
🕊📖✨マリア様とくまちゃんがいた病院~『光のかけら 』が生まれた原点~
わたしには、 まだ二歳を過ぎたばかりの頃の記憶があります。
普通なら覚えていないはずの年齢なのに、 あの日の景色だけは、 今でも心の中に、やさしい光とともに残っています。
そこは、 白くて静かな病院でした。
大きな窓からは、 あたたかな光が差し込み、
廊下には、 どこか安心する空気が流れていました。
その病院には、 やさしいマリア様がいて、
そして、 いつもわたしのそばには、 小さなくまちゃんがいました。
幼いわたしは、 病気や障がいという言葉の意味も知りません。
ただ、
「ここは安心できる場所。」
そう感じていたのだと思います。
長い入院生活。
たくさんの検査。
何度ものリハビリ。
今思えば、 幼い子どもには大変な毎日だったはずです。
それなのに、 わたしは不思議なくらい、
寂しいと思った記憶がありません。
もちろん、 お母さんに会いたくなる日もあったと思います。
でも、 心のどこかには、 いつも安心がありました。
それはきっと、
やさしく声をかけてくださった看護師さん。
笑顔で迎えてくださった先生。
静かに祈ってくださったシスターたち。
そして、 マリア様と、 いつもそばにいてくれたくまちゃん。
たくさんの人たちの愛に、 包まれていたからなのだと思います。
子どもの頃のわたしは、
「どうしてこんなに安心できるんだろう。」
そんなことを考えることもありませんでした。
ただ毎日を、 一生懸命生きていただけでした。
でも大人になった今、 あの日々を振り返ると、
あの病院には、 確かに"光"があったのだと思います。
人を安心させる光。
人を信じられるようになる光。
生きる力を育ててくれる光。
その光を、 幼いわたしは毎日受け取っていたのでしょう。
そして、 時々こんなことを思うのです。
あの幼い頃の大きな試練は、
こうして言葉を綴るために、
最初から用意されていたものだったのではないかと。
1000gで生まれたことも。
歩けなかったことも。
長い入院生活も。
お母さんの涙も。
シスターたちとの出会いも。
マリア様とくまちゃんが、 静かに寄り添ってくれていたあの日々も。
そのすべてが、 今のわたしへとつながる道になっていました。
だから、 わたしは今日も 『光のかけら』を書いています。
あの日、 幼いわたしが受け取った光を、
今度は誰かへ届けるために。
もしこの物語を読んで、
少しでも心があたたかくなったなら、
それはきっと、 あの日の光が、 今も誰かの心へ届いているということなのかもしれません。
『光のかけら』は、
あの日の病院で、 静かに始まっていたのでした。
📖🕊『光のかけら』ご案内
ここまで読んでくださって、 本当にありがとうございます🌸
今回のお話は、 『光のかけら』が生まれる原点となった、 幼い頃の大切な記憶です。
もしよろしければ、 ここから物語の続きを読んでいただけたら嬉しいです。
🌱 光のかけら目次
🕊 プロローグ ~光は少し遅れてやってくる~
🌱 第一章 「1000gで生まれたわたし」