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【内定現場】内定率の伸びが1.9ptまで鈍化した8月、追加募集は今も水面下です【27卒・内定率・秋採用】

10月1日は内定式の日だった。都心のホテルや本社の会議室で、スーツを着た学生たちが社長の挨拶を聞いている。SNSには「内定式に出席してきました」という報告が並ぶ。私の勤める会社でも、その朝から人事部は朝礼もそこそこに会場設営と最終の出席人数確認でずっと慌ただしかった。

採用担当として毎年この日を迎えて思うのは、内定式そのものより、その数日後に自分のデスクで起きることのほうが重要だということだ。当日の出席率、当日の欠席者数、そして当日までに積み上がった内定率の数字が、10月以降の採用計画をそのまま決めてしまう。だから私たちは、学生が内定式の余韻に浸っている間に、もう次の採用計画を社内で回し始めている。

具体的に言うと、内定式の翌営業日に人事部では必ず「出席確認シート」の共有が行われる。欠席者が何人いたか、欠席理由が「体調不良」なのか「他社入社の報告」なのかで、その後の対応はまったく違う。前者なら予定通りの人数で進めるが、後者が1人でも出れば、その瞬間に採用計画の見直しが始まる。学生側には絶対に見えない会議室で、あの日はすでに「数字の日」として処理されている。

内定率85.6%、伸びが1.9ptまで鈍化した8月の意味

マイナビキャリアリサーチLabが公表している2027年卒(27卒)の内定率(内々定率)推移を見ると、8月末時点で85.6%。3月1日時点の46.0%から積み上げてきた数字だが、ここ数カ月の伸び方には明確な変化が出ている。

3月1日→3月末で46.0%→58.7%(+12.7pt)、3月末→4月末で+12.2pt、4月末→5月末で+5.5pt、5月末→6月末で+4.8pt、6月末→7月末で+2.5pt、そして7月末→8月末はわずか+1.9pt。春は毎月二桁ペースで伸びていた数字が、夏を過ぎた瞬間に1.9ptまで落ち込んでいる。

文理・性別で見ると理系男子89.3%、文系女子86.2%、理系女子88.1%に対して文系男子は80.8%でもっとも低い。採用担当の立場から言えば、この「伸びの鈍化」は就活が終わったことを意味しない。むしろ、採用側が「どの層にまだ声をかけ続けるか」を絞り込み始めたタイミングを示す数字だと捉えている。

残っている14.4%は、採用側から見ると3種類に分かれている

この約14.4%を、私は現場で大きく3種類に分けて見ている。1つ目は業界自体の選考スケジュールが遅い層(金融・公務員系など元々秋採用が本流の業界を志望している学生)。2つ目は夏までに内定を取ったものの条件面で迷い、あえて辞退して動き直している層。3つ目は、単純に自己分析や企業選びに時間がかかっていて、まだ本選考に乗れていない層だ。この3つは採用側から見える「困り方」がまったく違うため、同じ求人を同じタイミングで出しても響き方が変わる。だからこそ、鈍化した数字の裏で企業は募集の出し方そのものを層ごとに調整している。

鈍化した瞬間、社内では「追加募集を今は出さない」という判断が下る

内定率の伸びが鈍るこの時期、企業の採用現場では新しい求人をすぐには公開しない。表に出ていないだけで、社内では確実に動いているのに、学生が検索しても何も見つからない時期がある。理由は大きく3つだ。

1つ目は歩留まり確認が先に来ること。内定式での出席・欠席、その後1〜2週間で確定する辞退の連絡を待たないと、本当に何人の欠員が出たか人事側も把握できない。確定していない人数で求人を出すと、採用計画の数字自体が狂ってしまうので、ここは絶対に飛ばせない工程だ。2つ目は社内の承認フロー。追加人員の採用には経営会議での予算承認が必要で、内定式の翌日に公開できるようなスピード感はほぼない。早い会社でも稟議に1〜2週間、通常は月単位でかかる。3つ目は体裁の問題で、マイナビやリクナビに「追加募集」と出すこと自体が「内定辞退が多かった会社」という印象を外に与えてしまうため、まずは社名を出さずに動ける非公開ルートを優先する。

この3つが重なった結果として生まれるのが、学生から見た「10月〜11月の求人の空白期間」だ。実際には空白ではなく、社内手続きが進んでいる最中というだけなのだが、検索しても何も出てこない以上、学生側には「もう採用は終わった」としか見えない。この認識のズレこそが、秋採用で機会を逃す学生の一番多いパターンだと私は見ている。

水面下の募集が表に出るのは早くて10月中旬、最初に届くのはエージェント経由

この水面下の採用枠が一般の就活サイトに「新着」として載るのは、早くても10月中旬、多くは下旬になってからだ。しかも、最初に情報が流れるのは学生が自分で検索する求人サイトではなく、人材紹介会社・エージェント経由のルートだ。

企業側からすれば、不特定多数に広く募集をかけるより「母集団を絞って紹介してほしい」とエージェントに頼む方が、辞退リスクも低く、社内の説明もしやすい。つまり、就活サイトを毎日巡回している学生よりも、すでにエージェントに登録している学生の方に、この時期の案件は先に回っている。10月1日の内定式が終わった今、次に動き出すのはこの「エージェント先行公開」の枠だ。

私自身、他社の採用担当と情報交換する機会があるが、「公開求人サイトに出す前に、まずエージェント数社に声をかけて反応を見る」というやり方は、業界を問わずかなり一般的になっている。公開してから応募が集まらなかった場合の方が、社内的には「人気がない部署」という印象になりやすく、人事としてはそれを避けたい。先にエージェント経由で数人決まった後、残りの枠だけを一般公開するという順番が、今の秋採用では当たり前になっている。

キャリセン就活エージェント【27卒】を選ぶ理由


ここまで書いた「水面下の追加募集」「エージェント先行公開」という現場の動きに、27卒の今から乗っていくならという前提で、私が キャリセン就活エージェント【27卒】(内定率鈍化期の非公開求人に強い窓口) を挙げる理由は3つある。

理由の1つ目は、27卒専門であること。学年が混ざった求人サイトでは、自分が今アクセスできる案件かどうかの見極めに時間がかかるが、27卒専門のエージェントなら案件の対象学年で迷う必要がない。理由の2つ目は、上で説明した「エージェント先行公開」のルートに直接乗れること。内定式後に企業側がまず流すのはこの種の窓口であり、個人で求人サイトを巡回するより早く案件に触れられる。理由の3つ目は、無料カウンセリングで「内定率の伸びが鈍化している今、どの業界がまだ動いているか」を個別に聞けることだ。全体の伸びが1.9ptまで落ちていても、業界や企業規模によって動きの温度差は大きい。

登録・相談は無料で、 キャリセン就活エージェント【27卒】(相談だけでも可・費用は発生しない) から今の内定率や自分の状況を伝えて、水面下の案件の有無を確認するところから始められる。内定式の日に動けた人と、来週からようやく動き出す人との差は、この数週間でそのまま案件の見え方の差になる。

私が現場で見てきた限り、秋採用で早く決まる学生は「まだ内定がないこと」を悲観して動きを止めるタイプではなく、鈍化した数字の裏側にまだ案件があることを知って、先に窓口だけ作っておくタイプだ。登録したからといって必ず内定が出ると約束できるものではないが、情報が自分のところに先に来る状態を作ることは、今からでもできる。

まとめ

公表されているわけではないが、8月末時点の内定率85.6%、そして伸びの鈍化という数字の裏で、企業の採用現場は内定式を境に次の採用計画を静かに動かしている。学生に見えている求人サイトの「新着」は、実際には社内で数週間前から決まっていたものが、ようやく表に出てきたものにすぎない。内定式の週を、ただ眺めて終えるか、水面下で動いている案件に自分からアクセスする週にするかで、11月以降に見える選択肢の数は変わってくる。

来週、再来週になって「10月の新着求人」が目に見えて増えてきたとしても、それはその週に企業が動き出したわけではなく、内定式の日から数えて数週間分の社内手続きが終わった結果が、ようやく表面に出てきたにすぎない。表面の情報だけを追いかけている限り、常に数週間遅れで秋採用を見ていることになる。

関連して、秋採用の求人がどう企業の内部事情で動くかは以下の記事でも書いた。

この記事は、マガジン『インターンと早期選考の動き方』に収録しています。同じテーマの記事をまとめて読めます。

秋採用は、公開されている情報だけを見ていると実態より遅く感じる。水面下の動きを含めた現場の話は、このマガジンで随時更新している。裕斗@現役採用担当のフォローはこちらから。

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