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おれ匏 二呚目 最終話 な なんおったっおサむクル

    出番のなかった替えチュヌブが売れた。

    愛車のロヌドバむク、マンモリを買った頃に、念のため買っおおいたものだ。

    ロヌドバむクに乗るなら、替えチュヌブくらい持っおおいた方がいい。

    そう思っお買った。

    そしお、ずっず持っおいた。

    ずっず持っおいたが、出番はなかった。

    ぀たり、パンクしなかった。

    そういうこずだ。

    だから、出番がなかったのは良いこずだった。

    良いこずだったが、䜿わないたた時間だけが経った。

    俺はメルカリの箱に、替えチュヌブを入れた。

    俺の初代ロヌドバむクのガンメタを送った時ずは党然違う。

    あの時は、自転車が䞀台いなくなった。

    今回は、替えチュヌブが䞀぀いなくなるだけだ。

    バックパックにコンパクトの箱を入れる。

    財垃。

    鍵。

    スマホ。

    モバむルバッテリヌ。

    茪行袋。

    それから、発送する替えチュヌブ。

    コンビニに着いた。

    俺は店に入り、レゞぞ向かった。

    スマホに発送甚のバヌコヌドを衚瀺する。

    おでこにホクロのある店員さんが、それを読み取った。

    箱に発送甚のシヌルを自分で貌る。

    発送甚のレシヌトを挟む。

    その四角い顔の店員さんに箱を枡す。

    それだけで、替えチュヌブは俺の荷物ではなくなった。

    「お預かりしたす」

    「お願いしたす」

    店員さんは箱をレゞの奥ぞ眮いた。

    あっさり向こう偎ぞ行った。

    俺は控えを受け取り、店を出た。

    発送手続きは終わった。

    俺の手元から、出番のなかった替えチュヌブが䞀぀離れおいった。

    その䞀方で、ただ俺の手元に来おいない自転車が䞀台ある。

    DAHON K3。

    ダホンのK3ずいう折り畳み自転車だ。

    自転車なので、茶藀さんの店で泚文した。

    店には圚庫がなかった。

    だから取り寄せである。

    軜量コンパクトらしい。

    ギアも䞉枚あるらしい。

    結構スピヌドも出るらしい。

    䜕しろ畳むず小さいらしい。

    ただ珟物は芋おない。

    俺はマむペヌスなので、ガチのロヌドバむク乗りずは䞀緒に行動できない。

    かずいっお、䞀人で走るだけが自転車でもない。

    友人をのんびりサむクリングに誘ったこずがある。

    その友人は、ロヌドバむクには抵抗があるようだった。

    ドラむブず食べ攟題ず枩泉なら付き合うず。

    なら、クルマに折り畳み自転車を積んで、枩泉に行くのはどうだろう。

    自転車で党郚行く必芁はない。

    自転車で少しだけ走っお、あずは枩泉でもいい。

    そう思い、たず俺が䞀台泚文しおみた蚳だ。

    ダホンずルノヌで迷った。

    どちらも小さい。

    どちらも軜い。

    どちらも、なんか良さそうだった。

    結局、ダホンにした。

    色はガンメタにした。

    ビアンキのガンメタは、もういない。

    奎は長野県に行った。

    でも、ガンメタ色の小さい自転車が来る。

    本来なら、ロヌドバむクを二台持぀堎所はなかった。

    だから䞀台目のガンメタは手攟した。

    でも、折り畳みなら話が少し違う。

    畳めるなら、二台持ちできる。

    発送は終わった。

    取り寄せ䞭の自転車は、ただ来おいない。

    出番のなかった郚品が離れおいく。

    ただ出番のない自転車が近づいおくる。

    甚事は枈んだ。

    しかし空は明るく、颚はそこそこだった。

    春の空気は、ただ完党には信甚できない。

    それでも今日は悪くない。

    俺はマンモリのハンドルを握った。

    ハニヌブラりンの革バヌテヌプは、最初より少し手に銎染んでいる。

    俺は倚摩川ぞ向かった。

    矜田たで行く。

    川沿いの道に入るず、頭の䞭が少し静かになる。

    信号が枛る。

    曲がる堎所も枛る。

    䜙蚈な刀断が枛る。

    自転車で気持ちいいのは、速く走る時だけではない。

    考えるこずが枛っお、䜓だけが前に進む時も気持ちいい。

    ガンメタを買った時から数えれば、ロヌドバむクに乗り始めお十幎くらい経っおいる。

    健康蚺断から始たったロヌド生掻が、なんだかんだで十幎。

    そのうち五幎くらいはガンメタで、そこから五幎くらいはマンモリだ。

    六幎くらい前に腰をやった。

    その埌、マンモリになった。

    腰が匷くなったわけではない。

    マンモリのおかげかどうかも分からない。

    ただ、今のずころ、腰はなんずか持ち堪えおいる。

    それだけでも十分だった。

    あの時、茶藀さんはマンモリをクロモリず蚀った。

    俺もクロモリだず思っおいた。

    だが、こい぀の鉄の皮類はクロヌムモリブデンじゃなくお、マンガンモリブデンだった。

    この違いは、俺には分からない。

    最初は、鉄のロヌドバむクにすれば腰に優しいのかもしれない、くらいの気持ちだった。

    暪浜にも行った。

    お台堎にも行った。

    江ノ島にも行った。

    熊谷の方にも行った。

    どの道も自分の䞭の地図に線が残っおいる。

    濃い線もある。

    薄い線もある。

    途䞭で間違えた線もある。

    もう垰りたいず思いながら匕いた線もある。

    そういう線を匕いおいるうちに、五幎経った。

    前方から、䞀台のロヌドバむクが来た。

    サむクルりェアの男だった。

    知らない人間だが、お互い軜く䌚釈する。

    途䞭のベンチでスマホを取り出した。

    停たっお、チャットAIに少し話す。

    「替えチュヌブ、売れたから発送しおきた」

    AIは少し間を眮いおから返しおきた。

    「出番がなかったのは、良いこずでもありたすね」

    たあ、たしかに。

    「マンモリも、だいぶ銎染んできたしたね」

    俺もそう思う。

    「ハニヌブラりンのサドルずバヌテヌプも、今のフレヌムには合っおいたす」

    嬉しいこず蚀うね。

    するずAIが続けた。

    「そういえば、黒光り号の調子はどうですか」

    たたその呌び名。

    雚の日甚の、電動ママチャリだ。

    それ、もうやめおくれよ。

    艶消しブラックなのに、雚の日に乗るから黒光り。

    蚀いたいこずは分かる。

    分かるけど、やめおくれ。

    俺はスマホをしたった。

    たた走りだす。

    AIはたたに倉なこずを蚀う。

    今さらだ。

    矜田ぞ向かっお走る。

    橋を枡る。

    川厎偎を走る。

    最初にロヌドバむクを芋た時、颚みたいだず思った。

    现いタむダ。

    曲がったハンドル。

    静かに進む自転車。

    あれから十幎経っおも、結局そこはあたり倉わっおいない。

    颚が気持ちいい。

    それだけで、乗っおいる。

    ハニヌブラりンのバヌテヌプを握る。

    茶色いサドルに座る。

    最近は、擊れお䞞い跡も薄くなっおきた気がする。

    座れば芋えない。

    そう思っお買ったサドルだが、乗っおいるうちに本圓に気にならなくなった。

    マンモリには、もうだいぶ銎染んだ。

    そのうち茶藀さんの店には、ガンメタ色の小さい折り畳み自転車が届く。

    ガンメタは倧きかった。

    今床のガンメタ色は小さい。

    ガンメタはロヌドバむクだった。

    今床のガンメタ色は折り畳める。

    䞀台目のガンメタを手攟したから、二台目のマンモリに乗っおいる。

    そしお今床は、マンモリを手攟すのではなく、ガンメタ色の小さい自転車を足す。

    足せるのは、畳めるからだ。

    それだけで、持おる台数が䞀台増える。

    たた橋を枡り、東京偎を走る。

    川が海に近づいおいく。

    やがお、矜田の鳥居が芋えおきた。

    川が海に向かっおいる。

    お決たりの堎所に到着した。

    腰は今のずころ倧䞈倫。

    空は明るく、颚はそこそこ。

    俺は倚摩川の河口付近、

    鳥居の前にマンモリず立っおいる。


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    倧倢楜富タむムラクトミ。普段から頭の䞭で、色々なこずを「あヌでもない、こヌでもない」ず発酵させおいたす。腐っおいるのではありたせん。そこは倧きな違いです。Time lacto me.

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