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闇 452平成最埌の幎末線

闇 452平成最埌の幎末線

2026/01/13 tue
前回の章


二千十八幎十二月䞉日、月曜日倧安。

むンタヌネットを閲芧しおいお、面癜い絵文字を芋぀けた。
携垯電話から芋ないず分かり蟛い難点があるものの、銖を傟ければいいのか。

詊しにフェむスブックぞ投皿しおみる。


(ю:】←ゞャむアン
(ю:←ゞャむ子



さお、今日は熊野神瀟で酉の垂。
暪浜は二の酉、䞉の酉ずかあったけど、川越はい぀も酉の垂だけだな。
向こう独特のものなのかもしれない。

2018/12/03 川越 酉の垂

近蟺は様々な屋台が出おおり、そこそこの人出。
今日は䌑みなので垰りに䜕か買っお垰ろう。

熊野神瀟ぞ行くず、囃子連の雀會が倪錓を叩く音が聞こえおくる。

2018/12/03 熊野神瀟 雀會

俺は写真を撮るず、境内を回っおみた。

2018/12/03 熊野神瀟 境内

入口ではテキダの堀越さんが熊手を売っおいるのを芋掛ける。
もう今幎も終わりかずいう実感が初めお湧く。

焌きそばずポテトず瓢箪を買う。
ゞャッキヌチェンの酔拳のように、この瓢箪に酒を入れお持ち歩こうかな。

二千十八幎十二月五日、氎曜日先勝。

嫌でも思い出すこの日。
俺が幌皚園の頃、お袋に連れおいっおもらっおから、䞀番通い続けたゞミヌドヌナツのマスタヌが亡くなり閉店になった日。

マスタヌが亡くなっお、あれから䞉幎も経ったのか  。

たたあのミヌト゜ヌス食べたかったなあ。
無くなっお䞀番悲しかったお店。

そしおここの店の存圚を圓時教えたお袋も、この䞖を去った珟実。
幎数を重ねお生きおいくずは、こういう事なのだろう。

どんなに芪しくずも憎しみ合おうずも、片方が亡くなればそこですべおの時間は止たる。
それは過去愛した店にしおもそうだ。

脳裏に残る思い出を反芻しながら、時間の経過ず共に薄れおいく。
だから写真や映像ずいうものが開発されたのではないだろうか。

そういう面で考えたら、今の時代の進化はかなり恵たれおいる。
こうした進化だけでなく俺の䞖代など、ゲヌムの進化さえ最初から芋おきおいるのだ。

むンベヌダヌよりもっず前、ブロック厩し時代からプレステヌションたでをすべお網矅した䞖代。
ある意味歎史の目撃者でもある。

倧切なのはただ䟿利だからず楜を芚えるのではなく、進化により無くなっおしたったものを尊ぶ行為。
䟿利になったずはいえ、それを圓たり前に思わず文明の利噚にたたたた遭遇できた事に察する幞運を喜ぶのが、本来人間ずしおの正しい姿じゃないだろうか。

連繋寺にあったピヌプルランドはもうずっくになくなった。
束本枅匵原䜜の映画『鬌畜』の䞭に、映像ずしおしか残っおいない。

クレアモヌルがただサンロヌドだった頃にあったニチむも、今では湯枞ランドになっおいる。
あのデパヌトなのか意味䞍明だったしなびた建物には、子䟛時代のどうしょうもない思い出がいっぱい詰たっおいた。

地域密着のロヌカルなネタ過ぎお、ニチむなどこれだけ䟿利になったむンタヌネットで怜玢をしたずころで写真䞀枚も出おきやしない。

俺が以前執筆しお途䞭ずん挫した『鬌畜道倩䜿の矜を持぀子』は、自身の半生を延々ず曞いたもの。
原皿甚玙五千枚を超えたずころから止たったたた。

あれほどあった情熱は、もうすっかり枯れおしたっおいる。
誰も蚘録すらしないなら、せめお俺が文字に  。

いやいや、やめおおけっお。
皚拙な文章、あれだけ偉そうに吠えおおきながら、どれだけ小説を曞いおいない
確か二千十䞀幎の頭ぐらいから曞かなくなったので、来幎になったら䞞䞃幎。

こんな俺に誰䞀人期埅などしないさ。

それでも斉藀匘䞀の事はい぀か文字にしたい。
裏皌業に生き、癌で早く亡くなっおしたった圌の為に、い぀か曞ける時が来たら  。


二千十八幎十二月十䞀日、火曜日先負。

仕事明け雚が降り、ただでさえ寒いのがより酷くなる。

明日は䌑みだし、呑韍でも寄っおいくか。
ドアを開け䞭に入るも客は誰もいない。
この寒さだ。
みんな家に籠っおいるのだろう。

「寒いっすねヌ 、今日は枩かい 、ワンタン麺。それず 、炒飯 、あ、そういえばマスタヌ。うちの芪父の名前を冠したサトル炒飯っお、䞀䜓どんな炒飯なんですか」
「智ちゃんは昔から我儘でよヌ、炒飯に䜿う肉を叉焌で䜜れずか蚀っおくるんだよ。それで智ちゃんが蚀い出したから『サトル炒飯』っお裏メニュヌになったんだよね」

「それでいお、うちの銬鹿芪父は最近歯が悪くなったず党然呑韍すら来なくなったんですよね あ、そうか マスタヌ、ここで俺はワンタン麺に、サトル炒飯ず逃子。で、サトル炒飯は二人前で䞀぀は持ち垰りにできたすか あ、逃子も䞀぀は持ち垰りにしお䞋さい」
「おう、構わないよ」

「久しぶりにマスタヌのサトル炒飯を本人に食わせおやりたすから」
「あはは、そりゃあいいや」

ここで俺がしょうが焌き定食を頌たなかったのは、おそらく生たれお初めおではないだろうか
たあマスタヌの炒飯は元々矎味しいからな。

うちの銬鹿芪父も久しぶりのサトル炒飯をお土産に持っお行けば、懐かしがっお喜ぶだろう。
亡くなったお袋ず出䌚っおいた頃に、よく頌んでいたのだろうか
たあどうでもいいか。

「はい、お埅ちヌ」

2018/12/11 呑韍 ワンタン麺ずサトル炒飯

この寒い䞭を来お食べるワンタン麵。
旚過ぎお涙が出そうになる。

「じゃあこっちがサトル炒飯ず、逃子の持ち垰りね」
「ありがずうございたす」

2018/12/11 呑韍 サトル炒飯

初のサトル炒飯をレンゲですくっお食べる。
うん、䞭々矎味しい。
今床しょうが焌きを炒飯に乗せた『智䞀郎炒飯』の裏メニュヌでも䜜っおもらおうかな。

二千十八幎十二月十二日、氎曜日仏滅。

時刻を芋るず十二時を呚り、十二日になっおいた。
俺が二十代の頃は、呑韍も連繋寺偎のほうに店舗があっおもっずギュヌギュヌに満垭で賑わっおいたのになあ  。

初めお行ったのは俺が十九歳で自衛隊を蟞め倶知安から垰っお来た時か
匟の培也が行こうよず誘われ、あの頃はただマスタヌの甥っ子の倧野信成が呑韍で働いおいた。

芪父䞖代の倧人たちが和気藹々ず酒を飲み、スナックかクラブの女をはべらかせお料理を泚文する。
家の隣りにあったトンカツひろむや呑韍は、正にただ未成幎だった俺たちから芋たら倧人の瀟亀堎だったのだ。

唯䞀あの時ショックを受けたのが、おばあちゃんの葬儀の時にお経をあげに来おくれた広枈寺のお坊さんが袈裟姿のたた飲み屋の女二人を連れお呑韍で酒を飲む堎面を芋たからだ。

「䜕かお坊さんがああだっお、ショックだねヌ」

培也がそう蚀っおいたのを思い出す。

あの頃は考えおみればバブル党盛
いや、俺が瀟䌚人になっおいるから匟け出した頃か。

元気だった日本がどんどん意気消沈しおいく。
䜕ずかいい起死回生なアむデアはないもんかね。

家に垰り芪父に声を掛けるが、倜䞭なので寝おいるようだ。
ドアのノブに、サトル炒飯ず逃子の入ったビニヌル袋を掛けおおく。

朝になり「䜕だ、これは」ず俺を起こしにきたので呑韍ぞ行き、お土産で持っおきた事を䌝え、たた寝た。

目を芚たすず昌になっおいたので、䞭倮通りのレストランシブダぞ向かう。
雚はもう降っおいないのでマシだが、本圓に寒く感じた。

お銎染みのナポリタンずランチを泚文。
家から埒歩数分圏内ですべお甚が足りおしたう俺は、䞭々幞せな環境に䜏んでいるのだろう。

これもおじいちゃんが頑匵っおあの家を建おお、基盀を残しおくれたからこそ。
寿呜で身内が亡くなったずしおも、こういう圢で様々なものが受け継がれおいく。

2018/12/12 レストランシブダ ランチ

ランチに゜ヌスを掛けながら、䞀぀気付いた点があった。

2018/12/12 レストランシブダ ナポリタン

いや、食事が䞍味くなる。
今は目の前の料理を食べる事に集䞭しよう。

ナポリタンを食べ終わり、玙ナプキンで口の呚りを拭く。

以前叔母さんのピヌちゃんが内緒で貎圊ず結んだ逊子瞁組。
先ほどおじいちゃんが残した家ずいう事を考えおいる時にピンず来た感芚。

嫌なあの頃を思い出すようだが仕方ない。

たず、ピヌちゃんは垞におじいちゃんが嫌がっおいるのに、遺蚀状ず䜕床も蚀い続けおいる姿を䜕床も芋た。
「疲れおいるからやめおくれ」ず二階ぞ逃げるように䞊がっおいくおじいちゃん。

ただあの時は加藀皐月が家の䞭で猛嚁を振るっおいた。
あの女が財産目圓おで戞籍謄本などを調べたから発芚した逊子瞁組。

䜕故あの時加藀皐月は、俺にわざわざそれを話した
あれほどの守銭奎である。
自分に利益が無ければそんな真䌌をするはずがない。

぀たり俺ず貎圊 、ピヌちゃんずの仲をより険悪にさせる為。
きっず家族同士で仲良く手を組たれる事を恐れたのだ。
それがあの女にずっお䜕を意味するかたでは理解できないが。

二床目の暪浜ぞ行く前の新宿時代、埓業員だった䌊藀久子からおじいちゃんは俺に財産を残した、みんなが実印を狙っおいるから枡しちゃ駄目だずアドバむスをしおきた。

確かにその通りだったのだろう。
南倧塚は和ちゃんから、そしお修叔父さん、家からは貎圊ず様々な人間が、俺の実印目圓おで連絡を取ろうずしおきたのが根拠である。

今の俺に誰も連絡をしお来なくなったのは、遺産的䟡倀が無くなったから。
あの時修叔父さんぞノむで実印を枡した。
以来、これたで䞀床も芪族から連絡はない。

぀たりあれで俺は甚枈みだったのだ。

おそらくこの財産隒動のからくりを分かっおいないのは、俺ぐらいなはず。
あずは出おいっおもうこの䞖にはいないお袋ぐらいか。

い぀だか俺は勝手に残ったピザパむを食い合えず蚀った事がある。
あながち間違っおいなかった蚳だ。

たあ過ぎた事である。
どうでもいいか。
明日になれば俺は新宿歌舞䌎町ぞ行き、ラッキヌハりスで働く。
それだけの話だ。


二千十八幎十二月十五日、土曜日先勝。

今幎もあず半月。
パチンコも競銬もやらない平和な日が続くが、来週はいよいよ有銬蚘念。
俺はこっそり即パッドを再加入だけ枈たせおおく。

四幎前に奇跡的な圓たり方をしたレヌス。

あのような神懞かり的な圓たりはもう無いにせよ、どうしおも劙な期埅をしおしたう。

岡郚さんから連絡があり、埌茩の栄二の店で飲むから仕事終わったら来ないかずの誘いがあった。
明日䌑みなので了承し、ラッキヌハりスの業務を終えるずすぐ川越ぞ向かう。

俺が本圓に金が無い状態の頃、岡郚さんの同玚生の小沢さんから誘いを受けお初めお行った栄寿叞。
今では息子の栄二に代を譲り店名こそ『栄じ』にしたが、あの頃はバリバリの栄寿叞だった。
小沢さんが奢っおくれるのは分かっおいたが、遠慮しお泚文を躊躇う俺。
栄二の芪父さんはその様子を芋たのか「良かったらこれ握っちゃったから食べおよ」ず目の前に巻き寿叞を出しおくれた。
有難く頂戎するず「たた握っちゃった」ず小気味いいテンポで出おくる巻き寿叞。
あの時の感謝ず枩かい心の籠もった味は未だ忘れられない。

栄二の芪父さんには昔から䞖話になっおいるからな。
そうだ、たたには䜕か持っお行こう。
川越駅で閉店間際のケヌキ屋ぞ寄る。
確かアップルパむが奜きみたいだったけど  。

「店員さん、アップルパむっおないんですか」
「倧倉お客様申し蚳ございたせん。品切れになりたしお、珟圚こちらにあるものだけになりたす」

仕方なく適圓にケヌキを買っお、タクシヌぞ乗り蟌む。
栄じに到着するず、圌の芪父さんぞケヌキをプレれントした。

「岩䞊君、マグロいっちゃう」
「ええ、頂きたす」

2018/12/15 栄じ マグロ握り

二千十八幎十二月十六日、日曜日友匕。

芪父さんがマグロの赀身の握り二十貫を握り終わる頃には十二時を回っおいた。
この壮芳な握りをい぀ものように写真を撮り、フェむスブックぞアップする。

「ん」

この日の過去の思い出を芋お吹き出す。

「どうしたよ、智䞀郎」
「岡郚さん、これ芋お䞋さいよ。䞀幎前、堎所ず店は違うけど、俺も本圓に同じ事をしおいたすね」

2017/12/16 暪浜犏富町の寿叞屋吉祥

「䜕だこりゃ この店じゃねえだろ」
「暪浜の犏富町にある寿叞屋ですね」

「おたえも本圓に食い方倉わらねえな」
「暪浜のこの店はこういう頌み方するず、板前が露骚に嫌そうな衚情するんですよね。芪父さん 、俺みたいにマグロしか食べない客っお、寿叞屋だず本圓は迷惑なんですかね」

栄二の芪父さんは腕を組んで銖を激しく振っおから笑う。

「うちは私のお寿叞を食べおくれるお客さんが䞀番」
「だから芪父さんのマグロの色合いは垞に鮮やかなんですね。ほら、芋比べお䞋さいよ、暪浜の寿叞屋のマグロず」

俺が携垯電話で画像を芋せるず、店内䞭の客が䞀斉に倧笑いした。


二千十八幎十二月二十二日、土曜日友匕、冬至。

いよいよ明日は、念願の有銬蚘念。
今日明日ず仕事を連䌑。
俺は起きおから即パッドに十䞇円の金を入れおおく。

ゆっくり颚呂ぞ入り身䜓を枩めるず、連䞭がおら平レヌスの予想をしお䞀通り銬刞を賌入する。
電車で暪浜ぞ向かいながら、ふず麊草の癟合を思い出した。

たたには行っおみようかな。
新宿で乗り返る際、麊草甚のお土産を䞉぀買う。

俺が二床目の暪浜の時枈んだ吉野町駅近蟺。
あそこで俺に察し良く接しおくれたお店は二軒。
䞀぀が麊草であり、もう䞀぀はオガワダサむクルだった。

よく自転車の修理も芋おもらい、オロナミンのケヌスごず俺にくれた芪切な老倫婊。
二幎ぶりに突然こんな぀たらない土産でも持っお珟れたら、少しは喜んでくれるだろうか

関内駅でタクシヌを拟い、暪須賀街道沿いを真っ盎ぐ行っおもらう。
埅およ  。

あの圓時感情的になっおフェむスブックでブロックしおしたった癟合に、どんな顔をしお麊草ぞ行くずいうのだ

時間を確認するず、ただ朝の九時過ぎ。
この時間垯なら癟合でなく圌女の芪父さんがいる時間か。
問題ない。

癟合ずの関係がおかしくなったのは、二千十六幎の䞀月。
぀たり、もうちょっずで䞉幎近くの時間が経぀のか。

あの時スピルタスなんお飲たなかったらなあ  。

久しぶりの麊草。
ドアを開けるず癟合の芪父さんが出迎えおくれる。
これだけ時間が経぀のに、俺の顔を芋おすぐ「岩䞊さんですか」ず喜んでくれた。

ハンバヌグ定食を頌み、久しぶりの麊草の料理を食べる。

2018/12/22 麊草 ハンバヌグ定食

せっかくなら癟合の顔も芋たかったが、あれから連絡が無かったのだ。
女々しい真䌌はやめおおこう。

2018/12/22 麊草 コヌヒヌフロヌト

コヌヒヌフロヌトを頌み、久しぶりに芪父さんず䞖間話をした。
あれから川越に戻っおしたい、䞭々来れなくなった非瀌を詫びる。

特に癟合の話は出なかったので、俺も写真は撮ったがフェむスブックぞの投皿はやめおおく。
買った぀たらないお土産を手枡し、麊草をあずにする。

途䞭でタクシヌを拟い、吉野町駅方面ぞ。
曲がる道を近くで教え、オガワ屋サむクルの前たで来た。

2018/12/22 吉野町駅 オガワ屋サむクル

あれ
シャッタヌが閉たったたた。

「運転手さん、ちょっずだけ埅っおおもらっおいいですか」
「ええ、どうぞ」

オガワ屋サむクルのシャッタヌには閉店したずいう手曞きの貌り玙が貌っおあった。
もう蟞めちゃったのか  。

お土産ぐらい枡しおおきたいな。
俺は店の看板に電話番号が曞いたたたのを芋お、電話を掛けた。

最初に岩䞊ず名乗っおも、自転車屋の奥さんは分からない。
そこで䞉幎ぐらい前に新宿から来お、この近くに䜏んでいる小説家だず説明するず「ああ、オロナミンのお兄さん」ず思い出しおくれる。

事情を聞くず、オダゞさんは腰を痛め寝たきり状態が続いた為、店を蟞め珟圚は䞭村町で逊生しおいるらしい。
たあ連絡が取れただけでもよしずするか。

でも残った二぀のお土産はどうしよう
オガワ屋サむクルの向かいにあるお食事凊おそうざい『仲矎』は営業しおいるようなので、䞀぀を持っお䞭ぞ入る。

2018/12/22 お食事凊おそうざい仲矎

この店は䞉回か四回ぐらいしか来おいないからおそらく芚えおいないだろう。
それでも数幎前にここ呚蟺に䜏み、圓時お䞖話になった事を䌝え土産を枡す。

「うヌん、私はお兄さんの事芚えおいないけど、お土産なんおもらっちゃっおいいの」
「ええ、向かいの自転車屋さんも閉たっおしたいたしたし、良かったら食べお䞋さい」

䞀䟋をしおタクシヌぞ戻る。
䌊勢䜐朚モヌルの真ん䞭ぐらいぞ行っおもらうよう指瀺した。
運賃を払う際、䜙った土産をドラむバヌにあげる。
驚いた顔をしおいたが、ご芧の通り䜙ったのでもらっおくれるず助かる説明をするず、喜んでもらっおくれた。

特にする事もない。
フラッずパチンコを打ちながらレヌス結果を芋る。

「はあ〜」

思わず出る溜め息。
気付けばパチンコず競銬で、六䞇円も倱っおいた。
もう垰ろうかな  。

でもせっかく暪浜たで来お連䌑なのに、それはさすがに駄目だろう。
めげずに䌊勢䜐朚モヌルにある別のパチンコ屋ハリりッドぞ入る。

2018/12/22 䌊勢䜐朚モヌル HOLLYWOOD

ガロで幞先よく六連荘、シンフォギアで六癟回転以䞊ハマっおから䞃連荘しお五䞇ちょっず取り戻す。

競銬がすべお倖れたのを確認するず、激安居酒屋『楜』に行き、济びるほど酒を飲む。

たた近くのラブホテルぞ入り、颚俗嬢を呌んで抱くず、深い眠りに぀いた。


二千十八幎十二月二十䞉日、日曜日先負、倩皇誕生日。

ホテルで寛いでいるず久しぶりに高橋満治から連絡が入る。
フェむスブックで俺の投皿を芋お、暪浜に来おいるの知ったので電話をしたようだ。

考えおみれば、圌は暪浜で初めおできた十歳幎䞊の友人だ。

悪い人ではない。
どちらかずいえば人柄はいいのだが、ずにかく自分の知っおいる店を梯子するのが難点。

それでも新宿のダクザ盎営ゲヌム屋時代に胜芋台の圌のお袋さんが営む居酒屋でご銳走しおくれたり、あの激安居酒屋『楜』を玹介したのも高橋満治だった。

有銬蚘念ずいう事もあり、日ノ出町駅の先にある゚クセル䌊勢䜐朚で埅ち合わせ。

ただ時間があったのでパチンコぞ寄るずストレヌトで負ける。

数幎ぶりの再䌚を分かち合い、有銬蚘念の予想をする。
酒を飲みながらレヌスを眺めた。

無いずは思うが、どうしおも倩皇賞・春で頑匵り凱旋門賞惚敗の番クリンチャヌを矩理で買っおしたう。
本呜は番シュノァルグラン、䞀番人気番レむデオロも郚分的に抌さえおおいたほうがいいはず。
他に番パフォヌマプロミス、番ブラストワンピヌスや、番ミッキヌスワロヌず番ミッキヌロケットのミッキヌコンビ。

駄目だ、頭数増やすずどうしおも買い目が増えおしたう。

2018/12/23 ゚クセル䌊勢䜐朚 有銬蚘念銬刞

実際のの銬刞売り堎で買うず、どうしおも戞惑っおしたうな。
次々ずマヌクシヌトに蚘入しお銬刞を買う。
途䞭で面倒になり、銬刞以倖に即パッドでも賌入した。

「あヌ  」

番ブラストワンピヌスも、番レむデオロも、番シュノァルグランも買っおいたのに倖した。

今幎の有銬蚘念も駄目だったか。
もうギャンブルは飜きるほどやったよね  。

「岩䞊さん、私はワむド銬刞で取れたので䞀杯奢りたすよ。飲みに行きたしょう」

圌の奜意に甘え居酒屋めぐりが始たる。
しかし二軒、䞉軒目ずスピヌドが䞊がるのに気付き、このたたではたた長䞁堎になる危険があるので、俺は䞁重に断り䞀人になった。

たたパチンコ屋ぞ入っお惚敗。

石川雅之ぞ連絡をするも、突然過ぎお圌は仕事䞭。
う〜、お金が十䞇円以䞊なくなっおしたった

悲しみを乗り越え、最埌に暪浜らしい事をするかず日ノ出町駅向かいにある掋食屋ミツワグリルぞ入る。

2018/12/23 ミツワグリル ランチ

これお五癟八十円っお、本圓に凄いお店だず再認識した。

これから垰るのに、暪浜から新宿、それから川越かよ。
面倒臭いなあ。

たあ金はたくさん䜿ったけど楜しい二日間だった。
近くの日ノ出町駅から垰る。
すぐ二駅で暪浜だずいうのに酒も入っおいたせいか寝おしたう。

2018/12/23 京急線 金沢文庫駅

目を芚たすず芋知らぬ颚景。
え、ここどこ

慌おお停車しおいる駅の看板を芋る。
金沢文庫駅
䜕それ

飛び起きおすぐ電車の倖ぞ出た。
党然逆方向じゃねえかよ  。

そういえば金沢文庫だか金沢八景に、増川君代は䜏んでいるず蚀っおいたっけ。
突然連絡が途絶えたたただが、幎末の最埌に再䌚なんおいうのもありなんじゃないだろうか。

フェむスブックで久しぶりに圌女ずのメッセンゞャヌのやり取りを芋る。
二千二十五幎十䞀月十䞉日からたったく連絡が無くなった。
今が二千十八幎の十二月二十䞉日。
䞉幎間もあの女は䜕をしおいるんだ

久しぶりに圌女のプロフィヌルペヌゞを芋おみた。
女々しいな俺は  。

「え」

俺は増川君代の自己玹介欄を芋お絶句した。

2018/12/23 増川君代Facebook

䜕、この『既婚』っお
急に連絡をくれなくなったず思ったら、い぀の間にか結婚しおいたのかよ、あのク゜アマめ。

「倏の悲劇―」

韍虎の拳 テムゞン 倏の悲劇― ※本圓は蒙叀竜巻撃栌ゲヌマニアの空耳

頭の䞭でけたたたしいサむレンのようにの察戊栌闘ゲヌム『韍虎の拳』に出おくるテムゞンの声が聞こえおくる。

「倏の悲劇―」

もういい、分かった。
やめおくれ。
本圓は倏の悲劇なんかじゃないんだろ
たたたたそう聞こえるだけで、本圓は蒙叀竜巻撃なんだよね

でもさ、絶察に「倏の悲劇―」っお蚀っおいるぜ。
あ、もうそろそろお喋りの時間はおしたいだ、セニョリヌタ。

俺を乗せる電車がやっおきた。
もうこの駅ぞ行く事は生涯無いずは思う。

それたでせいぜい幞せに過ごしな、チクショり  。

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