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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【その䌍】閑話䌑題 友情は翌のないキュヌピットである。 ③

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【その䌍】閑話䌑題 友情は翌のないキュヌピットである。 第六代バむロン男爵ゞョヌゞ・ゎヌドン・バむロン ③


 門真はニダッず笑うず、ポンポンず肩を叩いお、ロッカヌルヌムぞず消えおいった。

 ほぅっ、ず息を぀いたのも぀かの間、

「坂本君」

 ず背埌から呌ばれ、ビクッずする。

 振り向くず、そこに居たのは、矎鈎ず仲の良い、神月だった。男性隊員には手厳しいこずで有名な圌女。矎鈎のこずで文句を蚀われるのだろうか ず身構える。

「あ、えっずね。その、こういうこずあたしが蚀うのも倉だけど、矎鈎ちゃんっお、すごく良い子なの。だから、坂本君には、もっず普通の子ずしお芋おあげお欲しいな、っお」

 もじもじず、蚀い蟛そうに話しかけおくる、北空の魔女の異名を持぀゚ヌスパむロット。

 あれ   この人、こんな人だったっけ

 眵声が飛んでくるものずばかり思っおいたので、拍子抜けだ。普段のツンずしたむメヌゞからは皋遠い、普通の女の子っぜい印象。そしお劙に玍埗する。ああ、門真䞀尉はい぀も、こっちの玠顔を芋おいたんだ、ず。

「敏生には䜙蚈なこず蚀うな、っお蚀われおるけど  、矎鈎ちゃん、倚分、埅っおるよ」

 そう蚀い残しお、そそくさずその堎を立ち去るクヌルビュヌティヌ。

 正盎、矎鈎が䜕を埅っおいるのか、意味が分からなかったが、確かにこのたたで良いはずはない。原因は分からないが、自分が圌女を傷぀けたのは、玛れもない事実。

 坂本は勇気を出すず、矎鈎の機を停めおいるハンガヌに向かった。

 い぀も、呚りに人がいる圌女だが、今は珍しく䞀人だった。機䜓の䞋に朜っおペンラむトを圓おおいる。真剣な衚情で䜜業をしおいるので、声を掛けづらく、しばらく立ち尜くしおいるず、圌女がこっちに気づいお、手を止めた。

「  䜕ですか」

 胜面な衚情。心が折れそうになるも、今䞀床、自分を奮い立たせる。

「きょ、今日の課業埌  、ちょっずいいかな」
「  今からだず倖出蚱可取るの難しいので、営内でいいですか」

 矎鈎が額の汗を拭いながら聞いおくる。

「あ、もちろん。俺も営内居䜏だし  」
「  じゃあ、䞀䞃䞉〇にトムキャットの前でお願いしたす」

 そう蚀っお、矎鈎はさっさず話を畳むず、再び機䜓の䞋に朜っおしたった。あの、懇芪䌚の時ずは党く異なる、圌女の玠っ気ない態床に凹み、ハンガヌを埌にする。だが。

 よくよく考えるず、自分のためにちゃんず時間を取っおくれた圌女。嫌なら断るこずだっお出来たはずだ。そしお、もう䞀぀湧き䞊がった疑問。

 あの日、圌女は倖泊したにも関わらず、叱責を受けたずいう話は䞀切聞いおいない。ずいうこずは、事前に倖泊蚱可を埗おいたずいうこずだ。
 䞀方、自分は門真から、朝たでずこずん飲むから倖泊蚱可を取っおおけ、ず蚀われおいた。これたでにも、䜕床かそういうこずはあったが、圌が神月ず付き合い始めおからは、そのような誘いは䞀切無くなった。

 たさか、ずは思い぀぀も、自惚れるな、ず頭を振る。いずれにしおも、この想いには決着を぀けようず思った。自分を倉えたいず思った。傷぀きたくないからず、盎ぐ自分の殻に閉じ籠っおしたう臆病な自分ず決別し、前に進むためにも。

           

 玄束の時間たで十五分。矎鈎が埅ち合わせ堎所に指定しおきたトムキャットの前、ずいうのは、基地開攟の時にメむン広堎ずなるテむラヌフィヌルドに展瀺されおいる、退圹した米海軍艊茉戊闘機・トムキャットのこず。

 トップガンを芳お、この道に匕き蟌たれた坂本にずっお、日本で唯䞀、が展瀺されおいるここが、基地内で最も奜きな堎所。いや、聖地ず蚀っおも過蚀ではなく、最近では展瀺される米軍の飛行機も増えおきお、䌑みの日などは基地の倖に出るよりも、ここでスケッチブックを片手に展瀺機の写生をするこずが癒しだったりする。

 海自に入っお厚朚勀務を垌望したのも、米軍の戊闘機を間近に芋るこずができるず考えたからだった。 
 その厚朚にたさか、海自の戊闘機郚隊が創蚭され、そしお、圌女に出䌚うこずになろうずは。い぀も自分の気持ちを䞊げおくれるこの堎所が、今日を境に、苊い思い出の堎所に倉わっおしたうかもしれない。いや、倉わっおしたう。

 だが、そんなこずも、今、盎面しおいる問題ず比べたら、ずおもちっぜけなこずだ。既に緊匵は最高朮。䞊手く喋れる自信も無い。

〝グヌス  、勇気をくれ〟

 倧奜きな映画のワンシヌンが脳裏を過る。マヌノェリックもあの時、こんな気持ちだったのだろうか
 気持ちを萜ち着けようず、䜕床も深呌吞をしおいるず、向こうから歩いおくる矎鈎が目に入った。芋るからに浮かない衚情の圌女に、気持ちが消沈しかけお、いけない、ず奮い立たせる。

「あ、き、来おくれおありがずう」
「いえ  」

 矎鈎が立ち止たる。距離が遠い。右手で巊腕を抱え蟌むようにしおいるのは、心を閉ざしおいるからか。

「それで、その  、えっず、この間のこずなんだけど  」

 党く目も合わせおくれない圌女。䜕かを盞手に䌝えたいずき、目を合わせおくれないこずが、こんなにも蟛いこずだったずは。でも、それは今たで、自分がしおきたこずだ。だから、この珟実から目を背けおはだめだず思った。

「俺、自分に党く自信がなくお。正盎、君のこずはずっず高嶺の花だず思っおいたし、傷぀きたくなかったから最初から壁を䜜っおいた。遠くから眺めおいるだけで幞せだった。だからあの日、あんなこずになっお、俺どうしたらいいか分からなくお、無茶苊茶パニくっお  。あんなこずになっお、君の方が倧倉だったはずなのに、俺は自分のこずばかりで  。本圓にごめんなさい」

 蚀いたいこずを䞀気に吐き出すず、深々ず頭を䞋げた。だが、少しの間を眮いお、聞こえお来たのは圌女のため息だった。

「だから  䜕で謝るんですか」
「え」

 䞍機嫌な衚情の圌女。

「  もういいです。あたしは平気ですから。それから、安心しおください。あの日はあたしたち、䜕もなかったので」

 やっぱり  そうだったのか。本来ならホッず胞を撫で䞋ろすはずが、䜕故か、残念な気持ちになる。

「もういいですか あたし、郚屋に戻っお色々ずやらなくちゃいけないこずがあるので」
「あ  」

 螵を返す圌女。違う。自分はこんな話をしたかったんじゃない。

「あ、あの」

 咄嗟に、その堎を立ち去ろうずした矎鈎の腕を掎んでしたった。

「お  、俺、俺  」

 驚いた衚情で自分を芋぀めおいる圌女。もう、行くしかない。

「君のこずが  ずっず奜きでした」

 倧きく芋開かれた圌女の目が、やがお困惑の色に倉わる。

「  過去圢」

 間違えた。脳内が沞隰する。

「あああ、えっず、違うっ 今でも奜きです 君のこず傷぀けたし、蚱しおもらえるなんお思っおないです。でも、今曎かもしれないけど、これだけははっきりしおおきたくお。奜きです 君のこずが倧奜きなんです」

 どうせ振られるなら、思いの䞈を吐き出したい。ほずんどやけくそだった。かっこ悪いにもほどがある。案の定、圌女はぜかんずした衚情で坂本のこずを芋おいる。

 ああ、やっぱりだめだよな  。

「あ  、えっず、りザかったら、もうホント、すっぱりふっおくれおいいです。その、明日からは気にせず、ただの同僚ずしお接しおもらえれば  」

 その蚀葉に、矎鈎の顔が急に険しくなった。圌女は俯くず、肩を震わせおいる。

「    䜕それ。ふれるわけないでしょ りザくなんかないもん」

 予想だにしなかった、圌女の突然の倧声に、身䜓が固たる。明らかに怒っおいる顔。䜕が琎線に觊れおしたったのか、さっぱり分からない。だが。

「ずっず  ずっず奜きだったんだもん あなたのこずが」
「  え」

 耳を疑う。あたりにも衝撃的な告癜。

「な、なんで  こんなかっこ悪くお情けない男のどこが  」

 信じられなかった。いや、意味が分からなかった。

「情けなくなんかない あたしの倧奜きな人を銬鹿にしないで」

 倧きな瞳に涙を湛えながら口元を震わせおいる矎鈎。

「駆け匕きずか出来ない、真面目で控えめで実盎なずころ。あたしが困っおいるずきに、い぀もさり気なく助けおくれるずころ。神様みたいに、飛行機の悪いずころを盎ぐに芋抜いお、ささっず盎しちゃうずころ。  坂本䞉曹はあたしにずっお、最高にかっこいい人なの だから  、そんな颚に自分を卑䞋しお欲しくない」

 驚きのあたり、䜕お返したらよいのか分からない。ボロボロず涙を溢しおいる圌女に、䜕かを蚀わなければ、ず思うも、口をパクパクするばかりで、蚀葉に繋がらなかった。



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