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006 職業訓練中に偶然得た『未来』

    1.電気設備技術科とは?

    私がこの職業訓練を受講したのは平成28年。
    当時は介護職で腰を痛めてしまい退職し、
    再就職活動中で、
    次に何を目指すか迷っていた時期でした。

    受講した訓練は、ポリテクセンターで
    行われる公共職業訓練「電気設備技術科」。
    訓練期間は半年で、受講者は約20名。

    年齢層は20代〜50代と幅広く、
    女性は1名のみでした。訓練は3か月ごとに
    新しいメンバーが加わるローテーション形式で、
    私は入所時点で先輩グループと一緒に
    授業を受けました。

    雰囲気としては、いわゆる“給付金延長”を
    目的とした受講者も一定数見られました。
    本気で電気業界を目指す人は少数で、
    趣味や「電気に少し触れてみたい」という人も。
    正直、就職への本気度にはバラつきがありました。

    主なカリキュラム

    1. 一般電気設備工事
    工具の使い方、屋内配線図、電気測定、
    基本施工技術など。

    2. 電灯配線工事・CAD活用
    配電設計、住宅配線、電気工事演習、
    CAD操作と配線図作成。

    3. 設備設計施工
    金属管・可とう管・合成樹脂管の施工技術や
    リモコン配線等。

    4. シーケンス制御
    基本回路、タイマー、直入・可逆・回路制御。

    5. シーケンス応用・防災設備
    PLC制御、消防設備の設計・基本構成。

    6. 情報技術
    文書作成・表計算

    電気工事士としての基礎力だけでなく、
    再生可能エネルギーや防災にも
    関連するスキルを学べる内容でした。


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    2.クラスの雰囲気と実習のリアル

    クラスは基本的に男性中心で、私語が多く、
    座学に集中できる環境ではありませんでした。
    講義中に寝たり、漫画を読む人も…。
    初学者には厳しいペースで、基礎が
    理解できないまま脱落する人もいたほどです。

    私は電気の知識はほぼゼロで入ったのですが、
    配線図の読解や理論には強みがありました。
    一方で、実習となると手先が不器用な
    自分にとっては大きなハードルでした。

    特に建築や自動車に携わってきた人たちは、
    実習に強く、私との差は明確。

    しかし、繰り返しの練習によって
    徐々に追いつき、後半には
    “作業スピード・正確性”の両面で
    対等に渡り合えるようになりました。

    ちなみに、男性が多かったせいか、
    時には口論が起きたり、
    講師に強く意見する受講者もいました。
    ただ、私自身は偶然同時期に入所した友人もいて、
    学びつつも楽しさのある半年でした。


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    3.予想外の「縁」と「転機」

    職業訓練の真っ只中──
    ある日、大親友Hから一本の連絡がありました。

    「仕事で取引先と飲んでるときにさ、お前の話をしたよ。
    “器用貧乏だけど仕事はできるやつ”が今、職業訓練に通ってるって。
    そしたら、“求人があるから、試験して雇ってみるのもありかも”って
    言ってたよ。興味があるなら連絡しろってさ。TEL:090-XXXX-XXXX」

    急な展開に驚きつつも、親友Hに感謝し、
    私はすぐに連絡を取りました。
    実はその会社、以前に短期で半年ほど
    アルバイトをしたことがあり、
    当時のことを社長が覚えてくださっていたのです。
    「君と直接話をしたい」とお返事をいただき、
    翌朝9時に訪問することに。

    急いで履歴書と職務経歴書を用意し、
    「業務内容や待遇に納得できたら提出しよう」
    と考えていました。


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    4.想像を超えた“面接”→「測量」との出会い

    当日、約束の9時ちょうどに会社を訪問しました。
    受付で名前を伝えると、会議室に案内され、
    社長もわずか数分で登場。

    部屋も暖められていて、
    細かな配慮に感謝の気持ちが湧きました。

    そこから90分間、社長と1対1で、
    会社の事業内容や進めているプロジェクト、
    これからの会社目標など、
    幅広い話を聞かせてもらいました。

    特に印象的だったのは、複数ある部署の中で、
    「どの業務に興味がある?」
    だった。

    暇っちょは正直に、
    「この業務とこの業務に強く惹かれました」と
    答えました。

    このとき、興味を示したのが、
    TLSや3次元測量などの話でした。
    当時では、本当に一部の先駆け企業のみだった。

    当然当時の私は、測量どころか土木業務の
    知識さえ知らない完全な素人。
    でも、子どもがおもちゃを与えられたような
    ワクワクした感覚を抱き、
    「これ、面白そう…」「やってみたい」と

    強く思ったのです。

    話は自然と盛り上がり、私は率直に尋ねました:

    「一緒に仕事をしたいのですが、
    このあとどんな手続きが必要でしょうか?
    筆記や面接があるのでしょうか?」

    それに対して社長はこう返してくれました。

    「うん、もう内定でいいよ。
    普通なら筆記と面接2〜3回あるんだけど、
    前にバイトしてくれたし、能力的にも問題ないと思ってるから。」

    この一言にもさらに驚き、あらためて、
    「縁」のありがたさを実感しました。

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    ◆訓練修了への理解と“やらかし”も…

    内定をいただいた後、社長から
    「訓練は最後まで受けたいか?」と
    尋ねられました。
    私は、この訓練が資格付与型ではないこと、
    残りの期間を告げて、最後まで通いたいと答え、
    快く了承を得ました。

    …が、帰り道の車内で重大なことに気づきました。
    「待遇の話、まったくしてなかった…!」
    興奮と嬉しさで完全に頭から飛んでいました。
    給与・勤務時間・休日・手当など、
    肝心な条件面は一切確認せず。

    その場の空気に流されつつも、
    「この人と、この会社で仕事がしたい」
    という気持ちだけが前に出てしまいました。
    恥ずかしいやら情けないやら…。

    でもそれもまた、自分らしい
    「やらかし」だったのかもしれません。


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    5.なぜ測量の道を選んだのか?

    電気を学んでいた私が、
    なぜ測量という異分野に踏み出したのか。

    それは「人生の中でTOP3に入るくらいわくわくしたから」。
    加えて、社長の人柄、会社の幅広い業務、
    そして以前のアルバイト経験からの信頼──
    すべてが自分の中で「ここで働いてみたい」
    という確信につながりました。

    情報系の大学を出て、電気を学び、
    最終的に測量業務へ。
    誰もが想像していなかった人生のルートです。

    でもこの道は、偶然ではなく、
    「信頼・縁・行動が重なってつながった
    必然だった」
    と、今では思います。

    6.通い続けて得た資格

    訓練では多数の教科書と問題集が配布され、
    シーケンス制御や配線図作成など
    “座学”の得意・不得意が顕著に分かれます。

    私は職業訓練と同時に、夜は別の資格勉強を行い、
    結果として下記の資格を取得しました。

    • 消防設備士(甲4類) (職業訓練で学んだ科目)

    • 危険物取扱者(乙4類)(独学)

    • 日商簿記3級(独学)

    冒頭で触れたように私は、この訓練を通して
    電気設備の業種とまで考えてはいませんでした。

    訓練中の時点では、設備メンテナンス系
    もしくは以前より興味のあったお金に関する
    仕事を目指して就職活動していました。

    結果的には、職業訓練とは無関係の
    「測量業務」へ就職しました。

    入社後は、最初は1人で地上型レーザスキャナ、
    UAV写真測量をど素人の自分がメインとなって勉強・実験・検証を繰返し、
    三次元専門で働きました。
    今思えば、この選択が自信・技術・知識を育て、
    四国から関東へ出る原点だったかもしれません。


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    7.率直な感想と、訓練の意義

    正直に言って、この訓練は「やってよかった」です。
    きっと、たくさんの興味を持ち続けたことで、
    『奇跡の縁』に巡り合えた。

    唯一の悔いは、第二種電気工事士の
    実技試験に不合格だったこと。
    言い訳になりますが、
    このときには既に新たな職場に通い、
    毎日本当に死に物狂いで学んでいました。


    この企業に出会えたことが、
    さらに独学の速度を加速させ、
    さらに勉強分野を広げたと思っている。

    2017年~2023年まで務めている間に
    取得した資格は測量士を含む7つ、
    そして国交省のICT専任講師にも認定され、
    さらには技術フォーラム等でも
    三次元測量に関連する論文発表も行いました。

    事業規模も退職時には、年間2000万弱の
    売上になるほど事業拡大できました。

    この訓練を通して「知らないことに挑戦する」
    強さと、ドラマのような「縁」を
    知ることになりました。


    最後に:職業訓練は“ただの救済制度”ではない

    職業訓練を「失業者の集まり」や
    「意味がない」とネガティブに
    捉える人もいます。
    しかし、私はそうは思いません。

    • 勉強に集中できる環境

    • お金の不安なく学べる支援制度

    • 自分の興味を広げる体験

    • 新たな仲間、企業との出会い

    こういった要素は、間違いなく人生に影響
    を与えます。実際、私は訓練を経て「測量」
    という新しい道に出会い、引っ越しを経た今も、
    3D技術に特化した分野で充実した日々を
    送っています。

    大学時代には想像もしなかった道ですが、
    「あの半年」がなければ、
    今の自分は確実にありませんでした。

    人生は選択の連続です。迷っているなら、
    まずは一歩踏み出してみてください。

    職業訓練は“未来の扉”を開くチャンス
    かもしれません。


    人生を動かす習慣についての気づき。


    挑戦を後押しする視点。

    🌸 こんにちは、暇っちょです。
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    妻子持ち40代。家族の将来を守るため、資格取得・資産形成に挑戦中。ITや測量を経験し、資格20種超を独学で取得。リアル情報を発信。

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