誰かの「助かった」のために 元自衛官が災害現場で見た現実
こんにちは、フォレです。
ついこの間まで大型台風が日本の南側から接近していました。
毎年のように発生して日本に多大な被害を及ぼす台風。
私は今でも台風が近づくと仕事で対応に追われています…
そこで今回は台風で経験した初めての派遣対応についてお話させてください。
令和元年東日本台風とは
令和元年(2019年)台風第19 号の接近・通過に伴い、広い範囲で大雨、暴風、高波、高潮の被害をもたらしました。
東日本を中心に17 地点で500 ミリを超える降雨量であり、観測史上1 位の値を更新す るなど記録的な大雨でした。
この大雨の影響で、広い範囲で河川の氾濫が相次いだほか、土砂災害や浸水害が発生しました。
また大雨による災害及び暴風等により、人的被害や住家被害、電気・水 道・道路・鉄道施設等のライフラインへの被害が発生したのです。
被災地で目にした光景
私は当時、自衛隊員として災害派遣に参加し、被災地で瓦礫撤去や復旧支援に従事しました。
ニュースを見た時、濁流や河川の決壊する映像は衝撃的でしたが、実際に現場へ入るとその被害の大きさは想像をはるかに超えていました。
また道路や橋梁も被害を受け、一部地域では孤立集落が発生。電気や水道などのライフラインも停止し、住民の生活に大きな被害を与えました。
住宅街には泥水が残り、道路には流木や瓦礫が散乱していたのを覚えています。
家財が道路脇に積み上げられ、住民の方々が泥のかき出し作業に追われていました。
住み続けた自宅が一夜にして甚大な被害を受ける現実。その姿を目の当たりにし、自然災害の恐ろしさを改めて実感しました。
現地での活動内容
自衛隊の活動は状況によりさまざまでした。
捜索や救助活動
給水支援
物資支援
災害廃棄物の撤去支援
入浴、生活支援
現地入りした私は始めに山間部にある孤立地域に物資の輸送支援を行い、その後は災害廃棄物が運び込まれる運動グラウンドで撤去作業や仕分けなどを行っていました。
被災者の方々が少しでも安心できる環境を整える、提供できることができて当時の私も達成感を感じていました。
忘れられない被災地の言葉
そんな中、運動グラウンドで災害廃棄物撤去作業中にある言葉を掛けられ、今でも鮮明に覚えています。
「そんなところで運び込まれるのを待ってないであちこちで困っている人達の手伝いをしたらどうなんだ、被害にあった俺達が一番辛いんだぞ。」
ただ、任務を遂行していて浴びせられたその一言には大きな重みがありました。
被災者の方々は家や思い出の品を失い、先の見えない不安を抱えていたはずです。
そんな時にこぼれた心の本音、相当疲弊していたはずです。
今でも私の心の中で引っかかっています。
この言葉を受けて私は自然災害やボランティア活動などを改めて意識するようになったのです。
災害はどこでも起こりうる
災害派遣を通じて強く感じたのは、「災害は決して他人事ではない」ということです。
自分の住む地域は河川が遠いから水害はないとは限りません。
山があれば降雨による土砂災害も想定されます。
だからこそ日頃から
ハザードマップの確認
避難場所の把握
非常持出品の準備、補充
家族との連絡方法の確認
といった備えが重要なのです。
最後に
令和元年東日本台風は多くの住民の日常を奪いました。
自衛隊員として被災地で活動した経験は、私にとって忘れることのできないものとなっています。
被災地で復旧に向けて懸命に努力する地域住民の力強さは、今でも鮮明に記憶しています。
そんな人々の手助けができるような存在を目指したいですね。
自然災害を完全に防ぐことはできません。
しかし、日頃からの備えによって被害を減らすことはできます。
私の経験が、防災について考えるきっかけになれば幸いです。
それでは、また!
