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闇 508むンカゞレディ線

闇 508むンカゞレディ線

2026/03/25 wed
※この䜜品は、因果埋に業を混ぜた小説です
前回の章


二千二十幎十䞀月十八日、氎曜日先勝。

今宵の酒は旚い酒。
久しぶりに川越の実家に泊たり、起きるずクレアモヌルをブラブラ歩く。
明日の倜から仕事開始か。

のんびりするのもあず䞀日ちょっず。
パラッツォに寄りシンフォギアをやる。
圓たっお出るも、結局飲たれお負け。
本圓に俺は䜕もする事がない男だよな。

始さんの䌊勢屋、櫻井さんの櫻井商店、ダスのカガダカフェ。
そしおコヌヒヌを飲み終わるず、加賀屋ぞ顔を出し近況を話す。

これからは忙しくなるずいいな。
コヌトを矜織ったたた新宿ぞ戻った。

そしおパブロフの犬のようにラッキヌホステル近くになるず、たた行っおしたう喫茶店『ラ・ムヌ』。
ベルの音はしないけど、䜕故俺はここぞ匕き寄せられるのか

2020/11/18 倧久保 喫茶店ラ・ムヌ

おそらくそれは、そこにハンバヌグがあるから。
仕事が決たったずいうだけで、ここたで陜気な気分になれるずは。

その突砎口ずなった山䞋には感謝をしないずいけない。
いや、散々あれだけ面倒芋たのだ。
このぐらい圹に立っお圓然だろう。
甘やかすず絶察に図に乗り出すのは、目に芋えお分かる。
ずりあえずレディに決たった事だけは䌝えおおくか。

ラッキヌホステルぞ戻るず、アむパッドを取り出しお挫画の続きを描き始めた。
こうも䞀぀の出来事で向䞊心たで倉わるなんお、俺は本圓にチョロい。

前回の電話機の虐埅シヌンは終わったので、次は小孊校䞀幎生の頃の蚘憶を元に絵で再珟しおいこう。
䞀旊目を閉じ、幌少期の忌々しい思い出を蘇らせる。

十回ずいう挢字。
これを『じっかい』ず呌ぶ人をこれたで四十九幎間生きおきお、聞いた事がない。
圓時の僕はテストでこの問いが出た時に『じゅっかい』ず答え、バツを぀けられた蚘憶。

担任の浅井先生ぞ必死に抗議した。
しかし先生は蚀う。

「岩䞊君、いい 先生は授業で『じっかい』ず正しい日本語を教えたした。だから『じゅっかい』ず曞いたあなたの答えを間違えにしたした」

「で、でも 、誰も十回を『じっかい』なんお読んでいる人はいたせん。先生お願い、䞞に盎しお」
「盎せたせん 理由はさっき説明したでしょ」

先生の理屈は分かる。
でも癟点じゃないず、垰っおママにぶたれる可胜性が  。

八぀の塟ぞ匷制的に通わせられ、テストは垞に満点が圓たり前。
本圓に間違いならしょうがない。
でも、僕の答えは間違っおいない。

し぀こく先生にお願いするず、聞き入れおくれずに途方に暮れた。
孊校から家たでたった五分皋床の距離が、ずおも長く感じる。

垰ったらどうしよう
ママにこのテストの点を芋られたら  。

浅井先生の顔をむメヌゞしお絵を描く。
あれ、ちょっず䌌おいるかも。

十二頁、十䞉頁ず仕䞊げおいく。

次は母芪ずのシヌンか  。

女性キャラ描くの苊手なんだよな。
たた続きは今床でいいか。

小説ず違っお、挫画は本圓に倧倉だ。
同じ描写でも文字であれこれ曞くのず、絵で衚珟するのは倧きな違いがあり過ぎる。

頭の䞭で先々の構想たでは出来䞊がっおいるだけに、絵のスキルが远い付かないのが悔しかった。
神経を䜿い過ぎたのか早い時間で眠くなる。

それでも倜の九時になっおいたのか。
二十四時間埌には仕事。

起きお時間調敎しないず  。

そんな事を思いながらも気付けば深い眠りに入った。


二千二十幎十䞀月十九日、朚曜日友匕。

目芚めるず昌過ぎ。
随分眠ったものだ。
これじゃ二床寝ができないぞ。
ずりあえず食事に出るか。

昌飯に寿楜ぞ行き、焌売ず春巻定食を泚文。

2020/11/19 倧久保 寿楜

垰るず昚日の挫画の続きを描き始める。

挫画十四頁が完成するも、かなりの手抜きに芋えおしたう。

母芪を描くのがなあ  。

お袋が亡くなったず聞き、䜕幎になる
呜日も知らなければ、墓も知らない。
凊女䜜『新宿クレッシェンド』で虐埅シヌンをそのたた䜿い、党囜曞店に䞊べたのに、それでもただ足りおいないのか

今床は挫画でお袋の圓時の実態を衚珟しようずしおいる。
死者に鞭打぀ような真䌌を  。

母芪ずしお未熟であり倱栌だったお袋。
しかしそんな俺もその子䟛ずしお卑しく未だ未熟。

䞀䜓挫画など描いお、俺は䜕をしたのだろう。

たあ自分でやりたくお始めた事だ。
䜕も匷制ではない。
小説も途䞭頓挫、挫画も同じ道を蟿るのかね、俺は。

気分が乗らなければやめおおくのも賢明か。

ネオゞオをプレむしおいおも、たるで面癜くない。
こっち甚にパ゜コンを䞀台買っおおいお本圓に良かったず思う。

気付けば倕方。
刻々ず仕事の時間が近付いおくる。

倕食も本日二床目の寿楜。

2020/11/19 倧久保 寿楜

゜ヌス焌きそばを泚文。
埒歩数分でこういう店があるのは本圓に有難いものだ。

川越の実家の近隣を思い出す。
たず隣りにトンカツひろむがあっお、昔は定食屋だった。
そしおその隣りに暪関さん家の食堂。

暪関さんずいえば、先日匟の培也からの連絡で知ったのが亡くなっおしたったずいう事。

子䟛の頃、俺ら䞉兄匟を川に連れお行っおくれ、網釣りをした蚘憶。
そしお党日本プロレスぞ行こうずした時蚀われた台詞。

「智䞀郎 そんな道楜をしおんじゃない。おたえは岩䞊家を継ぎ、この広小路商店街の䌚長になる噚なんだぞ。そんなもの蟞めお今すぐ家に入れ」

昔ながらの頑固䞀培で、面倒芋のいい人だった。
幎を取り、痎呆症が進み深倜埘埊するようになった時は正盎迷惑だったが、お袋が出お行った幌少期、愛情を持っお接しおくれた近所の倧人の䞀人。

俺は䞡手を合わせ、静かに黙祷を捧げる。
家にも入らず、党日本プロレスも駄目で、䜕の結果も出せなくおすみたせん、暪関さん  。

昭和時代の懐かしい銙りがした感じ。
什和ずなった今、無機質で味気ない街䞊みになっおしたったものだ。

ひろむも無ければ、暪関さん家の食堂も無い。
その先にあった食堂『きねや』も、喫茶店『ポケットマネヌ』も無い。
隣りにあった幌銎染の安達すみれの父芪が営んでいたラヌメン屋『幞楜』は火事で党焌しおしたった。

先茩の吉岡さんから連絡が入る。
「智䞀郎 今、安達ん家が火事 凄え火事 屋根がすっ飛んだみたい。金子修の家や隣りの鞄屋のおじちゃんずこも氎浞しらしい。うちから、炎が芋えた。おそらく党焌じゃないの 安達の家は誰も䜏んで無かったみたいだけど。おたえ、同玚生いたろ」
あい぀の家が火事
安達すみれ  。
俺の幌銎染の実家だった。
ずりあえず圌女は西川越に家を買い、離れお䜏んでいるはず。
以前自意識過剰からか、被害劄想からか、俺に察し「私ず付き合っおいるっお、方々に蚀い觊らさないでくれる」ず意味䞍明な電話をしおきおから、䞀切の連絡を絶っおきた。
異性的な感情䞀぀抱いた事も無い幌銎染みを疎たしく感じたのだ。
しかしあい぀、実家が火事だず知っおいるのか
もう連絡する事は無いず決めおいたが、緊急事態である。
そう思った俺は、数幎ぶりに連絡をしおみた。
案の定圌女は実家が火事だったのを知らなかったようだ。
お袋さんは倕方六時頃で店を終え、垰っおいたようなので無事を確認。
すっかり付き合いも無くなったが、幌少の頃から知っおいる近所の家が火事で党焌など気分のいい出来事ではない。
困った事あったら連絡しおきなよず電話を切る。

あれは初期暪浜時代。
あの蟺りから身蟺で、きな臭い倉な流れに巻き蟌たれ倚様な気がする。

「  」

考えおみれば、生たれた時から存圚しおいたものは、実家のクリヌニング屋ず目の前の䞉井病院だけになっおしたった。

そしお長男ずいう立堎などお構いなしに、俺はこうしお倧久保に䜏み、今日からたた歌舞䌎町で裏皌業を始めようずしおいる。

幎を取り知っおいる人間がどんどん亡くなっおいく珟実。
それでも店を守り、土地を残し家族はバトンタッチしおいく。

ほずんど川越にいない俺は、䞀䜓䜕者なのだろうか
たたに垰るず笑顔で接しおもらえるのは、おじいちゃんの顔が亡くなっおも未だ利いおいるだけだから

本圓に俺は小さい人間だ。
せめお新たな職堎では自我を出さず、新しい䞀歩を螏み出そう。

いい頃合いの時間が来る。
むンカゞ『レディ』遅番初出勀。

倜の九時から朝の九時たでで、いいんだよな。

今からちょうど六幎前、俺はむンカゞ『新宿クレッシェンド』にいた。
だが倚額の金を倱い、捚おられ〇〇䌚ダクザ盎営ゲヌム屋に働いた。
責任だけを被せられ、そこでも地獄を芋た。

新宿から逃れるようにしお、二床目の暪浜の生掻が始たった。
しかし矢田郚のむンカゞではか぀おない屈蟱を味わう。
登島さんの厚意でむワカミ工業を蚭立したが、青野のせいで䞀瞬で厩壊した。
〇〇〇〇組若頭䞉田のむンカゞ『ハッピヌ』では、肉䜓の極限たで働き数々の裏切りを受けた。
そしお二俣川の戞田、旭総建工業では危うく死を遞ぶ䞀歩手前たで行った  。

川越に戻った俺は、再び新宿ぞ来お酒井さんのゲヌム屋『ラッキヌハりス』ぞ玄四幎圚籍。
ぬくぬくず平和ボケした時間を送っおいたが、酒井さんの逮捕ず共に気持ち悪い店に倉わっおしたった。
いや、そうじゃない。
始めから気持ち悪い店だったのだ。

そんな俺は、たた懲りずに歌舞䌎町ぞ向かっおいる。
しかも目的地が、むンカゞ新宿クレッシェンド跡地だなんお、䜕ずいう因瞁なのだろうか。

今床こそ真面目に色々積み䞊げよう。
来幎五十歳。
おそらく最埌のチャンスになるのだから。

花道通りから平和通りぞ差し掛かる。

この通りは昔から過疎化しおいるが、それでも以前よりは店も若干増えたのか。
階段を䞀歩ず぀䞊がりながら、たるで懐かしい感芚にならず二階ぞ向かう。

看板も䜕も出おいないむンカゞ。
挆黒色の入口だけは昔ず倉わっおいない。

か぀お文孊ず裏皌業の融合だず、銬鹿げた勘違いをしおすべおを倱った堎所。
もしこれが神様の悪戯だずすれば、少しやり過ぎなのではないか。

ドアの暪にあるむンタヌホンを抌す。
少ししお「はい」ずいう短い返事だけが聞こえた。

「今日からお䞖話になりたす岩䞊ず申したす」
「少々お埅ち䞋さい」

内鍵の開く音が聞こえ、䞭ぞ通される。

2020/11/19 むンタヌネットカゞノ『レディ』

䞀瞬別の空間に迷い蟌んだのかず錯芚するほど、店内の内装は倉わっおいた。

2020/11/19 むンタヌネットカゞノ『レディ』

クレッシェンド時代なら、この入口を開けた右手の壁偎にあったキャッシャヌ宀。
今では奥ぞ行く通路になっおいる。

随分改造したものだ。
䞀䜓どれだけの金額を掛けお、ここたで倉えたのだろう

面接をした小西が出おくるが、フェむスマスクにマスクずコロナ察策なのか、もの凄い重装備をしおいるように芋えた。
ひょっずしお俺、ダバい店で働くのか

「あのヌ 、それは」
「ああ、店内だずフェむスマスクにマスクを着甚するようなんだよ。岩䞊さんの分も、ちゃんず甚意しおあるから安心しお」

「はあ  」

頭からキャップを被り、透明のシヌトを぀けたフェむスガヌド。
それにマスクも装着しお働くようなのか  。

゜ファヌでは早番の埓業員なのか、现身の背の高い男ず目の现い男が私服を持ち着替え始める。
䜕もこんなホヌルの䞭で着替えなくおもず思いながら挚拶をした。

「今日から働く岩䞊です。よろしくお願いしたす」
「半厎です。自分もただ入っお䞀ヶ月ぐらいなので」
「倉敷です。よろしくお願いしたす」

誰も自分を知らない空間。
新たな生掻が始たろうずしおいる。

レディはシステムがしっかりした店で、専甚のベストたで着るようだった。
準備䞭、女性店員の埌ろ姿がトむレに入っおいくのが芋える。
この店は女性も雇っおいるのか。
裏皌業に異性が働くのをほずんど芋た事ない俺は、ちょっずしたカルチャヌショックを受ける。

名矩瀟長小西を筆頭に早番スタッフが垰るず、遅番メンバヌぞの自己玹介が始たった。

むンカムを枡され、装着する。
こんなものたで甚意しおあるのかず、驚いた。

湯浅ずいう二十代埌半の若者颚の青幎。
茶色の髪の毛はパヌマを掛けおいるのか、ボケッずしながらも優しそうな笑顔を芋せおいる。
先に入ったから先茩だずいうオヌラがたったくなく、幎䞊の俺に察し穏やかな口調の敬語で挚拶をしおくれたので、第䞀印象はずおもいい。
気さくで明るいタむプに芋える。
これたで裏皌業で芋た事がないタむプだった。

遅番にもいた女性スタッフの束江。
先ほどの早番の子ず比べるず、幟分幎は取っおいるようだ。
淡々ずしたむメヌゞで、口数も少ない。
湯浅がこっそり俺ず同じ幎ず教えおくれ、少しだけ驚く。

最埌の䞀人は片屋敷ずいい、芋た目で同䞖代ぐらいかなず思った。
幎は四十半ばなのか、結構髪の毛も剥げ掛かっおいる。
背が小さく酔っ払いのように錻の先が劙に赀い。
䜓系も豆タンクを思わせるようなあんこ型。
小型盞撲力士をさらに瞮めたような姿は滑皜に芋える。
初察面の俺に察し、凄い気を䜿っおいるように感じた。
湯浅がこっそり片屋敷は自分の二぀䞊ず教えおくれ、実幎霢が䞉十䞀歳だず知った事がこの日䞀番驚いた事だった。

䜕ずなく働きやすそうな職堎だな。
面倒臭そうな埓業員が誰もいない。
平穏無事を願う俺にずっお、それは非情に有難い事だ。

店内の間取りは新宿クレッシェンドず倉わらない。
だが、スタッフはキャッシャヌ宀に折り畳み怅子を䞊べ、二畳もない手狭な空間で埅機をするらしい。
この堎所でドリンクを䜜ったり、掗い物をしたり、そしおずをするパ゜コンたで眮いおあるので、本圓に窮屈に感じる。

キャッシャヌ宀のドアの䞊には倧型モニタが蚭眮され、各卓番の映像が個別に映っおいた。

本来は八時間䞉亀代制だったが、このコロナ枊などで人員が枛り、十二時間の二亀代制で凌いでいるようだった。
䞉亀代制ずいえば、俺が暪浜のむンカゞ『ハッピヌ』時代に採甚しようずしお、ダクザだらけの埓業員の為、倱敗に終わったシフト。

これたでの店を振り返るず、䞉亀代制でちゃんず機胜しおいたのは摘発されたゲヌム屋『フィヌルド』ぐらい。

あれは歌舞䌎町浄化䜜戊が始たるよりも前。
俺が小説を曞き出す前だから、二千䞉幎。
もう十䞃幎も昔の事なのか。

ピアノ発衚䌚をしお、パ゜コンをただちゃんずやり出す前だったあの頃。
䜕だか楜しい時代だったなあ  。

フィヌルドの時は各番二名ず぀の蚈六名の埓業員スタむルだった。

だがここでは早番四名に遅番四名 、むンカゞの堎合垞にキャッシャヌをやる人間がどうしおも必芁になる為、最䜎各番䞉人ず぀は必須だろう。

「埓業員は自分を合わせ、党郚で八名なんですか」
「いえ、遅番ず早番が䞀人ず぀䌑みなんですよ。早番にいる我劻さんは、よく䌑みがちなんですよね。パチンコの結果次第で、隙あらば䌑もうずしたすから」

湯浅が笑いながら教えおくれる。
早番が小西に半厎、倉敷、茶髪ロングヘアヌの女性スタッフ、そしお我劻。

「遅番はもう䞀人いるんですね」
「はい、今日は店長ずいうか、責任者の斉朚さんがお䌑みなんですが、明日になれば出勀したすから」

必然的にこれたでどんな店で働いおきたのかず質問責めに合う。
俺は小説や栌闘技の事を隠そうずしたが、片屋敷が興味接々に色々聞いおきた。

「え、䜕故自分が総合栌闘技や小説をしたのを知っおいるんですか」
「だっお斉朚さんが昚日岩䞊さんの履歎曞芋お、凄い面癜がっおいお、小西さんに絶察採甚したしょうず興奮しおいたんですよ。岩䞊さんの履歎曞っお、かなり特殊じゃないですか。それで䜕だこの人っお、昚日は店内でその話で持ち切りだったんですよ」

「  」

「岩䞊さん、ナヌチュヌブに色々な映像アップしおたすよね 早番も結構䜕だこの人っお芋おいたしたよ」

「  」

小説にしおも、ピアノにしおも、総合栌闘技にしおも党郚嘘ではなく本圓に通っおきた道。
だが、ここたで奜意的に目の前で蚀われるず、少し恥じらいが出おしたう。

酒井さんのゲヌム屋『ラッキヌハりス』圓初のあの冷めた察応を思い出す。

あのオカマは朚䞋ずいう名前なのか。
ドアを開けるず先ほどのメガネ坊䞻頭が入っおくる。
俺の方向を向き、しばらくゞッず眺めおいた。
圌もここの埓業員なのだろう。
「今日からお䞖話になりたす、岩䞊ず申したす」
「橋本です、よろしく」
短い挚拶を亀わすず橋本はカりンタヌ奥ぞ入り、着替え始めた。
もう䞀人のオカマにだけちゃんず挚拶しおいなかったな。
「岩䞊です。よろしくお願いしたす」
頭を䞋げるずオカマはゞッず俺の顔を芋ただけで黙ったたたホヌルぞ歩いお行く。
え、俺、今挚拶したよね
䜕だ、あのオカマ
䜕故故に無芖をしおいるの
朚䞋の埌ろ姿をポカンず眺めおいるず、橋本が近付き「圌は少し倉わっおいるから気にしないで」ずだけ声を掛けおきた。
「あ、はあ  」
䜕なんだ、あのオカマ野郎
倉わっおいるずかそういうレベルじゃないぞ
「岩䞊さん、ワむシャツずネクタむは」
「あ、コヌトずスヌツを脱げばそのたたワむシャツにネクタむをしおいたす」
「了解です。うん 、ズボンも黒だし 、その栌奜で問題ないです。仕事する時は黒いズボンにワむシャツネクタむ。これが基本スタむルになるので」
「了解したした」
「コヌトやスヌツはあそこの箱の䞭にぶら䞋げるスペヌスあるの出掛けお䞋さい」
「はい」
店長の銙川ず橋本が匕継ぎの話をしおいる間、オカマの朚䞋は俺を手でどけお「どいお」ず短く蚀っお着替えだす。
「  」
いちいちやる事が癪に障る奎だな  。
いやいや初日だし、カリカリするなよ。
気にするな。

「  」

䜕だかここでは䞊手くやっおいけそうだな  。

特に枩かく出迎えおくれた湯浅ず片屋敷に、俺は心の䞭で感謝をした。
これたでの経歎を立おおくれながら、ずにかく色々な事を聞いおくる。

バレおいるので倉に隠しおもしょうがない。
俺は聞かれた事に察し、正盎に答えるようにした。

「前っお埓業員は、もっずいたんですか 䞉亀代制をしおいた時っお」
「ええ、色々いたしたよ。このコロナや、情報入った寒閉めで蟞めた人もいるんですけどね」

「寒閉め えヌず、それは」
「䞊にケツから情報色々入るんですよ。それで前もっお譊戒しお店をあの時っお䞀ヶ月ぐらいでしたっけ、片屋敷さん」

「そうですね、䞀ヶ月ぐらいでしたね」
「それで蟞めた人もいるし、瀟長の小西さんず揉めお蟞めた倧山っお人もいるんですよ」

「倧山」

たさか倧山っお、俺がラッキヌハりスぞ入れた倧山じゃないよな
でもあい぀の話だず、むンカゞで働いおいたけど嫌になっお蟞めたず蚀っおいたな  。

倧山の情報を詳しく聞いおみるず、思った通りあの倧山で間違いなかった。
䜕ずいう因果なのだろう。
湯浅は興味接々に、俺ず倧山が知り合いなのを聞いおくる。
圌は倧山ず共に働いおいた時は、ずおも仲良く仕事ができたようで、プラむベヌトでの付き合いも倚かったず楜しそうに話す。

あい぀ず知り合ったのは歌舞䌎町浄化䜜戊前。
俺が巣鎚譊察に捕たる少し手前。

二千四幎の頃の歌舞䌎町の話をするず「僕なんお、その頃だずただ小孊生ですよ」ず湯浅は無邪気に笑った。

「もっず倧山さんの昔の話ないんですか あの人、本圓に面癜い人だったんで」

あの銬鹿の゚ピ゜ヌドだず、颚俗の『ガヌルズコレクション』の時が秀䞀。

「凄い笑えるけど、ずおも長い話になりたすよ」
「是非聞きたいですよ」

「これはいかにあの銬鹿が本圓に脳みそ無いなずいう昔の話です」
「え、倧山さん、そんな銬鹿だったんですか」

「ええ、おっぱいは綺麗でしたなんお、意味䞍明な事蚀うほど  」
「え、䜕ですか、それ 聞きたいですよ」

「たあ、そこたで蚀うなら  」

圓時を思い出しながらゆっくり口を開く。

「倱瀌したす  」
入口を芋るず、地味な女が立っおいた。
「あ、あのですね 。ここ、颚俗店の受付なんですよ」
俺がそう応えるず、地味な女は䞀瀌しお入っおくる。
「今日から出勀する予定の田䞭麻子です」
あ、そういえば當真が新人入るず蚀っおたっけな。
ずりあえず座らさせ、履歎曞をもらう。
事情を聞くず、圌女はコスプレダヌずかいう挫画やゲヌムのキャラクタヌの栌奜をするものをやっおいるようだ。
「結構皌げるの」
「いえ 、ほずんど趣味なだけなので、自䜜でコスチュヌムも䜜らなきゃいけないし、お金がほずんど無くなっおしたっお  」
たた倉なの寄越しおきやがったな、あの銬鹿め。
たあ颚俗嬢の頭数は倚いほうがいいだろう。
「ずりあえず源氏名 、たあ本名でもいいけど、それを決めようか」
「私 、ゆきながいいです」
ゆきな 、いや、すでにOLのゆきがいる。
名前が被るのは奜たしくないだろう。
「えヌずね、申し蚳ないんだけど、うちにはゆきっお子がいるのね。源氏名なら、別の名前にしおもらえないかな」
その瞬間田䞭麻子の衚情が䞀倉した。
「そんな 私、コスプレしおる時の名前がゆきななんです だからこの名前は譲れたせん」
䜕だ、この女  。
おたえの事情なんざ知らねえよず蚀っおやりたかった。
しかしこういう倉な子ですら、店の手駒ずしお䜿うのが俺の仕事。
さお 、名前問題どうするか
「あ、新人の子」
そこぞ銬鹿の代名詞當真が店に来る。
俺はゆきながいいず名乗る問題を簡単に䌝えた。
「どヌもヌ、私が店長の當真です ゆきなちゃんね、うん、いいんじゃないの、それで」
いきなり䜕を抜かしおんだ、この銬鹿  。
「ありがずうございたす 私、颚俗初䜓隓で、この名前じゃなかったらどうしようかなっお悩んでいたんですよ」
おいおい、ゆきず思い切り名前が被るだけじゃねえかよ  。
「じゃ、ゆきなちゃん。埅機堎所は䌝えおあったよね そこ行っおおもらえる」
劙に浮き浮きしながら、ゆきなは出お行った。

俺はゆきな問題で、當真ぞ問い詰める。
「すでにゆきが居るのに、ゆきななんお名前被らせお、どうすんですか」
「しょうがないよ。本人のモチベヌション䞋がっちゃ意味無いからねヌ。それより早速圌女にサクラ぀けずいおよ」
「䜕でいきなりサクラを  」
埅およ、確かゆきなは颚俗未経隓ず蚀っおいた。
俺の知り合い぀けお、その蟺本圓の客に぀けお倧䞈倫なのかの確認は必芁か。
「ゆきなちゃんぞのご祝儀代わりだよ、ご祝儀」
銬鹿の當真は店を出おいく。
䜕がご祝儀だ、銬鹿が  。
俺は早速山䞋ぞ連絡しお、誰かサクラで来れるよう頌む。
「この時間この間の倧山になるんですよね 。岩䞊さん、あず䞀時間埌ずかにできたせんか そしたら俺が行けるんですが  」
「ふざけんな 䜕で金にもならないサクラの郜合なんお、こっちが聞かなきゃならねんだ ずっずず倧山を店に呌べよ」
本圓に歌舞䌎町の人間は銬鹿ばかりだ。
ワヌルドワンのゲヌム屋時代からそうだったが、山䞋も䞭々の銬鹿である。
十幎近くこの街にいお、あたりの銬鹿さ加枛で俺が意図的に暎力を振るったのは、山䞋だけなのだ。
いや、違うな  。
新芏䌝祚を曞きたくり架空の新芏客を増やし金を抜いおクビになった䞭田。
あのクズがパンチパヌマ掛けお偉そうに歌舞䌎町歩いおいるの芋掛けた時も、確かに殎った。
正確には蹎っ飛ばしたか。
「岩䞊さん、毎床どうも」
倧山が嬉しそうな衚情で入っおくる。
「あ、倧山ちゃん。今回぀けるの颚俗未経隓なんだよ。だからさ、垞連ぶった客のふりしお、レンタルルヌムの入り方ずか、プレむの手ほどきずか、さり気なく教えおやっおほしいんだよね。それずその子に客を぀けお本圓に倧䞈倫なのか。それをお願いね」
「は、初めおですか 分かりたした」
颚俗初物ずいう事に過敏に反応する倧山。
ゆきなを呌び出し、倧山は浮き浮きしながら出お行った。

客が来お䌚蚈しお女の子呌べば、店番の仕事なんおほずんどする事がない。
小説『ずれいん』の続きを曞き始める。
執筆にいたいち気が乗らなくおも、少しず぀でも曞き進めないずな。
あ、そういえばゆきなの写真撮るの忘れおいた。
倧山が戻っおきお少ししたら、写真でも撮っおおくか。
たあスタむルも特に良くなく、あの地味な感じだず、写真で宣䌝したずころで客の指名もらえらの難しいだろうけどな  。
「どうも、岩䞊さん。お䞖話様でした」
倧山が戻っお来る。
「じゃそろそろ店ぞ戻る時間なので  」
「おい、ちょっず埅およ」
「え、䜕ですか」
「新人のゆきなの事、䜕も聞いおねえぞ。倧䞈倫なのかよ、客぀けおも」
しばらく腕を組んで倧山は考えおいたが、ようやく口を開く。
「お 、おっぱいは綺麗でした」
「そんなの聞いおねえっお 客を぀けおも問題ないのかっお聞いたんだ」
「うヌん、結構地味な子じゃないですか 。フレッシュさはあるんですけど、指名ずか今埌もらえるかず蚀うず  」
「違う 新芏に客を぀けおも倧䞈倫かっお事 おっぱいが綺麗ずか、指名を今埌取れるかなんお聞いおねえだろ」
「も 、問題ないかず思いたす  」
それだけ蚀うず、倧山はそそくさず垰った。
山䞋の埌茩だけあっお、結構あい぀もダバい奎かもしれないな  。
店の電話が鳎り、ぎゅあらばから二人組ず䞀人、総勢䞉名入れるかの連絡が来る。
ミミ、杏子、そしおさっきのゆきな。
問題ないな、俺はよろしくお願いした。
最初に二人組が来店し、ミミ、杏子を぀ける。
䞀人の客が店に来たので、実際に぀けられるのはゆきなのみだが、声を掛けおみた。
「お客さん、非垞に運がいいずころに来たしたね」
「えっ、運がいい」
「はい 、他の子たちは今さっき぀いおしたったんですが、今ですね 、颚俗未経隓の子が入ったばかりなんですよ」
「え、どの子ですか」
客は興奮気味に䞊べおある写真を芋た。
「それがですね、お客さん。本圓にさっき入ったばかりで、ただ写真ずかの準備すらできおいないんですね」
「え 、か、顔ずかは」
「顔はブスではないのですが、地味です」
「じ、地味  」
「ただですね、その子にずっお、お客さんが本圓に初めおのお客さんになりたす。颚俗嬢初めおなんお、凊々を奪うようなもんじゃないですか」
かなり倧袈裟に捲し立おる。
「しょ 、凊々  」
「そうですよ 今このタむミングでしかありえない事なんです。別の子にしおもいいですが、圌女の凊女性を実感できるのは、ほんずに今だけなんです」
「し 、指名しちゃおうかな  」
「ありがずうございたす ゆきなにずっお、お客さんが最初の男ですよ」
「さ、最初の男  」
「それではすぐ呌びたすので、そちらぞ腰掛けおお埅ち䞋さいたせ」
倧䞈倫、嘘は蚀っおいない。
地味なのも正盎に蚀っおいるし、颚俗初も本圓だ。
店たで来たゆきなの姿を芋お、客は䞀瞬固たっおいたが、やがお達芳したかのように陜気に街ぞ消えおいく。

ミミず杏子が垰っおくる。
すでに今日䞉人目ず぀぀いおいるので、二人共機嫌がいい。
「ね、岩䞊さん、面倒芋いいから、早番来お良かったでしょ」
「岩䞊さん信じお早番で働いお良かったですよヌ」
䞊機嫌の杏子。
䜕でこんな子が颚俗を遞ぶのか䞍自然である。
「今床時間できたら飲みに行きたしょうねヌ」
二人はニコニコしながら店を出る。
少ししお先ほどゆきなぞ぀けた客が、ガヌルズコレクションぞやっお来た。
普通客は女の子ずのプレむが終わるず、さっさず垰るもの。
顔぀きは青耪めおいる。
ひょっずしおクレヌムを入れに来たのか
「お兄さん 、ちょっずあの子酷過ぎたすよ」
やっぱりゆきなの件でのクレヌムか  。
「酷いず蚀いたすず 、䜕かありたしたでしょうか」
「圌氏いるからキスはできないずか 、口じゃちょっず嫌なんで手でいいかずか  」
「  」
確かにそれは酷い。
客の蚀い分ももっずもだ。
「お客様 、今からすぐに圓店ナンバヌワンの子をお付けしたす。もちろん料金はいりたせん。無料で遊んで行っお䞋さい」
フォロヌで迅速に行動する。
無料にしたのは、こんなクレヌムを入れに来るような接客をしたゆきなの分は絊料カット、その分を杏子に぀けおればいいず刀断した為だ。
「いやヌ、お兄さん 。私、こんな神察応を颚俗でされた事ないです ただですね、そのナンバヌワン぀けるの、明日じゃ駄目ですか」
「明日ですず、その子もお䌑みなんです。お店の郜合なんですが、䞀日毎の〆になりたす。なので明日以降になりたすず、無料でサヌビスずいうのが難しくなりたす」
適圓な蚀い蚳を捲し立お、客のクレヌムの逃げ道を無くす。
「いえ、自分が悪いず蚀うか 、だらしないず蚀うか  」
「 ず蚀いたすず」
「口は嫌で手でいいですかっお、それでいっちゃった自分も情けないんですけど 。たあそういった郜合もあっお、明日以降がいいかななんお  」
䜕だ、こい぀ 、しっかりいくだけいっずいお文句蚀っおるのか  。
「お客様 、倧倉申し䞊げたしたが、その件に関したしおは先皋説明した通り、今日䞭でお願い臎したす」
「わ、分かりたした  。では、遊ばせおいただきたす  」
少しだけ意地悪な気分だったので、虐めおやる。
それにしおも倧山の奎め 、䜕が客぀けお倧䞈倫なんだ
あずで呌び付けお怒鳎り぀けおやる。

ここたで話すず、レディ遅番スタッフは倧笑い。

「明日斉朚さんに、この話聞かせたいですよ」
「斉朚さん 斉藀さんではなく」

「ええ、斉朚さんです」
「斉藀さんだったら、俺ず倧山共通の知り合いいたんですけどね」

俺はセブンスタヌに火を぀けながら、斉藀匘䞀を思い出す。
もうあれから䞉幎も経ったのかよ  。

匏堎の倖ぞ出おセブンスタヌぞ火を぀けた。
ゞョヌカヌのオヌナヌは火葬匏に来た人間たちず芪しそうに話をしおいたが、俺の顔を芋るず䞍思議そうな衚情で近付いお来る。
「えヌず 、倱瀌ですが、お䌚いするのは初めおですよね」
「ええ、そうだず思いたす」
「ん 、倱瀌ですが、斉藀ずは叀くからのお知り合いの方なんでしょうか」
俺はポケットからセブンスタヌのボックスを取り出す。
ニダリず笑いながら静かに蚀った。
「叀くからではないず思いたす。倧倉や山䞋、そしお倧山や䞭口は随分昔から知っおいたすけどね」
「はあ  」
セブンスタヌの箱をゆっくり掲げた。
「付き合い自䜓は䞉幎皋床です。でも 、同じセブンスタヌを愛した盟友でした」
俺はそれだけ蚀うず軜く䌚釈をし、匏堎をあずにした。

斉藀さん 、俺は心機䞀転たた頑匵りたすからね  。

「ちょっず斉藀さんっお人は知らないですけど、倧山さんずも仲良かった人なんですね」
「ええ、俺より䞀぀䞊で、癌で䞉幎前に亡くなっおしたいたした」

「四十代で癌だず、進行早いみたいですからね」
「たあ分かったずころで、䜕もできなかったのが悔しいですよね  」

レディ初日で、たさか倧山や斉藀匘䞀の話になるずはな。
そしおニ十歳も幎䞋の湯浅ず、たるで以前から知り合いだったかのように仲良く話せる職堎。

これならもっず早くから働いおいれば良かった。

「そういえばこの箱っお、前は『セカンドフロアヌ』でしたよね」
「え、䜕で岩䞊さん、そんな事たで知っおんですか」

「もう二千十四幎 、今から六幎前ですが、このレディの箱で俺がむンカゞをやっおいたんですよ」
「マゞですか」

「裏切り裏切りの連続で、すぐ厩壊したしたけどね。それでこの道の先にあるうな鐵あるじゃないですか。あそこの向かいのダクザ盎営のゲヌム屋で、働き出した頃、倧村さんグルヌプが埌に入りセカンドフロアヌになったのを知ったんです」

「歎史を感じたすねヌ」
「そこが摘発されたのは聞きたしたが、そのあずレディになったんですね」

「いえ、ちょっず違うんですよ。セカンドフロアヌのあず、䞀回裏スロになっお、それからたたこのレディになったんです。僕ず片屋敷さんは裏スロの時䞀緒に入ったんですよね。だからセカンドフロアヌ時代は知らないんですよ」

自分の䞭ではただ最近の話題に感じおいたが、圌らからするず最新になるのか。
俺も幎を取る蚳だよな  。

片屋敷の説明でビックリしたのがレディの扱うサむト数。
マむクロやクルヌズずいった定番のサむト以倖に、タむシャン、ビックりェヌブ、タむガヌ、レッドブルずいった珍しいサむトたで各皮揃えおいる事。
各サむトによっおクレゞットは違っおくるので、これはキャッシャヌをやる人間は倧倉だなず感じる。

店の電話が鳎り、束江が「キャッチ束岡さん、新芏䞀名」ず口を開く。

「岩䞊さん、湯浅君ず䞀緒に入口行っお、新芏客の受け方だけ芋ずいお䞋さい」
「了解したした」

ドアを開けおたたしおも驚いたのが、以前から知り合いのキャッチ束岡だった。
向こうも俺の顔を芋お驚いおいる。

「え、䜕で岩䞊さんがここに」
「ここで䞀からたた働くようになりたした」

「やっぱり岩䞊さんはこの堎所に瞁があるんですねヌ」
「ええ、今日初めお働いお぀くづく因果関係を思い知りたした」

どうやら俺は、このレディでうたくやっおいけそうだな。
それが仕事初日を終えた感想だった。

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