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おれ匏 䞀呚目 第䞉話 は 花より段取り

    GWの山道ロヌドバむクデビュヌから、しばらく倧人しくしおいた。

    心ず尿道ず筋肉痛を癒やすためである。

    俺は怅子に浅く座りながら、郚屋の隅に眮かれたガンメタを眺めおいた。

    现くお軜い。

    でも郚屋に眮くず堎所を取る。

    ロヌドバむクずいうものは、走っおいる時は颚みたいなのに、郚屋にいる時は急に態床が倧きい。

    サむクルゞャヌゞは速攻でメルカリに出した。

    たぶん良い物だったのだろう。

    思ったより早く売れた。

    ただただ䜿えたすっお名前の人が買った。

    それはこっちのセリフかなず思うけど、たあ良い。

    䌌合う人のずころぞ行った方が、服も幞せだ。

    俺も幞せだ。

    俺はもっずラフな栌奜で充分だ。

    山は倧倉だったが俺は山は奜きだ。

    坂の無い山が奜きだ。

    あったらの話だが 。

    筋肉痛が取れたら、次はどこぞ行こうか。

    せっかく買ったのに、このたた郚屋の眮物にするのはナンセンスだ。

    しかも眮物ずしおは、现いくせに劙に圧がある。

    己を知った俺。

    無理しおも続かない。

    続かないず、ただの高䟡な眮物になる。

    それは困る。

    俺はスマホで地図を少し眺めた。

    じっくり蚈画を立おるずいうより、なんずなく芋る。

    今床はこっちに行っおみよう 川の方。

    道が長く続いおいそうな方。

    「平地王に俺はなる」

    二週間ほど経っお、身䜓の痛みもだいぶ匕いた。

    俺はロヌドバむク
    ガンメタを倖ぞ出した。

    服装は普通。

    でも速也性。

    ズボンはストレッチ玠材。

    そこはこだわる。

    しかしサむクルゞャヌゞではない。

    それだけで少し萜ち着く。

    ペダルに足を乗せる。

    走り出す。

    犏生神明瀟の脇を通り、田村酒造の偎を通り。

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    倚摩川ぞ向かった。

    空が広い。

    颚がある。

    犬の散歩をしおいる人がいる。

    りォヌキングしおる人がいる。

    ランニングしおいる人がいる。

    ベンチでおにぎりを食べおいるおじさんがいる。

    その四角い顔で錻の暪にホクロのあるおじさんが、おにぎりを食べ終えるず、今床はチャヌハンを食べ始めた。

    䜕でだ

    でも、たぁいい。

    みんな勝手にやっおいる。

    俺も勝手に走っおいる。

    それがいい。

    道が続く。

    信号が少ない。

    ペダルを軜く回す。

    速く走ろうずは思わない。

    螏み蟌むずいうより、回す。

    景色が少しず぀暪ぞ流れおいく。

    いいじゃん

    いいじゃん

    気分が続いお距離も続く。

    川沿いを進んでいくず、い぀の間にか思ったより遠くたで来おいた。

    犏生を流れた氎はここに来る。

    圓たり前だけど、
    自分で蟿るずなんか䞍思議な気がした。

    その日から、少しず぀俺の行動範囲は広がった。

    最初は川沿い。

    そのうち、橋を枡るようになった。

    川から倖れるようになった。

    䜏宅地ぞ入る。

    现い道ぞ曲がる。

    知らない道ぞ入る。

    気が向かなければ戻る。

    行けそうなら進む。

    俺は目的地を決めおいるようで、実は道を探しおいた。

    どこぞ行くかより、どんな道を通るか。

    それが少しず぀気になっおきた。

    道には、なんずなく合う道ず、合わない道がある。

    理由はよく分からない。

    でも、なんずなく分かる。

    この道は嫌じゃない。

    この道は進める。

    そういう道を芋぀けるず、少し嬉しい。

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    別の日には吉祥寺たで行った。

    走りやすい道ず、旧奥倚摩街道や五日垂街道みたいに俺には怖い道もある。

    俺の䞭の地図も、少しず぀広がっおいく。

    垰宅しお、颚呂に入っお、飯を食った。

    それからスマホを開く。

    走ったログを芋る。

    自分が走った線が、地図の䞊に残っおいる。

    今日の俺は、こんな線を匕いたのか。

    そう思う。

    走っおいる時は、ただ目の前の道を遞んでいるだけだ。

    でも垰っおから芋るず、䞀本の線になる。

    これがなかなか面癜い。

    ただの線だが、思い入れのある線。

    今日なんずなく良かった道。

    車が少なくお、劙に萜ち着いた道。

    䜏宅地の䞭を、现く長く続いおいた道。

    気になっお怜玢する。

    暗枠。あんきょ。

    川や氎路にフタをしお、道になった堎所。

    あの道、昔は氎が流れおいたのか。

    だから现く長く続いおいたのか。

    だから倧きな道路ずは違う空気だったのか。

    別の日に走った、劙にゆるやかなカヌブの道も調べた。

    廃線跡。

    昔、線路だった堎所。

    今は道路や遊歩道になっおいるらしい。

    ここぞ来お、勝手に俺の䞭の蚀葉番付の䞊䜍に䞊り詰めた。

    東の暪綱、暗枠。

    西の暪綱、廃線跡。

    俺は最初から、暗枠や廃線跡を探しお走っおいたわけではない。

    たたたた気持ちよく走った道に、あずから名前が぀いた。

    名前が぀くず、昚日たでの道ず違っお芋える。

    今は静かになっおいる。

    匕退したお爺さんお婆さん。

    実は昔バリバリだった。

    そんな感じ
    違うか。

    奜きな方ぞ行くず、意倖ず距離は䌞びる。

    無理しおいる぀もりはない。

    でも気が぀くず、少し遠くぞ来おいる。

    なんかいいよね。

    六月に入った。

    梅雚である。

    せっかく自分地図が広がり始めたずころで、雚だ。

    窓の倖は灰色。

    道路は濡れおいる。

    窓から倖を芋るずレむンりェアで走るロヌドレヌサヌがいた。

    雚でも走るのか 凄いな。

    俺は俺のペヌスで進む。

    倖に出られない代わりに懞垂スタンドをポチッずした。

    自転車習慣が梅雚で切れるのが嫌だった事もある。

    でも意識高いようで実は勢いで買った。

    その蚌拠に初日はぶら䞋がっお7秒で終了だ。

    二階の郚屋に段ボヌル箱を運ぶ方がトレヌニングだった。

    明日は8秒ぶら䞋がろう。

    䞀息぀いお俺はスマホのログを確認する。

    俺の平地の自分地図が、少しず぀広がっおいる。

    走っおいる時だけがサむクリングではない。

    走った道を芋返す。

    なんずなく奜きだった道の正䜓を知る。

    次に行きたい堎所が増える。

    さあ次はどこに行こうか 。

    これもたぶん、俺のサむクリングだ。

    サむクリングは、アプリで走るんじゃない。

    珟堎を走るんだ。

      聞いおるか、AI。

    「はい聞いおいたすよ。珟堎、倧事ですね」

    「荒玉氎道道路や矜村山口軜䟿鉄道もお勧めです。」

    おっ、それいいね

    ちょっず色々調べおみよう。

    梅雚明けが、少しだけ埅ち遠しくなった。

    #創䜜倧賞2026

    おれ匏 第四話 逃げるが花鳥颚月  に続く。

     
     
    倧倢楜富タむムラクトミ。普段から頭の䞭で、色々なこずを「あヌでもない、こヌでもない」ず発酵させおいたす。腐っおいるのではありたせん。そこは倧きな違いです。Time lacto me.

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