
今週、デザインはどこにあったか #25
今週のテーマ:時間は、消えずに渡っていく
終わったはずのことが、
別の場所から、またこちらを見ることがある。
時間は、その場でなくなるのではなく、
形を変えて、どこかへ渡っているのかもしれない。
今週は、リタの小さな戸惑いから始まった。
仕事は山積みなのに、
佐山さんは、リタの手を離してくれない。
予定どおりに進まない時間の中で、
別の交換が起きていた。
木曜日には、温かさについて考えた。
測ることのできる熱と、
身体に残る「温まった感じ」。
正しさと体験は、
いつも同じ場所にあるとは限らない。
金曜日には、諦めることについて書いた。
やめたことは、消えるわけではない。
形を変え、別の仕事や誰かの言葉から、
再び輪郭を取り戻すことがある。
土曜日には、子どものころの一言を書いた。
校庭で転んだ私に、
同級生の「おっさん」が声をかけた。
いい話になりそうで、
少しだけ、そうならなかった。
そして日曜日、新しい連載が始まった。
誘いを断る。
返事を少し待つ。
違和感から、少しだけ離れる。
小さな判断が、時間の中で自分の輪郭をつくっていく。
今週見えていたのは、
時間は、その場で終わるのではなく、
形を変えながら、
次へ渡っていくということだった。
デザインとは、
いまを整えるだけでなく、
その先に何を残すのかを考えることなのかもしれない。
時間は、消えずに渡っていく。
※「今週、デザインはどこにあったか」は、毎週日曜日16:00公開です。
※もし、終わったはずなのに、なぜか何度も戻ってくることがあるなら。
それは、まだ別の形へ渡される途中なのかもしれません。
→ 言葉になる前のものを、構造として捉え直す
▼ 問いは、閉じなければ次へ渡る。
▼ 正しさのあとに、何を残すか。
▼ 余白は、次の人へ渡す場所になる。