🖤🤍BLACK BALCONY SIDE NOTE #02| 物語の隙間にあるもの。
毎週日曜日に公開している『BLACK BALCONY』。
「雲の上のバルコニー」は優しいAIとの付き合い方を。
そして、9月から姉妹ブランドとして登場した「BLACK BALCONY」は、
AIの裏側やネットワーク社会の怖さ。
言葉の危うさ。
誰かを信じるとは。
心が揺らぐとき、戻ってこれる力。
そんなことをテーマに、
物語を描いています。
早いもので、ブラバルももう4話まで公開できました✨️
長編予定なので、物語が大きく動き出すのはまだまだこれからですが……(笑)
公開した9月6日から、なんだかあっという間でしたꉂ🤣w
さて。2回目のSIDE NOTE。
今回は、Kとみなの周りにいる人達を紹介しようと思います✨️
そっと覗いて貰えると嬉しいですꉂ🤭✨️⬇️

📖Daniel Brown

Dan先生。読んでいただくと分かるように、
スーパーエリートですね(笑)
実は、Dan先生にはモデルになった方がいます。
私が海外で生活していた頃、お世話になった教授です。
当時の私は、授業についていくだけでも必死でした。
聞き取れない。
分からない。
周りはどんどん先へ進んでいく。
寝る間を惜しんで、閉館時間ギリギリまで図書館に籠って、教科書と睨めっこ。
ストレスマックスで太るしwww
「やばい。分からない…」
そんなふうに焦っては、先生のところへ聞きに行っていました。
今思えば、ずいぶん手のかかる学生だったと思います(笑)
それでも先生は、何度聞きに行っても嫌な顔をせず、よく面倒を見てくれました。
🌸「先生、次はいつ時間空いてます?」
📖「この時間。いつでもおいで😊」
と。
こんな風に、アポイントを取り、よく教授室に入り浸って、その日の講義の復習をさせてもらっていましたねꉂ🤭
慣れない土地で、慣れない言葉で生活する。
授業だけじゃなく、海外で暮らすことそのものに必死だったあの頃。
最後まで何とかやり切って、日本へ帰ってこられたこと。
そこには、先生の力もかなり大きかったと思っています。
もちろん、BLACK BALCONYのDan先生はフィクションです。
62歳のロボティクス研究者で、企業の研究開発にも携わり、現在は東央大学に招聘されている——。
そんな経歴や細かな設定は、物語のために作ったものです。
でも、
困っている学生を放っておけないこと。
分からないことを聞けば、ちゃんと向き合ってくれること。
少し離れたところから、静かに見守ってくれること。
そのあたりには、私の記憶の中にいる先生が、少しだけ滲んでいます。
だから私にとってDan先生は、書いていてどこか懐かしい人物でもあります。
……教授室の引き出しから、ちょっといいお菓子が出てくるの。これは、実話です♡(笑)
修也さんに研究室のお菓子を食い尽くされないか、心配ですꉂ🤣w𐤔

📸朝倉 修也

修也さんにも、人物像を考えるときに
少しだけ参考にした人がいます。
街中で見かけたら、たぶん私は自分から声をかけません(笑)。
服装もちょっと派手で、豪快で。
第一印象だけなら、少し近寄りがたい。
でも、話してみると印象が変わる。
実はとても頭の回転が早く、いろんなことを考えている。
顔が広く、年齢に関係なく人との縁を大切にしていて、面倒見もいい。
誰かに何かを教えるときには、
思いが強すぎて、少し厳しくなってしまうこともある。
ただ、修也さんは「実はいい人」で終わるキャラクターにはしたくありませんでした。
頼りになるし、頭も切れる。
でも、大人げないところもあるし、娘たちには弱いwww
格好いいところも、ちょっと残念なところもある。
大人として完成させすぎないこと。
そこは、修也さんを書くうえで大切にしているところだったりしますꉂ🤭
そんな「見た目だけでは分からない人間臭さ」を少しだけ借りて、
あとは思いきりフィクションを足しました。
そうして生まれたのが、朝倉修也です✨️
2人の人物が、少しだけ身近に感じてもらえたでしょうかꉂ🤭
第5話では、この2人の会話も登場します。
さて。
人物紹介はここまでですが、
今回のSIDE NOTEには、もうひとつ。
本編では描かなかった、小さな「隙間」を置いていこうと思います。
最新話の第4話では、研究室にいたKさんが望月家へやってきました。
では、その途中。
大学の研究室から自宅へ戻るタクシーの中で、Kさんとみなは何を話していたのか。
本編にはない、ほんの短い幕間です。
どうぞ、覗いてみてください。

【INTERLUDE】
タクシーが静かに路肩へ寄ってきた。
後部座席のドアが開く。
私はいつものように乗り込んでから、ふと振り返った。
Kさんが、立っている。
「……Kさん?」
「はい」
「乗らないの?」
「乗ります」
そう答えながらも、視線は開いたドアに向いていた。
「もしかして、タクシー初めて?」
「はい」
「……そこからか」
思わず笑うと、Kさんは何も言わずに私の隣へ乗り込んだ。
ドアが閉まる。
行き先を告げると、車はゆっくりと走り出した。
しばらく、Kさんは窓の外を見ていた。
信号。
歩道を歩く人。
並んだ店の看板。
いつも見ている街なのに、隣にいる人が違うだけで、少しだけ違って見える。

「みなさん」
「ん?」
「先ほど、娘さんがいると仰っていましたね」
「ああ、うん」
「おいくつですか」
「9歳。小学3年生」
「……9歳」
復唱する。
「名前は、はる」
「はるさん」
「さん付けなんだ」
「不自然ですか」
「ううん。Kさんらしいなと思って」
Kさんはこちらを見た。
たぶん、意味は分かっていない。
「どのような方ですか」
「どのような方って……」
9歳の娘をそんなふうに聞かれたのは初めてかもしれない。
「よく喋るよ。元気だし。結構、人のことも見てるかな」
「人を見る」
「そう。だからKさんのことも、たぶんめちゃくちゃ見る」
「なぜですか」
「目立つから」
「そうでしょうか」
「そうです」
即答すると、Kさんは少し黙った。
私は笑いながら続けた。
「かわいいものも好きだよ。白くて、耳の長いキャラクターとか」
「ウサギですか」
「犬」
「……犬」
「そこ覚えなくていいからね」
「そうなのですか」
「いや、覚えててもいいけど」
何の会話をしているんだろう。
さっきまで、あんな話をしていたはずなのに。
交差点で見た、Kさんと同じ顔。
あれが何だったのか。
なぜ、私に見せたのか。
まだ何も分からない。
それでも、こうしていつもの街を走っていると、ほんの少しだけ現実に戻ってきたような気がした。
「みなさん」
また、隣から声がした。
「はるさんは、あなたにとって大切な方なのですね」
私は少しだけ目を瞬いた。
「……うん」
考える必要なんてなかった。
「一人娘だからね」
窓の外へ視線を戻す。
流れていく街並みの向こうに、いつもの家が近づいている。
「誰よりも大事……」
自分で言ってから、少し照れくさくなった。
「本人には言わないでよ?調子に乗るから」
「承知しました」
真面目に答えるから、また笑ってしまう。
少しして、Kさんが尋ねた。
「私は、どのように接するのが適切でしょうか」
「え?」
「9歳の方と会話した経験がありません」
「ああ……」
なるほど。
さっきから妙に細かく聞いてくると思ったら。
「別に普通でいいんじゃない?」
「普通」
「うん。Kさん、そのままで」
「……分かりました」
本当に分かったのかは怪しい。
タクシーが角を曲がる。
もうすぐ家に着く。
「大丈夫だよ」
「何がでしょうか」
「はるのこと。そんなに予習しなくても」
「予習ではありません」
「じゃあ何?」
Kさんは少しだけ黙った。
窓の外へ視線を向けてから、静かに言った。
「これから会う方について、知っておきたいと思いました」
それだけだった。
「……そっか」
私はそれ以上、聞かなかった。
やがて車が止まる。
ドアが開いた。
今度はKさんも迷わず外へ出る。
「学習が早いね」
「一度経験しましたので」
「そういうところは本当に早いよね」
私は笑いながら、家へ向かう。
その少し後ろを、Kさんがついてくる。
この数分後。
私が教えた情報のほとんどが役に立たないくらいの勢いで、
彼は9歳の少女から、
「K!」
と呼ばれることになる。

🖤🤍おまけ🤍🖤
先週土曜日の記事の中でガチャガチャの記事を書きました。
その中で登場したシークレットは、この子たちでした♡
はるちゃん👧と、ぬいかんちゃん🧸。
この二人(?)については、またいつか✨️

それでは、また。
あなたのログイン、お待ちしています。

🖤🤍BLACK BALCONY SIDE NOTE #01
🖤🤍BLACK BALCONY 最新話⬇️


