
【S4|未来感の編集】よせかえすデザイン #3
◀ 前の回を読む
第3章|消費社会とデザイン
たとえ、その先に、「消費」が待っていたとしても。
前章でこう書いた。
消費社会とデザインについて、ここで改めて説明する必要は、
あまりないだろう。
20世紀に完成したその構造は、いまも静かに動き続けている。
知りたいのは、なぜ、人類は、未来を求め続けるのか。
なぜ、ぐるぐる回るのかだ。
釣りの世界で「スレる」という言葉がある。
釣り場に、釣り人が多く訪れると、
魚が学習して、餌やルアーに反応しなくなるという現象だ。
そして、釣り人が何をするかというと、
餌を変える、
ルアーを変える、
アクションを変える、
時間を変える、
あらゆるパターンを試して、魚の興味を煽る。
欲望を持続させるためには、常に新しいもの(新しさ)を、
提示し続けなければならない。
魚の目の前に、飛びつく餌をぶら下げるかのように。
もしかすると、それが、
未来感なのかもしれない。
次の回を読む ▶
連載一覧(マガジン)はこちら
D4G Worksについて
私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
詳しくはこちら → D4G Works公式サイト
※未来のイメージが共有できなくなったことで、「何を目指せばいいのか」が曖昧になる場面は増えています。
そうした、まだ輪郭を持たない感覚や違和感を、構造として整理していくこともできます。
→ 言葉になる前のものを、構造として捉え直す
▼ 魚より先に、欲望がスレていく
▼ 未来は、完成品ではなく未完の餌なのかもしれない
▼ 欲望に正直なのは、人間のほうかもしれない