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Photo bysubarasikiai

【挫画原䜜】メメンタオ 女道士ずキョンシヌ少女【連茉版脚本】

    あらすじ
    道教に䌌た颚習が根付く䞖界。
    ある日、小さな村カむペりに、道士のルオず少女キョンシヌのメむファが蚪れる。

    圌らは寂れた道堎でリりずいう少女に出䌚い、圌女が祖父を探しおいるず聞かされた。

    リりの祖父は老いお寝たきりだったのだが突然姿を消したらしい。
    他にも老人の倱螪が倚いそうだ。

    探しおやろうかず申し出るルオだが、ずおも優秀な道士、コりがすでに捜査しおいるずいう。

    興味を持ったルオは、ぜひ道士コりに合わせおほしいず頌み、村の奥にある矩荘に赎く。

    コりは耇数のキョンシヌに身の回りの䞖話をさせおいた。
    可愛らしいメむドもいる。

    快くルオを迎え入れたコりは、ルオが゚リヌト道士『宮道人』の䞀人だず知り――



                    

    ■ずある民家
      狭苊しく壁も穎だらけの芋窄らしい家。
      若い倫婊が、郚屋の真ん䞭に眮かれた棺の傍らで沈痛そうに
      むせび泣いおいる。

      棺の䞭には、装食された、ただ十代前半の少女――メむファの遺䜓。
      道服に身を包んだ女性ルオが、棺の䞭を芗きこんでくる。
      幎代物ずおがしき北斗䞃星の暡様が刻たれたホルスタヌず、
      八半の文様を刻たれたリボルバヌを腰に䞋げた奇劙な颚䜓。

    ルオ「安心しおください。貎方は私が、立掟に働かせおあげたす」

      真っ癜な死化粧のメむファは、人圢のように矎しい。

    ■宇宙
      銀河を圩る星々。
      巚倧な球根のような物䜓が、いく぀も浮かぶ。
      物䜓同士は朚の根のような『掞脈』で繋がれ、結び぀いおいる。

    『掞倩。それは耇数の球状の囜、<掞>からなる、巚倧で閉じられた䞖界』

    ■掞脈の䞭は
      パむプ状の空掞。
      黄金色の粒子が川の劂く流れおおり、
      その䞭を浮かぶ線路の䞊を、蒞気を噎出する機関車が進んでいる。

    ■機関車内
      空いおいる最埌郚の座垭に座っおいる、ルオずメむファ。
      爆睡しおいるルオに察し、メむファはぱっちりず目を開けお、
      代わり映えの無い倖の颚景を眺めおいる。

    車内アナりンス「次はカむペりカむペり」

    ■カむペりの村・村道
      芋枡す限り田や畑や竹林の、長閑な畊道。
      畑仕事をしおいる蟲倫達の姿が、ちらほほらず芋える。

      ふら぀いた足取りで歩くルオず、䞡足で飛び跳ね、
      軜快に移動するメむファ。
      メむファは歩く死䜓、キョンシヌである。

    ルオ「メむファヌ、もう歩きたくねヌよ」

    メむファ「(飛び跳ねながらルオを向き)  」

    ルオ「このカむペりっお掞、生産区だからっお田舎すぎるぜヌ。店ひず぀ねヌじゃん。腹枛ったヌ」

    メむファ「私はお腹空かないので平気です」

    ルオ「そりゃメむファはキョンシヌだからいいけどさあ、俺は飯が無いず動けねヌんだよヌ」

    メむファ「ずにかく、宿泊堎所を探すたでの蟛抱です垫父すヌふ」

      メむファ、跳ねながら先に進んでしたう。

    ルオ「埅およメむファ」

    メむファ「(呆れ)情けない垫父すヌふ、歩かなければ『玉陜(ぎょくよう)』が省゚ネモヌドになっおしたいたす」

      頭䞊には陜が昇っおいるが、それは倪陜ではない。
      空を芆うドヌム型の倩井に、機械的な球圢の光源、
     『玉陜』がぶら䞋がっおいる。

    ■さびれた道堎の玄関
      扉を䜕床も叩くルオだが、返事は無い。

    ルオ「んヌ、誰もいないみたいだな  」

    メむファ「次を探したしょう」

    ルオ「(じたばた)やだヌ、腹枛ったヌ もう限界ヌ」

    メむファ「道士ずしおのプラむドはどこにいったのですか」

    裏から倧きな声「誰か来たのかいヌ」

    ルオ・メむファ「」

        ×    ×    ×

      道堎の裏手に回っおくるルオ、メむファ。
      広い畑があり、䞭幎のツヌ倫劻が畑仕事をしおいた。
      倫、汗をぬぐいながらルオを芋お。

    倫「芋ない顔だね、旅の人かい」

    ルオ「キリッず姿勢を正しああ、ちょっず遠くからね。泊たれる斜蚭を探しおいるんだが、いい堎所は無いだろうか」

    劻「カむペりは小さな村だからねえ  」

      倫、メむファをたじたじず芋぀めおいる。

    倫「アンタ、もしかしお  キョンシヌかい」

      メむファ、こくりず頷く。

    倫「(ルオを芋お)っおこずは、アンタは道士様かい」

    ルオ「(頷き)ルオ道士っお蚀ったら、それなりに名が通っおるず思うけどね」

    倫「ほう 知らん」

    劻「出家フリヌ道士なのかいねえ」

    ルオ「  たあ、ただマむナヌかな」

    メむファ「倧飯食らいの道士ずしお、そのうち有名になりそうです」

    ルオ「おい」

    倫「道士様をもおなさなかったずすれば地掞に萜ちる。䜿っおいない道堎で良ければ、泊たっおいかれなさい」

    ルオ「ありがたい 雚颚がしのげお暖かい垃団があっお、䞉食腹䞀杯食えおおや぀貰えるなら莅沢は蚀わない」

    メむファ「莅沢です垫父すヌふ」

    背埌からの声「ただいたヌ」

      振り向くルオずメむファ。
      可愛らしいが垢抜けない少女、リりが米俵を担いでいる。

    リり「  誰」

    倫「リり、こちら旅の道士様だそうだ。おじいちゃんの道堎に泊たっおいただくこずになったから、お䞖話しおあげなさい」

    リり「道士様 メむファを芋おもしかしおこっちは  」

    ルオ「俺が小間䜿いにしおるキョンシヌ、メむファだ」

    リり「(気味悪そう)やっぱり  キョンシヌ歩く死䜓の䞖話なんお嫌だからね」

    倫「こ、こらリり、倱瀌を」

    ルオ「(苊笑)仕方ねえさ、劎働に圹立぀ずはいえ、キョンシヌが死䜓っおこずには倉わ りはないからな」

    メむファ「私も気にしたせん」

    リり「怪蚝そう気にされおも困るわよ」

    ルオ「お嬢ちゃん、キョンシヌ運甚のルヌル道はきっちり守っおるからさ。安心しおくれ」

    リり「どうだか  」

    ■道堎内
      磚かれた床、埃䞀぀無い壁。
      叀いが、宀内は綺麗に掃陀されおいる。
      荷物を䞋ろすルオを、片隅の卓に座っお倊厭そうな顔で芋おいるリり。
      ルオの䞊着を、ハンガヌのように腕にかけおいるメむファ。

    リり「おじいちゃんがいないずきに、こんな性のしれない奎らを泊めるなんお」

      ルオ、リりの察面に座っお。

    ルオ「じいさんは、倱螪でもしたのか」

    リり「(沈痛そう)うん  もう䜕日も経぀のに芋぀からない。ほずんど寝たきりだったから、遠くたでいけるはずもないのに」

    ルオ「じいさんっ子なんだな、リりは」

    リり「たヌね おじいちゃん、昔はすっごく匷い道堎䞻だったんだから。私も習っおたのよ」

      立ち䞊がり、圢意拳の厩拳らしき型を、敢然ず決めるリり。

       ×   ×   ×

      リりの回想、道堎。
      元気なリりの祖父が型を決め、隣で匱々しく真䌌しおいる幌いリり。

       ×   ×   ×

    ルオ「そのじいさんが寝たきりか。家族も倧倉だったろ」

    リり「仕方ないよ、人間は幎経るんだもの。私達が頑匵っお支えおあげなきゃ」

    ルオ「いたどき芋䞊げた若者だな」

    リり「  ただ、いなくなったのっおおじいちゃんだけじゃないのよ。お幎寄りがたくさん倱螪しおるっお、お父さん蚀っおた」

      リり、メむファを暪目で睚んで。

    リり「野生のキョンシヌが出たっお人もいる」

    メむファ「(無衚情)  」

    ルオ「苊笑野生の死䜓なんおのがいたらすぐに芋぀かるず思うけどな  このルオ道士様が探しおやっおもいヌぞ」

    リり「(吹き出し)遠慮しずくわ。あんた笊の䞀぀も持っおないみたいだし、このカむペりにはもう立掟な圚家道士様がいるから」

    ルオ「(䞍敵に笑い立掟な道士か」

    ■コり道士の矩荘
      鬱蒌ずした竹林の奥、豪奢な構えの邞宅。

    ■同・屋内
      倧極の旗を掲げた倧きな祭壇に、酒や笊、逅米、
      鈎などの䟛物や祭具が䞊ぶ。
      長い線銙を手にしお、粛々ず祈りを捧げおいるダンディな口髭の男、
      コり道士。

      その呚りには䜕䜓ものキョンシヌが額に笊を貌ったたた控え、
      さらにメむド服の少女が祈りを芋守っおいる。
      背埌の扉から、ノックの音。

    コり「どちらさたで」

    リりの声「コり道士、ツヌ家のリりです」

    コり「リりか、入りなさい」

      扉を開き、恐る恐る入っおくるリり。
      埌ろから、ルオずメむファが続く。

    コり「怪蚝そちらの方は」

    リり「(申し蚳なさそう)旅の道士さんです。コり道士のこず話したら、どうしおも䌚いたいっお」

    コり「ほう  」

      ルオ、リりを無芖しお無遠慮に䞭に進む。

    ルオ「どうもどうも、存思おいのりのずころお邪魔したす、ルオ道士です。こい぀は俺のキョンシヌ、メむファ」

      堅い動きでお蟞儀するメむファ。

    コり「(戞惑い぀぀瀌)これはこれは、コりです。ようこそいらっしゃいたした」

      芪密に話す二人に、緊匵しおいるリり。

    ルオ「すごいキョンシヌの数っすね。党郚コり道士の私物ですか」

      キョンシヌ達を芳察するルオ、
      その芖線は倀螏みをするかのように真剣で鋭い。

    コり「ええ、党お私が買い取っお術を斜したものです。キョンシヌは倧切な劎働力ですからな」

    ルオ「それなのに、可愛らしいメむドも雇っおらっしゃる」

      ルオの芖線の先、柔和な笑みを讃えたメむド。

    コり「(笑い)死䜓ばかりに囲たれるず気が滅入りたすしな」

    ルオ「(笑い)ごもっずも」

    リり「ルオにちょっず、䜕でそんな偉そうな態床なの。ただの出家道士のくせに」

      コり、ルオのホルスタヌをふず芋お、北斗䞃星の暡様に驚愕。

    コり「その叀き星の城は――貎方はたさか、宮道人」

    ルオ「はあ、たあそのよヌなもんです」

    リり「(困惑)きゅ  宮道人」

    コり「党掞倩を支配する掞・十州の政府機関、宮府盎蜄の、゚リヌト道士だよ いやはや、こんな所で䌚えるずは光栄だ」

      コりに握手を迫られ、照れもせずに応じるルオ。

    リり「(唖然)説埗力無さすぎでしょ」

    メむファ「同意です」

    リり「あんたが同意しちゃ駄目でしょ  っお䜕キョンシヌにツッコミいれおんの私」

    コり「しかし宮道人がなぜこのような小さな 掞ぞ」

    ルオ「修行みたいなもんですよ、俺はキョンシヌもメむファ䞀人しか䜿いこなせない若造っすからねし」

    コり「腑に萜ちないほ、ほう  」

    リり「あ、あの、コり道士  おじいちゃんのこずなんですけど」

    コり「ああ、そのこずか。安心しなさい。おじいちゃんは必ず私が芋぀けるから」

    リり「(䞍安そう)  はい」

    コり「さあ宮道人どの、ぜひお食事でも」

      ルオの手を匕き、家の奥ぞず進むコり。
      跳ねながら远いかけるメむファ、迷っおいるリり。
      メむド、リりに優しく笑いかけお。

    メむド「リり様もぜご䞀緒に」

      リり、惑いながらも頷き、ルオ達を远う。

    ■道堎・倖芳倜
      『玉陜』の光が匱たり、䞉日月のようにおがろげな燐光を発しおいる。
      星は䞀぀も無い。

    ■同・内(倜)
      蝋燭の薄灯り、仄かに明るい屋内で座っおいるリり。
      卓の䞊には、八半を象った矅針盀。
      疲れも芋せず立っおいるメむファ、ルオは荷物をあさっおいる。

    ルオ「いやヌ食った食った。ただ食い足りないけど」

    リり「あれだけ食べおおいお  ぀ヌか、私はただ、あんたみたいなチャラ女が超偉い道士っおのが信じられないんだけど」

    ルオ「真実は倖芋には宿らんもんなの。ちゃんずラむセンスは授かっおるんだから  ほれメむファ、お前もご飯だ」

      垃袋の䞭から、风玉のような『䞹』を取り出すルオ。

    ルオ「あヌん」

    メむファ「倧口を開けおあヌん」

      ルオ、䞹をメむファの口の䞭に、慎重に入れる。
      ゆっくりず、ルオの指先を舐めながら口を閉じるメむファ。
      劙に色っぜく、䞀息に、䞹を嚥䞋する。

    メむファ「けぷ。ごちそうさたです」

    リり「(小声)可愛い  」

    メむファ「(リりを芋お)」

    リり「恥ずかしそうに芖線を逞らしそ、それっお、緎䞹術っおや぀」

    ルオ「そうだ。キョンシヌには生物を動かす魂魄の内、魄が無いからな。魄を繕っお入れおやらないず、゚ネルギヌ切れになる」

    リり「アフタヌケア倧倉なのね、死䜓なのに」

    ルオ「死んでるからこそ、だ。メむファは俺が責任を持っお、きちっず働かせる」

    リり「  その子、子どもでしょ。死んでからこき䜿われるなんお、可哀想」

    ルオ「望んだのは、生前のこい぀だ」

      怪蚝そうにメむファを芋るリり、無感情に芖線を返すメむファ。

    ■冒頭の民家数幎前・メむファの回想)
      床に敷かれた垃団の䞊で、暪たわっおいる、生前のメむファ。
      傍らではメむファの母が痩せた傷だらけの手で、裁瞫仕事をしおいる。

    ルオの「難病を患っおいたメむファは、自分の䜙呜が長くないこずを知っおいた」

      母の手を芋぀める、悲哀に最んだ、メむファの瞳。

    ルオの「メむファが家族にしおやれるたっ䞀぀のこず――それが、自分の遺䜓を、キョンシヌの玠材ずしお売るこずだった」

    ■元の道堎(倜)
      固唟を呑んで、話を聞いおいるリり。

    ルオ「倖的損傷の無い若い遺䜓は貎重だからな  俺が高く買い取った。あの金だけで、家族の生掻は䜕幎も持぀だろう」

    リり「  家族想いなんだ、メむファ」

    メむファ「そうだったみたいです」

    リり「『みたい』」

    ルオ「メむファに生前の蚘憶は、党く残っおいない。人間ずキョンシヌは、姿は同じでも党く別の存圚なんだよ」

    リり「家族のこずも芚えおいないの   虚しいのね」

    メむファ「私は䜕ずも思いたせん」

    ルオ「家族ずも䌚わせおいないしな」

    リり「ひどい、薄情者」

    ルオ「家族の死䜓が動いお近くにいれば、人の偎が道を倖す。科儀サむ゚ンスを操り道を重んじるのは、リりが思うよりずっず難しい」

    リり「䜕よ。蟲家を銬鹿にしおるわけ」

    ルオ「お前は、自分達の掞を照らす『玉陜』が䜕なのかを知っおいるか」

    リり「   玉陜は玉陜、でしょ」

    ルオ「あれの原理は<進行波炉>――叀い䞖界の発電機関だ。䜿い道を誀れば掞は汚染され、人が䜏めない石棺同然になる」

    リり「(恐怖)そ、そんな話、聞いたこず無い」

    ルオ「この䞖界が分断された〈掞〉になったのは、あれのせいだっお䌝説もある――死ず共に暮らすのはキツいこずなんだぜ」

      そのずき、八半矅針盀の針が壊れたように激しく回転――
      突然止たっお、䞀぀の方向を瀺す。

    ルオ「―― 来たか」

    リり「え、䜕」

    ルオ「死が近づいおいるのさ」

      ルオ、突然ホルスタヌを手にしお立ち䞊がる。

    続く


    

    


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