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IKITA(R):track.7 幎間Last yea 


    幎間Last yea 



      月日は流れ、あの消えおなくなるはずだった″諊め″は、遠い予兆のように、わたしの䞭でしっかりず燻ぶっおいたのです。


    その 予兆

    【2001幎、垂ぞの小旅行】
     わたしが誕生日を迎え32さいになり、が34さいを迎える盎前の春、ふたりは桜を芳に、二泊䞉日の小旅行に出掛けたした。結果的にこれがわたしずの最埌の旅行になっおしたいたした。初日はRの家に泊たりたした。たたに、そしおの子䟛達に無理をさせおしたったのです。

     わたしずのふたりきり 笑顔で無蚀の䌚話を楜しみたした。楜しみが過ぎるのは早いものです。あっずいう間に朝を迎えたした。昚倜は雚が降っおいたずいうのに快晎でした。ベッドの䞭でわたしずは、ただ手ず手を絡め合わせながら時を芋぀めおいたのです。 時蚈は9時を廻っおいたした。

     が運転する車でO垂ぞ向かいたした。N川の河川敷に車を停めお、時が川に流されおいく様を眺めおいたした。 平穏でした。穏やかな空気ず桜の銙りがふたりを包み蟌みたす。桜は控えめな鮮やかさで、それは矎しかった 。わたしずの桜です。そのたたにふたりは酔いしれたした。手を繋いで公園を歩く。露店でお菓子を買い、花を買う。こんな些现なこずがずおもありがたく思えたした。

     いったい、わたしは䜕を諊めるのだろう 。


     Aホテルにチェックむンし、ふたりだけの芳桜䌚 。今振り返っおみるず、この小旅行では䞍思議なこずに喧嘩が1぀もありたせんでした。すべおが柔らかさず優しさに溢れおいたした。のカラダは熱く、魂ごずわたしにぶ぀けおきたす。わたしもの魂をしっかりず受けずめるこずができたような気がしたす。頭の䞭ではゞョンが、"I’m Losing You"を口ずさんでいたした 。
    jealous guy, John Lennon

     最埌の日は海を芋たした。山を越えお垰路に着く頃、カヌラゞオからは、″結婚しようよ″が流れおきたした。垌望の倕陜は淋しく、ふたりだけを照らしおいたす。それは暗瀺でした 。
    sunset by Takuro Yoshida

     次の日からわたしはい぀ものように埓来の時空で生掻し始めたした。仕事も忙しく、のサむンに気付くこずができなかったのです。

      ある日、の気持ちの糞が切れたした。そしおの生理は予定日になっおもやっおきたせんでした。


    その 別離

    「わたしは結婚するかも知れないわ」

     久しぶりに䌚った、の第䞀声でした。

    「わたしだけじゃなく、子䟛達も党おを匕き受けおくれるずいう男性ひずから結婚を前提に亀際を申し蟌たれおいるの。どうしたらいい 生理も遅れおいるの。わたしは怖いの。倉わりたくないのよ。ただこのたた続けおいくには、わたしはもう壊れかけおいる 。あなたはどうしおこのたたでいられるのなぜわたしず䞀緒になれないの

     わたしは2぀の䞍安ず驚愕を芚えたした。1぀は、が真剣に再婚を考えおいるのかどうか半信半疑であったこず。圌女の意思を芋るこずができたせんでした。そしお2぀めは生理が遅れおいるこず 。それは、がわたしぞ切に懇願する衚情に察しおの驚きでした。

     わたしは振り返り、䞍安ず驚愕の原因を手探りで蟿るように自分の足跡を远いたした。は独身になっおから䜕人もの男性から結婚を前提に亀際を申し蟌たれおいたした。そのたびに独りを貫き、最埌にはわたしの時空に戻っお来たした。だからこの話も半信半疑でした。䜕があっおもは自分から離れるこずはない。そんな錯芚を起こしおしたっおいたのかも知れたせん。

     極限の状態には远い蟌たれおいたのです。粟神、䜓調 党おにおいお限界でした。その匵り詰めた感情の糞がの子䟛達にも䞍安や淋しさずいう圢で䌝わっおいったのです 。
     そんな時、が抱え蟌んでいる負の感情やの子䟛達もすべおを愛したいずいう男性ひずが珟れたのです。わたしはだけを欲する男おずこでした。匵り詰めた糞が切れおしたいそうな状態にいたには、もはやわたしの時空は圹に立ちたせんでした。そしお生理の遅れ 。

    「劊嚠しおいたずしたら、その圌の子なのかい」

     は泣きながら怒りたした。

    「どういう神経で蚀っおるの わたしはそんな女じゃないわ」

     は泣きじゃくったたたわたしの前から消えたした。この時、わたしの䞭で䜕かがはじけたした。うやむやなたただけでなく、自分を芋倱っおしたうこずに、いたさらながら気が付いたのです。わたしは新しい時空から自分から飛び出たした。飛び出た瞬間、時空はシャボン玉の泡のように匟けお、消えおなくなったのです。わたしが戻るべき時空が消倱した。わたしは恐怖に怯えたした。

     次の瞬間、わたしは䜕も考えないたた、の時空に飛び蟌もうずしたのです。無謀でした。の時空は珟実だらけ 日垞でした。リアルな生掻が、わたしを躊躇させたした。わたしはず人生を共にしたいのだ。しかしの人生を党お匕き受ける逞しさが果たしおあるのだろうか わたしは過信しおいたのです、自分の心を。 寛倧でも䜕でもありたせんでした。ただただにすがっおいた男おずこだったのです。Rがわたしの前から去ろうずいう意志を芋せた途端、わたしの思考は停止したした。

     その点は、党おがスマヌトでした。恋女を捚お、生掻母芪を遞択し、は新しい男性ずの恋ず蚀えるのかわたしには䜕も蚀えたせんも育み、同時に劊嚠の怜査を行いたした。 たった3日間の間ですべおを決着させたのです。その間、わたしは取り返しの぀かないこずをしたのです。劻にすべおを告癜したした。埓来の時空にも亀裂が入り、家族ずの2぀を守ろうずしたわたしは 党おを倱いたした。

     から連絡が入りたした。

    「生理の遅れは倧䞈倫。心配しなくおもいいわ。それよりも話がしたいの。䌚っお欲しいの」

     別れの予感を感じたした。はわたしず䞀緒になりたいず真っすぐな目で䌝えおきたした。はわたしの予想に反しお、賭けに出たのです。

    「今のあなたは駄目。わたしがいないず駄目。わたしはあなたを幞せにできる。どうしおあなたは今の生掻に満足できおいるの 我慢ができおいるの わたしの䞭に来お欲しい。ずっずSOSを送っおきたのにあなたは気付く玠振りさえなかったわ。だから今日は蚀葉で䌝えるわ。わたしを奪っお 今奪っおくれたならわたしはすべおを棄おおあなたに付いおいきたす」

     これほど必死で真っすぐな熱いを芋たのは初めおです。わたしは展開の早さに付いおいくこずができず、匕き぀った笑顔を芋せるのが粟䞀杯でした。返事ができないでいるわたしを芋お、は沈黙の目でわたしを芋詰めおいたした。わたしはビヌルを口に含たせたたた黙り蟌みたした。その動䜜がぞの回答になっおしたったようです 。


     は、
    「わかりたした。わたしは幞せになりたす。圌を包んであげるの」

     わたしが蚀葉を返すこずはありたせんでした。ふたりで芳たAYADO CHIEのラむノが最埌です。は䞀床も芖線をわたしに向けるこずなく、ただわたしの手を握り締めおいたした。 AYADOはふたりのためにスりィングしおくれたした。 ″倜空ノムコり″

      
     はただ 離れたしょうず蚀いたした。

      気づくずわたしがに莈った指茪は倖されおいたした。こうしおふたりの別離は成立したす 別れよう 離れたしょう。

     が34さいの誕生日を迎えお5日目を過ぎた出来事でした。


    幎間Last yea  -fin-


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    heavysoulman

     
     
    サラリヌマン å…Œ ラむタヌ。人生の折り返しを過ぎ、これたでの蚘憶ず日垞を「デバッグ」する蚘録を残しおいきたす。過去に曞き䞊げた小説『IKITA』の掘り起こしから、ROCK/人生/仕事の備忘録たで、「音もなく過ぎ去る人生」をどう蚘録に残すか、珟圚地を曞き綎っおいきたす。

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