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グレ釣り完全ガイド|メジナ狙いの号数とタナ、全部答える

    よう。グレを狙うって決めたのはいいが、竿もハリスも針も、チヌを釣ってた時のまま海に来てねぇか。

    道具は一通り揃えた。仕掛けも組める。マキエも打てる。なのにウキが動かねぇ。動いたと思ったら一瞬で消えて、合わせた時にはもう軽くなってる。そういう日が続いてるなら、原因ははっきりしてる。

    グレが釣れねぇのは腕のせいじゃねぇ。チヌと同じ仕掛けでグレを狙ってるからだ。

    グレってのは、チヌとは口の付き方も、メシの食い方も、いる場所も違う。同じフカセ釣りでも、合わせる相手が違えば号数もタナもアワセの呼吸も全部変わる。逆に言えば、そこさえ揃えりゃ堤防でも普通に釣れる魚だ。

    この記事じゃ、堤防でグレを獲るための号数を先に全部出す。そのあとで、なぜその号数なのかをグレの習性から説明する。秋と冬で何を変えるかまで書いた。読み終わる頃には、次の週末に何を持って行きゃいいか迷わなくなってるはずだ。


    グレ釣りの号数、堤防基準で全部答える

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    御託は後だ。堤防でグレを狙うときの一式を、先に全部出す。

    ■ 竿 → 磯竿1.5号・5.3m
    ■ リール → スピニングの2500〜3000番
    ■ 道糸 → ナイロンの1.7号か2号。迷ったら2号
    ■ ハリス → フロロカーボンの1.5号を1ヒロ半(約2m)
    ■ ハリ → グレ針の5号か6号
    ■ ウキ → 円錐のBと3B、この2つでいい
    ■ ガン玉 → ウキと同じ号数(Bのウキならガン玉もB)を、サルカンのすぐ上に1つ
    ■ 最初のウキ下 → 2ヒロ、約3mだ

    この一式なら、堤防のグレは獲れる。 迷ってる時間がもったいねぇ。まずこれを揃えて海に立て。

     

    迷ったらこの一式で堤防に立て

    なぜこの号数なのか、順に潰していく。

    竿を1.5号にするのは、グレの引き方に合ってるからだ。グレは食った瞬間に反転して根や壁に突っ込む。1号じゃ胴から入って主導権を持っていかれる。2号は硬すぎて、細いハリスが持たねぇうえに小さいアタリを弾く。1.5号は突っ込みを止める張りがありながら、ハリス1.5号を切らせずに曲がってくれる。堤防でも磯でも、この一本で通せる。

    リールは2500番から3000番。ナイロン2号が150m巻ければそれでいい。レバーブレーキは要らねぇ。堤防のグレなら、ドラグをちゃんと調整できるほうが百倍効く。

    道糸はナイロンの1.7号か2号だ。細くすりゃ潮の抵抗が減って仕掛けは入るが、グレは根に走る魚だから、切られたら終わりだ。迷ったら2号にしとけ。

    ハリスはフロロカーボンの1.5号を1ヒロ半。約2mちょっとだな。1.5号は40cmクラスのグレを余裕で獲れる強度がありながら、警戒されにくいギリギリのバランスだ。エサ取りが多くて食いが渋る日は1.2号まで落とす。逆に根が荒い場所や、明らかにデカいのが見えてる日は2号から2.5号まで上げていい。号数の刻みをもっと細かく詰めたいなら、ハリスの選び方 にまとめてあるからそっちも読んでこい。

    ハリはグレ針の5号か6号。ここで大事なのは、号数を単独で決めねぇことだ。基準になるのは使うオキアミのサイズで、Mサイズなら5号、Lサイズなら6号か7号。針は小が大を兼ねる。食い渋ったら1号か2号落とすだけでアタリが出ることがある。俺のパイロットフックはがまかつの「掛かりすぎ口太」だ。形状や色の使い分けまで踏み込むなら、グレ針の選び方 で全部叩き込んである。

    ウキは円錐のBと3B。この2つで堤防の大半は足りる。Bが基本で、風が出たり潮が速くなったら3Bに替える。ガン玉はウキと同じ号数をサルカンのすぐ上に1つ。Bのウキを使うならガン玉もBだ。これで頭が水面ギリギリに出て、一番アタリが出る状態になる。

     

    磯へ行くなら、変えるのは2つだけ

    堤防で慣れて磯に上がるとき、道具を一から買い直す必要はねぇ。変えるのは2つだけだ。

    1つ目が道糸。磯のグレは最低2.5号、場所によっちゃ3号まで上げる。磯は根が荒いうえに、堤防より確実にサイズが出る。40cmを超えるやつが掛かったら、1.7号じゃ一瞬でのされる。

    2つ目がハリス。堤防の1.5号に対して、磯では1.75号から2号を基準にする。荒根やサラシの中を通すなら、普段より0.25号から0.5号太くしとけ。切られてからじゃ遅ぇんだ。

    竿もリールもウキも針も、堤防と同じで構わねぇ。号数を2つ上げるだけで磯に対応できる。これがフカセ釣りの合理的なところだ。


    そもそもグレってのは、こういう魚だ

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    号数が分かったら、次は相手を知れ。グレを知らずに釣ろうとするから、いつまで経っても運任せになる。

    グレは標準和名をメジナという。関西でグレ、九州ではクロと呼ばれる。スズキ目メジナ科メジナ属の魚で、太平洋岸なら房総半島から南、日本海側なら新潟から南に分布してる。東京都島しょ農林水産総合センターの資料に載ってる基本情報だ。

    この分布の広さが、グレって魚の面白いところでもある。沖磯まで渡らねぇと会えねぇ魚だと思ってるやつが多いが、実際は身近な堤防に居着いてる。房総から南、新潟から南の海に面してりゃ、大抵の堤防にいる魚だ。潮通しのいい漁港の壁際にも、テトラの切れ目にも普通にいる。渡船代を払わなくても狙える魚だってことは、最初に頭に入れとけ。

    同じ資料に、成長の数字が出てる。生後1年で体長11cm、3年で20cm、そして30cm以上に達するには7年かかる。堤防で釣れる20cm前後のコッパグレでも3年もの、たまに混じる30cmオーバーは7年生きてる個体だってことだ。7年だぞ。それだけ生き延びた魚が、お前のたった一本のハリスの先に付く。号数をケチる気が失せるだろ。

    食性にも季節の波がある。夏場は小型の甲殻類みてぇな動物性の餌を多く食い、冬場は海藻類が主食に変わる。これも同じ資料に書いてある。冬のグレが美味いのは、磯臭さの原因になる動物性の餌から離れて海藻を食うようになるからだ。この食性の切り替わりが、そのまま秋と冬で釣り方を変える理由になる。

     

    口太と尾長は、エラブタの後端で見分けろ

    グレと一括りにしてるが、堤防や磯で釣れるのは主に2種類だ。口太グレ(メジナ)と、尾長グレ(クロメジナ)。

    見分け方は簡単で、エラブタの後端が黒いのが尾長だ。同じ資料にそう書いてある。パッと見の形やヒレの色で迷ったら、エラブタを見りゃいい。

    なんで見分ける必要があるかっていうと、走り方が違うからだ。尾長は掛かった瞬間の突っ込みが桁違いで、口太のつもりでハリスを緩く見てると持っていかれる。堤防で釣れるのは口太が主体だが、潮通しのいい場所や磯では尾長が混じる。エラブタが黒いのが釣れたら、次の一投からハリスを一段上げる。それだけで獲れる確率が変わる。


    グレは「反転食い」だ。だからアワセは即

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    号数を揃えても、食い方を知らねぇまま合わせたんじゃ獲れねぇ。

    グレの捕食は「反転食い」だ。おちょぼ口で、エサを水ごとスポッと吸い込む。そして吸い込んだ直後、体を反転させて自分の巣である根や壁の方向へ突っ込む。この一連の動きが、あの「スコンッ」とウキが一瞬で消し飛ぶアタリの正体だ。

    チヌはこうじゃねぇ。底のエサを拾って、その場でモグモグ確かめる。だからウキにはモゾモゾした鈍い動きしか出ない。同じフカセ釣りでも、グレとチヌじゃウキに出る現象が根本から違う。

    なぜグレは反転するのか。理由は2つある。1つはグレが根に依存して暮らす魚だからだ。岩の隙間や壁の際が自分の縄張りで、危険を感じたら真っ先にそこへ戻る。エサを咥えた瞬間ってのは、グレにとって一番無防備な瞬間だ。だから咥えたら即座に安全な場所へ持ち帰ろうとする。

    もう1つが群れの競争だ。マキエに反応したグレは単独じゃなく群れで寄る。目の前に落ちてきたエサを、隣のやつに取られる前に咥えて離脱する。だから吸い込みも反転も速い。この2つが重なって、あの一瞬で消えるアタリになる。

    この違いが、そのままアワセの呼吸を決める。

     

    待ってから合わせると、獲れねぇ

    チヌ狙いの記事や、フカセの一般論を読むと「ウキが完全に消し込むまで待て」「早アワセは禁物だ」と書いてある。あれは間違いじゃねぇ。ただし、チヌの話だ。

    グレに同じことをやったらどうなるか。吸い込んだグレは一呼吸置く間もなく反転して根へ入る。待ってる間に、ハリスは岩に擦れて飛ぶか、違和感を感じたグレがエサを吐き出す。合わせた時に軽くなってるのはこれだ。

    グレのアワセは即だ。ウキが消し飛んだ瞬間、手首を返してシャープに竿を立てる。大きく煽る必要はねぇ。上顎にスッと掛ける感覚で十分だ。力任せに引っ叩くと、細いハリスが一発で飛ぶ。

    覚え方はこうだ。チヌは待ちの呼吸、グレは即の呼吸。この2つを、狙う魚で切り替える。それだけで獲れなかった一匹が獲れるようになる。

    魚の食い方から仕掛けとコマセの軌道を組み立てる考え方は、この記事だけじゃ書き切れねぇ。



    タナは「宙層の帯」から入れ。まずウキ下2ヒロだ

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    次はタナだ。ここで多くのやつが、チヌの感覚を引きずって深く入れすぎる。

    グレは宙層に群れる魚だ。マキエを撒くと、その煙幕の帯の中で競い合いながら浮いてくる。底に張り付いて動かないチヌとは、そもそも居場所が違う。グレを底で待っても、時合いは一生来ねぇ。

    ただし、いきなり宙層だけ攻めろって話でもねぇ。第一投の前に底は取っとけ。水深が分からねぇまま釣るのは、地図を見ずに山へ入るのと同じだ。ウキの浮力より重いオモリを付けて投げて、ウキが沈み切らずに海面ギリギリで止まる位置を探す。それが水深だ。足元と正面、できりゃ沖の3か所で測って、海底の形を頭に入れとけ。

    底を知ったうえで、宙層から攻める。この順番だ。

     

    最初のウキ下は2ヒロ、約3mだ

    ウキ下の入り口は2ヒロ、約3mでいい。堤防の水深がだいたい5m前後だとすりゃ、底から2m上を流すことになる。グレの帯を横切らせるには、ここがちょうどいい。

    そこから先は現場で動かす。ウキが沈まねぇ、エサも取られねぇなら、まだ魚の層に届いてねぇ。50cmずつ下げていく。逆に、投げた瞬間に消し込むような日は、グレが表層近くまで浮いてる。1ヒロ、時にはそれより浅くまで上げていい。マキエを撒き続けりゃグレは浮いてくる魚だ。深く入れたまま粘るのが一番もったいねぇ。

    大事なのは、1投ごとにウキ下を変えねぇことだ。3投から4投は同じタナで通して、エサの戻り方を見てから判断する。コロコロ変えると、何が正解だったのか分からなくなる。

     

    エサ取りが、そのままタナの物差しになる

    戻ってきた付けエサは、海の中で何が起きたかを教えてくれる情報の塊だ。グレ狙いなら、こう読む。

    付けエサが一瞬で消える。しかも小さくかじられた跡がある。これはエサ取りの層に入ってるってことだ。本命はその下にいる。ウキ下を下げろ。

    付けエサが無傷で戻ってくる。これは魚が寄ってねぇか、タナがまるで合ってねぇ。マキエの打ち方を見直すか、思い切ってタナを変える。

    頭だけ、あるいは尻尾だけが残る。スズメダイの仕業だ。この場合はタナを動かすな。替えるのはエサだ。硬めのボイルにすりゃ、そのまま突破できることがある。

    エサが残り始めて、ウキがモゾッと入る。そこがグレの層だ。そのタナを覚えて、あとは同じところへ通し続けろ。


    マキエは「点」じゃなく「帯」を作れ

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    グレ釣りのマキエは、チヌ狙いと目的がまるで違う。

    チヌのマキエは、底の一箇所にドカッと溜める「点」だ。比重の重い配合を固めて打ち込み、海底に食堂を作る。グレはこれをやっちゃいけねぇ。

    グレのマキエは「帯」だ。着水した瞬間から広がって、宙層に煙幕を作る。その煙幕の中でグレが競い合い、我先にとエサを追う。競争が起きるほど警戒心が薄れて、口を使う。だからマキエは軽く、拡散するように打つ。

    打ち方は「少量を、途切れさせない」。これに尽きる。デカいカップでドカッと一発撒くのは最悪だ。着水音で魚が散るうえに、帯が途切れて競争が終わる。柄杓に軽く乗せて、2分から3分の間隔でリズムよく打ち続ける。1投のあいだに、投げる前と着水と同時、流してる最中と回収前で計4回。これを繰り返す。

    そして仕掛けは、マキエより潮上に入れる。マキエは沈みながら潮で流されるから、同じ場所に落としたんじゃ付けエサだけが先に行っちまう。潮上に投げて、流れてきたマキエと同じ帯の中で合流させる。この合わせ込みができた時にだけ、グレは食う。

    どれくらい潮上に入れるかは、潮の速さと狙うタナで変わる。目安を言うなら、潮が緩い日は帯のすぐ上、速い日は思ったよりずっと手前だ。ウキが流れていく速さと、マキエが沈んでいく速さを頭の中で交差させて、その交点に付けエサが来るように投入点を決める。これが慣れるまでが一番難しい。

    慣れるまでの練習法を1つ教えとく。マキエを打つ場所を毎回変えるな。堤防なら足元から竿1本先、ここと決めた一点に打ち続ける。狙いを固定すりゃ、潮がどっちへどれくらいの速さで流れてるかが見えてくる。あちこち撒くと帯が薄まるうえに、自分の投入点も定まらねぇ。集魚と練習を同時にやるなら、まずは打つ場所を一点に絞れ。エサ取りをかわすための打ち分けは、この一点が作れるようになってからの話だ。

    配合の中身と混ぜ方は、ここで書くには深すぎる。



    仕掛けは水深で決めろ。固定か、半誘導か

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    グレ狙いの仕掛けは固定か半誘導か、という質問をよくもらう。答えは水深で決まる。腕の問題でも、上級者かどうかの話でもねぇ。

    判断の基準は竿1本分、つまり5.3mの竿なら約5mだ。ここより浅いか深いかで切り替える。

     

    竿1本(5m)より浅いなら固定

    水深が5m以内の浅場なら固定仕掛けだ。ウキを道糸に固定しちまうから、ウキ止めもシモリ玉も要らねぇ。パーツが少ないぶんトラブルが減るし、アタリがダイレクトに出る。反転食いのグレとは相性がいい。ウキが「ズドン」と入るから、即アワセの練習にもなる。

    固定の強みは、狙ったタナを絶対に外さねぇことだ。ウキ下が動かねぇんだから、1投目も50投目も同じ深さを通る。グレが浮いてる日、群れが見えてる日は、その層だけを徹底的に叩ける。手返しも一番速い。時合いが10分しかねぇ日に、一番数を伸ばせるのがこの仕掛けだ。

    弱点は1つだけ、竿の長さより深いタナを狙えねぇこと。ウキから針までの長さが竿を超えたら、そもそも取り込めなくなる。だから水深5mが分かれ目になる。

     

    それより深いなら半誘導

    水深が6mを超えたら半誘導に切り替える。固定じゃ物理的に届かねぇからだ。

    グレのフカセ釣り仕掛け図(半誘導)。磯竿1.5号5.3m、スピニングリール2500〜3000番、道糸ナイロン1.7号か2号に、ウキ止め、シモリ玉、円錐ウキ(Bと3B)、からまん棒、ウキと同じ号数のガン玉、サルカン、ハリス フロロ1.5号1ヒロ半(約2m)、グレ針5号か6号。
    グレのフカセ釣り仕掛け図(半誘導)

    半誘導は、道糸にウキ止め糸を結んで、ウキがそこで止まるようにした仕掛けだ。ウキ止めの位置を動かすだけで、浅場から深場まで同じ仕掛けで対応できる。「2ヒロから入って50cmずつ下げる」も、半誘導だからやりやすい。堤防のグレ狙いで一番出番が多いのはこっちだ。

    半誘導で気をつけることが1つある。ウキ止め糸の締め加減だ。緩いとキャストのたびにズレて、狙ったタナから外れる。ツバで湿らせてから、ゆっくり均等に力をかけて締め込め。それでもズレるなら、シモリ玉をもう1つ足す。ウキ止めがズレたまま気づかずに流し続けるのが、半誘導で一番多い失敗だ。

    なお、ウキ止めを外した全誘導って仕掛けもあるが、そっちは半誘導を完璧にしてからでいい。順番を飛ばすと、釣れたタナが分からねぇまま迷子になる。

    どっちを選ぶにしろ、仕掛けの組み方そのものはこの2本を見りゃ足りる。



    秋と冬で、変えるのは3つだけ

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    グレは一年中釣れるが、本気で狙うなら秋から冬だ。そして秋と冬じゃ、変えるものがはっきりしてる。

    秋、9月から11月は一番やさしい季節だ。水温が高くて魚の活性も高く、グレは宙層まで浮いて競い合う。ここまで書いてきた内容がそのまま当てはまる。ウキ下2ヒロ、生オキアミ、軽い帯のマキエ。フカセを始めるなら迷わず秋からだ。

    ただし秋には秋の面倒がある。水温が高いぶんエサ取りも元気で、9月から10月はスズメダイやフグが湧く。サシエが一瞬で消える日が続くなら、それは秋の標準的な状態だ。腕を疑う必要はねぇ。ここで初めて、一点打ちを崩す。足元にエサ取り用の軽いマキエを撒いて足止めしておいて、本命ポイントには重くまとまるマキエを遠投する。エサ取りと本命を物理的に引き離すわけだ。この打ち分けができるかどうかで、秋の釣果は倍変わる。

    冬、12月から2月は寒グレのシーズンになる。ここで変えるのは3つだ。

    1つ目がタナ。水温が下がるとグレは底の岩陰に張り付いて、上まで追わなくなる。宙層で待っても出てこねぇから、重めのガン玉を足して底の近くまでねじ込む。ただし、アワセの呼吸は変えるな。底にいようがグレはグレで、食えば反転する。寒グレでもアワセは即だ。

    2つ目が付けエサ。夏場は動物性の餌を食ってたグレが、冬は海藻を主食にする。東京都の資料に書いてあるとおりだ。だから生オキアミへの執着が落ちる。練りエサや海藻系のエサが効いてくるのはこの理屈による。生オキアミで反応が無い日に、練りエサを刺すだけで答えが出ることがある。

    3つ目がマキエの比重。冬は派手な集魚剤を足すと逆効果になる。活性が低いグレを散らすだけだ。オキアミと同じくらいの比重でゆっくり沈む配合にして、静かに帯を作る。撒く量も夏場より絞っていい。

    秋に基本を体に入れて、冬にこの3つを切り替える。この順番でやれば、一年で一番デカいグレが出る時期に間に合う。

    前日の準備から当日の手順までを時間順で押さえたいなら、こっちが土台になる。

    冬のタナとマキエをもっと細かく詰めたいなら、寒グレだけを抜き出してこっちに書いた。



    まとめ

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    やることは単純だ。

    ■ 号数 竿1.5号5.3m、リール2500〜3000番、道糸1.7〜2号、ハリスはフロロ1.5号を1ヒロ半、針はグレ針5〜6号
    ■ 食い方 グレは吸い込んで反転する。だからアワセは即。手首を返してシャープに
    ■ タナ 宙層の帯から入る。ウキ下は2ヒロ、約3mから
    ■ マキエ 点じゃなく帯。少量を途切れさせずに打ち続ける
    ■ 季節 秋は宙層で生オキアミ。冬はタナを下げて練りエサ、マキエの比重を落とす

    グレが釣れねぇのは腕のせいじゃねぇ。チヌと同じ仕掛けでグレを狙ってるからだ。 相手に合わせて号数と呼吸を変える。それだけで、今まで獲れなかった一匹が獲れる。


    よくある質問(FAQ)

    Q1. グレ釣りの最強の餌は?
    A. 結論:最強の餌なんてもんは無ぇ。 あるのは、その日の海を読むための物差しだ。第一投は生オキアミから入る。これは一番食う餌だからじゃなくて、一番情報が取れる餌だからだ。無傷で戻れば魚がいねぇかタナが違う、頭だけ残ればスズメダイ、丸ごと消えりゃフグかベラ。この診断ができて初めて、ボイルや練りエサへの持ち替えが意味を持つ。順番を逆にして「今日は練りエサが最強らしい」から入ると、一日中海に餌を寄付して終わる。

    Q2. グレ釣りのポイントは?
    A. 結論:堤防なら、潮がヨレてる場所と壁際だ。 グレは流れの変化に付く。堤防の先端や角、テトラの切れ目みてぇに潮がぶつかって渦を巻く場所を探せ。もう一つが足元の壁際で、堤防の壁には海藻や貝が付いていて、グレはそれを食いに寄る。遠投より、まず足元から探るほうが早い。それと、先に人が入ってる場所は実績がある証拠だ。挨拶を入れて、少し離れて入らせてもらえ。

    Q3. グレ釣りのベストな時間帯は?
    A. 結論:朝マズメと、潮が動いてる時間帯が重なった時だ。 夜明け前後は魚の警戒心が薄く、グレが浅いタナまで浮く。ただしマズメだけを追いかけても、潮が止まってりゃ食わねぇ。上げ止まりと下げ止まりの前後は流れが死ぬから、その時間を避けて釣り座に立てるよう逆算しろ。潮が動き出した瞬間に一気に食ってくることがある。時合いは10分で終わることもあるから、そこで手返しを落とすな。

    Q4. グレ釣りのタモのサイズは?
    A. 結論:堤防なら柄が5m、枠は50cm前後で足りる。 堤防は足場が高い場所があるから、柄が短いと届かねぇ。50cmの枠があれば40cmクラスのグレは問題なく収まる。それより大事なのは、竿を出す前にタモを組んで伸ばし、足元に寝かせておくことだ。最初の一匹をバラすやつの大半がこれをやってねぇ。掛けてから慌てて組むんじゃ間に合わねぇぞ。

    Q5. グレ釣りとチヌ釣りの違いは何ですか?
    A. 結論:食い方が真逆だから、アワセもタナもマキエも全部変わる。 グレは宙層で吸い込んで反転する。だからタナは宙層、マキエは帯、アワセは即だ。チヌは底で拾って、その場で確かめる。だからタナは底、マキエは点、アワセは待ち。同じ竿と同じリールを使いながら、中身は別の釣りだと思っといたほうがいい。チヌ狙いの号数と組み立ては、こっちにまとめてある。



    さて、号数もタナもアワセの呼吸も、ここまでで全部出した。あとはお前が海に立つだけだ。

    最初の一匹は20cmのコッパグレかもしれねぇ。それでいい。そいつも3年生きてる。ウキがスコンッと消えて、手首を返した瞬間に竿が絞り込まれる感覚を一度味わえば、もう戻れなくなる。

    号数もタナも揃えた。それでもグレの顔が見られねぇ日に、何から直すかを困ったことから逆に引ける形で、有料noteにまとめてある。

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