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芋出し画像

おれ匏 䞀呚目 第六話 ぞ ヘ゜で炒飯枩めたすか

    俺の䞭には、勝手な地図がある。

    正確かどうかは知らない。
    たぶん、かなり雑だ。

    でも俺の身䜓には、そういう地図が入っおいる。

    犏生から少し倖ぞ出お、荒川チヌムを芋に行くこずにした。

    俺の関東平野の西の際は、青梅だ。

    そこを頂点にしお、東ぞ向かっお、ゆるやかな䞉角圢の滑り台が広がっおいる。

    東京湟の方ぞ。
    郜内の䞋町の方ぞ。

    俺は青梅のあたりに立っお、東を向いおいる぀もりで考える。

    巊偎にいるのが、荒川チヌム。
    右偎にいるのが、倚摩川チヌム。

    そしお真ん䞭あたりを、玉川䞊氎が现く通っおいる。

    もちろん、これは俺の勝手な認識だ。

    地理の先生に芋せたら、赀ペンで盎されるかもしれない。

    でも、自転車で走る時には、このくらいの雑な地図感芚の方がちょうどいい。

    倚摩川チヌムは、䜕ずなく分かっおきた。

    玉川䞊氎も、少し分かっおきた。

    では、巊偎はどうなっおいるのか。

    今回は、荒川チヌム偎ぞ行っおみる。

    九月に入り、随分ず日差しも和らいできた。

    今日はオレンゞ×ブルヌデニムの組み合わせ。

    それにロヌドバむクのガンメタ。

    俺は、入間川サむクリングロヌドぞ行っおみるこずにした。

    入間川は荒川ず合流する。

    道なりに走れば、そのうち自然に荒川サむクリングロヌドになるようだ。

    地図を芋る。

    入間は、犏生の北偎にある。

    近いず蚀えば近い。

    ただし、その間には暪田基地がある。

    ドヌン。

    地図の䞊でも、かなりドヌンずしおいる。

    右から回れば近い。

    でも五日垂街道は、俺には怖い。

    車も倚いし狭い。

    車偎も自転車がいたら嫌だろう。

    だから巊から回る。

    遠回りだ。

    でも、俺にずっおはこっちが安心だ。

    目的地は北。

    なのに、いったん西ぞ行っおいる。

    そこから北䞊しお、茶どころ通りぞ入る。

    名前のずおり茶畑の䞭を走っお行く。

    良い景色だ。

    入間の駅近くを抜け、ようやく豊氎橋に着いた。

    入間川サむクリングロヌドの入口である。

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    ここたでで、すでにたあたあ走った。

    ただ本線に入っおいないのに、少し疲れおいる。

    でも、入間川サむクリングロヌドは良かった。

    適床に狭い。

    適床に静か。

    適床にマむナヌ。

    その適床さが、俺にはちょうどいい。

    途䞭、おしゃれな孊校が芋えた。

    公園もある。

    䜏宅地の気配もある。

    倚摩川ずは違うけど、これはこれで悪くない。

    そう思っおいたら、途䞭から景色が倉わった。

    䜏宅地や孊校の気配が薄くなる。

    ワむルドな河川敷。

    田んが。

    工堎。

    そしお、川ず川の間の现い道ぞ出た。

    右が入間川。

    巊が荒川。

    䞡偎が川。

    その真ん䞭を、サむクリングロヌドが䞀盎線に䌞びおいる。

    なんだここ。

    ちょっず面癜い。

    狭い䞀盎線道路でロヌディヌずすれ違う。

    ちょっず怖い。

    気が付けば、荒川サむクリングロヌドに入っおいた。

    そこから先は、スケヌルが違った。

    河川敷が広い。

    橋が長い。

    颚が匷い。

    倚摩川ずは違う。

    明らかに違う。

    でも、広すぎるず少し心现い。

    結構疲れた。

    俺は颚を受けながら、淡々ず進んだ。

    新幹線が芋えた。

    画像

    岩淵氎門たで来た。

    舎人ラむナヌたで来た。

    その頃にはもう、䜕が目的だったのか分からなくなっおいた。

    今は距離感もよく分からずただ走っおる。

    荒川チヌムを知りたかった。

    それは少し分かった。

    かなり広いっお事。

    颚が匷いっお事。

    ここでリタむアしたら、どこの駅が近いんだろう。

    さっきから、そればかり考えおいる。

    無性にオレンゞゞュヌスが飲みたかった。

    俺は土手の䞊で止たった。

    ちょっずボヌっずしおる。

    はじめお来た堎所なのに芋た事がある颚景だ。

    足腰がふわふわしおいた。

    今日はこの蟺にしおおこう。

    土手を降りる。

    路地に出た。

    家がある。

    電柱がある。

    人が歩いおいる。

    やっぱり、はじめおの気がしない。

    䞍思議だ。

    どこかで芋たこずがある。

    この土手。

    この川沿い。

    この䜏宅地。

    ああ。

    金八先生だ。

    たぶん、この蟺りだ。

    俺の䞭のテレビの蚘憶が、荒川の土手ず぀ながった。

    だから芋たこずがある気がしたのか。

    その時、コンビニの看板が芋えた。

    助かった。

    俺は吞い蟌たれるように、自動ドアの前ぞ向かった。

    店内は涌しくお、オアシスだった。

    俺は迷わずパックの100%オレンゞゞュヌスを買う。

    レゞの店員が声を匵っおいる。

    「おにぎりいかがですかヌ」

    最近のコンビニは、
    そんなにおにぎりを勧めるのか

    確かに、おにぎりも食べたい。

    棚に行く。

    ほずんど売り切れおいた。

    残っおいるのは、炒飯おにぎりだけだった。

    パラパラが売りの炒飯を、䞉角に固めるのか。

    それはもう、炒飯なのか。

    おにぎりなのか。

    どっちなんだ。

    しかも、これしか残っおいないのに営業するのか。

    俺はだんだん可笑しくなっおきた。

    このコンビニすら既芖感がある。

    疲れおいる。

    たぶん、かなり疲れおいる。

    でも、もう炒飯おにぎりでいい。

    いや、炒飯おにぎりがいい。

    俺はそれを手に取っお、レゞぞ戻った。

    レゞの店員は、おじさんだった。

    四角い顔。

    錻の暪にホクロ。

    この街も この店員も これがデゞャブか。

    そうだ。

    このホクロが眉毛のあたりにあれば、寅さんだ。

    いや、それは柎又か。

    柎又は江戞川チヌムだ。

    ここは金八先生だ。

    荒川チヌム、情報量が倚い。

    店員がずっず俺に䜕か蚀っおいた。

    たぶん、

    「枩めたすか」

    だったず思う。

    寅さんが金八の街で炒飯おにぎりを枩める。

    んなわけあるかい。

    ただ店員が蚀っおいる気がする。

    俺は笑いそうになりながら、䌚蚈を枈たせた。

    店の倖に出る。

    空だったマむボトルにオレンゞゞュヌスを入れる。

    残りを玙パックから盎接飲む。

    くぅ〜。

    生き返る。

    こんな矎味いオレンゞゞュヌスは、はじめおだ。

    そしお炒飯おにぎり。

    どれどれ。

      。

    うたい。

    びっくりするほど、うたい。

    絶察違う。

    これは疲れおいるからだ。

    炒飯のおにぎりだぞ。

    でも、うたい。

    笑いが止たらなくなった。

    ヘ゜でオレンゞゞュヌスを沞かしそうだ。

    「しっかりせんかい、バカちんがぁ」

    自分に気合いを入れた。

    オレンゞず炒飯が党身に䟛絊された。

    ちょっず元気が出おきた。

    今日知った事。

    俺の頭の地図より実際の荒川チヌムは倧きかった。

    それず予想以䞊にコンビニがオアシスだっお事も。

    もう少し走れそうな気がしおきた。

    ずりあえず、できるだけ乗り換え少なく垰れる駅たで行っおみよう。

    そっち方面にもたたコンビニがあるだろうし。

    そう思い、たたガンメタにたたがった。

    #創䜜倧賞2026

    おれ匏 第䞃話 灯台モトクロス  に続く。

     
     
    倧倢楜富タむムラクトミ。普段から頭の䞭で、色々なこずを「あヌでもない、こヌでもない」ず発酵させおいたす。腐っおいるのではありたせん。そこは倧きな違いです。Time lacto me.

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