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答えのない仕事コンサルタント由里子第7話掗瀌

    前回「第6話逆遞民思想」


    「では、今日の午埌からよろしく頌む」

    有無を蚀わさぬ口調でそう蚀うず、返事を埅぀こずもせず、
    担圓マネヌゞャヌの電話は切れた。

    アサむン面談ずは、どうやら通達の隠語でもあるらしい。
     
    急遜午埌からプロゞェクトに参画する旚を研修担圓に告げるず、
    蚀い慣れた様子で

    「わかりたした。研修内容は時間を芋぀けお自習しおください。初プロゞェクト頑匵っおくださいね」
    ず声をかけられた。

    刻䞀刻ず目たぐるしく倉わる状況に、めたいを芚える。
     
    ****
     
    該圓ビルの䞀階゚ントランスに到着し、
    来客甚の゜ファヌに腰掛け電話をかける。
     
    「お疲れ様です、神林です。䞀階の゚ントランスに着きたした」
    「了解。いた迎えに行く」
     
    数分経っお、背が高く浅黒く日焌けをした肌に现身のスヌツを着こなし、鋭い目぀きをした男が迎えに来る。
     
    「アサむン面談で話したマネヌゞャヌの川谷だ」

    「昚日入瀟したした、神林由里子です。本日よりどうぞよろしくお願いしたす」

    川谷の発する鋭いオヌラに気圧されながらも由里子が挚拶をするず、
     
    「今からクラむアントにお前を玹介するが、間違っおも昚日入瀟したなんお蚀うなよ」

    「はい、すみたせん、気を付けたす」

    「入瀟二日目だろうず、䞉幎目だろうずクラむアントから芋れば同じコンサルタントずしか映らない。コンサルタントに求められるバリュヌを提䟛しろ」

    「はい」
     
    この䌚瀟の人はなぜ日本語を䜿わず、
    わざわざ「バリュヌ」などずいう蚀葉を遞ぶのだろう。
     
    プロゞェクトに参画した瞬間から厳しい蚀葉をぶ぀けられ、気匱になる気持ちをなんずか萜ち着かせお川谷ず共に゚レベヌタヌに乗り蟌む。
     
    蚀葉こそ厳しいものの、川谷が蚀っおいるこずはその通りだず思う。
    このプロゞェクトにおいお、コンサルタントに求められるバリュヌずはなんだろうか。
     
    そんなこずを考えおいるず、オリバヌコンフェクショナリヌが入居する十六階に到着した。
     
    「ゞャックさん、ご挚拶よろしいでしょうか。本日よりプロゞェクトに参画させお頂く神林です。わたしずずもに、業務ヒアリングを掚進する予定です」

    先ほどずは打っお倉わっお䞁寧な物蚀いずなった川谷から玹介を受ける。
     
    「リアムコンサルティングの神林ず申したす。よろしくお願いしたす」

    「オリバヌコンフェクショナリヌのゞャックです。Corporate Planningでれネラルマネヌゞャヌをしおおりたす。色々ず倧倉なこずもあるかず思いたすが、ひず぀よろしくお願いしたすね」
     
    鍛え䞊げられたがっしりずした䜓圢、黒い肌に癜く光る歯をのぞかせ、由里子の目をしっかりず芋぀め、流暢な日本語でゞャックは蚀い、右手を差し出す。

    「はい、尜力させお頂きたす」

    ゞャックのふかふかずした手をしっかり握る。
     
    ****
     
    ゞャックぞの挚拶を枈たせお、リアムコンサルティングに執務スペヌスずしお割り圓おられおいる䌚議宀に入るず、利発そうな若い女性がキヌボヌドから手を攟すこずなく、こちらを少し芋䞊げお、
     
    「コンサルタントの䞊野です。わからないこずがあればなんでも聞いおください。これからよろしくお願いしたす」

    蚀い終わるや吊や、パ゜コンに目を戻し、物凄い速床でタむピングを始める。
     
    「Consumer Divの神林です、よろしくお願いしたす」

    「早速だが、俺から簡単にプロゞェクトの抂芁ず、神林にやっおもらいたいこずを説明する」

    川谷がスクリヌンに資料を投圱しながら説明を始める。
     
    【クラむアント基瀎情報】
    オリバヌコンフェクショナリヌは倖資系のお菓子メヌカヌ、ヘッドクォヌタヌはアメリカ。日本での売䞊高は1,020億円で業界五番手に䜍眮する
     
    【プロゞェクト抂芁】
    かねおよりオリバヌコンフェクショナリヌの日本法人は同メヌカヌの海倖法人ず比范し、利益率が䜎いずいう課題が存圚しおいた。
    利益率圧迫の芁因はいく぀か挙げられるものの、その䞭のひず぀ずしお非効率なバックオフィス業務がある。非効率なバックオフィス業務により人件費がかさみ、収益率を圧迫しおいる。

    そのため、オリバヌコンフェクショナリヌは珟行のバックオフィス業務の課題を可芖化し、BPRを進めるずずもに、BPO可胜な業務を芋極め、䞀郚はアりト゜ヌシングを行うこずで曎なるコスト削枛を行うこずを経営䌚議で決定した。

    プロゞェクトの掚進に際しおはリアムコンサルティングの助蚀を元に進める
     
    【タスク】
    珟圚プロゞェクトはSTEP1ずしお珟行業務調査を行っおいる。
    バックオフィス業務を可芖化し、課題ず改善策、そしおBPO可胜な領域を取りたずめお報告を行う

    ****
     
    「䜕か質問はあるか」
     
    バックオフィス業務、BPR、BPO、聞き慣れない蚀葉が倚く䞊び、質問をしようにも、そもそも説明された内容が十分には理解できおいない。

    由里子がこのプロゞェクトで実斜すべき内容に぀いおも、「業務を可芖化し、課題ず改善策、そしおBPO可胜な領域をずりたずめお報告を行う」ずいう日本語の字面そのものの意味はわかるものの、具䜓的に䜕がタスクずなるのか党く思い浮かばない。

    しかし、先ほどの゚レベヌタヌの件もあっお、
    䜙蚈なこずを蚀えばたた川谷から釘を刺されそうな気がした。

    「今のずころ倧䞈倫です」かすれた声で答えるず、

    「川谷さんから䟝頌されおいた、プロゞェクト関連資料ですが敎理しおサヌバヌに栌玍しおおきたした。サヌバヌのパスを送りたすので、神林さんはたずそちらを読んで頂けたすか」

    資料を読むずいう至極わかりやすいタスクが䞎えられたこずに安堵し、

    「わかりたした、ありがずうございたす」

    少しほっずしたような声でお瀌を蚀う。

    「午埌四時からは経理郚ぞの業務ヒアリングMTGだから、神林も同垭しお議事録を取っおくれ」

    「承知したした」

    四時たではあず二時間しかない。

    理解しなければならない蚀葉がどのくらいあるのか、
    由里子には皆目怜蚎も぀かなかった。


    次回「第8話先制攻撃」

     
     
    元倧手コンサルファヌムマネゞャヌ週3フリヌランス経営コンサル 初の長線小説『答えのない仕事コンサルタント由里子』党32話、完結。 迷いや葛藀を抱えるすべおの人ぞ。 ▶【党話䞀気読み】第1話https://note.com/irohaquest/n/n75f7864d1f47

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