
小説をwebtoonネームにしよう④:実践編①
<前回までのあらすじ>
コマ枠と絵を入れた
さて、ここまでフキダシ編①、②、作画編とやってまいりましたが
ぶっちゃけ実作業上こんな工程は踏みません。
今までの工程は
・読みにくい
・メリハリがない
・見せ場がない
を体感するための過程であって、ここからがいつもの作業として着手し始める内容になります。
最初に、コマとフキダシ構成についてTIPSをまとめておきます。
◆TIPS

「そりゃそうだろう」と思うかもしれませんが、実際にそれらをやってみた例を見ると「そりゃそうだろう」にも実感がこもるかと思います。

マンガの形ではあります。趣味や同人のレベルなら言うことはありません。
ですが商業作家のはしくれとして、この状態で提出するのは憚られます。
せめてコマのサイズ大中小くらいは分けたいものです。
というわけで実際に、群青節で修正していきます。
◆原稿頭に余白を取る意味
中身に入る前に小ネタTIPを。
webtoonは縦長のロール紙のような原稿を作成していきますが、
ド頭の部分はある程度余白を取る必要があります。

ピッコマやLINEマンガ、めちゃコミ等で作品を開いた際、
こういうヘッダーが表示されませんか?

そのため、上ギリギリにフキダシや絵を入れてしまうと
ヘッダーに被って一瞬読めない、見えない現象が発生します。

原稿の1P目上部はある程度余白を取っておくのが吉です。
被ったからといって不具合ではないのですが、端的に言うと見栄えが悪いので避けた方が良いですし、まず編集者から直されます。
文字でいうと8文字分くらいでしょうか。
なんだったら不穏導入として演出を入れてしまうのもアリですね。

◆というわけで冒頭コマ枠をぶち抜きました

webtoonっぽくなった気がします。
枠を無くしつつ、学園外観を気持ち遠景にしたくて二段に重ねて小さく。
概念マリエッタのフキダシはマリエッタの下に配置しました。
ポーズ的に腕の間に置いて収まり良さそうだったというのと、
フキダシより先に概念顔が出てきた方がインパクトあるかなという理由です。
ぶっちゃけ好みの問題です。
概念コマには花とかよく置いてあります。
もう少し年齢高めなロマファンなら花びらが尖っているタイプの薔薇を配置したのですが、学生ということもあり若干可愛らしい野ばらに。
こういった花は仕上げさんのセンスで変更されるので
ネーム段階ではあくまでもイメージです。
その後に、生徒達が噂話している様子をフェードインさせるために
ヒソヒソ書き文字を追加しました。
概念→現実へのグラデーションを入れています。
ぶっちゃけ好みの問題です。
間に小ネタを挟んだ関係で長くなってしまったので
次回に続きます。
また、次回公開分の原稿は
コマ割り、構図、内容がまるっきり別物になっています。
並べて比べるとだいぶ違って面白いと思うので、用意しようと思います。
◇第五回はこちら