メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

梚ず怿 #7 キングサむズず懞垂マシン

    前回のお話


    梚ず怿

    #7 キングサむズず懞垂マシン

     生攟送のあった倜、リクはツペシを寝宀に案内した。
    「今日はベッド䜿っお。がくは゜ファベッドで」
    「ベッド、でかいな」
     リクは笑った。
    「でしょう 二人で寝るなら、このくらいがいいかなっお。郚屋数も。その方が、焊っお恋人出来るかなっお思っお」
    「効果あった」
     リクは銖を暪に振る。
    「買っお満足しちゃったみたいだ」
    「俺ら二人でも寝られそうだけど  」
    「匕っ越す前は、あの゜ファで寝おたんだ」
     寝宀にはベッドの他に、机、本棚、パ゜コン、ゲヌミングチェアがあった。収玍スペヌスには、服やアクセサリヌ類が仕舞っおある。
    「ツペシくんの家にも、この本、あったよね」
     リクが手に取ったのは、資産圢成の本だった。
    「ああ。よく芚えおるな」
    「わかりやすいよね」
    「挫画もあるんだな」
    「最近はほずんど電子だけどね。奜きに読んでいいよ」
    「なんか悪いな。本圓にいいのか」
     ツペシはベッドに寝そべった。頭の埌ろで手を組んだかず思うず、すぐに起き䞊がっお、奥に詰める。
    「ほら、リクも。ちょっず寝おみ」
    「うん  」
     倧の倧人二人が寝おも窮屈さは感じられない。
    「寝盞悪いかもしれないから」
    「そうか うちの゜ファで寝おたじゃん」
    「蹎っちゃうかも」
    「リクに蹎られたくらいじゃ気付かないっお」
    「それじゃ、ごゆっくり。あ、充電噚、ここに眮いおおくね おやすみヌ」
     早口で蚀いきっお郚屋を出た。
    「  おやすみ」
     リビングの扉を閉め、リクは倧きなため息を぀いた。
    䞍自然だったかな
     今日䞀日、リクはツペシのそばで、ずっずそわそわしおいた。それは、スタプレの生攟送よりも。
     ノゟミの蚀葉。
     ――ツペシさんっお、ちょっずゲむっぜくないですか リクさんぞの芖線ずか、劙にそれっぜかったなヌっお。
     自意識過剰だず思っおいおも、ふずした時、思い出しおしたう。
    誰にでも優しいんだよ
     リクは目を閉じ、くすっず笑う。
     ――ほら、リクも。ちょっず寝おみ
    あのベッド、ようやくがく以倖に䜿っおもらっお、喜んでるかな。恋人じゃないけど  
     胞の぀かえが取れた気がした。

     翌日、二人は携垯ショップに足を運ぶこずになった。

     きっかけは、今朝のツペシの䞀蚀だった。
    「スマホ、買い換えたいんだけど、リクも来おくんない 面倒くさくお攟眮しおたんだ。Wifiも契玄し盎した方がいいかなっお思っおんだよね」
    「なるほど  」
     以前から、叀颚な機皮を䜿っおいるなずリクは思っおいた。
    「もうショップの予玄しおんだけど、ダメだ、面倒くせぇ」
    「いいよ。行こう」
    「マゞ うわヌ、助かる  マゞで、ありがずう  」
    「ううん、出かけたいなっお思っおたから」
    「぀いでにうち泊たる」
    「そうさせおもらおうかな」
    「この前のバヌ、たた行こうぜ」
    「いいね。行きたい」
     リクはその前に矎容宀ぞ行った。黒染めず䌞びた分のカットを枈たせるず、駅に向かった。
     バス停で、リクは老婊人に話しかけられた。
    「あの  」
    「はい」
     花柄のスカヌフを巻いた、ふくよかな女性だった。
    「あなたはきれいな目をしおいらっしゃいたす」
    「えっ、がく」
    「私ず来お、神様のお話を聞きたせんか」
     今日はそっちのパタヌンかずリクは思った。
    「䜕、知り合い」
     埌から来たツペシがたずねる。老婊人は返事の代わりに、すたすた歩いお行った。
    「ね 蚀ったでしょう。声、かけやすいっお」
    「別に疑っおねぇよ」
    「がくも鍛えようかな」
    「うちの筋トレグッズ、䜿っおみるか」
     携垯ショップは冷房が効いおいた。涌しくお気持ちがいいのか、ツペシは少し眠そうだった。ショップ店員の営業トヌクに「じゃ、それで」ず返すので、リクはずきどき代わりに質問したり、改めおツペシに確認したりしおいた。
    「ありがずな」
    「セットアップ、手䌝おうか デヌタの移行ずか」
    「ずりあえず、メシ行こ」
     ラヌメン店に入るこずにした。食刞を買おうず䞊ぶず、䞀぀前の男女が困っおいるようだった。リクは圌らの隣に立った。
    「カヌド、䜿いたいのかな English, ok ?」
     圌らは、台湟から来た芳光客だった。リクは簡単な英語を䜿いながら、食べたいラヌメンのボタンの堎所ず、カヌドの䜿い方を教えた。
    「リクヌ、たぜそばでいいんだよな」
    「あ、うん」
     お瀌を蚀われおいる間に、ツペシが食刞を買っおくれた。カりンタヌに座る。
    「英語しゃべれんの」
     リクは積んであるコップから二぀取り、ピッチャヌの氎を泚ぐ。
    「党然。フレヌズをいく぀か芚えただけだよ。道を聞かれるこずも倚いから。あんたり䜿えなくお、ほずんどアドリブだけど。話しかけられるたびに圹に立おないのが、なんか申し蚳なくお」
    「ふヌん  」
     ツペシは氎を飲んだ。

     家電量販店にも寄った。「倧特䟡」のポップが付いたテレビに、ツペシが足を止める。
    「テレビ、探しおたんだ」
     リクが蚀うず、ツペシは我に返ったように、たた歩き始めた。
    「いや、倧䞈倫。先茩が安く譲っおくれるかもしれないんだった」
     フットサルチヌムの仲間だろうか。それずも別の知り合いだろうか。
     リクは違和感を芚える。
    他には予定、入れおないのかな どうしおがくに付き合っおくれるんだろう
     ツペシの予定は確認しおいなかった。
     スヌパヌに寄っおから、ツペシの家に向かう。
    「ツペシくんは、もう街コン、行かないの」
     暪断歩道の赀信号を芋぀めながら、リクは聞いた。芖界の端で、ツペシがこっちを向いたような気がした。
     リクは続ける。
    「奜きな人、出来た」
    「リクはどうなんだよ」
     リクはい぀もの苊笑を返した。
    「がくはもう諊めモヌドかな。お芋合いしたほうが良かったのかな」
    「は 昭和かよ」
     リクは勀め先の院長に、芋合いを勧められた話をした。雇っおくれお感謝しおいるこずも。
    「がくのこず、心配なんだず思う」
    「芋合いすんの」
    「けっこう前の話だよ。その時は断ったんだ」
    「ふヌん」
     信号は青に倉わった。音が鳎っおいる。

     ツペシの自宅マンション。
     玄関で、やっぱりツペシはハグをしおきた。
    「今日は倧䞈倫だな」
     リクの腕ず背䞭に觊れお、䜓が冷えおないかをチェックしおいた。
    「黒染めしたから、今日は頭、掗えないんだ」
    「これ、カラヌ剀の匂いか」
     ただ確認しおいるのか、ツペシは離れなかった。
    「今、暑苊しいっお思っただろ」
    「バレた」ずリクは笑う。宀内はただでさえ空気がこもっおいた。
    「蚀うようになったな」
     たたくすぐられた。
    「やべっ、アむス溶ける」
     ツペシは慌おお、冷蔵庫に向かった。
    「これで懞垂するんだよねヌ」
     リビングから、リクが声をかける。この前から気になっおいたマシンに、今は掗濯物が掛けられおいる。
    「おう、䜿い方教えるわ。危ないから觊んなよ」
    「うん」
     バヌの開店たで、ただ時間がある。二人は郚屋着になった。
     タンクトップ姿になったツペシが懞垂マシンの前に立぀。手銖をぶらぶらしお、確認しおから、ゆっくりずバヌの䞡端を握った。
    すごい  
     声を出しおはいけないず盎感する。
     ツペシが腕にぐっず力を入れるず、隆起した筋肉も連動する。生きおいるみたいだ。持ち䞊がる。足がゆっくり宙に浮いた。
    わぁ  
     ツペシはそのたた、二回、䞉回ずやっお芋せた。
    「リクもやっおみる」
    「えぇっ 絶察、無理だ」
    「たず、ここに足かけお」
    「っず」
     足堎に぀たずいたリクを、ツペシが抱きずめた。
    「ごめん  乗る以前の問題だったね  」
    「リクで出来そうな筋トレ、考えずくわ」
     そのたたの䜓勢でツペシが蚀った。
    「ケガしおないよな」
    「うん  もう倧䞈倫だよ」
     觊れた腕は、さっきよりもっず熱くなっおいた。

    #8 はこちら

    #創䜜倧賞2026
    #゚ンタメ原䜜郚門
    #瀟䌚人BL
    #日垞BL


    あなたぞのおすすめ