
小説をwebtoonネームにしよう⑤:実践編②ビフォーアフター
<前回までのあらすじ>
実作業に即した手入れを開始した
前回は2コマ分の調整+演出のヒソヒソ声追加までしました。

ではこの後がどうなったのか調整版を見てみましょう。
◆調整版はこちら

初期バージョンと並べて比較してみました。

別物。
変えたところをそれぞれ説明していきます。
◆調整箇所解説
①モブコマ

「ほら……」はモブ生徒の台詞ですが、
ビフォーのコマでは何を見てどう思っているのかがいまいち伝わりません。
アフターでは廊下を歩いているマリエッタを遠巻きに見ているモブの図とし、
何に対してのヒソヒソなのかわかりやすくしています。
②マリエッタ初登場コマ
最初の魅せコマです。

元となっている小説に噂されているマリエッタの姿の描写があるので
踏襲して歩く姿を入れました。
マリエッタは表情を変えなかった。
長い金髪を背に流し、ゆっくり歩く。
姿勢は優雅で、視線は静か。
その様子が、かえって周囲の噂を強めていた。
全身図を入れるとどうしても顔が小さくなってしまう為
演出上顔アップを追加しています。
主人公の顔はカメラ目線の方がインパクトがあるのですが、ここではモブ視点というか
ヒソヒソされている側として、目線を下げつつ髪を払うという「こちら」に興味なさげな雰囲気にしました。
ぶっちゃけ好みの問題です。
また、最初手は全身図と同様に前に下ろしていたのですが
無難な気がしたので手の表情を追加した形です。

台詞に「あの人が」を追加しています。
なんとなくマリエッタが自分で言っているように誤認しそうだったので、本人の台詞ではないことの強調で追加しました。
TIPSとして、フキダシの下も書き込むのがセオリーです。

これは、いわゆるローカライズ版・海外版として横書きの言語になった際
フキダシの形も横長になる為、下に書き込まれていないと変な空白になってしまうからです。
アナログ原稿だと追加で書き込みしなければならず、より大変でしょうね…。
③モブジェットストリームコマ

ここのモブ達は噂話をしている生徒なので、
目元の表情よりも噂をする箇所=口が出ていれば良いという考えです。
様々な反応があるという表現の一環で、
上コマ二人は怖がっている風、下コマ左の男子は正義感を持ちマリエッタを非難している風、右の女子は噂話そのものを楽しんでいる風のポーズにしています。
また、正直なところ噂の内容よりも「噂をされている」ことが重要だった為、台詞内容もコマ内容もさらっと流されても問題ないと判断し
若干ぎゅっと詰めたところがあります。
ぶっちゃけ好みの問題です。
◇◇◇
いかがでしたでしょうか。
描く作業してはこれでおおまかに完了です。
ですがこの後に大事な作業が残っています。
それは演出や背景指定、具体的な表情や感情の「指示メモ」です。
次回はそれらを実際に入れていきましょう。