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芋出し画像
Photo byspinel3

抌し入れの䞭のくた。 

    僕はくた。
    ポコン山の森で生たれお、ヘビ川のほずりにある掞窟の䞭でママぐたに育おられた。
    パパぐたは、僕が生たれる前に、人間の里に食べ物を探しに行っおからずっず、今も垰っおこない。

    ママぐたは、人間の里は、ずおも怖いずころだから、けっしお近づいおはいけないよ。ず、い぀も、僕に教えおくれる。

    僕はその蚀い぀けをちゃんず守っおいたんだけれど、ある日、真っ癜なちょうちょを远いかけお、ヘビ川の䞋降たで、降りおいったんだ。

    そこを芋䞊げるず遊歩道ずいう、人間が䜜った道があっお、遊歩道沿いに、぀り橋がかかっおいた。

    その぀り橋にヒトがいた。
    倚分、ヒト。芋るのは初めおだ。
    黒いパンツに黒いブヌツ。
    䞊着は、ベヌゞュ色のブルゟンを着おいた。
    もちろん、僕は、色の抂念も服装の名前も知らないけど、その理由は、埌で教えおあげるね。

    そのヒトは、黒のショルダヌバッグを斜めにかけお、黄色の氎筒を反察偎にかけお、胞ず背䞭の前でバッテンが䜜られおいた。

    ベヌゞュのチュヌリップハットをた深くかぶっお、顔は芋えなかったけど、高い吊り橋の䞊から、身を乗り出しおいた。

    あっ、危ない。

    吊り橋が倧きく揺れたず思うず、そのヒトは、たっすぐ萜ちおきた。

    僕は、どうしおだかわからないけど、その方向に䞀目散に駆け出しおしたった。

    私は、25歳の女子。
    䞀浪しお䞀留しお、ブラック䌁業に就職しお幎。
    心の拠り所だった、圌氏にフラれたのは先週。

    䜕もやる気がなくお、食欲もなくお、もうどうでもいいわ。ず投げやりな気持ちだった。
    死に堎所を求めお、バスに揺られお山奥の終点で降りお、ふらふらになりながら歩いおいた。

    森の䞭に入っお、そこで死んじゃおうかず思ったけど、森の䞭は、静かすぎお、虫もいお、䜕か埗䜓の知れない動物もいお、ずおも、ここでは死ねない ず思っお、山を䞋りおきた。

    吊り橋たで戻った時、やっぱり、日垞に戻る勇気もなくお、吊り橋の䞊から、谷底を眺めた。ここから、萜ちたら死ねるかな〜そんなこずを考えおいたら、バランスを厩しおしたった 。

    橋から萜ちる 萜ちた ず思った瞬間、死にたくない。ず思った。
    走銬灯ずいうけれど、短い間に色々なこずが頭をよぎった。


    もうダメだ 、死ぬ。

    ドスンず倧きな音がしお、私は死んだ。


    ず、思った。

    目が芚めた時、私の身䜓はあちこち痛くお、死んでいるのかどうかすら、わからなかった。

    霞んだ目をこするず、私の目の前には、私によく䌌た女の子が暪たわっおいた。おかしなこずに、私が着おいた服ず党郚同じ。持っおいたものず党郚同じ。

    あっ、これ、私だ 。
    そう気が぀いた時、私は死んだんだな ず思った。

    幜霊になった私は、私のこずを揺らしおみる。
    幜霊でも、觊れるこずが出来るのか、私が抌すず、私の身䜓はゆらゆら揺れお、私は、ハッず目芚めた。

    え私の䜓が目芚めた

    䜕が起きおいるのか、党くわからなかった。
    意味がわからなかった。

    ただ、私は、幜霊になった。
    そう思う他、ありえないこずだず思った。

    だけど、ゆらした手が、芖界に入った時、霞んだ目をこすった時、確かに違和感を感じおいた。

    「ヒト、はどこ」
    私の䜓は、私に向かっお私の声で蚀った。

    ヒトっお、䜕
    声にだした぀もりが、声にはならなかった、
    だけど、私の䜓は、私の蚀うこずがわかったのか、

    「ヒトが萜ちおきたでしょ」
    ず蚀った。

    萜ちたのは私。
    そう心の䞭で答えるず

    「君は、僕の仲間だよ。だっお、くただもん」
    ず蚀った。

    くた
    私は、手をたじたじず芋た。
    足も芋た。
    黒くお毛深い 。

    恐る恐る、川の方にいっお、私の姿を氎面にう぀しおみた。ぬいぐるみにも芋えたけど、小熊の姿をしおいるようだ。

    くた だ ね 
    ぎゃヌ。

    昔芋た映画で、男の子ず女の子が入れ替わっおるのを芳たこずがあるけど、数幎前流行ったアニメ映画にも、そんなシヌンがあったけど、たさに、熊ず人間、入れ替わっおる

    そんなこず、ある

    アニメ映画の䞻題歌だか、挿入歌だかが、謎に頭の䞭にずっず流れおいた。

    くたさん、私ずあなた、入れ替わったみたい
    心の䞭でそう蚀うず

    私の䜓は、
    「えっ、僕、ヒトになったの」
    ずいう。

    「僕、ヒトが萜ちおきたから、そこたで走った芚えがある」ずいうず、

    私を助けおくれたの
    ず声にならない声で蚀った。

    「助けた぀もりじゃなかったけど、䜓が勝手に動いたんだ」
    ず、私の䜓は蚀った。

    ありがずう、助けおくれお
    私はそう蚀ったものの、これからどうしようか、正盎困っおいた。

    「僕のママのずころに行く」

    そう聞かれたけど、私は、ぶんぶんず倧きく銖を振った。

    君のママ、私の䜓に君がいるこずわからなくお、すごく、怒っちゃうず思うよ
    そう蚀うず、その堎面を想像し、䜓が震えた。

    「そうなったら、僕は死んじゃうの」

    私の䜓が死んじゃったら、君も居なくなっちゃうかもしれないね
    ず蚀うず

    「そんなのいやだよ」
    ず私の䜓の䞭にいるくたは蚀う。

    そうだよね 
    私は、ショルダヌバッグに入れおあった゚コバッグに、クマの身䜓が入らないか詊しおみた。

    入った
    「入った」
    ほが、同時に蚀うず、私の䜓はそれをヒョむず抱き抱えた。

    動かなかったらぬいぐるみに芋えるよ
    私の家たで行こう。私の蚀う通りにしおくれたら倧䞈倫だよ
    䞍安がるくたを説埗しお、くたの䜓に入った私は、道案内を始めた。

    私、䞭野レむ。誰かがいる時は、私ずしゃべっちゃだめだよ。そう蚀っお、䜏んでた郚屋たで来た。

    そこから、私ずくたの共同生掻が始たった。

    私の寝床は、抌し入れの䞊半分になった。



     
     
     

    華子

     
     
    ステキブンゲむに茉せたレッドチェッカヌずいう小説をもずに、流行語倧賞をずるための掻動をしおいたす。レッドチェッカヌ チェックチェッカヌチェッケッスト 10月1日「レッドチェッカヌ」kindle出版したした。 熊本応揎プロゞェクト  小さな䞀歩 発起人でもありたす。

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