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君嶋彼方おすすめ小説5選|人生の中に溶け込む痛みや葛藤をリアルに描き出す

日常と少しだけずれた場所から、「私たち」がつい見過ごしてしまう痛みや葛藤を丁寧に描き出す作家・君嶋彼方さん。彼の小説たちは、誰かの人生の片隅にある「問いかけ」に耳を傾け、読者の胸に静かに余白を残します。

2021年にデビューした若手作家である君嶋彼方さんの作品を5作品ご紹介!デビュー作『君の顔では泣けない』が映画化されたことでも話題の作家さんです。気になった方はぜひ手に取ってみてくださいね。


『君の顔では泣けない』

これぞ入れ替わりの真骨頂!圧倒的リアリティを激賞された受賞作、文庫化!
高校1年生の坂平陸は、ある日突然クラスメイトの水村まなみと体が入れ替わってしまう。どうやら一緒にプールに落ちたことがきっかけのようだ。突然のことに驚き、戸惑いながらも入れ替わったことはお互いだけの秘密にしようと決めた2人。しかし意外やそつなく坂平陸として立ち振る舞うまなみに対し、陸はうまく水村まなみとして振る舞えず、落ち込む日々が続く。まなみの家族との距離感、今まで話したこともなかったまなみの友達との会話、部活の顧問からのセクハラ……15年間、男子として生きてきた自分が、他人の人生を背負い女性として生きること。いつか元に戻れる日を諦めきれないまま、それでも陸は高校を卒業し上京、そして結婚、出産と、水村まなみとしての人生を歩んでいくことになる――入れ替わった後の15年を圧倒的なリアリティで描く、第12回小説野性時代新人賞受賞作!!

Amazon公式紹介文より引用

君嶋彼方さんのデビュー作。第12回野性時代新人賞受賞作『水平線は回転する』を改題し、加筆修正して刊行されました。文庫版は、KADOKAWA文芸WEBマガジン「カドブン」にて2021年12月に掲載された短編「アナザーストーリー【Side M】が加えられています。

2025年11月に芳根京子さん、髙橋海人さん主演で映画化され話題となりました。他人の人生を歩み、さまざまな経験を重ねていく二人の心の動きがリアルに感じられます。


『夜がうたた寝してる間に』

『君の顔では泣けない』著者待望の新刊! 小説野性時代新人賞受賞第一作。
高校二年の冴木旭には、時間を止めるという特殊能力がある。だが旭にとって一番大事なのは、普通の場所で、普通の人と同じように生きていくことだ。異質な存在に向けられる無遠慮な視線や偏見に耐え、必死で笑顔をつくっていた旭だったが、大量の机が教室の窓から投げ捨てられるという怪事件が起こり、能力者が犯人ではないかと疑われる。旭は真犯人を見つけて疑いを晴らそうとするも、悩みをわかり合えると思っていた能力者仲間の篠宮と我妻にも距離を置かれてしまう。焦りを覚えていたところに、また新たな事件が起きて……。

Amazon公式紹介文より引用

特殊能力を持っていることを周囲が知っているというユニークな設定の青春物語。超能力者がヒーローではなく、マイノリティ的な存在として疎まれる世界観が新鮮です。


『一番の恋人』

『君の顔では泣けない』の著者が描く、恋愛を超える愛の物語
道沢一番という名前は、「何事にも一番になれるように」という父の願いで付けられた。
重荷に感じたこともあったが、父には感謝している。「男らしく生きろ」という父の期待に応えることで一番の人生はうまくいってきたからだ。
しかし二年の交際を経て恋人の千凪にプロポーズしたところ、彼女の返事は「好きだけど、愛したことは一度もない」だった――。
千凪はアロマンティック・アセクシャル(他人に恋愛感情も性的欲求も抱くことがない性質)で、長年、恋愛ができないが故に「普通」の人生を送れないことに悩み、もがいていたのだった。
千凪への思いを捨てられない一番と、普通になりたい千凪。恋愛感情では結ばれない二人にとっての愛の形とは。

Amazon公式紹介文より引用

性的、恋愛感情の多様性、「普通」とはなんなのかとあらためて考えたくなる一冊。一番、千凪それぞれの葛藤に心が揺れます。


『春のほとりで』

十代のあなたに会いにいこう。
声を殺して泣いた日も、無理して笑ったあの日も。
ぐっと押し込めた心の痛みを、君嶋彼方は掬いとる。
学校の片隅で紡がれる、青とも春とも限らない日々を描いた連作短編集。
■収録作品
走れ茜色 「俺と同じ人を好きな君。だからこの嘘は、絶対に隠し通す」
樫と黄金桃 「小学生時代の忘れたい過去。あの子だけがそれを知っている」
灰が灰に 「屋上で出会った不良。ある日、彼に屋上に呼び出されーー」
レッドシンドローム 「偶然見つけてしまった親友の裏アカ。一体どうしてこんなこと」
真白のまぼろし 「初めて漫画を描いていると話せた友達。一緒に描こうと決めたのに」
青とは限らない 「唯一心を許せる男友達。男女の友情って成立しないの?」
大人になれば忘れてしまう、全力でもがいたあの日のこと

Amazon公式紹介文より引用

主人公たちは、誰かより上でありたい、劣等感を抱きたくない、でも本当は傷ついている。そんな揺れ動く繊細な内面が丁寧に綴られている作品。誰もが通ってきたあの頃の感覚をもう一度味わえます。


『だから夜は明るい』

彼にとって、僕は初めての男。このうえなく幸せなのに、不安も罪悪感も消えてくれない。
結婚して、子供を儲けて、ささやかながら幸福な家庭を築く。おそらくそんな将来が待っていたはずの男、西澤祥太。僕の恋心は、祥太から"普通"の幸せを奪い去ってしまった。報われたはずの恋も、消えかかった愛も、届かなかった想いも、みな切なく胸を焦がす。映画化で話題『君の顔では泣けない』著者が贈る、心震える恋愛群像劇。

Amazon公式紹介文より引用

キラキラした部分だけではない同性愛のリアルを描いた物語。消えない不安、罪悪感、幸せ、希望などを登場人物たちのそれぞれの視点から考えさせてくれます。


まとめ|君嶋彼方おすすめ小説5選|人生の中に溶け込む痛みや葛藤をリアルに描き出す

君嶋彼方さんの小説は、「当たり前」という言葉の裏にある揺らぎや、「普通」の中にある特別なひずみを丁寧に捉えています。君嶋さんの作品に触れると、自分の人生や自分の選択をもう一度静かに振り返りたくなることでしょう。気になる作品があったら、ぜひ、手に取ってみてくださいね。


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