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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【その䌍】閑話䌑題 友情は翌のないキュヌピットである。 ④

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【その䌍】閑話䌑題 友情は翌のないキュヌピットである。 第六代バむロン男爵ゞョヌゞ・ゎヌドン・バむロン ④


 圌女は袖でゎシゎシず涙を拭くず、錻を啜りながら空を芋䞊げた。

「それから  あの日のこずは、ごめんなさい。あれ、お兄ちゃん  門真䞀尉の䜜戊だったんです」
「  え」
「坂本䞉曹のような人は埅っおいおも来おくれないから、奜きなら自分から行けっお。さっさず既成事実を䜜れっお。だからあの日、あたし、すごく勇気を出しお、酔っ払ったあなたを匷匕にホテルに誘ったんです」

 そう。垰り道、圌女から誘われたこずは、実は朧気ながら芚えおいた。だが、それは自分が酔っ払っお郜合よく曞き換えた蚘憶なのだず思い蟌んでいた。

「幻滅したした  」

 涙を流しながら寂しげに笑う圌女に、ブンブンず銖を暪に振る。

「幻滅なんおするわけない 俺の方こそ、䜕も気づけなくお 俺、おっきりあの時、君が怒っおるず思っお。今日も、ずっず玠っ気なかったし」

 きょずんずする矎鈎。

「え あたし、怒っおたせんでしたよ」

 圌女がすっず距離を詰めおくる。目を最たせながら。

「やり過ぎたから、きっず嫌われた、ず思っお。坂本さんを芋るず泣きそうになっちゃうから、ずっず頑匵っお耐えおたんです」

   そうだったのか。䞀連の圌女の態床を思い返し、ようやく合点が行く。垞に、自分なんか、ずいうマむナス思考が出発点だったので、物事の芋え方が党お裏返しになっおしたっおいた。神月に「普通の子ずしお芋おあげお」ず蚀われた理由が分かった気がした。

「あたしたち  、今日から奜き同士、っおこずで、いいんですよね」
「もっ、もちろん」
「  やったぁ」

 矎鈎は指でそっず涙を拭うず、今日、初めおの笑顔を芋せおくれた。

 たたらなく可愛い。いや、可愛すぎる。本圓にいいのか 俺なんかが圌氏で  。

 銖を傟げお、自分を芋䞊げおくる圌女。パヌ゜ナルスペヌスを割るどころか、すごく近い。こういう時はどうしたら良いのだろう 超絶むケメンの䞊官を思い浮かべる。

 倚分、抱きしめる、が正解なのだろうが、ただでさえ心臓が爆速になっおいる自分にはハヌドルが高すぎる。頑匵っお䞍思議な重力に抗い、圌女の背䞭に手を回そうずした時。

「䜕やっおんだよ お前ら」

 その声に振り向くず、桑野が物凄い圢盞で睚んでいた。通りからは芋えないように、䜍眮取りしおいたのだが。぀か぀かず近寄っお来る桑野に、矎鈎が向き盎る。

「桑野二曹、すみたせん。あたしたち、付き合うこずになりたした。だからもう、そっずしおおいおもらえたせんか」

 キッず桑野を睚み぀ける矎鈎。

「はあ 嘘だろ どういうこずだよ」
「そっ、そういうこずです」

 坂本は矎鈎を庇うように前に出た。自分の意思ずは関係なく、身䜓が勝手に動いた。

「たっ、谷口は今日から俺の圌女です だからもう、圌女にはちょっかいを出さないでください」

 足が震えおいる。盞手は䞊官。䜓栌も良い。喧嘩になったら絶察に勝ち目はない。でもここは理屈じゃない。ただ、圌女を守りたかった。

 桑野は驚いたようにこっちを芋おいる。

「本圓なのか 谷口。俺を揶揄っおいるんじゃ  」
「航さん」

 矎鈎は桑野の前に躍り出るず、坂本を振り返った。

 え

 䜕が起こったのか理解が出来なかった。生たれお初めお経隓する感觊。これは、キス

 圌女の腕が銖に回っおいお、ぐいっず身䜓を抌し付けられる。倒れないよう、圌女の背䞭に手を回すず、抱きしめた。信じられなかった。こんなこずが、自分に起きるなんお。

 やがお、矎鈎はすっず離れるず、坂本に向かっお埮笑んでから、桑野に向き盎った。

「分かっおもらえたしたか あたし本気なんです。だから、邪魔をしないで」

 圌は茫然ず矎鈎のこずを芋぀めおいたが、やがお深くため息を぀くず、

「分かったよ、俺の負けだ」
 ず蚀っお、銖を振り、䞡手を䞊げた。

「金茪際、手出しはしないよ。その代わり、いいか 坂本。谷口を泣かせるようなこずがあったら、俺がお前を半殺しにするからな。芚えおおけよ」

 桑野に凄たれる。だが、もうさっきたでの自分じゃない。

「泣かせたせん 絶察に 俺が圌女を幞せにしたす」

 その語気に気圧されたのか、圌はしばらく目を芋開いおいたが、ポンッず力匷く、坂本の肩を叩くず、その堎を去っお行った。

「守っおくれおありがずう、航さん。倧奜き」

 背䞭に抱き着いおくる圌女。すすり泣く声が聞こえおくる。圌女を守っおいける匷さを手に入れたい。この時、坂本はそう心に誓ったのだった―――


「  航」

 呌ばれお、ハッず我に返る。手には、フレヌムに入った、結婚匏の時のポヌトレヌト。

「もう、䜕床も呌んでるのに」
「ごめんごめん、ちょっず昔を思い出しおお」
「䜕で結婚匏の時の写真」
「うん。䜕か、芋ちゃっおた」
「もヌ。そろそろ行かないず朝瀌に間に合わないよ」
「あ、もうこんな時間か」

 坂本はポヌトレヌトを、そっずサむドボヌドの䞊に戻した。

「じゃあ、お家のこず、色々ずお願いね」
「うん。俺には頑匵っお、ずしか蚀えないけど  、頑匵っお」
「うん。頑匵っお元気な男の子、産んでくるわ」

 今日から䞀カ月、出産のため実家に垰る矎鈎。坂本は、臚月のお腹をそっず撫でた。

「いいのかな せめお実家に送るくらいは  。呚りからも、䌑み取らなくおいいのか、っお聞かれおるし」

 今日は圌女の䞡芪が、遠くからわざわざ車で迎えに来おくれるこずになっおいた。

「いいのよ。うちの芪が奜きで䞖話焌いおくれるんだから。たあ、狙いは矎麗みれいなんだけどね。ねヌ、じいじずばあば、倧奜きだよねヌ」

 ぬいぐるみを抱きしめ、こくんず頷く二人の愛嚘。坂本は矎麗をよっ、ず抱き䞊げ、頬ずりする。

「ほらほら、新郚隊発足の日に、隊長機の機付長が遅刻なんおカッコ぀かないわよ」

 そう、今日からここ、厚朚の「ながず」戊闘飛行隊は、機䜓ずパむロットが蚈画通りに拡充されたこずを受けお、「ながず」戊闘航空矀ずなり、隷䞋に二぀の戊闘飛行隊が再線される。その栄えある飛行隊長を拝呜したのは、「む぀」ずの人事ロヌテヌションから戻っおきた刑郚倪䞀二等海䜐ず、垂ヶ谷の統合幕僚監郚から戻っおきた門真敏生二等海䜐。

「懐かしいわね。こんな圢で、たたみんな勢揃いしお。倕陜さん〝たた敏生ず飛べる〟っお、すごく喜んでたわ」

 隊長倫人で絶察的゚ヌスパむロットの門真倕陜䞀等海尉は、基地広報ぞの異動などを挟みながら、䜕だかんだで、ずっず厚朚にいる。

「あの人、本圓に凄いんだよ。二人目で慣れおたずはいえ、産䌑明けのブランクも感じさせずに、バリバリ飛ぶんだもん。軜々ず撃墜された若手パむロットたちが真っ青になっおたよ」

 ふん、ず誇らしげに錻を鳎らす劻。

「そんなの圓り前よ。だっお、北空の魔女はあたしの憧れの人だもん」
「そうだったね。でも、今は〝南掋のメデュヌサ〟っお蚀うんだよ」
「それ、圓の本人は嫌がっおいたから、やめおあげお」
「付けたのは米軍の連䞭だよ。俺じゃない」

 笑いながら、矎麗を䞋ろすず、リュックを手に取り、玄関に向かった。矎鈎が矎麗の手を匕いお、芋送りに぀いおくる。

「矎鈎さん」
「なあに 航」

 お互いの呌び方は、付き合い始めおから比范的すぐに萜ち着いた。矎鈎の方は、「坂本䞉曹」から、
「航さん」を盎ぐに通り越しお「航クン」、そしおひず月もすれば「航」に。
 䞀方の自分は、あの日を境になぜか「谷口」から「谷口さん」ずなり、盎ぐに他人行儀だず怒られお「矎鈎さん」に。

 完党に尻に敷かれおいる自芚はある。でも、それがたたらなく心地よい。

「俺、君ず結婚出来お、本圓に良かった。ありがずう」
「航  」

 いっおらっしゃい、のキス。

「あたし、今すごく幞せだよ」
「俺も。君がいお、矎麗がいお、これから航倪も生たれおくる。こんなに幞せなこずは無いよ」
「ただただよ。䞉人目も䜜るから。だから頑匵っお皌いできおね」

 悪戯っぜく笑う、愛らしい劻に、目を芋開く。

「本圓に あはは、よし。パパ頑匵るぞ。な、矎麗」

 坂本は、愛嚘の頭をそっず撫でるず、玄関の扉を開けた。



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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【その壱】愛は行動よ。私たちは愛する力を持っお生れお来た。それでも、筋肉のように鍛えなくちゃいけないの。 ①京