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Claude Opus 5が長文になる理由。公式が「消してください」と言った一文

    はじめに|その返答、余計に時間とコストを払っていませんか?

    Claude Opus 5に切り替えてから、こんなことが起きてませんか?

    • 同じ頼み方なのに、返ってくる文章が明らかに長い

    • 「これから〇〇します」という報告が増えて、結論が遠い

    • 待ち時間が伸びて、消費するトークンも増えた

    ひとつでも心当たりがあるなら、 あなたのプロンプト(=AIへの注文票)は、まだOpus 5向けになっていません。

    しかもやっかいなのは、 多くの人が良かれと思って書き足している一文が、 Opus 5では逆に足を引っ張っているという点です。

    この記事では、Anthropicの公式ドキュメントをもとに、 「書き足す」のではなく「削るだけで効くポイント」に絞って解説します。

    読み終わったら、そのまま貼れるカスタム指示のテンプレートも置いておきます。

    この記事を読むと、こんなことがわかります

    • 返事を短くする「効く指示」と、まったく効かない設定の違い

    • 頼んでいない作業を勝手に増やされるのを止める書き方

    • 公式が**「削除してください」**と明記している一文の正体

    STEP1|なぜOpus 5は長くなるのか

    「性能が落ちた」のではなく「性格が変わった」

    Opus 5は、前の世代より弱くなったわけではありません。

    公式によれば、複数ファイルにまたがる作業や大規模な作り直し、 コードのチェックといった長丁場の仕事でこそ力を発揮するモデルです。

    ただ、その性格の副作用として、次の4つの傾向が出ています。

    • ユーザーに見せる返事が、以前のOpusより長くなる

    • 作業中の実況(=これから何をするかの宣言)が増える

    • 書き出すファイルが長くなる

    • 頼まれていない範囲まで踏み込むことがある

    つまり能力の問題ではなく、振る舞いの初期設定の問題です。

    だから直し方も、設定いじりではなく「言葉で伝える」ことになります。

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    設定を下げても、返事は短くなりません

    「長いなら、力の入れ具合を下げればいい」

    そう考えて、エフォート(=どれくらい真剣に考えるかのダイヤル)を「低」 や「中」に下げた方は多いはずです。

    でも、それでは短くなりません。

    公式が明言しているとおり、 エフォートが制御しているのは「どれだけ考えるか」であって「どれだけ喋るか」ではないからです。

    考える量が減っても、目に見える返答の長さは確実には縮まない。

    ここを取り違えると、 「設定をいじっても直らない」と延々悩み続けることになります。

    答えは単純で、長さは言葉で指定するしかありません。

    STEP2|どう直すのか(書き足す3つ)

    削る話の前に、書き足すべきものを3つだけ整理します。 どれもプロンプトエンジニアリングの難しい技術ではなく、 カスタム指示に1ブロック貼るだけで済みます。

    ① 長さは、言葉で指定する

    返答は要点に絞って簡潔に。前置きや注意書きは短くまとめ、
    本題の答えに文章量の大半を使うこと。
    説明を求められたときは、詳しく解説するよう明示された場合を除き、
    まず要約レベルで答えること。

    長い指示文を使っている場合は、 同じ趣旨の短いリマインドを、指示文の終わり近くにもう一度置くのが公式の推奨です。

    人間と同じで、長い話は最後のほうが記憶に残ります。

    ② 実況は「禁止」ではなく「形式指定」で止める

    Opus 5は、作業中に積極的にナレーションを行う性格になっています。

    まめで良いと感じる人もいますが、 毎回の報告が長いと、結論にたどり着くまでの時間が確実に増えます。

    ここで効くのは「実況するな」という禁止ではありません。 どういうテンポで、どういう形で報告してほしいかを、こちらから書くことです。

    最初の作業に入る前に、これから何をするかを1文だけ書くこと。
    作業中は、重要な発見があったときか、方針を変えるときだけ短く報告すること。
    終わったら結果から書き始め、1文目で「何が起きたか」に答えること。
    補足はその後に書くこと。

    公式が指摘している興味深い点として、 「〇〇しないで」より「こうしてほしい」と肯定形で書いたほうが効きやすいとされています。

    報告を減らしたいときも、増やしたいときも、使うのは同じ手です。

    ③ 頼んでいない仕事を、範囲で縛る

    「ついでにこっちも直しておきました」

    親切に見えますが、実務では困ることがあります。 確認していない変更が混ざる。想定より時間がかかる。コストも増える。

    公式もこれをはっきり書いていて、 Opus 5はタスクの範囲を広げ、頼まれていない工程を足すことがあるとされています。

    頼んだことを、頼んだ範囲で仕上げること。
    細かい判断は自分で決めてよいが、解釈によって成果物が大きく変わる場合だけ確認すること。
    依頼内容に問題がある、あるいはより良い方法があると思ったら、
    それを1文で伝えたうえで、依頼どおりに進めること。
    勝手に範囲を狭めたり広げたり作り変えたりしないこと。

    なお、レポートやメモなどAIがファイルとして書き出す成果物も長くなる傾向があります。

    会話用の「簡潔に」とは別に、 文書用の長さ指定を分けて書くのがポイントです。

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    STEP3|何を削除するのか(ここが本題)

    ここからが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

    「見直して」「再確認して」は、もう書かなくていい

    多くの人が、プロンプトの最後にこう書いていると思います。

    「答える前にもう一度確認してください」 「最後に検証ステップを入れてください」

    丁寧で、賢い指示に見えます。

    でも公式は、この一文を「削除してください」と書いています。

    理由は、Opus 5が言われなくても自分で検証し、自分のミスを見つけて直すからです。

    すでにやっていることを重ねて指示すると、 過剰な検証が発生して、時間もコストも余計にかかる。 そのわりに、結果は良くならない。

    つまり、善意で足していた一行が、そのまま無駄になっているわけです。

    「重大な問題だけ報告して」も、実は逆効果

    公式が挙げているもうひとつの実例が示唆的です。

    コードのチェックを頼むときに「重大な問題だけ報告して」と書くと、 モデルはその指示を文字どおりに受け取って報告を減らしてしまうことがある。

    だから公式は、まず全部出させて、あとから絞るやり方を勧めています。

    最初から絞らせると、拾えたはずのものまで落ちる。 これはコード以外の作業でも、そのまま応用できる考え方です。

    古い書き方を引き継いだ人ほど、損をしている

    前のモデル(Opus 4.8)のプロンプトは、そのままでも問題なく動きます。

    公式も「既存のプロンプトは良好に動作する」と書いています。

    ただし「動く」と「最適」は別の話です。

    公式の記述から拾える見直しポイントは、次のとおりです。

    • 検証・再確認の指示 … 削除推奨。重複してコストが増える

    • 画像まわりの回避策 … Opus 5は図表やUIの読み取りが強化されたため、再検証を推奨

    • エフォートの初期値 … 前モデルからそのまま引き継がず、low・mediumから試し直す

    • 思考をオフにする運用 … オフにするより、思考は有効のままエフォートを下げるほうが、同じくらいのコストで結果が良い

    最後の項目だけ補足します。

    Opus 5は思考が最初からオンになっていて、 オフにすると、まれに内部用のタグが返答に混ざったり、 道具を呼び出すはずの部分がただの文章として出力されてしまうことがあります。

    節約したいときは、オフにするのではなく、力の入れ具合を下げる。 これが公式の推奨です。

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    STEP4|コピペ用テンプレート

    ここまでの内容を、そのまま貼れる形にまとめました。

    Claude本体のカスタム指示(プロジェクト設定やユーザー設定)、 あるいはClaude Codeの設定ファイルの先頭に貼り付けてください。

    Opus 5用・基本カスタム指示

    【応答スタイル】
    返答は要点に絞って簡潔に。
    前置き・注意書きは短くまとめ、本題の答えに文章量の大半を使う。
    説明を求められた場合は、詳細を明示的に求められない限り要約レベルで答える。
    
    【作業中の報告】
    最初の作業に入る前に、これから何をするかを1文だけ書く。
    作業中は、重要な発見があったときか方針を変えるときだけ短く報告する。
    終わったら結果から書き始め、1文目で「何が起きたか」に答える。
    
    【作業範囲】
    頼んだことを、頼んだ範囲で仕上げる。
    細かい判断は自分で決めてよい。
    解釈によって成果物が大きく変わる場合だけ確認する。
    依頼に問題がある、またはより良い方法があると思ったら、
    それを1文で伝えたうえで、依頼どおりに進める。
    勝手に範囲を狭めたり広げたり作り変えたりしない。
    
    【書き出す文書】
    文書の長さは作業に必要な分量に合わせる。
    埋め草の見出し・重複した要約・定型文で水増ししない。

    逆に、消しておく一文

    × 答える前にもう一度確認してください
    × 最後に検証ステップを入れてください
    × ダブルチェックしてから回答してください
    × 重大な問題だけ報告してください

    上のブロックを貼るより先に、 下の4つを消すほうが体感の変化は大きいはずです。

    まとめ|新しいモデルでは「何を書かないか」が効く

    公式ドキュメントを通して読むと、 Opus 5への対処は、テクニックを増やす話ではないことがわかります。

    長さは言葉で指定する。範囲は言葉で縛る。検証は指示しない。

    この3つに集約されます。

    特に3つ目は、以前のモデルでは意味のあった書き方が、 Opus 5では重複指示になってしまうという転換点です。

    「何を書くか」より「何を書かないか」。

    新しいモデルほど、この比重が上がっていきます。

    今日やることは、ひとつだけです

    全部やろうとしなくて大丈夫です。

    この記事を閉じたら、 いま使っているカスタム指示を開いて、 「確認してください」という一文を1つだけ削除してみてください。

    そのうえで、いつもと同じ頼み方をしてみる。

    返答が届くまでの時間と、文章の長さ。 その2つが変われば、あとは同じ要領で整えていくだけです。

    関連記事・次回予告

    このシリーズでは、Claude・ChatGPT・Geminiを副業や実務で使うための プロンプト設計を扱っています。

    • Claude Codeで「余計な修正」を止める設定の書き方

    • Opus 5のエフォート設定は、結局どこから試すのが正解か

    • ChatGPT・Claude・Geminiで共通化できるカスタム指示の作り方

    ▼[関連記事タイトル]

    https://note.com/hinomoto_yamato/n/n78536ac018fc


    参考・公式情報

    ※本記事は2026年7月27日時点の公式ドキュメントをもとに執筆しています。仕様は今後変更される可能性があります。

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