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🌿60歳のセミFIRE日記 #3┃🌻向日葵の向きが気になるお年ごろ―”ヒマワリ畑”でつかまえて

      ひとりで向日葵畑を歩いていたら、   
      向日葵よりもズレてたのは、どうやら自分だったようです。

    先日、向日葵畑をひとりで見に行った。
    当然のように、わたしのような中年男はほとんどいない。
    まわりは、若いカップル、家族連れ、はしゃぐ子どもたち。
    犬を連れてインスタライブしてる人までいた。
    こちらは、日焼け止めも塗らず、帽子もかぶらず、ただ黙って歩くばかり。

    それでも、あの景色はやっぱり見事だった。
    向日葵たちが、これでもかというほど同じ方向を向いて咲いている。
    どこまでも続く黄色い列が、東の空に向かって一斉に顔を揃える様子は、
    少し眩しくて、少し怖くて、なんか腹立つけど、正直ちょっと羨ましい。

    ──と、ふと気づく。
    中には、違う方向を向いている向日葵もいる。
    首が傾いていたり、背を向けていたり、下を向いていたり。
    「おお、同志よ」と、つい親しみを覚えてしまった。

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    気になって、少し調べてみた。

    どうやら向日葵というのは、若いころは太陽を追いかけて動くらしい。
    でも、花が咲くと茎が硬くなって、もう動かなくなる。
    ほとんどの向日葵は、朝日が当たりやすい“東”を向いたまま止まる。
    けれど、風に吹かれたり、影に育ったりすると、
    他とは違う方向を向いて咲くこともあるらしい。

    それを読んで、ふと思った。
    これ、人間も似ている気がする。

    たとえば、こんなふうに。

    ・東を向く群れ:協調性が高く、空気を読むタイプ
    ・一輪だけ違う方向を向く花:自分の価値観に従って生きる人
    ・風で曲がった花:傷ついた経験を抱えつつも前を向く人
    ・日陰に咲く花:表には出ないけど、内に静かな光を抱えている人

    ──うん、いるな。全部。
    さて、今の自分は、どれだろう?

    若いころは、きっと「東を向く群れ」にいた。
    空気を読み、期待に応え、太陽のあるほうへ素直に顔を向けてきた。
    けれど、ある日を境に、風が吹いた。
    妻を見送り、家族のかたちが変わり、
    働き方も、暮らし方も、揺れた。
    その風で、少しずつ首の向きが変わっていったのかもしれない。

    でも──いま咲いているこの場所も、悪くない。
    周りと違っても、自分なりの光を見ていられるなら、それでいいかな。

    ……などとぼんやり考えながら、
    カップルが自撮りしている横を通りすぎたとき、
    しっかりフレームインしてしまったみたいだ。
    あとで写真見返して、「あれ誰?」ってなるやつだ。

    向日葵の話をしてたけど、
    今日いちばん“方向がズレてた”のは、
    たぶん、わたしだった。

    ま、今日はこんな感じです。

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