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【21話】呪いがとけるまで・・・


    成す術無し

    ハワイでの浮気も別れる材料にならず
    微妙にすれ違いつつも
    相変わらず吉田は私との時間を作り続けた。

    このままではまた同じ生活の繰り返しになると思い
    私は職業訓練に申し込んだ。

    職業訓練ではネイルスクールに通いだし
    平日は朝から夕方まで私はいない。
    家に帰ってからも練習に明け暮れた。

    そうしてなるべく吉田と会う時間を減らしていったが
    吉田はそう簡単には諦めない。

    スクール終わりにビルの前で待つようになった。

    ネイル道具も重たく
    迎えに来てもらえるのは助かるが
    そうじゃない!

    迎えを断っても

    吉「り~ん忙しくなったし
    迎えにでも行かないと会えないやん!
    俺がしたくてしてることだからいいの」

    とやっぱり話は通じなかった。

    この頃くらいから私がどこに行っていても
    迎えに来るようになった。


    ある日ネイルスクールの友達と休日に
    うちで試験練習をすることになった。

    それは前もって吉田に
    「明日は会えないから!」と
    何度も念押しして伝えた。

    当日駅に友達を迎えに行き
    近所でランチを食べてからうちで練習することにした。

    ランチをしていると吉田から電話が鳴る。
    吉「何してんの?今日友達来るんやろ?」
    私「今一緒にランチしてる。それから練習するよ!」
    吉「何食べてんの?俺は行かんでいいの?」
    私「昨日も言ったけどマジで来ないで!!」
    吉「あっそ!お邪魔みたいですね!」
    と言って電話を切った。

    がその5分後にまた電話をかけてくる。

    電話のたびに友達との会話が止まり
    気まずい空気になる。

    私が友達といるといつも以上にひっきりなしに
    電話をしてくるので
    この時も
    『いつものが始まった』と思い
    私はこの時、電話にはもう出ないことにした。

    食事も終わり友達と楽しく話しながら
    自宅に戻り玄関を開けると


    パンイチの吉田がベットから顔を覗かせ
    吉「おかえり~♪」と言ってきた。


    (゚Д゚;)💦



    私は慌ててドアを閉め友達に
    私「おっさんがいる💦」
    と言って固まった。
    友達もその状況にビックリして固まった。

    真夏のクソ暑い中、私は友達を外で待たせ
    急いで家に入り吉田に怒った。

    私「なんでおるん?!今日無理って言うたやん!!!💢
    だいたい何で人が来ることわかってて裸なん?!」
    吉「り~んの新しい友達が
    どんな子か気になって!
    それにパンツは履いてるで!」

    悪びれる様子もなく
    吉田はベットでゴロゴロしている。

    私「もういいから早く服着て帰って!!!!」
    と怒るが吉田は嬉しそうにゆっくり起き上がり
    飲み物を飲みだす。

    私「早く!!!!💢」

    と怒鳴るとやっとゆっくりシャツに腕を通した。

    私「この暑い中外で
    待たしてるんだから早くしてよ!!!💢」
    吉「可哀そうに暑いやろ。中に入れてあげたら?」
    私「だから早く服着ろよ!!!💢」

    私は怒りで吉田を睨んだ。
    吉「おぉ~こわっ♪」と言いながら
    ゆっくり
    そしてやっとスーツを着た。

    吉田が服を着たので友達を家に入れた。

    真夏の真っ昼間に
    外で10分以上待たせることになり
    申し訳なく友達に謝った。

    それを見いた吉田は
    吉「ほんまに!暑い中待たせたりなや!」


    私&友「誰が言うとんねん!!💢」


    と私たちは本気で怒っていた。

    それでも気にせずゆったりベットに座り
    友達に話しかけだした。
    吉「どこから来たの?ってか君すごいO脚やな!」
    とまた余計な事を言い出す。

    私「ほんまに早く帰って!!💢💢💢」
    と吉田を無理矢理立たせ玄関に押して行った。

    吉「はいはい!!私は邪魔者ですから帰りますよ!
    これから二人で仲良く練習でも何でもしてください。
    僕は邪魔者ですから!!!」
    と言ってやっと出て行った。

    吉田が出て行ったあと
    友達と私はとても深いため息をついた。

    そしてすごく気まずい空気の中ネイル練習を始めた。

    友「あのおじさんいつもあんな感じなん?💧」
    私「人がいてるとあんな感じ💧」
    友「人の男にこんなん言うのあれやけど・・・
    あの人ヤバいな・・・💧」

    と言われた。

    あぁ~また友達失った・・・。


    その後も新しく友達が出来るたびに
    吉田は意識的にか無意識的にか
    とにかく私の人間関係を潰しにきた。

    そしてそれを私が怒ると決まって
    吉「おまえが嫌われてただけ!
    俺のせいにするな!」
    と全く悪びれることはなかった。





    それから半年ほどあった職業訓練も終わり
    いよいよネイルサロンに就職になった。

    ただサロンに面接に行った時に
    あまりよい印象が持てず
    正社員ではなく
    週3~4日のバイトからスタートすることにした。

    私の予想は当たり

    従業員同士は常にいない人の悪口を言い
    オーナーと店長は愛人関係なのか
    営業中に大声で喧嘩をしお客さんにも丸聞こえ。

    そして何より給料もまともにもらえなかった。
    週3~4日、1日13時間の拘束で月の給料は6万円
    デザインの提出物が5種類づつ月2回
    材料費は実費。交通費なし。
    働いてるのに収支がマイナスになる。

    そのせいで正社員もバイトも
    だいたい2~3か月で辞めていく。

    私も日々のストレスと疲労で毎日クタクタだった。

    休みの日も練習や提出物の作成で時間もなく
    吉田と会う頻度はドンドン減っていき
    週1くらいになっていった。

    それでも吉田は相変わらず1日に何度も電話をしてくるが
    休憩時間もあったりなかったりで
    出れないことが多く
    たまにタイミングよく電話に出れると
    だいたい吉田の機嫌が悪かった。

    私と会えない、電話に出ないことに
    吉田はイライラしていた。

    私も常に疲労困憊状態の中
    たいした用もないのに電話してきては
    吉「電話も出んと忙しいふりして!」と
    嫌味を言われ続けることに
    段々腹が立ち
    私「用がないならかけてこないで!」
    と言うとなぜか
    吉「八つ当たりされても知らんわ!!💢」
    と華麗なまでの逆切れをされて電話を切られた。

    それから1週間ほど吉田からの音沙汰がなくなった。

    正直1つストレスがなくなってホッとした。

    このまま自然消滅になりそうだな
    いや、なってほしいと願い過ごしていると


    願いは届かず

    休みの日家にいると
    吉田から1週間ぶりに電話がかかってきた。
    電話に出るや否や
    吉「どうするつもりなん?💢」
    と不機嫌に聞いてくる。
    私「なにが?💢」
    吉「別れるんなら別れるでやることあるやろ!!💢」

    勝手に別れる方向に進んでいる✨

    と嬉しくなり声に出そうになったが
    『まだ油断してはならん!』
    と冷静を装い

    私「やることってなに?」
    吉「はぁ?💢会いもせんと電話だけで
    このまま終わらす気なんか?
    おまえはほんまに常識もないな!💢」

    『おまえが常識は語るな!!!💢』
    と言いそうになったがここは堪えて

    私「別に電話で十分やん。会う必要なくない?」
    と言うとさらにブちぎれ
    吉「なんや?!その舐めた態度!
    今すぐ行ったるからなぁ~!💢」

    とすぐにインターフォンが鳴った。

    ため息をつきながら
    『すでに家の前おったんやん・・・』
    と思っていると鍵が開いた。

    入ってきた吉田は
    すごい剣幕で怒ってはいるが
    吉田が決めてきたこの喧嘩のストーリーが見えた。

    そして
    『あぁ~これはまた別れてくれないだろうな。
    もう好きにしてくれ。』
    と私は悟った。

    吉田は勢いよくずっと何か言っているが
    話すのも面倒になり全ての返事が

    私「別に」になっていた。

    『どうせキレたいだけキレたら勝手に機嫌直して
    今度は私の機嫌を取りにきて
    別れたいって言うても聞かないんだろうなぁ~。
    じゃあこのまま何も言わなかったらどうなるのか??』

    と思い徹底して「別に」を貫いた。


    吉田は30分以上吠え続けたが
    私の全ての返事が
    「別に」なのに気づき
    大声で




    吉「おまえは沢尻(エリカ)かっ!!!💢」


    と叫んだ。


    まさかの突っ込みに
    『そうきたか!』
    と私は吹き出してしまった。

    笑う私に納得がいかない吉田は
    さらに何か怒って言っていたが
    私は壺に入ってしまい大爆笑。


    「沢尻かっ!!」が強すぎて
    その後どう仲直りしたのかは覚えていない。

    ただどうやったら別れてくれるか
    考えるのももうめんどくさくなった来ていた。



    それから少しして
    いよいよ身体に異変が出だした。

    ストレスで水便が止まらなくなり
    施術中も何度もトイレに駆け込むようになった。

    これでは仕事にならない!

    病院に行くと【過敏性腸症候群】だった。

    薬を飲んでも全然効かず
    1日のほとんどをトイレで過ごすようになった。

    電車にも乗れないし
    もちろん仕事にもならないので
    休職という形で無期限でサロンをお休みすることになった。


    そうしてまた毎日家にいる生活に戻った。

    仕事に行かなくてよくなり
    水便の症状も一気に改善した。


    そうなると吉田の機嫌もよくなり
    会えなかった分のデートを取り戻すかのように
    お出かけが増えた。

    平和?な日々を過ごしていたある日
    いつもの様にラブホテルに泊まった。

    だいたいいつも行く
    ホテルは5~6件の中のどこかで
    そのラブホテルのメンバーズカードは
    私が渡されていて
    デートの時はいつも私が持って行く係りだった。

    ただその日泊まったホテルのメンバーズカードは
    吉田が持っていて私は渡されていなかった。

    私「ここのホテルのカードは自己管理するの?」
    と聞くと
    吉「そういえばそうやな!渡しとくわ!」
    と言いカードを出すと2枚出てきた。

    私&吉「?!何で2枚もあるん?」

    私「知らんやん!ほかの子と行った時のじゃないん?」
    と言うと慌てながら
    吉「えっ?!わからん!
    でもり~んと付き合う前のやと思うねん!」
    と言いながらカードを渡してきた。

    その瞬間すごく嫌な予感がした。

    『帰ったら調べよう』
    そう思ってその日は何も気にしてないそぶりで過ごした。


    翌日家に帰り
    メンバーズカードの裏に乗っていた
    ホームページにアクセスし利用履歴を見てみた。


    1枚目のカードは1度の利用だけで私と行ったものだった。
    2枚目のカードは利用履歴が何ページにもわたっていた。

    私は自分の手帳と照らし合わせながら
    利用日を確認していった。


    そして私は見つけてしまう。


    私のキャバクラ退店日の宿泊利用が出てきた。


    あの店長が私の最終日に吉田が来ない事に激怒し
    それを私が吉田を庇っていた最中
    吉田は他の女とSEXをしていたのだ。


    当時の店長とのやり取りが鮮明に頭の中で再生された。

    独身のふりをして私に近づき
    レイプまがいの青姦から妊娠、中絶
    ボロボロになって
    仕事を辞めざる得なかったあの日

    吉田は他の女と楽しくSEXをしていた・・・


    手が震え、変な汗が一気に噴き出し
    眩暈がして意識が飛びそうになった。

    利用履歴の画面の前で動けず
    ただ何時間も時間が過ぎて行った。

    怒りなのか、呆れなのか・・・
    とにかく吉田は何よりSEXが第一優先なのは
    よくわかった。

    『じゃあ何であの時別れてくれなかったのか?』

    時間が経つにつれてドンドン怒りが
    沸いてきた。

    ちょうど怒りがピークに達した頃
    吉田から電話が鳴った。
    吉「あれ?元気ないけどどうしたん?」
    私「別に。」
    吉「なんかあった?言うてよ!」
    私「電話でする話じゃないから今はいいわ。」
    吉「今日はオトンと約束あって
    帰らないとあかんから明日昼行くわ!」

    とおどおどしながら吉田は電話を切った。

    さすがにもう無理だ。

    これまでにも
    他の女としたであろう時はあった
    どれだけ問い詰めても認めず
    うやむやになっていたが

    今回は日にちと時間までわかっている。

    そして何よりあの時期
    あの退店日にまた嘘をついて
    他の女といたことが本当に許せなかった。


    次の日お昼に吉田は
    恐る恐る家に入ってきた。

    私のただならぬ空気に
    吉田は必死に笑わそうといろいろ喋るが
    私は無表情で黙っていた。

    吉「何でそんな怖い空気なん?俺なんかしちゃった?」
    私「うん。した。」
    吉「俺何したんかな??(;・∀・)」
    私「メンバーズカードの履歴見た。」
    吉「えっ?!なんかあった?
    あったからこの顔なんやな💦」
    私「ってことでさようなら。マジで無理!!」
    吉「待って待って!!何があったか教えて!」

    そこから何を見つけたのか全て話し
    あの日の店での店長とのやり取りも話した。

    私「怒ってる店長が正解やったやん。
    あなたの事庇ってあほらしい。
    本当に自分が情けない。」

    吉「ちゃうねん!ちゃうねん!💦」
    いつもバツが悪くなると「ちゃうねん!」の連呼が始まる。

    私は怒鳴ることも泣くこともなく
    ゴミを見るような目で
    私「ちゃうくないから。
    滞在時間までわかってるねん。」

    吉「そうやな。俺か?!俺やな。
    でもほらこれはなかったことにしよ!」
    私「ならんやろ。自分がしたことやん。」
    吉「もうないから!!」
    私「おまえがないから!」
    吉「どうやったら信じてくれる?」

    信じられる要素は
    この人にない事はわかりきっていた。
    なのでさらに他の証拠も出してやろうと思い

    私「じゃあ携帯見せてみ。イヤならそのまま帰って。」

    とどっちに転んでも吉田にとってイヤな選択を迫った。

    すると吉田は

    携帯を渡してきた。
    私「ロック解除して。」

    吉田にとって地獄の時間が始まった。

    私は初めに衝撃の少ないであろう
    発着信履歴から見ていった。

    予想を反して発着信履歴には怪しいものはなかった。

    メールボックスもたいしたものはなかった。

    いよいよLINEを開けた。

    トーク画面のほとんどが女の子のLINEだった。
    1つづつ開いていく。

    だいたいはキャバ嬢からの営業LINEで
    吉田の【プライベートやったら会うよ】
    で終わっていた。

    しかし
    吉田から
    【俺のこと覚えてる?】
    とLINEしているものが6~7件出てきた。

    こいつ出会う気満々やん!!!


    【俺のこと覚えてる?】LINEの返信は1通もなかった。

    モテないイタ客のLINEそのものだ。


    携帯を返しながら私は言った。

    私「自分出会う気満々やん。
    もう自由に女の尻追いかけに行け。
    私はもう無理や。本気で気持ち悪い。」

    と言うと
    吉「実際何にもしてないやん!
    だから大丈夫やって!」

    そこからいつもの様に言い訳の嵐

    全く辻褄の合わない
    よくわからない事を長々と話し続ける
    この歩く性器のような男を黙って見つめ

    私は土下座した。


    私「本当に別れてください。」



    吉田は少し固まった。

    吉「そんなに別れたいの?」

    私「はい。本当にもう完全に縁を切りたいです。
    今すぐ鍵を置いて帰ってください。」

    少しの沈黙の後吉田は

    吉「り~んの気持ちはわかった。」

    やっと別れられる!!!


    と思った瞬間
    吉「でも俺はどうしても別れたくない。
    どうしよう?」

    私「どうもしない。別れる。以上です。」
    吉「そんなんり~んの希望だけ叶って不公平や!」


    不公平?!(゚Д゚;)

    そもそも
    この関係に公平性なんてないやん!!!

    そこから吉田はまた1歩も動かず
    「別れない!鍵は返さない!」の一点張り。

    吉「もしおまえが別れたと思っても
    俺は思わないから!」
    と同じ言語を話してるはずなのに
    全く会話にならない。

    私の頭からは煙が出そうだった。

    この時一体誰に助けを求めたらいいんだろう
    と考えていた。
    警察を呼ぼうかとも思ったが
    怒鳴ったり暴れたりもしないので
    実質的な被害がない。

    吉田の話術に勝てそうな友達もいない。

    1人で解決するしかないが
    全然解決できない。


    もう飛ぶしかないんだろうなぁ~。
    飛んでも追いかけて来そうだなぁ~。

    とただただ絶望感と虚無感でいっぱいになった。

    私「もう好きにしたら・・・
    私はあなたの事信用もできないし
    好きでもない。
    それでも付き合ってたいんでしょ?キモっ。」
    と無表情で言った。

    吉「キモくてもいい!!
    俺はり~んの事好きやから!」

    と彼の中では全てが解決した。


    私はこの時
    『もうこの人死んでくれないかな』と思った。

    私か吉田どっちかが死なないと
    この関係は終わらないんじゃないかと思った・・・。


     
     
    不倫、モラハラ、毒親、自己破産。人生の理不尽にフルボッコにされてきたアラフォーです。13年の共依存から脱出するため、私の全恥部を晒すことに決めました。同じ「生きにくさ」を抱えるあなたへ。一人じゃないと笑い合いたい。有料マガジンには、表では書けないドロドロの深淵を詰め込んでいます。

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