
机上の理想だけでかんたんに言うなや
社内。トイレで小用を足している。
その右側、距離にしてわずか一歩程度のそこにある便器の前、そこに女性が座っている。
幻覚ではない。変質者でもない。
突然腹部の激痛に襲われた女性が前屈みにもんどり打って這い回り、右往左往苦しんだ挙句辿り着いたのがたまたま男子便所の便器の前だったわけでもなく、貞子でもない。
真っ当な理由があってそこにいるのは、清掃係の女性だ。中越しの姿勢で我々が使う便器をゴシゴシ洗浄してくれているのだ。
男性にとってはよく出くわす場面だろうか。
犬も喰わないおっさんの用足す姿、こんな事態に文句も不愉快もないのだが、男と言えど単純にそう割り切れない者も中にはいるかもしれない。今の若い20代あたりの彼等にはどうなのか、それはわからない。そこに男も女もなかろう。
手を洗う。彼女等への感謝はもちろん、論点をすり替えるつもりも毛頭なくこんな時いつも思う。
むつかしーねぇー、男女平等。
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