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054 『やれること』から『やりたいこと』を選ぶ


    1.安定を捨てた決断

    人のキャリアには、必ず「分岐点」がある。
    私にとってそれは、祖母の死と退職だった。

    大学卒業後、最初の仕事はSE・プログラマ。
    選んだ理由はシンプルで、情報系の大学を
    卒業したからその延長線で決めた。

    「私にできそうなこと、やれそうなこと」を。

    それなりに性格的にも合ってたとは思ってる。
    黙々と努力を続け、評価も積み上げていたが、
    祖母の死をきっかけに情熱が消え、
    「このままの人生でいいのか」と立止まった。

    安定を手放すのは怖かった。
    しかし退職を選び、キャリアの“レール”から降り、
    自分で道を選ぶ人生が始まった。

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    2.ワーホリが変えた「仕事の選び方」

    26歳、ニュージーランドへ。
    苦手な英語に正面から挑み、「生きる力」を
    試すために飛び込んだ1年間だった。

    それまでの私は、平日は朝から晩まで仕事、
    週末は家事や友人との時間。
    予定は常に埋まっており、「やること」は
    決められていた。

    だからこそ、仕事も **「自分にできること、
    やれそうなこと」**で選んでいた。

    しかしワーホリでは、その前提が一変した。
    最初こそ語学学校で予定が埋まっていたが、
    午後は自由。勉強をしたり、知らない場所を
    歩いたり、外国の友達と過ごしたり。
    卒業してからは、本当に予定がなくなった。

    みなさんは、ずっと何にもない予定がない日を
    過ごした経験はありますか?
    明日も明後日も1ヶ月後も予定はない。
    その毎日に予定を入れていく作業を
    想像してみてください。

    日本人は、予定を作って過ごすことが苦手と
    言われてますが、どうですか?
    最初の1週間くらいはすぐにできるけど、
    ある期間を超えると、何していいかわからない。

    頭で必死に考え、やりたいことを探し、
    毎日の予定を残りの9ヶ月間組み立てていった。
    住む場所を変え、アルバイトもニュージーランド
    らしい仕事をし、お金を貯めては旅に出る。

    資金が尽きればその場で働き、また旅を進める。
    決められた日常ではなく、「選択する日常」を
    過ごすことになった。

    極めつけはTESOLだった。
    当時の私にとっては難関で、3か月かかるのが
    普通だと言われた資格に挑戦。
    1.5か月間すべてを勉強に注ぎ、最短期間で
    Grade Aを取得して帰国した。

    この1年間で、私は **「毎日を自分で選ぶ」**
    という感覚を得た。
    それは単なる旅行や留学ではなく、
    人生の選び方そのものを変える体験だった。

    帰国後、私はもう「できること」で
    仕事を選ぶことはやらなかった。
    代わりに「やってみたいこと・やりたいこと」
    を基準に職を選ぶようになったのだ。

    その後のキャリアは、職業訓練の講師助手・
    介護士など、挑戦の連続が続いた。
    そして最終的にたどり着いたのが、
    三次元測量だった。

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    3.三次元測量との出会い

    2016年、ある社長から声をかけられた。
    「三次元測量をやってみないか?」

    土木の技術や経験はゼロ。
    だが、その3次元測量の未来を社長から語られ、
    「ここに入社して、それをやりたい」
    という気持ちが抑えられなかった。

    未知の分野に飛び込み、測量士としての
    キャリアをゼロから築き始めた。

    4.やりたいことを“職”にする

    自分で決めたことだから、他責にすることもなく、
    自然と全てに本気で取り組めた。

    測量の試験勉強しながら、社内で誰も知らない
    新しい技術は自分で学び、最先端のUAV、TLS、
    SLAMの知識やスキルを蓄積した。

    関連資格も積極的に取得し、3年目には
    測量士となっていた。社内でも徐々に周りから
    信頼を得て、第一線で三次元測量を扱う
    重要な立場を担うようになった。

    測量士として、現場をリードしながら、
    新しい技術を検証・導入し、マニュアルや
    運用の仕組みまで整える。

    「やりたいことだから、誰よりも本気でやれる」
    それが強みになり、
    周囲から信頼される存在になった。

    かつては“できること”で選んだキャリア。
    今は“やりたいこと”を徹底的に深め、
    会社に不可欠なピースとして働けている。

    5.分岐点がくれたもの

    振り返れば、私のキャリアの分岐点は二つ。
    一つは、祖母の死による退職。
    もう一つは、ニュージーランドでのワーホリ。

    この二つがあったからこそ、
    「できること」から「やりたいこと」へと
    軸を移すことができた。
    その後のキャリアも、挑戦と学びを重ね、
    最終的に測量という自分の専門領域を築けた。

    安定を手放したからこそ見えた道。
    そして、やりたいことに全力で
    取り組んだからこそ、今の自分がある。

    そこには、後悔もないし、あるのは今も
    『ワクワク』だけだった。


    やりたいことを選んだ実例。


    偶然と必然から導かれる人生観。


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    妻子持ち40代。家族の将来を守るため、資格取得・資産形成に挑戦中。ITや測量を経験し、資格20種超を独学で取得。リアル情報を発信。

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