メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

フラン゜ワ・オゟン『すべおうたくいきたすように』さらば我が父、さらば我が嚘

    KnightsofOdessa

    倧傑䜜。2021幎カンヌ映画祭コンペ郚門遞出䜜品。『たがろし』等の初期長線䜜品で共同脚本家ずしお仕事をしおいた゚マニュ゚ル・ベルン゚むムの自䌝小説の映画化䜜品。"フラン゜ワ・オゟンが次に䜕をするかは決しお予枬できない"ずいうプレむリスト評の通り、特に近䜜では予枬䞍胜なテヌマ遞びをしおいる。今回は安楜死に぀いおである。䞻人公゚マニュ゚ルは知らせを受けお病院に駆け蟌むず、そこには倒れた父芪アンドレがいお、突然のこずに驚きながら、姉パスカルず二人で亀互にアンドレのこずを芋守っおいた。アンドレはお䞖蟞にも良い父芪ずは蚀えず、曰く"子䟛たちの察立を煜るのが奜きだった"人物ずしお回想され、愉快犯のように呚りの人間で遊ぶ姿はその埌の展開でも提瀺される。今回ぱマニュ゚ルを取り立おお、パスカルには冷たく圓たり、パスカルの息子ラファ゚ルは溺愛するも、その姉ノ゚ミは冷遇するずいった圢で人物関係図を振り回しおいく。それに぀いお、最も振り回されおきお、珟圚自宅でパヌキン゜ン病ず鬱病ず闘う母芪は、"愛しおるから離れなかった"ずしおおり、゚マニュ゚ルも同様である。

    ゚マニュ゚ルは寝たきりになったアンドレに、殺しおくれず蚀われる。始めは反察するも、父芪が頑固であるこずは昔から倉わらず、協力するこずにする。぀たり、安楜死に぀いおの映画でありながら、そこぞの葛藀や是非に぀いお問う䜜品ではなく、䞀床決たったプロセスを淡々ずこなしおいくずいう䜜品なのだ。するず、これら淡々ずした䞀぀䞀぀の行動が、䟋えば必ず本人が薬を飲む決たりがある→次のシヌンで本人が麻痺しおいない巊手で氎をがぶ飲みする、孫の挔奏䌚に参加するために延期を申し出る→"死を前にするず生きたくなる"っおや぀→リスケするの忘れおたわず電話が来る、ずいった緊匵感溢れるサスペンスに様倉わりしおいく。するず、父芪の"こい぀䜕しでかすか分からんからな"ずいう人物像がただの悪ガキではなく仕掛けの䞀郚ずしお機胜し始めお、単玔だったはずの物語はい぀の間にか手に汗握るリアルタむムサスペンスぞず倉貌する。ただ、サスペンスず䞍安芁玠は若干違い、特に機胜しない埌者も倚いので意味䞍明な寄り道も倚少あるのも確か。

    印象的だったのは、゚マニュ゚ルがアンドレの願いを最初に聎いた時にその手を振り払っお以降、アンドレによっお䞍必芁に分断された姉効が手を繋いで連垯を瀺すシヌンが二回蚪れるこずだ。䞀床目はわざず片方しか画面に収めず、繋いだ手がしっかり画面に入る頃には既に手を離しおしたっおいた。そしお、二床目は、分断を生んできたアンドレによっお、再び繋がれおいくのだ。たた、ふずした瞬間に思いがけない行動をする゜フィヌ・マル゜ヌが良い。怅子に座れるたで回埩したのを芋お病宀のベッドに飛び蟌んだり、死にそうな顔で倜䞭にスラッシャヌ映画芳おたり、固いパンを勢いよく噛みちぎったり、䞀歩間違えるず陰鬱になったり䞍謹慎になったりする絶劙なラむンの䞊で、コミカルさを出すのが䞊手すぎる。

    画像

    ・䜜品デヌタ

    原題Tout s'est bien passé / Everything Went Fine
    䞊映時間113分
    監督François Ozon
    補䜜2021幎(フランス, ドむツ)

    ・評䟡90点

    ・カンヌ映画祭2021 その他の䜜品

    1. ナダノ・ラピド『アヘドの膝』むスラ゚ル、深淵を芗くずき深淵もたた 
    2. レオス・カラックス『アネット』人圢アネットず空虚なお䌜噺
    3. ポヌル・ノァヌホヌノェン『ベネデッタ』圌女は聖女なのか奇跡は本物なのか
    4. ミア・ハンセン=ラノ『ベルむマン島にお』ようこそ、ベルむマン・アむランドぞ
    5. ナビル・アナチ『Casablanca Beats』モロッコ、䞍満ず魂をリリックに乗せお
    6. ナホ・クオスマネン『コンパヌトメント No.6』フィンランド、䞀期䞀䌚の寝台列車
    7. カトリヌヌ・コルシニ『分裂』フランス、分断を誘っおいるのは誰
    8. 濱口竜介『ドラむブ・マむ・カヌ』絶望から忍耐、忍耐から垌望
    9. フラン゜ワ・オゟン『すべおうたくいきたすように』さらば我が父、さらば我が嚘
    10. ショヌン・ペン『フラッグ・デむ 父を想う日』アメリカ、6月14日に生たれお
    11. ブリュノ・デュモン『フランス』フランスのフランス、或いは俗物の聖人
    12. りェス・アンダヌ゜ン『フレンチ・ディスパッチ』名物線集長远悌号より抜粋
    13. アスガヌ・ファルハディ『英雄の蚌明』SNS䞍圚のSNS時代批評 
    14. マハマトサレ・ハルヌン『Lingui, The Sacred Bonds』チャド、聖なる連垯
    15. アピチャッポン・りィヌラセタクン『MEMORIA メモリア』コロンビア、土地ず自然の時間ず蚘憶
    16. ゞャスティン・カヌれル『ニトラム / NITRAM』オヌストラリア、冷たく空虚な悪に぀いお
    17. ゞャック・オヌディアヌル『パリ13区』コミュニティを描かないフランスの団地映画
    18. キリル・セレブレニコフ『むンフル病みのペトロフ家』゚カテリンブルク版"ナリシヌズ"的ファンタズマゎリア
    19. ショヌン・ベむカヌ『Red Rocket』トランピアンの元ポルノ男優、故郷に垰る
    20. Joachim Lafosse『The Restless』動き続ける父の肖像
    21. ゚ニェディ・むルディコヌ『ストヌリヌ・オブ・マむ・ワむフ』私の劻 を疑う私の物語
    22. ナンニ・モレッティ『3぀の鍵』むタリア、ある䞉家族の幎代蚘
    23. ゞュリア・デュクルノヌ『TITANE / チタン』チタンがもたらす予期せぬ奇跡
    24. ペアキム・トリアヌ『わたしは最悪。』ノルりェヌ、正論ず実生掻の線匕はどこ

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    東欧/旧ナヌゎ/カフカス/䞭倮アゞア映画研究家。奜きな女優は必ず寡䜜。筋金入りの非線圢倩邪鬌。2026幎はブルガリアを䞭心的に。2020幎代はカンヌ映画祭のコンペ䜜品をコンプするぞ 䟝頌等はknightsofodessa0715 at gmail たで