
小説をwebtoonネームにしよう③:作画編
<前回までのあらすじ>
フキダシ化する文字を選定した
それでは各フキダシにコマ枠をつけていきます。

そして各フキダシに合わせた絵を入れていきましょう。
◆事前にご用意いたしました

マンガっぽくなってきましたね。
プロ作家諸氏におかれましては、いったん稚拙さには目を瞑ってください。
段階を踏むためにあえてこうしております。
ちなみにマリエッタ、というより作中に出てくるメインキャラは
キービジュアルもどきラフを作成したときにある程度決めてあります。

流れが落ち着いたら清書したいです
◆背景は背景さんが入れてくれる

メモで「学園外観」とでも入れておけばなんとかしてくれます。
群青は手書き背景が基本できません。
最近は3D背景を使えるので良い世の中になったなと思います。
が、webtoonにおいて背景工程は背景専門の工程が別にあることがほとんどです。
背景ご担当はACON等で有料販売されている背景を購入し
あれこれ組み合わせたり消したり増やしたりしながら、美麗な背景を作り上げる職人です。
ブラシ等で手書きすることもあります。
時間帯も反映してくれる場合が多いです。
結構なスペックのPCがないと仕事にならないですし、経費になるとはいえ単体でもそれなりの金額が最初に出ていくので
初期投資が大きい工程だなと個人的には思っています。
◆ネーム人物は白ハゲでも良い

ネームは脚本の次の工程であり全体の設計図の役割を担っていますが、
この段階で衣装が決まっていないことも多いので
下手に服を着せるよりは、3Dモデルの素体そのまま置いた方が良かったりします。
モブ等は男女の見分けがつくようにスカートラインは描くことが多いです。
シンママ悪女では衣装イメージ選定も群青が行っていましたので
女性のパンツルックのときはメモで指定していました。
(該当衣装は45,46話に出てきます)
◆主人公初登場をどこに持ってくるか
主人公であるマリエッタの名前が最初に出るのは
「——マリエッタ・アルヴェーンは恐ろしい女だ」
のコマとなります。
コマ内容のパターンとして
A:マリエッタの顔をしっかり描く
B:恐ろしい女としてのマリエッタ概念を描く
が考えられました。
採用したのはBパターンです。
Aパターンの例も描いてみました。

表情に恐ろしい女みが薄いのは理由があります。
マリエッタは主人公なので、お察しかと思いますが
本当に恐ろしい女ではないのです。
ここで恐ろしい女感マシマシの悪い顔をさせると
読者が最初に見るマリエッタが「恐ろしい顔をした状態」になります。
そうすると、この後主人公として自らの噂を払拭していく彼女本来のイメージのノイズになる可能性がありました。
かといって恐ろしさを抜くと、ご覧の通り薄味です。
フキダシの内容と合っていません。
生徒達の多くはその噂を信じており、
実態とは異なっている。
ならば概念としての恐ろしいマリエッタにしてしまえば
噂の内容とも、実態の聡明さとも剥離しなくなります。

そして実際のマリエッタ本体の顔は下記コマが初登場となります。

マリエッタは表情を変えなかった。
長い金髪を背に流し、ゆっくり歩く。
姿勢は優雅で、視線は静か。
その様子が、かえって周囲の噂を強めていた。
小説で書かれていた部分を1コマにまとめています。
が、姿勢について表せていないので、構図が悪いですね。
◆ここまでは下処理
マンガ感は出ましたが、
いくつかwebtoon作品を見ていただくとわかるかと思います。
こんな形はしていないはずです。
4コママンガと変わりなく、1コマ1コマがブツ切りとなり
流れなどありません。
個人的に一番ひどいのは最後のモブ生徒ジェットストリームアタックです。コマ中央にモブが3回も現れるのを読みたい人はまずいないでしょう。
そういうネタならアリですが。
というわけで次回は
構図とコマ数の調整
をやっていこうと思います。
ここからがネーム本来の作業となります。
◇第四回はこちら