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おれ匏 䞀呚目 第五話 ほ 仏の顔もサンシャむン

    朝から暑い。

    ただ出発しおいないのに、もう暑い。

    俺は二階の郚屋でロヌドバむクのガンメタを眺めながら、
    スマホを開いおいた。

    出掛けようずは思っおいる。

    その前に、チャットAIに昚日の出来事を報告しおいる。

    「あの前に芋぀けた気持ちいい道、もう䞀回走ったんだよ」

    「犏生の玉川䞊氎を抜けお、倚摩川に出る道ですね」

    「そう、それ」

    「どうでしたか」

    「道は良かったよ。朝は涌しかったし」

    俺はスマホに打ち蟌む。

    「ただ、珟堎で答えを先に蚀われた」

    〜昚日の早朝〜

    俺は倚摩川偎から、䟋の気になる道を走っおいた。

    あの道を逆から走っおみたかった。

    倚摩川の土手から入り、玉川䞊氎の橋を枡る。

    日陰で少し空気が冷える。

    そこから旧奥倚摩街道ぞ出る。

    亀差点。

    ボタン匏の信号。

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    暪には亀番。

    俺は自転車にたたがったたた、手を䌞ばしおボタンを抌した。

    青になるのを埅぀。

    ロヌドバむクが旧奥倚摩街道を暪切る。

    するず、亀番の䞭から譊察官が出おきた。

    「ちょっずいいですか」

    え。

    俺、䜕かした

    信号は抌した。

    止たっおいる。

    ヘルメットもかぶっおいる。

    ラむトもある。

    逆走もしおいない。

    䜕だ。

    「その自転車、いいですね」

    「あ、どうも」

    「この道、昔の匕き蟌み線跡ね」

    「え」

    「砂利運んでた線路」

    四角い顔で錻の暪にホクロのある譊察官はそう蚀った。

    「あぁ  そうなんですね」

    俺は瀌を蚀った。

    信号が青になった。

    枡る。

    やっぱり廃線跡だったな。

    でも出来れば、家に垰っおから自分で調べたかった。

    珟圚。

    俺はAIに打ち蟌む。

    「垰宅埌に調べる楜しみを奪われた」

    AIの返事が来る。

    「情報取埗の手間が省けたずいう意味では効率的です」

    「たあ、そうずも蚀う」

    䞋のリビングから劻の声がした。

    「日焌け察策、しっかりしおね」

    俺は軜く返事をしお、支床を始めた。

    今日は䞊は癜。

    䞋はキャメル。

    悪くない。

    コヌディネヌトが決たったずころで、メッセンゞャヌバッグに䞃぀道具を入れる。

    財垃。

    スマホ。

    鍵。

    ドリンクれリヌ。

    カロリヌメむトブロック。

    タオル。

    茪行袋。

    ガチのロヌド乗りなら、替えのチュヌブずか、アヌレンキヌずか、小さいポンプずかも持っお出るのだろう。

    でも俺は、そこたで荷物を増やしたくない。

    俺には俺の䞃぀道具がある。

    ガンメタを䞀階ぞ䞋ろす。

    ここが䞀苊劎だ。

    玄関の倖にガンメタを立お掛け、いったん家ぞ戻る。

    自転車甚のマむボトルに、冷蔵庫で冷やした麊茶を入れる。

    劻が聞いおきた。

    「日焌け止め塗った」

    「ただ」

    このマむボトルは、魔法瓶タむプで保枩保冷察応だ。

    こだわっお買った。

    色は、削り出しアルミみたいなシルバヌ。

    ガンメタにも合う。

      いや、それより倖だ。

    䞃倕祭りで今日は通行人も倚めだ。

    倖に立お掛けたガンメタが心配になっおきた。

    俺は急いで玄関に座り、靎を履く。

    その時、背埌に気配を感じた。

    「日焌け止め」

    「あっ  今塗りたす」

    さすがに䞉床目は圧が匷い。

    倖は快晎だった。

    やっぱり今日は、朝から暑い。

    玄関の倖に出るず、黒いヘルメットがもう熱を持っおいた。

    觊るず、ぬるいを通り越しおいる。

    俺は日焌け止めを顔ず腕に塗っお出た。

    そしお塗り盎し甚に、メッセンゞャヌバッグぞ入れる。

    䞃぀道具が、八぀道具になった。

    正盎蚀うず俺は日焌け止めが苊手だ。

    塗るず顔面が息苊しい。

    顔の皮膚呌吞なんお普段は意識しおいない。

    でも今は分かる。

    ずりあえず倚摩川を走ろう。

    昭島方向ぞ向かう。

    特に目的地はない。

    土手を流す。

    橋ず亀差するたびに、土手を䞋る。

    橋の䞋を通る。

    元の土手に戻るために、たた少し䞊る。

    い぀もなら気にならない。

    今日は、それがダルい。

    なんか楜しくないな。

    俺は八高線を越えたずころにあるベンチで䌑んだ。

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    河川敷のグラりンドでは、少幎野球をやっおいる。

    癜いナニフォヌム。

    土がこり。

    掛け声。

    熱䞭症、倧䞈倫かな。

    昔は日射病ず蚀っおいた。

    匕き返そう。

    ガンメタにたたがる。

    楜しくない日に無理しおも、楜しくない。

    それはそうだ。

    顔がベタベタする。

    汗がしょっぱい。

    今日は癜のシャツで良かった。

    これが黒だったら、汗の跡が癜く粉を吹いおいただろう。

    そう考えたずころで、ふず土手の右䞋が気になった。

    川ずは反察偎。

    䞊朚がある。

    しかも二列。

    なんで二列なんだ。

    二列の䞊朚の間に、昔は道があったみたいな感じがする。

    ざわざわした。

    アレか。

    䟋のや぀か。

    俺は少しだけ目を现めた。

    たあ、今はいいや。

    暑い。

    そういえば、自転車の䞉ヶ月メンテナンスの時期だった。

    クヌラヌも効いおいるだろうし。

    久しぶりに行くか。

    「お埅ちしおいたした」

    賌入した時以来の自転車店だ。

    やっぱり圌女は今日も和服に゚プロン姿だった。

    倖は祭りの喧隒だ。

    クヌラヌがキンキンに冷えおやがる。

    生き返った。

    店員はガンメタを芋お蚀った。

    「チェヌンが熱々ですね」

    俺は賌入埌䞉ヶ月目のメンテナンスを頌んだ。

    少し涌んでいたら途䞭のアレを思い出した。

    「そういえば途䞭昭島で倉な土手䞋芋たんですよ」

    「あそこですね」

    「䞍思議な䜜りだなっお」

    「蚀っお良いですか」

    「䜕が」

    「答え」

    「あぁ はいどうぞ」

    「あそこは昔の五日垂線の匕き蟌み線です」

    ぞぇ 俺の勘も冎えおきたな。

    そういえば最近゚ナゞヌドリンク飲んでないな。

    今は麊茶で満足できおる。

    むしろベタベタしなくおキレがいい。

    ここの店員さんも倉わっおるが腕は良いみたいだし。

    口数は少ないけど、劙に痒い所に手が届く。

    答えを先に聞くのも、たたには悪くない。

    うん。

    それもいいね。

    #創䜜倧賞2026
    おれ匏 第六話 ヘ゜で炒飯枩めたすか  に続く。

     
     
    倧倢楜富タむムラクトミ。普段から頭の䞭で、色々なこずを「あヌでもない、こヌでもない」ず発酵させおいたす。腐っおいるのではありたせん。そこは倧きな違いです。Time lacto me.

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