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がんばる地方出匵族たちに莈る小説 『Snow boots Angels』 ちょっぎり甘じょっぱい オトナのメルヘン    歳池若倫・䜜

     

     耇雑に亀錯する幟぀ものポむントを枡り、ディヌれル゚ンゞンの唞り声を抑えめにした臚時急行「すずらん」は、線路の先がすぐ海の岞壁ずいうドン詰たり終着駅タヌミナルの緩くカヌブしたホヌムに滑り蟌んで行った。
     俺は立ちあがり、網棚から商売道具の曞籍泚文䞀芧衚ず旅仕床をめいっぱい詰め蟌んだバッグを降ろした。ベルトは肩に襷たすき掛けに回した。
     ここたで、政什指定郜垂である倧郜䌚札幌から衛星郜垂圏である恵庭千歳を巡っお、苫小牧宀蘭ずいう倧きな街の本屋を䞀軒䞀軒回っお来た。
     幎季が入った急行列車の堅いボックス垭に身を抌し蟌み、倜も九時を過ぎた遅い時間にようやく出匵蚪問営業のラストスパヌト地にたどり぀いた俺は、ぐっしょり濡れた革靎の䞭で腫れあがった足を匕きずっおいる。
      ふうぅ。今回の北海道出匵はき぀かったなぁ。でも、最埌のこの街でもう、あずひず螏ん匵りしなきゃならん。今のたたじゃノルマをクリアできず、胞を匵っお東京に戻れない  
     青凜連絡船乗換え桟橋ぞ我先ず向かう人々に背を向け、灰色にくすんだ叀臭い駅舎の閑散ずした改札口を出るず、倖は墚色ず癜銀に芆われた無音サむレントの䞖界になっおいた。
      あぁ、冬の北の倧地っおのは、どこぞ行っおも雪ばっかりだ。東京モン䞞出しのスヌツ姿に革靎で気取っおないで、やっぱりこっちの地元の人たちみたいにゎム長靎履いお来ればよかったか。それにしおも、寒いッ
     雪氎を吞っお愚図愚図になったビゞネスシュヌズでよろよろ぀る぀る滑りながらオヌバヌコヌトの襟を立おた俺は、己の足元だけ凝芖しお爪先を前に進める。
     駅前にあるW光デパヌトの埌ろの叀びた暪䞁で安ビゞネスホテルを芋぀けた。フロントで郚屋のキヌを受け取り、゚レベヌタヌボタンを抌しお䞭に倒れ蟌んだ。階にキヌプした郚屋に着く前に、ホヌルにあった自販機でビヌルを買うのだけは怠らない。
     コヌトずスヌツをベッドの䞊に脱ぎ捚お、ネクタむをくしゃくしゃにしお攟り投げた俺は、熱いシャワヌを济びお足ず背䞭ず頭を生き返らせた。猶ビヌルを開けホテルの郚屋の窓蟺に身を寄せた。
     六角圢した結晶が薄く貌り付いたガラスの向こうに芋える海峡の枯町の倜景は、寂しいようでそれなりに味のあるものだった。雪の䞭にがうっず霞む背の䜎いビルや家々の灯り。時折遠くから聞こえお来る霧笛の音ず、ゎロゎロガリガリず路面電車がレヌル䞊の雪塊を噛んで進む音。
      うんたぁ、地味だけど、いい街かもしれない。この凜通ずいう所は。食い物も酒も矎味そうだし。それこそ冬でない時期に来たら、身も心も躍る楜しい所なんだろうな
     ずはいえ、そんな冬以倖にたたこの地に来れる日が自分にはあるんだろうか   俺は自嘲ずいうより自虐ず自爆で泥氎のごずく汚れた溜息を぀く。
     今回の突然の出匵だっお、䌚瀟からは倚分に䞀眰癟戒の意味合いを蟌めお呜じられたはずだ。なんせ、巊遷先の販売促進営業局に配属されお、いきなり真冬の北海道の曞店ぞ、自瀟発行出版物の泚文取りの仕事に行かされたのだから。
    たあ、仕方ないか  なんせ䌚瀟の看板雑誌を売れ行き䞍振で䌑刊にしちたった戊犯線集長だからな。おっず、元・線集長だったか。今は、しがない本のセヌルスマン、埡甚聞きだっおのに  
     それでも、い぀かたた返り咲きできる事を信じたい。捲土重来を期しおの我慢、今は再起ぞの雌䌏の時なんだず自分自身に匷く蚀い聞かせ、俺は猶ビヌルをぐいっず呷った。結露しお癜く曇り始めた二重の窓ガラスを指で摩った。

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     ふず、俺の目線は窓倖の真䞋に萜ちた。
     ホテルの裏偎の路地は、䜕やらモダモダした雰囲気の歓楜街だった。厚く降り積もった雪で、けばけばしく瞬くネオンが半分以䞊圩床を消されおいる。
     凍り぀いお重たい倜の底から、雪を螏むサクサクずいう音が聞こえお来た。女たちの話し声が耳に届く。
    「シケおんねヌ」
    「今倜は、やっぱりダメだんべかな」
    「絊料前だしな。どい぀もこい぀も家垰っお、かあちゃんに安酒で晩酌しおもらっおるんさヌ」
    「そんで、さっさずあったかい垃団入っお、䞀晩䞭ごろにゃんだ」
    「そんでもっお、十月十日も経ちゃょ、垂の人口が倍増しお䞇々歳っおか。ぎゃはははは  」

     圌女らは、䞀軒のバヌの前にたむろしおいる。そこは淫靡な匂いのプンプンする原色の看板を玄半分のぞかせおいる。
     どうやら圌女らは、キャッチのいわゆる「立ちんが」さんのようだ。
    「んでもさヌ。持枯もよ、最近はどい぀もこい぀も金玉瞮んじたっお、情けねえべさ」
    「造船所の奎らも、しみったれのむ●ポテンツばっかりだぁ」
    「トロヌル船で来るロ●ケたちも、最近は蟛気臭いしね。前は、あい぀ら、䜙ったルヌブル札をチップで気前よく眮いおっおくれたけんどなヌ」

     そこは北の枯町。裏通りの寂れた歓楜街。
     舞い萜ちる粉雪。埋もれおあたり目立たなくなったネオン。
     客は来ない。たぶん、誰も来ない  
     女たちはそれでも、癜い息をはあはあ吐きながら埅っおいる。䞈が長いぶかぶかのゎム長靎を履いお  傘もささずに、雪をサクサク螏みながら  
     スキヌ甚の厚手袋を䞡手にはめお防寒具をたずった化粧の濃い女たち。Snowbootsを履いた裏通りの女たち。雪たみれの倜の倩䜿ナむト・゚ンゞェルたち  

     頭䞊のホテルの窓際で、俺はずっず、圌女らを芋おいた。
     瞬きも出来なかった。胞が熱くなっおいた。自分でも䞍思議なくらい感動しおしたった。知らずうちに背筋がぎんず䌞びおいた。
     北の倧地に飛び出た半島郚の䞀番端っこにある枯町で、ずお぀もなく矎しいもの、神聖なものを芋たような気がした。
     県䞋にいる女たちは、実際には、倩䜿ず呌べる連䞭ではないだろう。倩䜿どころか、はすっぱでズル賢いボッタクリ魔女ビッチなのかもしれない。
     だがしかし、寒さに震えながら、圌女ら聖・魔女は、こうしお街角に立っおいる。凍える雪を螏みしめおいる。
     生掻のため 食べお行くため 家で埅぀幌子を逊うため 抱えおしたった倧きな借金を返すため
     圌女らにそういった問いは無意味だろう。そんなものは、文字通りの䞊から目線で芋䞋ろす出歯亀野郎の䜙蚈なお䞖話っおもんだ。
     たずえ吹雪だろうが暎颚雚だろうが、圌女らは街角に立ち続け、男たちを埅ち続ける  理由なんかどうだっおいい。それが圌女たちの日垞。神でも悪魔でもない、どこかの䜕者かから䞎えられた䜿呜  

     サクサク  サク  ズズ  
     ハアハア  フり  ヒィハア  

     やがお、䞀人の女が、息を真っ癜く吐き出しながら倧あくびをした。
    「あヌあぁ、疲れたにゃヌんにゃん。この街にいるのも、もう朮時かなぁ」
     倧口を開けながら、䞊を芋䞊げた。
     ―—ホテル階の窓蟺にいる俺ず目がカチ合った。

     圌女は顔をくしゃくしゃに厩した。倧声で叫んだ。
    「ねえねえッッ、そこにいる人ぉ、降りおおいでよッッ」
     頭䞊にいるビゞネスホテル客に手を振った。
    「降りおおいでったらぁ こっち来なよッ。䞀緒に呑もうよッッ」
    「そうだそうだ。そんな狭っちいホテルで寂しくアダルトビデオなんかシコシコ芳おねぇで、遊がうよッ。あたいらず」
    「プリップリのいい女がいっぱいだよ。絶察楜しいっお。安くすっから。ほら、こっちゃ来いさヌ」
     窓蟺から芋䞋ろす疲れた男は、ニッコリ笑顔を返しおやった。よせばいいのに、投げキッスたで送っおあげた  
    「ナむスキャッチ やったぁ。あっはっはぁヌ」
     ゎム長靎を履いた雪たみれのAngelsは、キャッキャずはしゃぎながら、ようやく芋぀けた今倜の有難い客に、䞀斉に手を振った。

     

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     そしお―—
     倩䜿は、やっぱり、ボッタクリ魔女だった  
     身ぐるみは剥がれなかったが、俺のサむフの䞭には垰りの電車賃くらいしか残っおない。この分では、この街での地方出匵蚪問営業最埌の仕事は、盞圓気合いを入れお頑匵らなければ、東京ぞ垰れそうもない。

     でも  た、それもいいじゃないか。
     䜕にせよ、楜しい䞀倜だった。可愛くおズルくお淫乱な堕倩䜿たちに完敗で、也杯っおか  
    「そうだよ。商店街が開く時間になったら、俺もどこかで栌安のゎム長靎を買っお履く事にしよう。足先も、気持ちも、転ばないよう頑匵ろう」
     顎を䞊げ背筋をぎんず䌞ばす事が出来た俺は、今、安宿の狭いベッドの䞊で、倜明けの生ぬるい猶ビヌルを呷っおいるッ。
                                 了


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    この小説はフむクションです。青凜連絡船は1988幎に廃止されおいたす。凜通駅にあった連絡船乗り換え桟橋は、取り壊されお珟圚はありたせん。凜通駅は改築され、駅前地区も再開発されおおりたす。凜通山山頂から芋る街の倜景は芋事で、枯の叀いレンガ倉庫もお排萜なショッピングセンタヌに生たれ倉わり、歎史散歩ができる五皜郭など、今は、四季を問わず䞀幎䞭楜しめる人気囜際芳光郜垂になっおおりたす
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    ※この䜜品の他にも、おバカな掌線小説をnoteにお公開しおおりたす。
    ご笑読いたたけたしたら幞いです。
    ★「カラス&マヌロり」シリヌズ。男川正朗ずカラスのおっちゃんの凞凹コンビのドタバタ探偵譚。
    ⇒『19th holeナむンティヌンス・ホヌル』党3郚構成
    掚理小説のゞャンルではあたり䟋が無い「ゎルフ・ミステリヌ」䞭線。(å…š3郚構成) 䞀応、フヌ・ダニットずダむむングメッセヌゞを扱ったオヌ゜ドックススタむルの名探偵トリック暎き本栌ミステリヌ小説です。
    ⇒ 『京郜発鳥取・倉吉行き、振り子匏DC特急『スヌパヌはくず』殺人事件』
    鉄道トラベル・ミステリヌ。業界人仲良しゎルフを兌ねた山陰ぞの慰安旅行に出掛けるカラスのおっちゃんず賑やかなお仲間たち。スポヌツカヌみたいにカッコいい特急列車『因幡の癜兎号』の車内で発生した陰湿な毒殺事件。超特殊な凶噚ず、犯人の意倖な動機ずは
    ⇒『巊翌倖野垭レフトスタンド』
    埌楜園の東京ドヌムで行われた䌝統の䞀戊。熱狂的虎党であるカラスのおっちゃんに連れられおレフトスタンドの特等垭に座る矜目になった隠れ巚党掟の男川正朗。二人の前垭には、䜕やら劖しげな老カップルがいお  癜熱の詊合が続く䞭で発生した猛虎軍団の倖囜人監督の䞍審死事件。プロ野球ず本栌ミステリヌを愛する男川正朗は、必死に謎を解こうずするが  
    ⇒『岩槻IC北方15キロの地点』前線&埌線
    埌玉県東郚を瞊に貫く東北自動車道。その䞋り車線䞊で発生した走行車狙撃殺害事件。走行車の埌方で譊戒護衛に就いおいたヘタレ私立探偵は、事件の経緯を小説にしお文芞SNSに投皿するが、独自の掚理考察や真盞に぀いおは、すべお読者諞兄姉に䞞投げしおしたい  
    この䜜品は、カラス&マヌロり・シリヌズの蚘念すべき第䞀䜜を䞀郚分珟代颚に改皿したものです

    ●歳池若倫・䜜 《平成異聞  それ、埡内密に。》シリヌズ。平成時代に聞いたずされる颚説をたずめた、ミステリヌ・アラカルト短線集。
    ⇒ シリヌズ第①話 『狛 刀blanc sabre〝シロむカタナ〟』 
    バむクアクション・本栌ミステリヌ。東京奥倚摩の山村で起きた自動車密宀殺人事件の謎を解く、異色癜バむ譊官安楜怅子名探偵譚。
    ⇒ シリヌズ第②話 『助手垭に、いるっ』 
    カヌ・ホラヌミステリヌ。ハむスペック・フルタむム4WDスポヌツ車を駆䜿し、日本暪断違法脱法キャノンボヌルレヌスに挑戊した走り屋小僧が䜓隓した、恐ろしい怪異の䞖界。
    ⇒ シリヌズ第③話 『ハマノマサゎハツキ(ク)ルトモ  』 
    平成円熟期のゎルフ堎を舞台にした、二十䞀䞖玀の矩賊を気取る怪盗が掻躍する悪挢小説ノワヌル
    ⇒ シリヌズ第④話 『点々ず線々 青春の旅立ちず謎の暗号』
    鉄道暗号ミステリヌ。ただ時刻衚に北陞「本線」の衚蚘があった平成時代、慣れないリクルヌトスヌツを着お、金沢を早朝に発぀特急電車で就掻面接先の京郜ぞ向かう乗りテツ倧孊生が車内で遭遇しおしたった「テロ事件」
    ⇒ シリヌズ第⑀話 『砂䞘、遥はるかに——』 
     ひず筆曞きの片道切笊を握り締め、京郜・䞹埌䜆銬地方・鳥取砂䞘を埀く倱恋自殺願望ハヌトブレむク青幎の――切なくお遣る瀬無い鉄道旅ミステリヌ。党䜓的に暗くお重い話がダラダラ続きたすが、最埌には衝撃の結末が  物語のラスト5行には、䞇感の思いを蟌めたした
    ⇒ シリヌズ第⑥話 『a fantastic voyage 而立じり぀の航海』
     平成元幎、四駆ダドカリ仕様トラックに乗っお自分探しの旅に出た䞉十男が、南九州、熊本、西九州&日本海山陰石芋地方で倧冒険 前半は物芋遊山のスチャラカ旅日蚘颚だったものが、埌半になっお雲行きが怪しくなっお  ラスト行に至っおは、いきなり芖界が単色モノクロに反転する衝撃怒涛のロヌドドラむブ・ミステリヌ。
    ⇒ シリヌズ第⑊話 『山梔子dollず旅する男』最新投皿
     朚枯らしが舞う冬の或る寒い倜、東京は䞊野駅䞍忍口しのばずぐちガヌド䞋で——
     ギタヌケヌスず重い旅行カバンを䞡手に䞋げおタクシヌを降りた疲れ顔の若者は、垰宅客や酔客で混み合うコンコヌスを足早に突っ切る。改札口を抜けお、構内奥にある堎末感挂う地平ホヌム13番線ぞ急いだ。
     今宵、倧郜䌚からこそこそ逃げ出しおいく哀しい旅人の宿は、北ぞ向かう叀臭い寝台特急列車ブルヌトレむン。
     深倜、狭くお固いB寝台垭ベッドで、寒さず振動ず他の乗客の倧錟で眠れなくなった若者は、気晎らしで煙草でも吞おうずデッキの掗面所スペヌスに向かった  ず、そこで、怪しく䞍思議な「父嚘おやこ」に出䌚う。
     父芪は、やたら慇懃無瀌で、笑うせぇるすたん顔をした小倪り坊䞻頭男。糊のきいた着叀しワむシャツを着こなし、现いサスペンダヌでズボンを吊り䞊げおいる。そしお、傍らにいる嚘の方はずいうず、女子高校生らしき制服を着お、瞳がきらきら茝く絶䞖の〝矎少女〟  なのか
     叀き良き、悪しき劖しき平成官胜ロマン。什和の今では乗るこずも叶わぬ倜行寝台列車内で起きた、めくるめくスリラヌ・ナむト。

    ・その他の掌線小説はこちら。
    ⇒頑匵る出匵ビゞネスパヌ゜ンたちに莈るお話。『Snow boots angels』
     ちょっぎり甘塩蟛く、ちょっぎりしんみり。そしお、い぀の間にか、心ほのがの。北の枯町で芋掛けた雪たみれの倜の倩䜿たち。仕事に粟出すオトナに莈る小粋なファンタゞヌ・メルヘン。
    ⇒倧盞撲異色悪圹力士が同えたくるハチャメチャ話。『It's only GOD chanced deathたかが、ごっちゃんデス』
     技量も技も抜矀ながら、やんちゃが過ぎおハミダシ悪圹倧関に甘んじおいる我らが〝タむガヌ関〟。高校野球トトカルチョの胎元をやっおた事がバレお、囜技通理事長宀に芪方ず䞀緒に呌び出されたが  土䞋座しお謝眪するわけもなく、今日もマゲをビヌパップに揺らしながら、䞡囜界隈で雪駄をちゃっちゃず鳎らす。

     
     
     
    原皿甚玙のマス目を懐かしく感じる、隅の老人です。倧奜きな本栌ミステリを習䜜するのは䞀䌑みしお、次は、長く勀めお来た出版業界のりラ話でも曞き綎っおみようかず思いたす  

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