
「真夜中の訪問者」〜夢の中で出会った奇怪で愉快な物語
これから紹介する物語は、実際に私が夢で遭遇した体験をフィクションにしたものです。「真夜中の訪問者〜ブロンド娘との出会いとその正体」で紹介したのは現実に遭遇したブロンド娘の霊体との出会いでしたが、これを機に怖い夢を見る様になる。
よく楽しい夢はコントロールできるとされるが、明晰夢に限ってはそうかも知れないが、本当に怖い夢は現実だと思い込み、ただ慄くばかりで夢が覚めるのを待つしかない。
因みに、明晰夢に関しては、ネット上で詳しく説明がなされてるから、興味のある人は参考にしてほしい。
では、先に進みます。
フェーズ1〜”狼男ハウリング襲来”
少し変で怖い夢を見た。
2メートルを優に超える大きなオオカミの様な犬が窓を叩き割って部屋に入ろうとしていた。
既に巡査が一人、脚を震わせながら待ち構えていたが、今から思うと巨大化したドーベルマンだったのかもしれない。
しかし、その巡査は棍棒や銃ではなく、マイナスドライバだけを持って構えている。私も咄嗟に、近くにあったマイナスドライバを持って、最悪の自体に備えた。
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なぜマイナスドライバなのか、変な感じもしなくはなかったが、相手はヒグマみたいに大きな犬だったから、気が動転してたのもあろう。
やがて、その大きく獰猛な犬が窓を突き破って入ってきた。
まず、巡査がその犬に立ち向かう。勿論、敵う筈もない。屈強な筈の男の、ドライバを持った彼の利き腕は一瞬にして食い千切られ、真っ赤な鮮血がほとばしり、私の顔にも飛び散った(夢でも色は存在する)。
私は我を忘れて狂った様に、ドライバを巨大で獰猛な犬の喉元に突き刺す。10回ほどであろうか・・気が動転してたにも拘らず、不思議と回数だけは覚えている。
多分犬好きな人は、こんな場面でも冷静にいられるのだろうか。それに、動物愛護団体からは訴えられそうな展開だが、背に腹は代えられない。
勿論、私も左腕を噛まれたが、運良く致命傷には至らなかった。
狼男の映画に登場する様な巨大な犬は、大量後を首から流し、今で言う出血死だったろうか。力なく、ぐったりと死に絶えている。
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すぐに場面が変わった。
大怪我を負った巡査と私は留置場へ入れられていた。普通なら、ここら辺で夢じゃないかなと感づくのだが・・・
警察に理由を尋ねると、私が殺した犬は既に毒が回り、苦しみ悶え、窓を叩き壊し、私達を襲ったらしい。という事で、動物を殺した罪で逮捕って言う事だった。
嗚呼、ツキのない我が人生と悔やんでると、目が覚めた。勿論、汗でジュックリだった。
犬の喉元にドライバを突き刺した感触が、今でもしっかりと残っている。私の最初の一突きが見事に犬の頸動脈を貫いたのだ。
犬の真っ赤な鮮血が巡査の鮮血よりも、より鮮やかに美しく映った。
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でも、何故こういう夢を見たんだろう。
確かに、私にとって犬とは怖いイメージしかない。小さい頃、近所の犬に下腹を噛まれた事があり、それ以来、不思議と犬には吠えられ捲りだ。
因みに、私の友人も犬に腕を噛まれて大怪我をしたらしいが、ブチ切れて我を失い、近くの電柱に噛まれたままその犬の頭を打ち付け、殺したとか・・もしこれが真実なら、”犬の呪い”となるのだが・・
一方で大学生の時、ドーベルマンと遭遇した事がある。5Mくらい離れてて図太いチェーンに繋がれてたが、とても怖くて膝が震えた。
その時、不思議と自分が狼男になる様な錯覚に襲われたものだ。
そういう私は野生の犬の凶暴なDNAを受け継いでるのだろうか。それとも、犬に噛まれた時に既に?狼男のDNAが入り込んでいたのか?
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映画「ハウリング(1981)「を見た後だったから、狼男が夢に出てきたんだろうか?あの作品は非常に印象的に、いや衝撃的に私には映ったもんだ。
狼に襲われそうになった女性キャスターが狼女になるという悲しい結末だが、彼女を救おうとした警官も殉職する。まるで私が見た夢と似通ってはいる。
つまり、映画の1シーンがそのまま夢に出てくるという不可思議な体験。こうした夢は以降にもしばし見るが、これもまた私にとっては歓迎されざる”真夜中の訪問者”なのだ。
フェーズ2〜”凶悪殺人犯を殺してしまった”
私はよく怖い夢をみる。子供の時は毎晩の様に怖い夢を見て、大騒ぎし、家族だけでなく近所の人たちをも困らせたもんだ。
河童(カッパ)が出てきて、自分を拐らっていくという悪夢を毎晩の様に見てた様に思うが、その河童に右腕を食い千切られた夢を見た時は、サンタの存在よりも河童伝説を信じたもんだ(笑)。ほんとあの時は怖かった。

そしてその傾向は今でも変わらない。
流石に大騒ぎする様な事はないが、悪夢で汗びっしょりになり、青褪めて目が覚めたりもする。でも、正月に限っては不思議と初夢を見ないし、夢はよく見るが、初夢に限っては殆ど記憶がない。
フェイズ1で紹介した”ハウリング”の夢を見た後も、結構怖い夢を見た。その中でも、ハウリングよりもずっと怖かった夢がある。その夢とは何と”凶悪殺人犯を殺した”夢だ。
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過去に、「運命を変えた負の報告書」でも書いた様に、強盗殺人犯に殺されかけた体験があり、その影響もあってか、夢の中で人を殺してしまう。ああ、人を殺すってこんな事なのかって、只々立ちすくんだ記憶を鮮明に覚えている。
まるで、全身が虚脱感に覆われ、人生ってこんな感じで呆気なく終わるんだと、呆然自失になり、思考がブラックアウト(全面停止)した。故に、夢が醒めても呆然としていたのだ。
まさに、”怖い”という次元を超えていた。”凶悪殺人犯は許せない”的な趣旨の事を書いてたから、死刑になった殺人犯の怨霊が夢の中に現れたのだろうか?
もしそうだとしたら、殺人犯の心理というものを夢の中で仮想体験する事で、犯罪捜査のプロファイラーに役立てれるかもだが、人を殺すって本当に恐ろしい事だとこの時に実感した。やはり、凶悪殺人犯の極刑は当然なのだろうか。どんな理由があれ、殺人は犯罪の極限なのだろうか。
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多分、連続殺人犯というのも、最初の殺人で、その恐怖により思考がストップするのか。そして、二人目の殺人以降は、無思考&無意識に行われるゲームなのか。そして、それら一連の殺人群は快楽や悦楽に変わり果てるのか。もし、そうだとしたら、犯罪を超え、恐怖を超えた享楽という事になるのか。
勿論、そこに罪の意識はある筈もないが、”思考の停止=サイコの脳=殺戮の遺伝子”という連続殺人犯の縮図が蘇るだろうか。
確かに、人は感情的になったり、興奮・動揺すると、思考が停止する傾向にある。我を見失い、気がついたら相手を殴り倒していたという事は、よくある事だ。
ただ、凶悪殺人、犯というのは思考の停止というより、”熱い”脳領野(=情緒の脳)における思考の停止とも言える。ただ、熱い脳が機能停止したとても、論理的に情緒や協調や倫理や道徳を考える事は可能だろう。
しかし、論理を司る”冷たい脳”の思考が停止したら、それこそ狂乱状態に陥り、自分を制御できなくなる。通り魔殺害や路上で刃物を振り回すのは、論理的思考の弱いタイプでもあろうか。
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一方、論理的思考に長ける特異なサイコパスは大量殺人犯と同様に、何人もの人を殺しても自分を見失う事なく、常に冷静沈着でいられるのだろうか。
私は、サイコパスや凶悪殺人犯に比べ、論理的思考は弱いのかも知れない。また私のように、悪夢にうなされる人間は熱い思考と冷たい思考が無作為に錯綜してるのかもしれない。
但し、夢をよく見るって事は、様々な思考が重なり合い、脳を混乱させる可能性もあるが、夢の中でその混乱した脳を発散させる事で、思考のバランスを取ってるのかもだが、「サイコパスインサイド」(J・ファロン著)を読み耽っていた頃に、そんな怖い夢を見たもんだから、様々に考える所はある。
つまり、たかが悪夢されど悪夢なのだろうが、悪夢も満更悪夢ではなさそうだ。
フェーズ3〜”楽しい夢見ますか?”
夢の中にも突飛な夢がある。
これはどう見ても夢だろうってのがある。 そう、それが明晰夢なのだが、これは文字通り明晰な夢で、同時に非常に浅い夢とされる。
夢とは思えない程の浅い夢とも言えるし、事実すぐに覚める夢でもある。
と言っても、特別に構える事もなく、そのまま明晰夢の世界を愉しめばいいし、夢にどっぷりと浸かり、脳をリラックスさせる事こそが、儚く短い明晰夢を楽しむ事になる。でもやりすぎると脳に悪影響を与えるとされるから注意も必要である。
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強烈な印象に残る映画を見た時に、その光景がそのまま夢の中で再現される事がある。そこで紹介するのが、「Uターン」(1997)という映画の中の夢だ。
巨匠オリバー・ストーン監督、ショーン・ペン主演のサスペンス映画で、借金を背負いマフィアに追われる男が、ある田舎町を訪れた所から映画は始まる。
私には、その田舎町の錆び付いたドライブインがとても印象的に映った。それに、友情出演するヤンキー娘役のクレア・デインズの透く様なブロンドと白い肌が、中西部のガサツで茶褐色な雑風景と相重なり、眩い程に鮮やかに映り、私の脳内を一瞬で魅了した。
それ以外は、これといった展開もなく、極々平凡な作品だったが、無機質なドライブインとクレア・デインズの美貌だけが私の中では傑出していた。今から思うと、この時点で私の脳には2つの光景が強く刻まれたのだ。
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眠りについて2時間程だろうか・・その田舎町の”ドライブイン”に私がいる。「Uターン」の舞台とほぼ同じ設定だったが、目の前の景色が夢だとは流石に気付かなかった。
すると、ツインテールに髪を束ねた若きクレア・ディーンズが横に座ってきて、いきなり”日本語”で話しかけてくる。
”ココって詰まんない所よね?何処から来たの?見ない顔ね・・”
万が一にもあり得ない展開に、この時点で明晰夢だと確信した。周りを見渡すと、店の中に数名の客がいたが、不思議と誰も全く身動きしない。店員も直立不動のまま全く動かない。
私は席を立ち、客の一人を殴り付けた。当然客は抵抗も身動きもしない。そして、もう一人を殴った。勿論、結果は同じだったが、お陰で正真正銘の夢である事を確信した。
続いて、レジの方へ向かい、レジを開け、お金を盗む。勿論、これは夢なのだから・・
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再び、あのハリウッド女優のクレア・ディーンズが話し掛けてくる。勿論、流暢な日本語を話す目の前の女は、映画の中で見た彼女とソックリだ。
”さあココを出ましょ、誰も見てないわ。何処か遠くへ行きましょ?こんな田舎はウンザリよ”と囁いた筈だが、とにかく早口でペラペラ喋るものだから、全ての会話を思い出せない程で、実際にはもう少し喋ったと思う。
その後、2人で店を出た所で夢は覚めた。
時間にして3分程だったろうか。恐ろしく贅沢な夢だった。「真夜中の訪問者〜ブロンド娘との出会いとその正体」で紹介したブロンド娘の霊体よりも(勿論の事だが)ずっと美人で健康的だったのを覚えてる。
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私の隣にピタリとくっつき離れれないクレア・ディーンズは、透く様な異次元の白い肌をしてたし、目が眩む程の眩しいブロンドだった。この夢は今でも強烈に私の記憶に焼き付き、私が見た夢のベスト・オブ・ベストであり、これを機に芸能人や有名人が夢によく現れる様になったから、夢といえど軽視できない。
因みに、大谷選手が夢に出てきた事もあったが、その時の彼も一方的に喋りまくった。夢に出てきた彼女も根っからの気さくに出来てんだろうか・・
色んな有名人が夢に出てくるのは、私に何か特殊な能力があるのだろうか?
そんな私は多少は霊感が強いが、強く印象が残る事に遭遇すると、不思議とその出来事が夢に現れる事がある。明晰夢は健康に良くないとされるが、”楽しい夢”を見る事はストレス解消にもなる。
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因みに、19世紀を代表する天才数学者の一人ベルンハルト・リーマンは、ゼータ関数を生き物としてイメージした筈だし、彼はそうしてゼータ関数の実像を複素空間という脳内で明確に捉えようとした。
更に、オイラーのゼータ級数を実空間から複素関数という虚構の仮想空間へ拡張した様に、テレビで見た実風景を夢の世界へと導ければ、夢は創造力を伴って大きく飛躍する筈だ。つまり、創造が進化する様に夢もまた進化する。
質のいい睡眠と贅沢な夢は、脳内を健全に保つ非常に有用なツールとなる。
ただ、それだけは言える。
