メインコンテンツへスキップ
見出し画像

金融業界から40歳で小学校の先生になってみた⑤~学校と民間企業との働き方の違いについて

    HIRO

    民間企業といっても自分の勤めた民間企業は3つだけなので、このサンプル数で単純に比較して語っていいのか?という気もしますが、気が付いた働き方の違いと共通点を記そうと思います。

    1 働き方の違い
    これは意思決定のプロセスです。学校の場合は現場の意思決定がボトムアップを大事にする傾向が強いと感じます。教職員1人1人の意見を聞き、合意形成を図っていくプロセスは価値がある一方で、意思決定に時間がかかるというデメリットがあります。

    民間企業では、時間もコストである、という意識が高いのと、競合企業との競争もあるのでスピード重視、裁量権の範囲内でトップダウンで仕事が進んでいました。学校の場合はスピードよりも、教職員みんなで学校を作っていこう、そのためにしっかり話し合っていこう、という意識が強いと感じます。

    学校の批判をしているわけではなく、ボトムアップの意思決定のよさも感じています。しかし担任業務もある中で、並行して校務分掌のために会議を重ね、合意形成をし、職員会議で提案し、それを実行するというプロセスを全て教員が行う負担は、決して小さくはないと思います。

    働き方改革について職員みんなで案を考え実行するよう指示されて、そのための会議や準備のためにかえって残業が増えてしまった、なんて笑えない話もあります。

    海外のように分業が進んで、専業のITスタッフ、セキュリティスタッフなどが配置されれば変わってくると思いますが、予算がつくと思えないので、教員が多くの校務を担っていく状況は変わらないと思っています。

    2 働き方の共通点
    これは実力主義ということです。成果を上げても上げなくても給料が変わらない公務員なのに実力主義?と意外に思われるかもしれませんが、個々の力量というのがはっきり出る仕事です。

    学歴とか、経歴とかは、子どもたちにとっては関係ありません。子どもたちは結構シビアに先生の力を見極めます。どうやって力を付けていくかというと、やはり学んでいかないといけないのですが、これには時間がかかります。

    子ども達の実態を理解して、付けたい力を定めて、力をつける方法を考えて、実際にやってみて、上手くいかなかったらまた考えたり学び直したりして、という繰り返しです。

    多くの先生は子ども理解や学級経営、そして授業準備にかなりの時間を使っていると思います。民間だと利益をあげられないと最終的には従業員の雇用に影響がありますが、教員の場合は力量を上げられないと、子どもたちの姿に反映されます。

    子どもたちがどんな姿になっても関係ない、どうせ給料変わらないし雇用も守られてるし、テキトーにやっていこう、そんな人も中にはいるかもしれません。ただ今まで見てきた先生達はほぼ、お金よりも目の前の子どもたちを何とかしたい、と日々頑張っている人達でした。

    教員の仕事というのがこういう個々の倫理性に支えられている実力主義の社会であることは、もう少し世の中に理解されてもいいのになあ、と思っています。

    過去の記事はこちら↓

    金融業界から40歳で小学校の先生になってみた①|HIRO

    金融業界から40歳で小学校の先生になってみた②~初任者として赴任。学校の排他性について考えた|HIRO

    金融業界から40歳で小学校の先生になってみた③~最初のクラス|HIRO

    金融業界から40歳で小学校の先生になってみた④~教師の仕事の魅力|HIRO





     
     
     

    HIRO

     
     
    金融業界から転職して小学校教師に。徒然なるままに思ったことや振り返りなど書きなぐります。

    あなたへのおすすめ