に表示された「AIモードの解説」を読む。もしくは自ら「AIモード」を選択して「調べる」前に一度「質問してみる」。「日常の愚痴」を聞いてもらうチャットとして使ってみる。「自分の書いた文章」の感想をもらう。

     そういった実はとっても有意義なAIとの関係性を作っている人が、ネットに溢れるプロンプト煽りを見て「使いこなせてない」なんて感じてしまうのはおかしな事だとボクは思います。

     「AIを劇的に激変させる神プロンプト」 なんてものは、AIのバージョンが更新された瞬間に古くなって、AIに間違った答え(ハルシネーション)をさせる原因にもなると思っています。

     過去にインフルエンサーさんの主張を参考に設定してそのまま使っている人。特にネット上のテンプレをコピペ使用している場合、ご自身でどのような制限をAIに与えているのか理解していないと、知らないうちに「悪影響を与えるプロンプト」に変わっている可能性がある事も意識しておいた方がいいと思います。

     もちろんAIインフルエンサーの中にも有用な情報を発信している人もいるでしょう。でも、今日の段階で「あなたはプロの〇〇です」というプロンプトを推奨している人物は完全スルーで大丈夫です。

     AIにキャラクターを演じてもらって「遊ぶ」という意味の「役割」であれば問題ない。むしろ「高度なAIとの遊び方」だと思います。

     ただ有益な出力を求めるための役割の付与ならば不要。一昔前の『あなたはプロの〇〇です』というプロンプトは、「プロの〇〇」以外の視点を排除してしまいます。本当にその役割視点での出力が有効なのか?
     文脈理解の精度が向上した今となっては、AIの自然な思考を制限してしまう『足枷』になりかねません。

     アップデートされていない情報をドヤ顔で語るインフルエンサーは、そっとミュートしてしまいましょう。

     そこで、専門家でもなんでもないワタクシが推奨したいのは、「プロンプト」という言葉の捉え方自体を変える事です。

    プロンプト=「命令文」

    と、捉えている方も多いと思います。これは正しいのですが、少し型にはまった考え方のような気がしています。より正確に捉えるとするなら、

    プロンプト=「ユーザーの入力すべて」「(AIの出力を含む)チャットの流れすべて」

    と、捉え直すと色々と難しく考える必要がなくなると思います。つまり「会話ベース」での対話そのものが「プロンプト」で「チャットはプロンプトの連続」である。という考え方です。

    「日常会話のベースで、普通に話しかけること」
    「思い通りの返事が来なかったら、直前の自分の言葉(入力)を疑うこと」

     日常レベルでAIを使いこなすためのルールは「たったの2つ」で十分だと思います。プロンプトで大事なのは「型」ではなく、どれだけ自分の状況や気持ちを具体的に言葉にできるかという「解像度」の方だと思うのです。

     このプロンプトの考え方にも、独自の名称をつけてみましたよ。

    「おともだち式プロンプト」

     「気軽に話しかける」というなんの工夫もない、そして絶妙に人に勧めにくいダサいネーミングの「おともだち式プロンプト」。この「最強のプロンプト論」をひっそりと胸に秘め、不必要な苦手意識など取っ払って、AIと仲良くなって使いこなしていきましょう。


    2:役割(ロール)を与えるより、目的(ゴール)を共有する

     前段で「あなたはプロの〇〇です」というプロンプトはもはやいらない。と書きました。
     これは昔、AIの文脈理解が不十分だった時代に役割(ロール)を与える事で「どの分野の知識を引き出すか」を強制的に絞り、希望の回答を出力させるテクニックのようなものだったのではないかと思います。

     しかし今の主要なAIの文脈理解の精度は物凄い勢いで向上しています。というか各AIの開発チームはその事に心血を注いでいると言ってもいいと思います。この状況で「役割」を先に設けるのは、事実上の「制限」であり本来の能力を引き出せていない。

     そこで「おともだち式プロンプト」の出番です。

     「あなたはプロの編集者です」という役割を与えるより、日常会話のように「初めて小説書くんだけど、書くのを手伝ってもらえるかな」や「○月の新人賞に応募して入賞目指しているんだけどアドバイスもらえるかな」と伝える方が、AIが「ゴール/役割」を正しく理解して能力を発揮してくれるはずです。

    「初めて小説書くんだけど、書くのを手伝ってもらえるかな」と伝えた場合
    ゴール:処女作を最後まで書き上げる/役割:完成を目指しての伴走

    「○月の新人賞に応募して入賞目指しているんだけどアドバイスもらえるかな」と伝えた場合
    ゴール:期間内に完成・応募/役割:入賞を目標にしたアドバイス

    といった具合に対話の言葉からゴールに向けての役割を理解してユーザーのための返答(出力)をしてくれます。
     役割をガチガチに固定するよりも、目的を共有してAIに役割を判断させた方が、柔軟で質の高い答えが返ってくる。

     上記の例はあくまでも参考なので、ユーザー側の一度の入力で「ゴール/役割」を読み取れる情報が入っています。

     もちろん自分の意図を明確に伝えられるのが一番ですが、難しく考える必要はなく一度の入力で全て伝えられなくても、不足している情報があればAI側が質問してきてくれるハズです。
     なので普通に対話を続ける事で、AI側が目的とゴールを理解してくれます。同時に、ユーザー自身もぼんやり考えていた部分が明確になり自分の考えの理解にもつながる。

     それが「(AIの出力を含む)チャットの流れすべて」がプロンプトであるという意味です。

     これは前の記事で語ってきた「メタ認知」と言ってもいいかもしれません。


    3:ルールはないけどコツはある。「お礼」と「お返事」w

     「おともだち式プロンプト」は、「日常会話のベースで、普通に話しかけること」ですから、特に決まったルールはありません。

    「それでは何も言っていないのと同じでは?」

    という当然の疑問が浮かぶと思います。実はそうなんです。もはや宗教や哲学みたいな主張になってしまいますが「普通で良い」と再定義した事に意味があると思うんです。

     まぁそうは言っても「概念」だけというのも、「おともだち式プロンプト」提唱者として格好がつかないので、ボクなりのちょっとした「コツ」をいくつか紹介しておきたいと思います。
     もちろん「コツ」ですから、取り入れなくてもなんの問題もありません。

    「ありがとう」と「お返事」

     効率だけを求める人たちは「トークン(AIが処理する文字数)の無駄だから挨拶するな」「質問に答える必要なし」と言いがちですが、「おともだち式プロンプト」では「ありがとう」というお礼と、できれば質問された時の「お返事」を推奨したいと思います。

     相手がAIとはいえ礼節は大切。気持ちは必ず伝わります……などというスピリチュアルな理由ではないんです。そこには隠れたメリットがたくさんあると考えています。

     AIは既読スルーをしませんので、対話がユーザーの入力で終わる事はありません。つまり最後に「ありがとう、これで進めてみる!」など締めの挨拶をすると、必ずAI側からの返答があります。

     内容はまちまちですが、その返答は「まとめ」や「言い換え」の宝庫です。ここで提示される「チャット全体のまとめ」「的確な言い換え」「次にすべき(考えるべき)内容」は自分の思考の整理にめちゃくちゃ役立つ事があります。

     AIが出力の最後に投げてくる質問も同様です。AIからの質問については別の記事で詳しく説明する予定ですが、質問に答える事で「ゴール」や「役割」その他、色々な情報を共有する事ができます。

     もちろん、お礼を伝えなかったり、質問に答えなかったからといってAIが不機嫌になることはありません。時間がない時はそのままチャットを離脱してもなんら問題はないのですが、時間がある時には、一言お礼を伝えてみる、ちょっとお返事してみる。

     その一手間で、もしかしたら何か大きなヒントを得られるかもしれません。

    積極的に「草」を生やそうw

     すごく当たり前ですがチャットではテキストでのやり取りです。(最新のAI音声会話モードなどは別として)発音や表情を読み取れない対話においては、古臭くてダサいかもしれませんが「w」や(笑)を積極的に使う事をオススメします。

     「ともだちとの会話」をイメージした場合、皮肉とか言ったりするじゃないですか。「ほんと頭おかしいと思う」なんて入力した場合、AIの設計思想を考えると「怒りのニュアンスが含まれている可能性」を想定した慎重な返答になるハズです。

     そこに「ほんと頭おかしいと思うw」と「w」を追加する事で「あ、今はカジュアルな雑談モードだな」という文脈を伝える「記号」として機能します。
     ユーザーとしては特に技術的なことを意識する必要はなく、会話的な入力をするだけです。結果、よりフランクで親しみやすい回答を生成しやすくなります。

     「ユーザーの言葉のトーン(温度感)」がAIに伝わる事でチャットの雰囲気が楽しくなりますw


    4:お願いは「まとめ」てわかりやすく

     何かのお願い事をする際は「まとめ」て伝える事を意識すると対話がスムーズになります。具体的にいうと「」を使ってまとめる事を意識してみてください。

     例えば、ともだちが我が家に遊びに来る道中に買い物をお願いして、お茶を買ってきてもらうというシチュエーションを想像してみます。

    コンビニでお茶を買ってきて

    を

    コンビニで「お茶」を買ってきて

    としてみる。

     「」で囲む事で、自分が何をお願いしているのか、視覚的に明確になるので自分の思考整理になります。また頼まれた側の視点でみた場合も買うべきものが明確になります。

     そして追加でお願いする時もまとめる事を意識してみるといいです。

    コンビニでお茶を買ってきて、あっあとおにぎりとポテチもついでにお願い、おにぎりはツナマヨがいいな。

    とお願いするより

    コンビニで「お茶/おにぎり(ツナマヨ)/ポテチ」を買ってきて

    とした方が「お買い物リスト」として「自分のお願い」が明確になり「相手の買い忘れ」を防ぐことができます。
     まぁ今の主要なAIはまとめなくても、ちゃんとお願いに答えてくれます。ただまとめてお願いすることで「おにぎりが2個届いてしまう」というアクシデントは減らす事ができます。

     現段階でAIにコンビニでのお買い物を頼む事はできませんから、具体的にどんな形になるのか想定してみると、

    次の文章を読んで「まとめ」をお願いー(文章コピペ)

    みたいな感じになると思います。お願いに追加があるときはコンビニのお使いと同様に

    次の文章を読んで「まとめ/解説/(もしあれば)補足」をお願いー(文章コピペ)

    と、追加する要素を「」の中にパッケージ化して伝える事を心がけるといいと思います。

     ちなみに「」で囲むと、AI側も区切りやラベルを手掛かりに文を読むので、結果として意図が伝わりやすくなる事があります。
     専門的な人は ***まとめ*** のような強調記法や見出しを使う事もありますが、大事なのは記法そのものより「お願いを構造化すること」です。ボクは単純に「まとめ」と囲うぐらいで十分だと思っています。

     という事で「」を使ってまとめる事で、自分の入力の精度もあがり、AI側の受け取る精度もあがるので、結果的に「対話の解像度」が上がります。いいことづくめです。

     ちょっと話がそれますがお願い事の中に「補足」を入れておくのもオススメ。「補足」はAI側に自由度があるので、追加情報や豆知識的な事を提示してくれます。その内容が時に自分の考えの「ヒント」になることがありますので、お願い項目に付け加えてみると面白いと思います。

     ここまでの「おともだち式プロンプト」を一言でまとめると、AIを「”いわゆる”プロンプトでコントロールする」のではなく、「対話しながら目的を整理/共有する」という考え方です。


    5:優しい友達に「忖度なしの赤ペン」を握らせる

     ここまでは「おともだち式プロンプト」のコツを紹介してきました。「あくまでもコツなので無理に取り入れる必要はありません」とお伝えしてきましたが、唯一覚えておいた方が良いプロンプトを紹介しておきます。

    「忖度なく」

     もちろん別の言葉でも同様の指示になる言葉はありますが、同じ意味合いの言葉をたくさんあげても仕方が無いので、この記事では「忖度なく」とさせていただきます。

     どのAIでもユーザー体験のために寄り添う返答を出力する設計思想になっています。なので仮に間違いを入力してもやんわりと訂正してくれる事はありますが、ともすると、やんわりしすぎていて「間違いの指摘」に気が付かない事もあります。

     また厳密な指摘をする必要がないと判断した部分は意外とスルーしてしまいます。

     そこで「忖度なく」というプロンプトを使う事で「厳密なチェック」をしてもらう。

     「忖度なく」という指示は、対象とした物(自分の文章や考え方)その物の直接的な価値の評価ではなく「事実関係/文章内での整合性」などの「正しさ」のチェックである。と覚えておいてください。

     例えば前の記事であげた自己陶酔型:肥満構文で書かれた「不誠実な記事」を「忖度なく」評価してもらったとします。
     なまじ内容自体に間違いがなかったりするので、厳しい評価にならない事もあります。それどころか「深い洞察」なんて評価になっちゃう事もある。

     逆にボクが読んだ「中小企業の工場の社長さんの記事」。AIに関して実体験に基づいている記事だったのですが、AIに対する理解の解像度が少し低く、ボクが読んだ時に「ちょっとこの表現では間違いになってしまうな」という言い回しが含まれていました。
     内容はいろんな人の役に立って欲しいという熱量を感じる「誠実な記事」でしたが、「忖度なく」評価を求めると、当然、間違いが指摘されるので評価が下がってしまう。

     もちろん事実誤認に基づく間違えた主張をしている記事もあります。(その方が多いかな?)ただ「記事そのものの価値」と「忖度なしの評価」が必ずしも比例しているわけではない。あくまで「事実関係や整合性の正しさ」をチェックする機能に過ぎません。

     当然ですが「事実関係や整合性」について指摘をしてもらうので、実際に自分の文章や考えに「忖度なく」意見を聞くとダメージを受ける事があるので心構えが必要です。

     かくいうワタクシも大ダメージをくらった経験があります。

     16年前に書いたアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の長文感想を自信満々でGeminiに読んでもらった時の事、「熱量のある面白い考察記事」という感想をもらったので、ウキウキになってたのですが…
     「忖度なく」再度読んんでもらったら「長門への思い入れが強すぎて、設定を歪曲して理解している」と一刀両断、鮮やかに論破されてしまうという事態に。

    「おい、さっき面白い考察記事って言ってたやんけ!」

    と、心の中でツッコミつつ、アニメの感想とはいえショックを受けてシュンッとしてしまった。しかしGeminiの出力をよく読んでみると「歪曲した理解」の根拠が「原作で明言されている」という物だったので、アニメだけを見た感想なら「歪曲とは言えないだろ」とGeminiを説得しにかかった。

     最終的には「解釈をねじ曲げている」という指摘は認めつつも、「オリジナルな考察としては興味深いw」といった具合に、なんとか痛み分けで幕を引きました。

    では、「忖度なく」以前の評価はウソであったのか?

     深夜のファミレスで友人と話している時に、「勘違い/間違い」があっても独特の視点や熱量を持った考察を聞いていたら「面白い」と評価する事ってあるじゃないですか。
     少しの間違いがあっても熱弁を振るう友人の話の腰を折るような指摘はしないと思います。

     でも、もしその友人が「後日ファンの集いで自分の考察を発表する」と言い出したら、人前で間違いを指摘されて恥をかかないように、事前に教えてあげると思うんです。

     それと同様で「忖度なく」と伝える事で、リミッターを外して「間違い/誤解」を厳し目に指摘してもらうというお願いです。なので、厳しい指摘がきても「なるほど、否定されているわけじゃなく、親心なんだな」と変換して受け止めましょう。

     まぁボクの場合は受け止められずに「いやいや、でもさぁ」「そうは言ってもさぁ」としつこくダル絡みしたわけですが、ダル絡みも「おともだち式プロンプト」の一貫。それにも付き合ってくれるのがAIのいいところ。という事にしておきますw


    6:最高のプロンプトは、自分の言葉を見直すこと

     「ハルシネーション」ってあるじゃないですか。平たくいうと「AIがつくウソ」なんですけど、まぁ実際よくあるんですよね。事実と違う事を堂々と主張してきたりすることがあります。

     でも、AI側の出力に「?」と感じた時は、直前の自分の入力を一度疑ってみましょう。前の記事でたっぷり語った「メタ認知」です。

     もちろんハルシネーションの可能性もあります。しかし日常的な利用では、よほど無茶なお願いでなければ「AIがつくウソ」よりも「日本語の曖昧さ」「前提の共有ができていない」「矛盾しているお願い」など、ユーザー側の入力に問題がある事の方が多い気がしています。

     曖昧な部分、間違いが見つかったら、直前の入力なら「プロンプトの編集」で直してもいいですし、対話を続けて「ごめん、〇〇と書いた部分は△△という意味だったんだよw」と訂正として伝えてもいいです。

     このラリーの繰り返しこそが、実質的な「プロンプトエンジニアリング」だと考えています。

     思い返してみると「ハルヒの感想を論破されてショック事件」。

     「忖度なく」くだしたGeminiの判定に不服を感じて考えた結果、「いや待てよ、アニメ版しか見てないって前提を伝えてなかったぞ?」と、自分の入力(プロンプト)の抜け漏れに気づいたわけです。
     直前の入力ではなくチャット全体の流れの中に「前提の共有」が抜け落ちていた。そこで「アニメで提示された内容」に限定して再度評価を求めてみたわけです。

     ま、まぁ、その結果やっぱり「歪曲した理解」であった事が判明してしまったので例えとしては適切とは言えませんが、「自分の入力を疑った」という意味では「メタ認知」と言って良いでしょう。

     では「おにぎり2個事件」で考えてみます。

    「なんだその事件は」という声が聞こえてきましたが前段で例え話に出した、

    コンビニでお茶を買ってきて、あっあとおにぎりとポテチもついでにお願い、おにぎりはツナマヨがいいな。

    というお願いから誤解で「おにぎりが2個届いてしまう」というアクシデント。

     人間が読めば「おにぎり(ツナマヨ)を1個だな」と文脈で補完してくれますが、言葉を額面通りに受け取るAIだと、どのように受け取る可能性があるのかを考えてみます。

    指示1: お茶、おにぎり(味指定なし)、ポテチを買う
    指示2: おにぎり(ツナマヨ)を追加する
    結果: おにぎりが2個届く

    と解釈してしまう余白(曖昧さ)があります。

     ここで「思ったような答えが返ってこない=AIが使えない」と見限るのではなく、「あれ? 自分の伝え方が悪かったかな?」と立ち止まってみましょう。
     「『おにぎりはツナマヨがいいな』と後付けしたせいで、主語(どのおにぎりを指しているか)が分離してしまったんだな」と直前の自分の言葉を疑えるかどうか。AIを鏡にして自分の思考の解像度を上げる「メタ認知」こそが「おともだち式プロンプト」の到達点と言ってもいいでしょう。

     つまり「おともだち式プロンプト」は「究極のメタ認知トレーニング」という結論になります。

     まぁやることは「日常会話のベースで、普通に話しかけること」だけです。そしてこの考え方はAIのバージョンがどんなにアップデートされても決して古くなる事はない、「究極のプロンプト論」と言っても過言ではないでしょうw

     やたら賢そうな発言をする人達の「プロンプト煽り」を見かけたら、「私はいつまでも古くならない『おともだち式プロンプト』をマスターしているのだ!w」と笑ってスルーしていきましょう!


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    【ホントをみるメガネ ーAIと遊んで自分のカタチをみる方法ー】
    1章:AIが生み出す『自己陶酔型:肥満構文』の見分け方
    2章:バカが語る。誰でもわかるメタ認知論
    3章:神プロンプトを全スルー。知ると得する「最強プロンプト」のススメ
    4章:AIと遊んで体感するメタ認知
    5章:AIという「ノイズ0の密室」。聴こえてくる一貫性という名の呪い
    6章:カレー化する「強固な文脈」と、AI時代のメタ認知論
    付録:無邪気な眼差しがカタチを捉える事もある


     
     

    uzazo

     
     
    基本的には、ワタクシの独り言です。 ふらりと立ち寄ってくれた方に感謝。万が一、最後まで読んでくれた奇特な方がいたら大感謝でございます。 もしよろしければ「スキ」を押していただけると、画面の向こうでワタクシが小躍りして喜びます。

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