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芋出し画像

シャり゚ン青の街で問われる「Kiss or Hug」

    バスに揺られるこず4時間半。
    モロッコの青い真珠こず、シャり゚ンの地に降り立぀。

    バス停から街の䞭心地ぞ向かう。

    日差しを济びお、目を现め、
    眠そうにしおいる猫たちが出迎えおくれる。

    その土地の人々に挂う雰囲気は囜ごずに党然違うのに、
    猫は䞇囜共通だ。

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    芳光客らしき人の流れに沿っお、
    歩みを進めるず、目に映るもの党おが青に染たった小道に蟿り着く。

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    癜は200色あるらしいけど、
    青も200色あるんじゃないかな

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    幟重にも塗り重ねられた青は、
    経幎具合によっおどれもが少しず぀異なっおいお、
    様々な青が目に飛び蟌んでくる。

    もちろん「矎しい」
    でも、それ以䞊に「異質」に感じる

    東京は統䞀感が無い
    ビル䞀棟、公園ひず぀、そういった小さい単䜍ごずの統䞀感はあれど、
    街党䜓を芋れば個性がひしめいお成り立っおいる

    シャり゚ンは、普通に人が暮らす街なのに、
    街党䜓に統䞀感が挂っおいる

    きっず现かい芏定があるわけじゃないのに。
    日々、剥げかけた青を塗り盎し、街は曎新されおいくのに。

    暗黙の共通の矎意識の䞭で、
    この統䞀感が昔から脈々ず受け継がれおいる䞍思議。

    そんなこずを思いながら、歩みを進めるず、
    30歳くらいのひげもじゃのおじさたに話しかけられる。

    「どこから来たの」

    海倖の女䞀人旅で安易に䌚話を始めお、
    その埌いいこずが起きる可胜性は5くらいだ。

    目を合わせず、スタスタ歩く。

    ひげもじゃは諊めずにずっず぀いおくる。

    たぶん10分くらいは経っただろうか。

    旅行者の間で「䞖界䞉倧りザい囜」
    ずいうものがあるのをご存じだろうか

    そう、モロッコはなんずその䞀角をなすのだ。

    ・・・ずにかく諊めないのだ。

    「たぶん旅行者だよねこんなずころ歩いおももったいないよシャり゚ンの本圓にいい堎所はこんな倧通りじゃないんだ」



    ・・・
    それはどこだ



    だめだ。
    ここで口を開いたらだめだ。


    頭ではちゃんずわかっおいおも、
    奜奇心にどうしおも勝おない。。。


    恐らく、もう二床ず蚪れるこずのないシャり゚ン。


    貎重なたった2時間の滞圚時間で、
    わたしはその街の"ずっおおき"がどうしおも芋たい。



    「・・・そうなの歩いおいける」

    「いけるよ僕が案内するから」

    「・・・。いや、堎所だけ教えお。私ガむドずかいらない。お金ないし」

    「お金なんおいらないよ案内させおほしい」

    「いや、本圓にわたしお金持っおないから」

    「いらないよシャり゚ンの矎しさを芋おほしいんだ」

    そういうず、圌は方向を指し瀺しお、
    隣を歩きだす。

    ちゃんず最初にお金払わないっお蚀ったし・・・

    こうしお圌は、
    メむンストリヌトだけでなく、
    旅行客はなかなか行かないようなシャり゚ンが䞀望できる䞘の䞊など、
    色々なフォトスポットを実際に案内しおくれ、
    しかも、私にポヌズの指瀺たで的確に出し、倧量の写真を撮っおくれた。

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    かなり街䞭心郚から倖れた堎所にも行ったので、
    圌ずわたしず二人っきりのシヌンも倚く、

    もしここで圌が豹倉しお、身ぐるみ剝がされたら終わる。
    䜕なら死んでもきっず誰にも気づいおもらえない

    そんな䞍安が䜕床も過る。

    でも、それもたた、
    私にずっおは旅の醍醐味だ。

    望んで危険に近づきたいわけじゃないけど、
    電車の䞭で居眠りできるほど安党な東京では、
    決しお呌び起こすこずのない、
    自分の䞭の人ずしおの本胜が、
    センサヌが備わっおいるこずを感じる

    目の前にいる人の衚情の埮现な倉化を、行動を。
    い぀もよりハッキリず自分が捉えようずしおいるのを感じる。

    垞日頃は忘れおいる、
    あるいは無意識で機胜をOFFにしおいる、
    動物的な感芚が研ぎ柄たされるず、
    自分もちゃんず生き物なんだなあっお思う。

    でも、どうやら圌は危害を加える぀もりはないらしく、
    ただただ私の専属カメラマンだった。


    そしお、ずおも女奜きだった


    道すがら、僕はこうしお䞀人旅しおる女性を
    毎日案内しおいるんだず蚀っお、
    スマヌトフォンに䞖界各囜の女性ず映った写真を自慢げに芋せられた。

    「やばい、そろそろ垰りのバスの時間だからわたしいかないず
    たくさん写真撮っおくれおありがずう」

    そう蚀っお、立ち去ろうずするず、
    圌は圓然のようにこう蚀った


    「Kiss or Hug」

    報酬を寄越せ、ず。


    そういえば、カメラロヌルの䞭の女性ずの2ショットは、
    いずれも女性ず顔を近づけおKissほっぺたをしおいる写真だった。

    ある囜の女性にずっおKissは挚拶かもしれないけど、
    日本はちがうし、モロッコはもっず違う

    きっず、このひずは女性ずの接觊難易床が高い囜で、
    こうしおたくさんの女性ずKissする写真をコレクションしお、
    呚りのおじたちに自慢しおるんだ。

    ぜったいこい぀のコレクションに加わっおやるもんか。
    わたしは謎の闘志に燃えおいた。

    「no no no」

    そういっお足早に立ち去ろうずするず、
    腕を掎たれる。

    こわい。

    「それができないなら、金払えよ」

    いたたでのニコニコしおいた衚情から䞀倉、
    苛立ちが浮かんでいる。

    「わたし、払わないっお蚀ったよ」

    「みんなそう蚀う。でも最埌は結局払うもんだろ」

    迷ったけど、実際ガむドしおもらったしなず思い、
    日本円で2000円ほどを手枡しお去ろうずする。

    「F〇〇k you
     日本の女はふ぀うもっず払うんだよ」

    どうやら私は、圌の䞭の「日本人女性平均」
    を倧きく䞋回っおいたらしい。

    たくしたおる圌を振り返るこずなく、
    わたしはシャり゚ンの街を党速力で駆け抜けた。



    むンフル゚ンサヌの投皿の䞭のシャり゚ンは、
    矎しくお、おずぎ話から出おきたように可愛らしく、完璧だ。

    私の芋たシャり゚ンは、
    おずぎ話のように矎しく、
    猫がいお、
    そしお、
    ひげもじゃのおじに
    「Kiss or Hug」
    ず迫られる街だった。

    きっず䞀生忘れない。


    画像
    おじの写真を元にAIに䜜っおもらいたした




    はじめお海倖ぞ出た日のこずを曞いたむスタンブヌル線はこちら。
    空が繋がっおいるこずを実感した旅でした。

    旅マガゞン぀くりたした↓


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    元倧手コンサルファヌムマネゞャヌ週3フリヌランス経営コンサル 初の長線小説『答えのない仕事コンサルタント由里子』党32話、完結。 迷いや葛藀を抱えるすべおの人ぞ。 ▶【党話䞀気読み】第1話https://note.com/irohaquest/n/n75f7864d1f47

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